ボイジャー1号 いま、光でも丸一日かかる場所へ——
「1光日」到達の瞬間に立ち会う
1977年に地球を旅立った探査機は、いまも秒速約17kmで太陽系の外を飛び続けています。そして2026年11月18日(水)19時16分07秒(日本時間)、人類の作った物体として史上初めて、地球から「1光日」(約259億km)に到達します。このページは、その「現在地」を毎秒更新で見届ける場所です。
絵でたどる、49年の旅
木星と土星をめぐったあと、惑星たちの「道路」を外れて斜め上へ。文章を読まなくても、絵を追うだけで旅がわかります。
地球を、出発した日
タイタンIIIEロケットで打ち上げられたボイジャー1号は、太陽系の惑星が一列に並ぶ「176年に一度」の好機を捉えて旅立ちました。機体には、地球の音・音楽・挨拶を収めたゴールデンレコード——いつか誰かに拾われるかもしれない、人類からの手紙が積まれています。
双子のボイジャー2号は、実は16日「先」に出発。1号が後から追い抜きました。巨人の重力で、加速する
最初の目的地・木星では、衛星イオで地球以外で初めての活火山を発見。世界を驚かせました。そして木星の巨大な重力を「スリングショット」のように使って加速し、燃料を使わずに次の目的地へ跳ばされていきます。
この重力アシストがなければ、土星到達には倍以上の年月が必要でした。惑星の旅を捨て、上へ曲がる
土星では、厚い大気を持つ衛星タイタンの観測が最優先されました。その代償として、天王星・海王星へ続く「惑星の道路」を外れ、軌道は黄道面から斜め上へ。ここから先は、二度とどの惑星にも出会わない、恒星間への片道行です。
天王星・海王星へは、後続のボイジャー2号が向かいました(絵の旅路マップ参照)。ふりかえって、地球を撮った
天文学者カール・セーガンの発案で、ボイジャーは最後にカメラを地球へ向けました。写ったのは、太陽光の帯に浮かぶ0.12ピクセルの青い点。「ペイル・ブルー・ドット」と名付けられたこの写真は、人類が自らを見つめ直す一枚になりました。
「あの点が、私たちの家。あらゆる人類の歴史が、あの点の上にあった」— カール・セーガン太陽の「しゃぼん玉」を出る
太陽が吹き出す粒子の風は、太陽系全体を包む巨大な泡(太陽圏)を作っています。ボイジャー1号はその境界ヘリオポーズを越え、人類の作った物体として初めて恒星間空間——星と星のあいだの海へ出ました。
境界の通過は、周囲のプラズマ密度が約40倍に跳ね上がったことで確認されました。人類初、「1光日」のかなたへ
秒速約30万kmの光でさえ、届くのにまる一日かかる距離。NASAはこの歴史的な通過を秒単位で発表しました。日本では水曜の夜、夕食どき。このページの上のカウンターが24:00:00を刻む瞬間に、リアルタイムで立ち会えます。
探査機側では何も起きない、静かな通過点。だからこそ、見届ける側の記念日です。沈黙のあとも、旅は終わらない
次の節目は2027年2月頃の「太陽から1光日」(当サイト試算)。2030年代には原子力電池が尽き、探査機は静かに沈黙します。それでも慣性は止まりません。約4万年後、きりん座の恒星グリーゼ445の近くを通過——ゴールデンレコードを抱いたまま、旅は事実上、永遠に続きます。
毎年2〜5月は地球の公転の関係で、カウンターが一時的に「減る」季節。詳しくは下のQ&Aへ。「1光日」とは、どれほど遠いのか
光は1秒間に地球を7周半できる。月まで1.3秒、太陽まで8分19秒、海王星まで約4時間。その光でさえ丸一日かかって、ようやく届く距離——それが1光日、約259億kmです。
1光日は1光年の365分の1。ボイジャー1号は49年かけて、なお約0.0027光年です。この数字は、恒星間の距離の途方もなさを逆に照らし出します。最も近い恒星系ケンタウルス座アルファ星(約4.25光年)まで、ボイジャーの速度では7万年以上。それでも人類は、光が一日かかる場所まで「モノを届けた」のです。
NASAは到達を秒単位で発表しました(太平洋標準時11月18日2:16:07)。深宇宙ネットワークの電波測距で軌道を高精度に追跡できるためです。ただし「秒」には演出も含まれます。軌道解は更新され続け、「地球から1光日」は動く地球を基準にした人間側の記念碑的な区切りです。それでも、事実の重さは本物です。
地球は秒速約30kmで公転しているため、毎年2月〜5月頃は地球のほうがボイジャーに「近づき」、カウンターは一時的に減少します。1光日突破後も再び24時間を割ることはありません(当サイト試算)。「太陽から1光日」の到達は2027年2月頃。節目はまだ続きます。
ボイジャーの疑問に答える
「何光年?」「まだ動いてるの?」——検索される疑問を、分かっていること・いないことを分けて答えます。
ボイジャー1号までの距離は何光年?
現在約0.0027光年です。1光日は1光年の365分の1。最も近い恒星系(ケンタウルス座アルファ星、約4.25光年)までは、ボイジャーの速度で7万年以上かかる計算です。
今も動いていて、通信できるの?
はい。打ち上げから49年を経た今も一部の観測機器が稼働し、深宇宙ネットワーク経由でデータを送り続けています。電波は片道約24時間かかるため、往復の通信には約2日を要します。電力低下により2030年代には運用終了が見込まれています。
「1光日到達」の瞬間、何かが起こる?
探査機側では何も起きません。花火も式典もない、静かな通過点です。しかし「人類の作った物体に、光が丸一日かけて届く」状態が史上初めて生まれる象徴的な瞬間であり、NASAも秒単位で到達時刻を発表しました。日本時間2026年11月18日(水)19時16分07秒です。
距離の数字はどうやって計算している?
NASAが公表した到達時刻・到達距離を基準点に、ボイジャーの後退速度と地球の公転運動を組み込んだ軌道モデルで、ブラウザ上で毎秒算出しています。外部APIに依存しません。詳細は下の「データと計算方法」をご覧ください。
カウンターが「減る」ことがあるって本当?
本当です。地球は秒速約30kmで太陽を公転しているため、毎年2月〜5月頃は地球のほうがボイジャーに近づきます。この時期は地球からの距離がじわじわ減っていく、ライブカウンターならではの見どころです。
ボイジャー2号はいつ1光日に到達する?
ボイジャー2号は現在、地球から約20光時(1光日の8割強)の位置にいます。1号より速度が遅いため、到達は2030年代半ば頃になる見込みです。到達が近づいたら、このページで第2のカウントダウンを始めます。
データと計算方法
本ページの距離は、NASA発表の1光日到達時刻・距離(2026年11月18日 太平洋標準時2:16:07、25,902,068,371km)を校正点とし、ボイジャー1号の太陽後退速度(約16.96km/s)と地球の公転(位置・離心率を含む)を組み込んだ独自モデルでブラウザ上で毎秒計算しています。外部APIには依存せず、JPL Horizonsの軌道データと定期照合して校正しています(最終校正: 2026年7月)。表示値の想定誤差は±0.01%未満です。図はいずれも理解しやすさを優先した模式図で、縮尺は正確ではありません。
本ページはNASA・JPLとは無関係の非公式コンテンツです。データの出典はNASA/JPL-Caltech。科学的記述の確認日:
