更新日:2026年7月19日 | 本記事は、サブオービタル旅行の提供企業による公式情報(一次情報)を基に執筆しています。なお、価格など未公開の要素については、信頼できる報道や公開資料(二次情報)を補足しています。運航状況・販売条件・価格は頻繁に変動するため、申込の最終判断は必ず各社公式ページをご確認ください。
サブオービタル旅行は、数分間の無重量状態(一般に「無重力」と呼ばれる状態)と地球の眺望を楽しんで帰還する短時間の宇宙旅行です。
ただし2026年7月時点では、観光運航中の便はありません。各社は「販売再開・運航準備中」「長期休止」「開発中」の段階にあります。本ページでは、各社の運航状況・申込(フォーム/通知登録)・費用の公開情報を整理し、次の運航に備えるための最新情報をご案内します。
- 0 New Shepard初有人飛行
- 0 New Shepard延べ搭乗(実92人)
- 0 観光運航中(比較3社)
- 0 運航準備・休止・開発中
- サブオービタル旅行の運航状況(休止/再開見込み)と、いま取れるアクション
- サブオービタル旅行の企業別のプラン・費用・デポジット(公開情報ベース)
- サブオービタル旅行の企業別体験内容と申込み/問い合わせ方法
サブオービタル旅行とは?
サブオービタルとオービタルの違い
サブオービタル旅行は、おおむね高度80km以上まで上昇し、地球を周回する軌道には入らずに帰還する飛行です。飛行方式や到達高度は企業によって異なり、宇宙の境界についても、高度約80kmを用いる基準(FAAの商業有人宇宙飛行の掲載基準など)と、カーマン・ラインと呼ばれる高度100kmを用いる基準(FAI)があります。数分間の無重量状態と地球の眺望を楽しめる、短時間の宇宙体験です。
一方オービタル旅行は地球の軌道に入り、数日以上滞在しながら本格的に宇宙生活を体験します。
サブオービタル旅行の魅力
数分間、体がふわりと浮かぶ無重量状態は、地上ではなかなか味わえない感覚です。漆黒の宇宙に浮かぶ青い地球を自分の目で眺められるのも、この体験ならではの魅力といえます。
サブオービタル旅行の運航・販売・申込状況
2026年7月時点では、観光運航中のサブオービタル便はありません。各社の状況は次のとおりです。
ブルー・オリジン(Blue Origin)は、ニューシェパード(New Shepard)のフライトを2026年1月30日に「少なくとも2年間」休止すると発表しました。一方で、公式サイトには申込フォームがあり、デポジット$150,000(全額返金可)が明記されています。ただし、フォーム送信は将来の座席確保を保証しない旨も記載されています。
また、ニューシェパードは延べ98名(実人数92名)を宇宙へ送り届けています。
ヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)は、次世代機「デルタ級(Delta Class)」を開発中で、2026年3月30日に限定枠の販売を再開し、価格を1席75万ドルと公表しました。会社のガイダンスでは、飛行試験は2026年Q3、初の商業飛行は2026年Q4を目標としています(いずれも会社が示す計画であり、試験・認証の進捗により変更され得ます)。
日本のPDエアロスペースは、現在は無人機の要素技術開発段階で、有人機については国内での機体認証を経て2029年の運用開始を目標としています。
👉 具体的な申込み(フォーム/通知登録)や費用の目安は、以下の比較表と解説をご覧ください。
サブオービタル旅行:プラン・費用比較(2026年7月時点)
※ 各社の公式発表・一次情報を基に最新状況を整理。料金や条件は変更される場合があります。
注記・出典
- Blue Originの申込フォーム:デポジット$150,000(全額返金可)。ただし、フォーム送信は将来の座席確保を保証しない旨の記載があります(公式)。
- Blue Origin:2026年1月30日にニューシェパードのフライトを「少なくとも2年間」休止すると発表(公式)。
- New Shepardの実績:NS-38(2026年1月)時点で、延べ98名(実人数92名)が宇宙へ到達(公式)。
- Virgin Galactic:2026年3月30日に限定枠の販売を再開し、価格を1席75万ドルと公表。飛行試験は2026年Q3、初の商業飛行は2026年Q4を目標(会社ガイダンス)。時期は開発・認証の進捗により変更され得ます。
- PDエアロスペース:現在は無人機の要素技術開発段階。有人機は国内での機体認証を経て2029年の運用開始を目標(公式)。有人機「PDAS-X08」は高度約80km、乗客6名+操縦士2名の構想。
世界のサブオービタル飛行 – 主要プレイヤー比較
主要プレイヤーは、アメリカの2社と日本の1社です。
ただし2026年7月時点は、観光運航は各社とも「販売再開・準備」「長期休止」「開発」のフェーズです。
サブオービタル旅行の提供企業のヒストリー・今後の計画
1. ヴァージン・ギャラクティック – 飛行機型の宇宙船で滑空する宇宙飛行
リチャード・ブランソン氏率いるヴァージン・ギャラクティックは、「空の旅」の延長線上にある、飛行機型の宇宙船による宇宙体験を提供します。
