LUNAR TRAVEL PORTAL

月旅行|申込み窓口と開発ステータス(2026年2月時点)

一般向けの月旅行として問い合わせが可能とされる計画は、 2026年2月時点ではSpace AdventuresGRU Spaceの2件です。
ただし現在は、各国政府が月探査を再始動している段階にあり、 一般向けに確定販売された月旅行商品はまだ存在していません。
本ポータルでは、月旅行実現への現在地を、 事実に基づいて整理してお伝えします。

最終検証: 一次資料と主要報道を参照 外部リンクは別ウィンドウで展開

本ページは一次資料と主要報道機関の情報に基づき編集されていますが、宇宙開発の状況は日々変化します。最終的なご判断は、必ず各企業の公式情報をご確認ください。本ページの情報に基づく判断により生じた損害について、当サイトは一切の責任を負いかねます。詳細は免責事項をご覧ください。

月旅行という体験

月旅行では「何が待っているのか」

地球が、ひとつの青い球体として視界に収まる瞬間。

1968年、アポロ8の乗組員が月の地平線から昇る地球を目にしたとき、彼らは予定されていたミッション手順を中断し、カメラを構えました。後に「アースライズ」と呼ばれるその一枚は、人類が初めて自らの星を”外側から”見た記録です。

月旅行の本質は、この視点の転換にあります。地上約38万km——国際宇宙ステーションの約950倍の距離。地球の輪郭が窓枠に収まり、大陸と海洋の境界が一望できる場所。音のない空間に、青と白の惑星だけが浮かんでいる光景は、宇宙飛行士が「Overview Effect(俯瞰効果)」と呼ぶ認知の変容をもたらすと報告されています。

フライバイであれば、月の近傍を通過しながら地球と月の両方を一度に視界に収める体験。月周回であれば、月の裏側——地球からは決して見えない荒涼とした地形——を静寂の中で目撃する時間。そして月面着陸であれば、地球の6分の1の重力の中、粉雪のようなレゴリス(月の表土)を踏みしめる感覚。

これらの体験は、まだ「商品」として棚に並んではいません。しかし、半世紀ぶりに人類が月へ還る準備が進む今、状況は少しずつ前に進んでいます。このポータルでは、夢と現実の境界を示しながら、進捗をお伝えしてまいります。

参考:Frank White『The Overview Effect』(1987)/ NASA Apollo 8 アースライズ写真(パブリックドメイン)

予約ステータス・ダッシュボード

「予約」の状態を4つに分け、状況を整理します

販売(A) 購入が成立

現状:主要案件では未確認

価格・条件・申込が一般向けに明示されている状態。

問い合わせ(B) 個別契約

現状:ここが中心

審査・契約・機会(座席/機体)で結果が変わります。

計画(C) 受付不明

現状:情報の混在ゾーン

発表や報道はあっても、販売条件が見えません。

中止/凍結(D) 計画消滅も

現実に起きる(例:dearMoon)

延期だけでなく「中止」も起こり得ます。

補足:「問い合わせ受付中」と表示されていても、搭乗が保証されているわけではありません。 契約条件や健康要件などの確認を経て、予約が成立します。

根拠A/B/Cの考え方: 各カードの「根拠A/B/C」は、出典の種類を区別するための表示です。
A→B→Cは「当事者(一次情報)にどれだけ近いか」の並びであり、実現確度や技術的成功率を評価するものではありません。
根拠A=公式掲載、根拠B=企業資料・企業白書等、根拠C=主要報道機関を指します。

状況整理のために: 公的機関による基盤整備と、民間企業による輸送手段の拡充が進んでいます。観光はその延長にあります。
今後の変化を見るうえでは、「販売(A)」の有無、「問い合わせ(B)」の契約条件、中止(D)の公式確認などが参考になります。

主要案件カード

Space Adventures|Circumlunar Mission

問い合わせ(B) 根拠A(公式)
体験

月フライバイ(周回帰還)

価格

個別見積もり対応
参考:2011年報道では$150Mとされた例があります(Space.com(2011)

留意事項

適格性審査と契約条件により、搭乗可否が決定されます

確認ポイント(契約前チェック):
検討時に共通で確認すべき観点を整理した一例です。最終判断は各社の公式条件・契約条項に基づいて行ってください。本ページの情報に基づく判断により生じた損害について、当サイトは一切の責任を負いかねます。(詳細は免責事項)。

  • 返金・延期・中止時の扱い(支払条件・手数料を含む)
  • スケジュール確定条件(座席/機体/運用体制)
  • 健康要件・訓練要件(適格性審査)
  • 費用に含まれる範囲(保険・訓練・税/手数料など)
  • 契約主体・連絡窓口(誰と契約するか)

