月旅行はいくら?価格に関する要人発言を徹底追跡


NASAのオリオン宇宙船が月を周回中に撮影した画像
NASAのオリオン宇宙船が2022年アルテミスIミッションで月の裏側を周回中に撮影した実写画像。月旅行の現実を感じさせる1枚です。©NASA

「月に行く時代が来たら、いったいいくらかかるの?」

そんな疑問に、世界の宇宙関係者たちが実際に“答えて”くれています。

ただし注意が必要です。月旅行には大きく分けて2種類あります。

  • 月周回旅行:月をぐるりと一周して地球に帰還する旅(着陸しない)
  • 月着陸旅行:月面に実際に降り立つ旅(滞在・探査あり)

この記事ではこのうち、月周回旅行の価格に関する発言だけに絞って、時系列で徹底的にまとめました。

それでは、いつ・誰が・どんな金額を語ったのか?一緒に見ていきましょう!

それでは、いざ出発です!


2017年2月:SpaceXが初の月周回計画を発表

宇宙ビジネスの革命児イーロン・マスク氏。SpaceXは、民間人2名による月周回計画を発表。その際「ISS往復と同じくらいの費用」と発言しました。

  • 発言者: イーロン・マスク(SpaceX CEO)
  • 発言内容: 民間人2名による月周回計画を発表。「ISS往復のコストと同程度、やや高い程度」と説明。
  • 推定価格: 1人あたり5,800万ドル〜6,000万ドル(約60〜70億円)
  • 出典:

2018年9月:dearMoon計画発表、前澤氏が開発費を支援する規模で契約

続いて、月旅行の話題を一気に日本へと引き寄せたのが前澤友作氏です。SpaceXの巨大プロジェクト「dearMoon」に最初のスポンサーとして名を連ねました。

  • 発言者: イーロン・マスク(SpaceX CEO)
  • 発言内容: 「前澤氏からの支払いは、BFR(現スターシップ)開発費50億ドルの重要な資金源」と明言。
  • 推定価格: 数億ドル(数百億円)規模の契約と推測
  • 出典:

2018年9月:前澤友作氏「バスキアより高い」

さらに前澤氏自身が、費用感について語っています。なんと、以前購入したバスキアの絵(110億円)より高いとコメント。

  • 発言者: 前澤友作氏
  • 発言内容: Reutersのインタビューで「購入したバスキア(1億1千万ドル)より高い」と明言。
  • 推定価格: 1億ドル(約110億円)以上
  • 出典:

2021年3月:同乗者募集「費用は僕が全額負担」

時は流れて2021年、dearMoon計画が次なるフェーズへ。前澤氏は「費用は全部僕が出します」と豪語し、世界中から8人を無料招待すると発表しました。

  • 発言者: 前澤友作氏
  • 発言内容: dearMoonの8人の同乗者を世界中から募集。「費用は全額僕が出す」と表明。
  • 推定価格: 8人分で数百億円規模
  • 出典:

2021年7月:ベゾスがNASAに20億ドルを申し出

一方で、宇宙旅行の覇権を狙うもう一人の男が動きます。Amazon創業者・ジェフ・ベゾス氏は、NASAとの契約を取るため、「20億ドル請求放棄」という衝撃提案をしました。

  • 発言者: ジェフ・ベゾス(Blue Origin創業者)
  • 発言内容: NASAに向けた公開書簡で、「契約してくれればNASAへの20億ドル支払いを放棄する」と提案。
  • 出典:

2022年10月:デニス・ティト夫妻が月周回予約

ここで再び歴史が動きます。世界初の宇宙旅行者デニス・ティト氏が、再び宇宙へ。今度はなんと、奥様と一緒に月を目指します。

  • 発言者: デニス・ティト(初の宇宙旅行者)
  • 発言内容: SpaceXスターシップによる月旅行2席を契約。「価格は公表できないが契約済」とコメント。
  • 推定価格: 数千万〜数億ドル規模か
  • 出典:

2022年12月:前澤氏「月旅行費用1000億円は間違っていない」

2022年末、噂されていた「1000億円」の真偽に、前澤氏がついに口を開きました。予想通り、それはほぼ正確な数字だったのです。

  • 発言者: 前澤友作氏
  • 発言内容: 日本テレビ番組で「報道されている1000億円規模の費用は大体あっている」と発言。
  • 推定価格: 1000億円前後(約9億〜10億ドル)
  • 出典:
    • フジテレビ「Mr.サンデー」(2022年12月18日放送)
    • 一次情報:放送記録

2023年5月:NASA、Blue Originと34億ドル契約

アメリカ政府も民間企業の力を積極的に活用し始めています。NASAがBlue Originに34億ドルという巨額契約を発表したのは記憶に新しいでしょう。

  • 発言者: ビル・ネルソン(NASA長官)
  • 発言内容: 月着陸船契約としてBlue Originと34億ドルで契約。競争による価格抑制を重視。
  • 出典:

2024年6月:dearMoonプロジェクトキャンセル

そして2024年、宇宙業界に衝撃が走ります。前澤氏が長年注力してきたdearMoon計画が、スターシップの遅延を理由にキャンセルされたのです。

  • 発言者: 前澤友作
  • 発言内容: スターシップの遅延によりSpaceXとの協議の末キャンセルを発表。
  • 出典:

結論:月周回旅行の価格帯(推定まとめ)

こうして並べてみると、月旅行の価格は時代とともに進化しています。と同時に、夢だった計画が次々と現実になっていることがよく分かります。

プロジェクト・発言者推定価格備考
2017SpaceX(マスク)約60〜70億円ISS往復と同等
2018前澤友作1億ドル超バスキア作品より高いと明言
2021dearMoon(全額負担)800〜1000億円同乗者含む総額
2022デニス・ティト夫妻(SpaceX)非公開(数千万〜億ドル)2席分を予約
2023NASA(Blue Origin契約)34億ドル(約5000億円)月着陸船契約

この記事は信頼性高公式発表・報道・本人発言をもとに構成しています。


未来は、夢ではなく計画と予算の先にある。

誰が最初に月を旅し、私たちはいつ続くのか?

宇宙旅行はまだ超高額であることに変わりありませんが、確実に“現実”が追いついてきています。

本記事では今後も、月旅行の価格に関する動きを追いかけていきます。

新たな発言や契約、価格改定など、進展があり次第このページを随時アップデート予定です。

次に価格が動くのは、果たして誰の言葉なのか?

今後の展開にも、ぜひご期待ください。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


上部へスクロール