【GATE 1】地球を眺める旅(Earthview Travel)

宇宙・成層圏から地球を見る3つの体験

ISSから見た夕暮れ時の地球の縁(大気リム)の様子
©NASA

― 宇宙から、あなただけの地球を ―

「人生で一度は、地球を外から眺めてみたい」
民間人が宇宙や成層圏から地球を見る機会は、かつてより現実に近づいています。

ただし2026年7月現在、各サービスは「運航開始前」「休止中」「個別ミッションのみ」「開発・事業再編中」など状況が大きく異なります。
このページでは、まず「3つの体験タイプ」を整理し、体験方式の違いと現在の実現段階を分けてご案内します。詳しい最新情報は各ガイドへ案内します。

最終更新日:2026年7月19日
※価格・募集・運航計画は変動します。最新状況は各ガイドおよび各社公式情報をご確認ください。


✦ 1.サブオービタル旅行 ✦

宇宙の境界線に触れて、短時間で帰還する「最短の宇宙体験」へ。

最初にご紹介するのは「サブオービタル旅行」。
ロケットや宇宙船で高度約80〜100km付近まで上昇し、数分間の無重力と、宇宙から見える地球の曲線を体感する体験です。

代表例としては、Virgin GalacticBlue Originが知られます。
Virgin Galacticは次世代のDelta Class宇宙船による商業運航を2026年第4四半期に開始する計画で、限定枠の予約販売はすでに再開しています。一方Blue Originは2026年1月、New Shepardの飛行を少なくとも2年間休止する方針を示しました。
いずれも運航状況はニュースや事業方針で変わり得ます。

✔ 到達高度:およそ80〜100km
✔ 無重力体験:およそ3〜5分
✔ 体験時間:方式により約10分〜約90分
✔ 費用目安:
・Virgin Galactic:1席 $750,000(2026年3月時点の限定販売価格。従来の$600,000から改定)
・Blue Origin:座席価格は非公開(申込ページに全額返金可能な$150,000のデポジットの記載が残るが、これは注文手続き開始用で、将来便の座席を保証するものではない)
※円換算は為替で変動するため、ここではUSD表記を基本にしています。

補足:Blue Originは2026年1月30日、New Shepardの飛行を少なくとも2年間休止し、月面着陸船などへ経営資源を集中する方針を示しました。商業運航の再開時期は未定です。

▶ サブオービタル旅行の最新状況・予約導線・企業比較はこちら

参考情報(いずれも2025年時点の記事です。最新の価格・運航状況は上記ガイドをご確認ください):

【2025年版】宇宙旅行はいくら?ヴァージン・ギャラクティックとブルー・オリジンの価格を比較!
【宇宙旅行が現実に】ブルーオリジン、有人飛行を実施!——6人が地球を飛び立った物語


✦ 2.オービタル旅行 ✦

地球を周回し、数日間の微小重力環境を体験する本格的な軌道飛行へ。

次にご紹介するのは「オービタル旅行」。
宇宙船で地球周回軌道へ入り、地球を約90分で1周しながら、数日間にわたって宇宙空間(無重量状態=微小重力環境)を体験します。ISS滞在型では高度約400kmが目安ですが、ISSへ寄港しない独立周回型では、ミッションごとに高度や軌道が異なります。

たとえば、SpaceXのCrew Dragonを活用した民間ミッション(ISS滞在型のほか、極軌道を飛行したFram2のようにISSへ寄港しない独立周回型もあります)が知られています。
この旅では、夜明けと夕暮れを何度も迎えながら、静けさの中で浮かぶ地球を時間をかけて味わえます。

✔ 滞在時間:数日〜(ISS滞在型だと約2週間級の例も)
✔ 高度・軌道:ミッションごとに異なる(ISS滞在型は高度約400kmが目安)
✔ 費用目安:個別見積もり。Axiom Spaceは2024年時点で、約10日間のミッションについて1席6,000万ドル台半ば(約$65M)との目安を示していました
※実際の費用は、ミッション設計(滞在日数・訓練・保険・研究枠など)や政府機関との契約内容により大きく変動します。現在のすべての民間ミッションに一律適用される価格ではありません。

▶ オービタル旅行の最新状況・主要プレイヤー比較はこちら


✦ 3.高高度気球旅行 ✦

地上を離れ、静かに地球を見渡す「優雅な近宇宙」体験。

最後にご紹介するのは、「高高度気球旅行」。
ロケットでも宇宙船でもなく、気球で高度25〜35kmの成層圏までゆっくり上昇し、地球の曲線と空の黒さを楽しむ新しいスタイルです。

厳密には「宇宙(100km付近)」ではありません。
それでも、地球の輪郭が見え、空が黒く変わっていくこの領域は、日常と地続きでありながら別世界の体験になります。

代表的なプロジェクトとしては、World ViewSpace Perspectiveが知られますが、いずれも近年、事業体制が変わっています。
World Viewは過去に1席$50,000(+$500デポジット)で観光便を募集し、関連ページも残っていますが、2026年にOndas傘下となった後の公式サイトでは監視・リモートセンシングなど防衛系事業が中心です。Space Perspectiveの事業資産は2025年にスペインのEOS-X Spaceが取得しており、旧体制が示した1席$125,000は現在の正式販売価格とは限りません(買収後に販売条件・顧客体験を再検討中)。
※有人観光便の開始時期・販売体制・価格は、いずれも申込み前に個別確認が必要です。

✔ 体験時間:上昇〜降下まで約6時間前後(プランにより変動)
✔ 高度:およそ25〜35km(成層圏)
✔ 無重力:なし
✔ 費用目安:要確認(旧体制が示した目安は$50,000〜$125,000/席。事業再編により現行価格・販売条件は未確定)

▶ 高高度気球旅行の最新状況・主要プロジェクト比較はこちら


✧ あなたに合う「地球の眺め」はどれですか?

3つの旅は、それぞれに時間・価格・体験内容が大きく異なります。
さらに重要なのは「今、実際に申し込めるのか」という運航・販売状態です。ここでは違いが一目でわかるように、要点だけを比較します。

体験タイプ高度体験時間無重力費用目安現在の状態(2026年7月)主な提供企業(例)
サブオービタル約80〜100km約10分〜約90分あり(約3〜5分) Virgin Galactic:$750k
Blue Origin:非公開(返金可能デポジット$150k)
Virgin Galactic:予約販売中/商業運航は2026年Q4予定
Blue Origin:New Shepard飛行を最低2年間休止
Virgin Galactic
Blue Origin
オービタルミッション毎(ISS滞在型は約400km)数日〜あり(連続)個別見積もり
(Axiom 2024年目安:約$65M/席)
個別のISS民間ミッションを実施・計画SpaceX(Crew Dragon)
Axiom Space
高高度気球約25〜35km約6時間前後なし要確認
(旧目安$50k〜$125k/席)
World View:Ondas傘下で観測・防衛中心
Space Perspective:買収後の再編中(価格・条件要確認)
World View
Space Perspective

自分に合う体験を選ぶ前に、運航状況を確認しよう

宇宙や成層圏から地球を見る民間飛行は、実現例が増える一方で、定期運航・試験飛行・予約受付・開発中・休止中のサービスが混在しています。

選ぶ際は価格だけでなく、実際の運航実績、次回飛行予定、デポジットの返金条件、訓練内容、保険や健康条件まで確認することが重要です。

まずは「どの体験タイプが自分に合うか」を知り、そのうえで各社の最新の運航状況を各ガイドでご確認ください。

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