宇宙旅行.jp|教師・科学館向け

「生命が住める惑星をつくれ」教師用ガイド

対象の目安:小学校高学年~高校。中学校では、宇宙・力・熱・データ分析を横断する探究教材として利用してください。特定単元への完全準拠を主張する教材ではありません。

中心となる問い

ハビタブルゾーンの中に惑星を置けば、表面に液体の水が必ず続くのか。

到達目標

準備

10分授業:緑の帯の罠

  1. 「ハビタブルゾーン内なら必ず海ができるか」を全員が予想する。
  2. 初期状態(G型、1 AU、大気なし)で10億年進める。
  3. 大気だけを地球型代表へ変えて再実験する。
  4. 結果の違いを一文で説明する。
期待する説明:同じ軌道でも、大気がなければ表面圧力と温室効果が不足する。ハビタブルゾーンは必要条件の一部で、十分条件ではない。

25分授業:1つだけ変える比較実験

実験固定する条件変える条件観察するもの
AG型、1 AU、地球質量大気4種類温度、氷、液体水期間
BG型、地球型大気軌道全球凍結、温暖、温室化
C地球型大気、同じ受光量に近づけるM/K/G型公転周期、恒星活動、長期変化

生徒はワークシートに「予想→結果→証拠→説明」を記録します。

50分探究:海を長く守る設計会議

天文学者

恒星の種類、光度、寿命、恒星活動を担当。

惑星科学者

軌道、質量、海陸比、表面重力を担当。

気候科学者

大気、氷反射、火山・炭素循環を担当。

  1. 制約:「G型星は禁止」「1年30日以下」などを教師が指定。
  2. 各班が根拠を持って条件を提案する。
  3. 100億年または200億年進める。
  4. 失敗原因を1つに絞って再設計する。
  5. 最後に「分かったこと/分からないこと/モデルの限界」を発表する。

典型的な誤概念と対応

誤概念問い返し・対応
緑の帯なら生命がいるシミュレーターが判定しているのは何か。生命、酸素、毒性も計算しているか。
星から遠いほど安全外側へ移動して全球凍結する条件を試す。
大気は厚いほどよい濃いCO₂型を内側軌道で試し、暴走温室を観察する。
氷は自分で設定する条件同じ惑星の温度だけを変え、氷が結果として増えることを確認する。
赤色矮星は必ず居住不可温度条件と恒星活動リスクを別々の証拠として読む。
平均温度が適温なら人間が住める酸素、圧力、毒性、放射線がモデル外であることを確認する。

評価例

観点十分要改善
実験設計1変数だけを変えて比較複数条件を同時変更
証拠温度・大気・氷・時間を引用見た目だけで判断
説明因果関係を述べる「住めそう」だけ
限界生命の存在は断定できない液体水=生命と断定

科学館展示

科学館展示モードは約90~120秒の2人協力体験を想定しています。左側の人が星と軌道、右側の人が大気と惑星を担当し、「海を10億年守る」ことを目標にします。20秒無操作で誘導画面、約120秒で初期状態へ戻ります。

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