月周回フライバイ- 究極の絶景「アースライズ」をこの目に

民間人が最初に体験できる月旅行は、月面に降り立つのではなく、月の周りをぐるりと周回して地球へ帰還するプランです。

機関・企業目標時期主な内容
NASA2026年4月以降アルテミス II(初の有人周回飛行)
Polaris Program未定スターシップ初の有人飛行

最新動向と主要プレイヤー

  • NASA「アルテミス II」:
    このフェーズの幕開けを告げるのが、アルテミス計画初の有人ミッションです。4人の宇宙飛行士がオリオン宇宙船に乗り込み、約10日間の月周回飛行を行います。熱シールドや生命維持装置といった、今後の有人探査に不可欠な技術を実証する重要なミッションであり、打ち上げは最も早くて2026年4月に予定されています。
  • スペースXと民間月旅行の行方:
    民間月旅行の象徴であった前澤友作氏の「dearMoon」計画は、2024年6月に中止となりました。これは、その翼となるはずだった巨大ロケット「スターシップ」の開発に、まだ多くの時間が必要であることを示しています。
    しかし、希望は潰えていません。スペースXは、民間宇宙飛行プログラム
    「ポラリス計画」の最終ミッションで、スターシップ初の有人飛行を目指しており、これが成功すれば、再び民間月周回旅行への道が大きく開かれます。

技術的課題

このフェーズの鍵は、宇宙船の安全性です。特に、地球帰還時に時速4万kmで大気圏に再突入する際の熱シールド技術や、長期間の飛行を支える生命維持装置の信頼性確立が、最大の課題となります。

上部へスクロール