【2025年版】宇宙旅行はいくら?ヴァージン・ギャラクティックとブルー・オリジンの価格を比較!


映画の世界が現実に? 宇宙旅行がすぐそこに

かつて「宇宙旅行」といえば、映画やSFの世界の話でした。
しかしいま、民間による宇宙旅行が現実のものになりつつあります。

特に注目されているのが、サブオービタル飛行
これは、高度80〜100kmまで到達してからすぐに帰還する、短時間の宇宙体験です。

とはいえ、「夢の体験にはいくらかかるのか?」
多くの人が気になるのは、やはりその価格ですよね。

現在、このサブオービタル飛行を提供している企業は主に2社:

  • ヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic
  • ブルー・オリジン(Blue Origin


最新情報を出典付きで丁寧に解説します。


ヴァージン・ギャラクティックの宇宙旅行:飛行機のように宇宙へ

ヴァージン・ギャラクティックの宇宙旅行は、飛行機型の母機で上空へ運ばれた後、宇宙船「スペースプレーン」が切り離されて急上昇します。

Virgin Galacticの宇宙船VSS Unityが亜軌道飛行中に宇宙空間を航行する様子(地球を背景に撮影)
宇宙空間を飛行するVSS Unity ©Virgin Galactic

わずか数分間ですが、宇宙から地球を眺め、無重力を体験できる90分ほどの旅です。


◾ 創業期の価格は20〜25万ドル(約3,000〜3,800万円)

まず最初に、創業初期のチケット価格は、1席あたり20〜25万ドル(約3,000〜3,800万円)でした。

この価格はヴァージン・ギャラクティックの創業者ブランソン氏が、2013年にSpace.comの取材で語っており、その後Business Insiderも報道しています。


◾ 2021年以降は45万ドル(約6,700万円)に値上げ

そして、2021年にはブランソン氏本人が搭乗し、話題となった「Unity 22」飛行が成功しました。

それを機にチケット価格は45万ドル(約6,700万円)へと引き上げられます。
この価格改定は、ヴァージン・ギャラクティック公式のIR資料で確認できます。

購入には15万ドル(約2,200万円)のデポジットが必要で、販売再開後の数ヶ月で約1,000人の新規予約が入りました。


◾ 将来の価格は60万ドル超?(約8,900万円〜)

現在はチケット販売が一時停止中ですが、2026年からは新型「Deltaクラス」宇宙船の運用が始まる予定です。

その価格について、同社CEOは60万ドル(約8,900万円)を超える見込みであると、2025年Q1決算説明会で発言しました
(The National, 2025年5月)。


ヴァージン・ギャラクティックの価格まとめ

※表は横にスクロールしてご覧いただけます。
時期円換算(目安)価格(ドル)
創業期約3,000〜3,800万円$200,000〜$250,000
現在(2021〜)約6,700万円$450,000
将来(2026〜)約8,900万円〜$600,000超

ブルー・オリジンの宇宙旅行:ロケットで真上に打ち上がる体験

一方、ブルー・オリジンの宇宙旅行は、ロケット「New Shepard」に乗って真上へ垂直に打ち上がる体験です。

約3分で高度100kmまで到達し、カプセルが切り離されて降下。
パラシュートでゆっくり着地する、約10分間の宇宙旅です。

Blue OriginのNew Shepardロケットが発射される瞬間(有人飛行ミッション)
New Shepardの打ち上げ ©Blue Origin

ブルー・オリジンの価格は「非公開」

ただし、ヴァージン・ギャラクティックと違って、ブルー・オリジンチケット価格を公開していません

予約ページにも金額は明記されておらず、価格は「顧客ごとの交渉制」です(Observer, 2022)。


◾ 初回フライトは2,800万ドル(約43億円)で落札!

2021年7月の初回有人飛行では、1席がオークションで2,800万ドル(約43億円)に。

この記録的価格はブルー・オリジン公式サイトでも明言されています。

ただし、同社はこの価格について「特例である」とコメントしており、通常の価格とは異なります。


◾ 一般顧客の支払い額は100〜200万ドル(約1.5〜3億円)

実際の顧客が支払った金額としては、100万〜200万ドル(約1.5〜3億円)が報じられています。

2022年8月、MoonDAOが2席分を購入し、1席あたり125万ドル(約1.8億円)だったことが報道されました
Spaceflight Now, 2022)。


◾ 無料やスポンサー支援による搭乗も存在

さらに注目すべきは、無料で宇宙に行った人もいることです。

俳優ウィリアム・シャトナー氏や82歳のウォリー・ファンク氏は、ブルー・オリジンに招待されて無償で搭乗しました
Observer, 同上)。

また、メキシコ系アメリカ人女性のケイティア・エチャザレッタ氏は非営利団体からのスポンサー支援で搭乗しています。


ブルー・オリジンの価格まとめ

※表は横にスクロールしてご覧いただけます。
顧客タイプ円換算(目安)価格(ドル)
一般搭乗約1.5〜3億円$1,000,000〜$2,000,000
MoonDAO事例約1.8億円$1,250,000
特別ゲスト・招待0円$0(無料)
初回オークション約43億円$28,000,000

「庶民には無理」と思わず、まずは知ることから

ここまで読んで「やっぱり夢のまた夢だな…」と感じた方も多いかもしれません。

けれど、スマートフォンがかつて100万円だったように、宇宙旅行もやがて身近になるかもしれません

実際、ヴァージン・ギャラクティックは「将来的な価格引き下げ」を明言しています(ヴァージン・ギャラクティック公式)。


現時点での比較まとめ

※表は横にスクロールしてご覧いただけます。
比較項目ヴァージン・ギャラクティックブルー・オリジン
価格公開公開済(45万〜60万ドル)非公開(個別交渉)
通常価格帯約6,700万〜8,900万円約1.5〜3億円

宇宙旅行は「未来の贅沢」から「人生の選択肢」へ?

2025年時点では、宇宙旅行は超富裕層のための体験です。
けれど、その技術と価格は少しずつ変化しています。

今はまだ遠い夢かもしれません。
でも、未来のあなたがその夢に手を伸ばす日は、そう遠くないのかもしれません。

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