最終更新:(JST)
火星着陸の「7分間」を、このページ内で追体験する。
NASA公式の3D可視化「Mars 2020 Entry, Descent and Landing」を大画面で起動できます。 時速19,500kmでの突入、最大加熱、超音速パラシュート、地形相対航法、スカイクレーン。 Perseveranceが火星へ着くまでに何が連続したのかを、日本語の時系列と実映像で理解するページです。
Entry · Descent · Landing
Mars 2020 EDL Brief
EDL control room
Mars 2020 EDLを大画面で追体験
ボタンを押したときだけNASA公式の3Dアプリを読み込みます。ページ初期表示を軽く保つクリック起動方式です。
火星着陸シミュレーションを起動しますか?
NASAの3Dコンテンツをこのページ内に読み込みます。通信量と端末メモリを使うため、自動起動にはしていません。
起動元:NASA / Mars 2020 EDL | 登録不要・無料
画面が黒いまま、またはエラー表示になる場合: ブラウザの追跡防止やネットワーク側の制限で、ページ内表示(iframe)がブロックされていることがあります。 その場合はNASA公式を別画面で開いてください ↗
これはライブ映像ではありません。NASA Eyesの画面は、2021年2月18日に成功した着陸のために作られた事前シミュレーションです。実際に機体カメラが撮影した映像は、このページ下部の「本物の着陸映像」で確認できます。
30-second start
最初は「再生・視点・ズーム・時間」だけでいい
英語表示を全部読む必要はありません。画面を起動したら、次の4項目だけ確認してください。
再生を始める
Homeまたは開始画面から着陸シーケンスへ進み、時間を動かします。
ドラッグで視点変更
機体を横や下から見て、パラシュート、降下段、ローバーの位置関係を確認します。
ズームする
ホイールまたはピンチで近づき、分離やスカイクレーンの瞬間を観察します。
見逃したら戻す
時間操作やリスタートを使い、1回目は全体、2回目は技術に注目して見直します。
Seven minutes of terror
約7分で、時速19,500kmから停止する
以下はNASAの着陸計画・プロファイルに基づく代表的な流れです。時刻は大気圏突入をT+0とした概算で、実飛行の細部とは差があり得ます。
クルーズ段を分離
地球から火星まで運んだ巡航部分を切り離し、エアロシェルが着陸姿勢へ入ります。
大気圏突入
薄い火星大気へ高速で突入。誘導突入により揚力の向きを調整し、着陸地点へ進みます。
最大加熱
ヒートシールド外面は約1,300℃へ。機体内部とローバーを高熱から守ります。
超音速パラシュート展開
Range Triggerが位置を判断し、目標に届きやすいタイミングで巨大パラシュートを開きます。
ヒートシールド分離
地表をカメラとレーダーで見られる状態になり、地形相対航法TRNが安全な着地点を選びます。
バックシェル分離・逆噴射
降下段の8基のエンジンで減速し、危険地形を避けた着地点の上空へ移動します。
スカイクレーン
高度約20mでローバーを約7.6mのケーブルに吊り下げ、車輪を下に向けたまま地表へ下ろします。
タッチダウン
車輪が地表を検知するとケーブルを切断。降下段はローバーから離れて別地点へ飛び去ります。
管制室が「突入」を聞いた時、火星ではほぼ決着済みでした。着陸時の火星から地球までの信号遅延は11分22秒。EDLは約7分なので、地球から途中で操縦を修正することはできず、宇宙機が自律的に実行しました。
Landing technology
着地できた理由は、減速だけではない
Jezero Craterには崖・砂丘・岩場がありました。Perseveranceは、目標へ近づく精度と危険を避ける判断を従来より強化しています。
Range Trigger
単純な速度だけでなく、着陸目標までの位置関係を計算してパラシュートを開くタイミングを調整します。
Terrain-Relative Navigation
降下中の地表画像を地図と照合し、宇宙機の位置を推定。到達可能で安全な場所へ着地点を変更します。
Sky Crane
降下段を地面へ置かず、ローバーだけをケーブルで下ろします。着地直後から車輪で走れる姿勢を実現します。
Actual camera footage
シミュレーションの次は、本物の着陸映像を見る
複数の機体カメラが、パラシュート、降下段、ローバー、迫る地表を実際に撮影しました。音声は管制室のコールです。
