【最新】スペース・パースペクティブ社の事業状況とネプチューン旅行計画(2025年7月時点)

概要

高度30kmから地球の曲線を見下ろすカプセル外観と内部からの視界
出典:Space Perspective社公式完成予想図(2024年9月発表)

フロリダ州発の宇宙ベンチャー「Space Perspective(スペース・パースペクティブ)」は、高高度気球「Spaceship Neptune(ネプチューン)」によって、成層圏から地球を眺める新たな宇宙体験を提供することを目指してきました。

しかし、近年は資金繰りや事業継続に関する不安が広がっています。その結果、同社は一時的に事業停止に追い込まれました。

そこで本記事では、Space Perspective社の現状とネプチューン計画の進捗について、信頼できる出典に基づき、最新状況をわかりやすく解説します。


1. スペース・パースペクティブ社の事業状況(2025年7月現在)

2025年初頭、Space Perspective社は経営危機に直面しました。フロリダ州の空港施設に約9万ドルの賃料を滞納していたことが報道されています。その後、従業員の約75%を一時帰休とし、事実上の事業停止状態に入りました。

しかし、2025年7月には新たな動きがありました。スペインの宇宙体験企業「EOS X Space」がSpace Perspective社の買収を発表しています。これによりブランドと技術の継承を通じて再建を進められる見込みです。

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2. ネプチューン旅行計画の進捗と現状

Spaceship Neptuneは、高度約30kmの成層圏まで上昇する気球型宇宙船です。球形カプセルに乗って、地球の曲線を見下ろす約6時間の空の旅を体験できます。

スペース・パースペクティブ社のSpaceship Neptuneの360度窓とリクライニングシートを備えたスペースラウンジ内観
*出典:Space Perspective公式完成予想図(2024年5月発表)

2024年には無人試験飛行に成功し、発射・上昇・降下・着水といった運航プロセスの安全性が確認されました。当初は2025年中の有人初飛行が予定されていました。しかし事業の混乱により延期されています。

チケット価格は1人12.5万ドル(約1,700万円)です。2024年末時点で、1,800件以上の予約があったと報じられています。しかし、会社の経営混乱により、2025年3月には新規受付が一時停止されています。現在はEOS X Space社のもと、再始動の準備が進められているとみられます。

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3. 日本国内での販売終了(クオリタ社)

日本ではHISグループの「株式会社クオリタ」が、Space Perspective社の正規販売代理店としてネプチューン旅行の受付を行ってきました。

しかし2025年3月には新規受付を一時停止。さらに2025年6月13日、同社は「Space Perspective社の事業停止に伴い、当社での販売事業を終了した」と公式発表を行いました。これにより、日本国内での正規ルートでの予約は現時点で終了しています。

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現時点の結論と今後の見通し

  • Space Perspective社は2025年上半期に経営難に陥り、現在はEOS X Space社の傘下で再建中です。
  • 「ネプチューン」プロジェクト自体は“中止”されたわけではなく、再開の可能性を残しています。
  • 日本国内での正規販売ルート(クオリタ)は2025年6月をもって終了しました。

事業の再開時期や運航スケジュールについては、EOS X Space社やSpace Perspective公式サイトからの最新発表にご注目ください。


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