- 新型機「デルタ級」への移行:
同社は既存機「VSS Unity」の運用を2024年6月に終了し、次世代の主力機「デルタ級」への移行を本格化させています。
会社のガイダンスでは、飛行試験は2026年Q3、初の商業飛行は2026年Q4を目標としています(いずれも会社が示す計画であり、試験・認証の進捗により変更され得ます)。将来的には高頻度での運航を目指す計画です。 - 価格と販売状況:
VSS Unityのチケットは1席45万ドルで販売されていましたが、2026年3月30日に限定枠の販売を再開し、デルタ級の価格は1席75万ドルと公表されています。
最新の申込状況・空き状況は変動するため、公式ページで最新情報をご確認ください。 - 体験内容:
ニューメキシコ州のスペースポート・アメリカから、母船に抱かれて離陸。高空で切り離された後、ロケットエンジンに点火し、約1分で宇宙空間へ。約4〜5分間の無重量状態では、キャビン内を漂いながら、複数の窓から地球を眺めることができます。帰還は、飛行機のように滑空しながら滑走路へ着陸。約90分間の宇宙への旅です。 - 申し込み方法:
ヴァージン・ギャラクティックは2026年3月に限定枠の販売を再開しました(最新の受付状況は公式でご確認ください)。
日本向けの窓口としては、クラブツーリズム・スペースツアーズが問い合わせ先を案内しています。
▼クラブツーリズム・スペースツアーズ 問い合わせ先▼
電話番号: 03-4335-1800
営業時間: 平日 9:15~17:30(土日祝日 休業)
公式サイト: 宇宙旅行のご案内
2. ブルー・オリジン – ロケットで垂直に到達する宇宙飛行
Amazon創業者ジェフ・ベゾス氏が率いるブルー・オリジンは、ロケットによる垂直打ち上げで乗客を宇宙へと運びます。
- 豊富な実績(ただし休止中):
同社の宇宙船「ニューシェパード」は、2026年1月時点で延べ98名(実人数92名)を宇宙へ送り届けるなど、豊富な飛行実績を持ちます。
一方で、同社は2026年1月30日、月面有人飛行開発へ資源を振り向けるため、ニューシェパードのフライトを「少なくとも2年間」休止すると発表しており、観光運航は一時停止中です。 - 価格と申込システム:
ブルー・オリジンは公式な座席価格を公開していませんが、申込フォームでは、手続きを開始するために$150,000(全額返金可)のデポジットが必要と明記されています。
また、フォーム送信は将来の座席確保を保証しない旨も記載されています。 - 体験内容:
テキサス州西部から、ロケットで垂直に打ち上げ。わずか数分で高度約107kmの宇宙空間へ到達します。約3分間の無重量状態では、宇宙船の大きな窓から、丸い地球を眺めることができます。打ち上げから着陸まで約11分間という短時間に凝縮された体験です。 - 申し込み方法:
ブルー・オリジンの公式サイトの日本語の申込フォーム
※フォームは公開されていますが、2026年1月に運航休止が発表されています。フォーム送信は座席予約の成立を意味しません。最新状況は公式で確認してください。
3. PDエアロスペース – 日本発、完全再使用型サブオービタル機を開発中
日本の名古屋に本拠を置くPDエアロスペースは、国内からのサブオービタル飛行の実現を目指す企業です。
- 独自の技術と計画:
同社は、ジェットエンジンとロケットエンジンを切り替える独自のハイブリッドエンジンを搭載した、完全再使用型の宇宙機を開発中です。現行の公式計画では、有人機「PDAS-X08」により高度約80km(乗客6名+操縦士2名)へ到達し、下降中に分単位の微小重力環境を提供する構想です。沖縄県の下地島空港を拠点とする計画です。 - 現状と今後:
現在は無人機の要素技術開発段階で、無人機を先行して開発・運用しながら、その知見を有人機開発にフィードバックする方針です。公式サイトでは、有人機について国内での機体認証を経て2029年の運用開始を目標としています(開発・認証の進捗を前提とした目標であり、確定した商業運航開始日ではありません)。
なお、PDAS-X06の試験飛行(2023年6月)に関して、運輸安全委員会の調査報告が2024年9月に公表されています。価格は未公表です。
まとめ – あなたの宇宙への扉
サブオービタル飛行は、もはや遠い未来の夢物語ではありません。ただし2026年7月時点では、各社の実現段階は大きく異なります。
- ブルー・オリジンは延べ98名(実人数92名)を宇宙へ送り届けた実績がありますが、2026年1月に「少なくとも2年」の休止を発表しています。
- ヴァージン・ギャラクティックは新型「デルタ級」での運航を目指し、2026年3月に限定枠の販売を再開(1席75万ドル)。会社ガイダンスでは試験(2026年Q3)→商業(2026年Q4)を見込んでいます。
- そして日本のPDエアロスペースは、無人機の要素技術開発を進めながら、有人機の2029年運用開始を目標に開発を続けています。
いま大切なのは、正しい一次情報を追いながら、運航・販売の再開タイミングを取り逃がさないことです。次の窓が開いたとき、あなたの準備はすでに始まっています。