補足(専門メディア・透明性のための参照):2019年の顧客訴訟は和解したと報じられています(契約条件の確認が重要であることを示す参考事例)。 Space.com

GRU Space|First Lunar Hotel

問い合わせ(B) 根拠A(公式)
計画概要

月面滞在施設(2032年開業目標)

申込手数料

$10,000
約153万円(1 USD=153 JPY、2026-02-18時点の参考換算)
※Non-refundable(返金不可)と明記

想定価格

未公表(公式資料で$10M以上の想定が示される旨)

背景

Yコンビネーター(W26)選出企業

デポジット

$250K-$1M(30日後返金可能と記載)

確認ポイント(契約前チェック):
検討時に共通で確認すべき観点を整理した一例です。最終判断は各社の公式条件・契約条項に基づいて行ってください。本ページの情報に基づく判断により生じた損害について、当サイトは一切の責任を負いかねます。(詳細は免責事項)。

  • 返金・延期・中止時の扱い(申込手数料/デポジットの条件を含む)
  • スケジュール確定条件(マイルストーン達成・提供範囲の確定条件)
  • 健康要件・訓練要件(適格性審査)
  • 費用に含まれる範囲(保険・訓練・税/手数料など)
  • 契約主体・連絡窓口(誰と契約するか)

公式記載の要点(2026-02-18時点):申込手数料$10,000はNon-refundableと明記/デポジット$250K-$1Mは30日後返金請求可と記載(適用条件は契約条項で確認)/2032年は開業「目標」/タイムラインは2029年デモ、2031年施設展開(いずれも予定として記載)。

予約ページ(公式) 公式サイト 最終確認:2026-02-18

出典(最終確認:2026-02-18): Space Adventures / GRU Space(Reserve)

月旅行の種類(4カード)

到達点の違いが、体験の本質と実現難度を決定します

① 月フライバイ(周回帰還)

最も実現可能性の高い初期形態

地球 →(月の近傍)→ 地球 体験:アースライズ/地球の曲率

② 月周回(軌道投入)

軌道滞在により、技術要求が高まります

地球 → 月軌道投入 → 周回 → 地球 体験:長時間の月観測

③ 月面着陸

技術的複雑性が飛躍的に増大します

地球 → 月周回 → 着陸 → 上昇 → 地球 体験:月面を踏む

④ 月面滞在(基地・施設)

長期ビジョン(補給・居住・医療体制が鍵)

地球 → 着陸 → 滞在 → 帰還 体験:月で暮らす

※この章は概念整理(一般論)。公式スケジュールではありません。

実現時期(視覚タイムライン)

公的ミッションと民間企業の動向から未来を読み解きます。

2023-05-19

NASAがBlue Originを「2社目の着陸船プロバイダー」に選定

着陸手段が1社依存になりにくくなり、計画の進め方に幅が出る可能性があります。

2026-01-30

Blue Originが観光(New Shepard)を一時停止し月計画へ注力(報道)

企業リソースが「観光」→「月インフラ」に寄る動き。観光の近道とは限りませんが、月開発の速度には影響し得ます。

2026-02-08

マスク氏「月優先」発言(報道)

企業経営者の発言(公式リリースではない)として扱います。ただし戦略的方向性のシグナルとはなり得ます。

No earlier than
Mar 2026

NASA Artemis II(有人月フライバイ)

有人月探査の運用を半世紀ぶりに再開する基盤整備(観光を直接の目的としない)。

By 2028

NASA Artemis III(有人月面着陸)

着陸技術と滞在インフラの成熟が、商業化への扉を開きます。

出典(最終確認:2026-02-18): NASA Artemis II / NASA Artemis III / NASA(Blue Origin選定) / Space.com / Reuters

注目の政府計画

民間計画(注目の民間計画)と対比するための参照枠

位置づけ:以下は観光商品ではなく、一般向けの予約はできません。
ただし「有人月探査の運用が再稼働しているか」は、民間の月旅行が成立する前提条件になり得るため、参照として整理します。

NASA|Artemis II(参考:観光商品ではない)

予約不可 根拠A(公式)
内容

有人月フライバイ(技術運用の再稼働)

時期

NASA公式:No Earlier Than March 2026

観光への波及

有人月探査の運用を半世紀ぶりに再開する基盤整備

根拠(NASA)を見る 最終確認:2026-02-18

NASA|Artemis III(参考:観光商品ではない)

予約不可 根拠A(公式)
内容

有人月面着陸(南極域)

時期

NASA公式:By 2028

観光への波及

着陸技術と滞在インフラの成熟が、商業化の可能性に影響し得ます

根拠(NASA)を見る 最終確認:2026-02-18

出典(最終確認:2026-02-18): NASA Artemis II / NASA Artemis III

注目の民間計画

動向として把握しておきたい計画

前提:このセクションに掲載されている案件は、実運用実績がない段階のプロジェクトです。技術的・経済的実現性は未確定であり、計画変更や中止のリスクが伴います。

dearMoon|民間月周回(参考:中止例)

