2025年7月時点の月旅行(「月の裏側」や「地球が昇る瞬間」を見る旅)の申し込みの手順を解説~スペース・アドベンチャーズ社~

Naukaモジュールから離脱するSoyuz MS‑18(2021年)
ソユーズ宇宙船が国際宇宙ステーションから離脱する瞬間 ©NASA提供

スペース・アドベンチャーズが案内する“本物”の月旅行とは

「月旅行に申し込める時代が来た」
そう聞くと、にわかには信じられないかもしれません。
けれど実は、今この瞬間にも
“本気で月を目指せる窓口”は開かれています。

そのひとつが、米国の宇宙旅行会社
スペース・アドベンチャーズ社です。
この企業は、世界初の宇宙旅行者を
国際宇宙ステーションへ送った実績で知られます。

そして現在、同社が案内しているのが
月を周回して帰還する「DSE‑Alpha」計画です。

この情報は、公式サイトに2021年以降も掲載されております。


商業ベースでの月旅行「月フライバイ」

この旅行では、ソユーズ宇宙船を改修し、
プロの宇宙飛行士と共に月を一周します。

月面から約100km圏内を通過する軌道を使い、
アポロ計画と同様の“フリーリターン”飛行を行います。

月に着陸はしませんが、代わりに
「月の裏側」や「地球が昇る瞬間」を目撃できます。

これらの内容は、公式ページ「Circumlunar Mission」
明確に記載されています。


実は今でも「申し込み可能」

驚くべきことに、この月旅行は2025年7月時点でも公式に受付中です。

スペース・アドベンチャーズ社の公式サイトでは、DSE‑Alphaが明示されており、
問い合わせフォームも現役で稼働中です。

ただし、詳細な価格や打ち上げ時期は非公表。
お問い合わせください」と記されており、
個別交渉によるオーダーメイド型となっています。


申し込み方法はとてもシンプル

とはいえ、誰でも興味を示すことは可能です。

まずは、公式サイトの該当ページへアクセス。
その中にある問い合わせフォームから、
「月旅行に興味がある」と記入・送信するだけです。

すると、担当者から連絡が入り、
価格・訓練・契約条件などの詳細な説明を受ける流れです。

この手順は、公式サイトのこのページ
明示されています。


気になる価格と打ち上げ時期は?

価格は現在非公開です。
ですが、過去には、1席あたり約1億5千万ドル(約240億円)で
1名の売約実績があることが報じられています。

この情報は、2011年のSpace.comの記事
$150 Million Moon Mission Has Tourist Booked
で、同社CEOエリック・アンダーソン氏が語った内容です。

残る1席があるかは不明ですが、
興味がある人は直接問い合わせる価値があります

打ち上げ時期は、当初は2015年頃とされていましたが、
延期が続き、2020年代後半以降と見られます。

この経緯は、Wikipedia「DSE-Alpha」項目にも
詳しく記載されています。


他社との違いは?

SpaceXなど他社も月旅行計画を発表していますが、
一般向けに受付を行っているのは現在この1社のみです。

たとえばSpaceXの「dearMoon」計画は、
2024年6月1日に公式に中止が発表されました

また、Blue Origin社はNASAと月着陸船開発を進めていますが、
現時点は観光目的の月旅行は計画していないと明言しています。
参照元:NASA公式発表


最後に:あなたは月に行ってみたいですか?

スペース・アドベンチャーズ社は、
世界で唯一、月旅行を公に案内し続けている企業です。

もちろん、金額は超高額です。
しかし、今すぐに問い合わせられる現実的な窓口が存在する
という事実は、想像以上に大きな一歩です。

月の裏側を見に行く時代は、すぐそこまで来ています。

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