Landing day in Japan
日本で見守った時刻は、2021年2月19日早朝
NASAが事前公表した地球での受信想定時刻を日本時間へ換算した目安です。当日の大気の状態により±1分程度の幅があると案内されていました。
| 日本時間 | 受信した節目 | 意味 |
|---|---|---|
| クルーズ段分離 | 火星突入へ向けた最終形態へ。 | |
| 大気圏突入 | ここから約7分のEDL。 | |
| 最大加熱 | ヒートシールド外面が約1,300℃。 | |
| パラシュート・ヒートシールド | 減速しながら地表認識へ。 | |
| 動力降下 | バックシェルを離れ、逆噴射。 | |
| タッチダウン確認 | Jezero Craterへの着陸成功。 |
この表は2021年当時の着陸中継を理解するための歴史的時刻です。現在のリアルタイム予定ではありません。
Observation missions
5つの観察ミッションで、「ただ見るだけ」で終わらせない
完了した項目にチェックを入れられます。進行状況はこの端末のブラウザ内にのみ保存されます(チェック操作は、匿名の利用統計として計測されます)。
01|突入時の速度を確認する
3D画面とタイムラインを見比べ、約19,500km/hから7分で停止する規模を説明できるようにします。
02|パラシュートが全部を止めないと気づく
パラシュート後も逆噴射が必要な理由を、薄い火星大気と大型ローバーから考えます。
03|TRNが避ける危険を3つ挙げる
崖、砂丘、岩場、小クレーターなどから3つ選び、地形を見ながら着地点を変える意味を理解します。
04|スカイクレーンの役割を一文で説明する
降下段を着地させず、ローバーだけを車輪で地表へ置く方式だとまとめます。
05|3Dと本物の映像を比べる
シミュレーションで理解しやすい点と、実映像で初めて分かる揺れ・砂煙・距離感を1つずつ挙げます。
Why landing matters
将来の有人火星着陸は、さらに難しい
Perseveranceは約1トン級でした。人・居住設備・帰還用機材を運ぶ有人探査では、より重い貨物を安全に減速させる必要があります。
着陸質量が増える
大型化すると、パラシュートや推進系に必要な能力が大きくなります。
狙った場所へ降りる
基地・物資・乗員を離しすぎないため、危険回避と高精度着陸が重要です。
地球から操縦できない
通信遅延があるため、着陸中の判断は宇宙機側の自律システムが担います。
Help & facts
表示できない時と、誤解しやすい点
古い3Dアプリのため端末差があります。ページ内表示に失敗しても、NASA公式を別画面で開ける場合は、ページの故障ではなく端末・ブラウザ側の問題である可能性が高いです。
ページ内が真っ黒・読み込みが終わらない
再読み込み、他タブを閉じる、コンテンツブロッカーを一時停止、Chrome・Edge・Firefoxなど別ブラウザを試してください。改善しなければNASA公式を別画面で開きます。
スマートフォンで操作しにくい
画面内のボタンと3D操作が重なるため、PCまたはタブレットの横画面が適しています。スマートフォンでは「大きく表示」またはNASA公式を別画面で開く方が安定します。
これは実際の着陸データを再生している?
NASA EyesのMars 2020 EDLは着陸前に公開された可視化・シミュレーションです。実映像は別に撮影されており、このページの動画欄で確認できます。
「7分間の恐怖」は公式用語?
NASAや技術者がEDLの複雑さを説明する際に広く使ってきた表現です。7分間ずっと恐怖が続くという意味ではなく、連続する工程を地球からは一切修正できない、という高リスク性を表す言葉です。
EDLとは?
Entry, Descent and Landing、日本語では突入・降下・着陸です。大気圏上端へ到達してから、地表で停止するまでの工程をまとめた呼び方です。
Continue exploring
次は、着陸後の火星を体験する
EDLで地表へ降りた後、探査車が何をするのかを続けて見ると流れがつながります。
Curiosityを操作
火星ローバーの機器とアームを、3Dで実際に動かして学びます。
火星通信を見る
地表と周回機がどのようにデータをつなぎ、地球へ届けるのかを可視化します。
太陽系へ戻る
火星・地球・探査機の位置関係を3Dで見て、距離のスケールを確かめます。
NASA公式の一次情報
数値と説明はNASA/JPLの着陸プロファイル、プレスキット、実映像をもとに整理しています。NASA Eyes側の仕様・URLは将来変更される場合があります。