中止/凍結(D) 根拠A(公式)
示唆

計画の中止は、起こり得る事例として参考になります

理由

2023年内の実現が叶わず、近い将来の見通しも不明瞭(公式発表)

その他の新興計画

計画段階

月面観光を掲げる新興企業は複数存在しますが、大半は構想段階です。実績・資金調達状況・技術開発の進捗が参考になります。

評価基準:

  • 運用実績(軌道上・月面)
  • 資金調達の透明性
  • 技術開発の具体的進捗
  • 契約条件の明示性

出典(最終確認:2026-02-18): dearMoon公式発表(PDF) / 前澤さんの投稿(X)

よくある質問

よくある疑問を、ポイントごとに整理します

Q. 月への旅は、今この瞬間に予約可能でしょうか?

A. 有人旅行については、いま一般向けに「購入が成立する確定商品」は確認されていません。GRU Spaceは「早期アクセス」の申請を受け付けていますが、$10,000の返金不可の応募手数料を伴う手続きとして案内されています。

一方で、遺灰などを送る「宇宙葬」については、Celestisや銀河ステージ等で2026年の打ち上げに向けた販売が行われています(関連商品セクション参照)。

Q. 月への旅の形態は、どのように分類されますか?

A. 大まかには、月の近くを通って帰還する「フライバイ」、月の周回軌道に入る「月周回」、月面に降りる「月面着陸」、月で一定期間過ごす「月面滞在」に分けられます。後者になるほど技術的な難しさが増え、準備期間や費用も大きくなりやすい傾向があります。

Q. 費用の目安を教えていただけますか?

A. この領域では、一般向けに固定価格が提示されないケースが多く、条件により変動します。参考として:

  • 月フライバイ:2011年の報道で$150Mとされた例(現在は個別見積もり、Space.com(2011)
  • 月面滞在:GRU Space公式資料で$10M以上の想定が示される旨

価格の数字だけでなく、契約条件(返金規定、延期時の取り決めなど)もあわせて確認すると、判断の材料が揃いやすくなります。

Q. 経営者の発言は、どの程度参考になりますか?

A. 方向性を知る手がかりにはなりますが、企業の公式発表や契約情報とは分けて見るのが一般的です。当ポータルでも、発言は「示唆」として整理し、公式発表やマイルストーンの達成が確認できた段階で、記載を更新します。

Q. Space Adventuresは本当に予約できますか?

A. 公式サイト上では問い合わせ先として案内されています。一方で、2019年に顧客との訴訟が和解に至った経緯があり、報道ではRoscosmosとの合意状況が取り上げられています。また、2005年から提案は継続されていますが、実施例は確認されていません。検討する場合は、契約条件(返金・延期・中止時の扱い等)を事前に確認し、必要に応じて専門家に相談する選択肢もあります。

Q. 申込金は返金されますか?

A. 案件や契約条件によって異なります。例として:

  • GRU Space申込手数料$10,000:返金不可(Non-refundable)と明記
  • GRU Spaceデポジット$250K-$1M:30日後返金可能と記載(ただし事業継続性は別問題)
  • Space Adventures:条件は個別契約(過去に訴訟例あり)

契約前に返金条項を確認し、判断が難しい場合は専門家に相談する形が一般的です。

透明性のため、各情報の最終検証日を記録しています。

更新履歴

  • 2026-02-18:主要案件カードとFAQの内容を見直し、出典リンクと最終検証日を更新しました。あわせて、冒頭の導入(体験セクション)を追加し、ページ全体の読みやすさを整えました。
  • 2026-02-15:表示用語(根拠A/B/Cなど)を整理し、契約条件・返金条件に関する注記を追加しました。NASA(Artemis II/III)やSpace Adventures等の参照情報も更新しています。

免責事項

本ページは、一次資料(各企業・組織の公式発表)および主要報道機関の情報に基づき、最大限の正確性を期して編集されています。ただし、宇宙開発領域の特性上、以下の点にご留意ください:

  • 計画の変更・延期・中止が生じる可能性があります
  • 価格・契約条件は個別交渉により変動します
  • 技術開発の進捗により実現時期が変わります

本サイトの位置づけ:当サイトは旅行商品の販売・手配は行いません。各企業の公式情報へご案内する情報提供サイトです。

最終的なご判断は、必ず各企業・組織の公式発表およびご自身での調査に基づいて行ってください。本ページの情報に基づく判断により生じた損害について、当サイトは一切の責任を負いかねます。詳細は利用規約をご覧ください。

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