INSIDE THE SUN / 太陽の内部

太陽の構造と核融合

太陽たいようの光は、どこで生まれる? 太陽たいようの断面を触り、中心から外までの旅をしてみよう。

イラスト+体験入門から専門へ
太陽の核・放射層・対流層・光球・外層大気を色で分けた断面模式図。層の厚さや色は説明用に誇張しています。
太陽の核・放射層・対流層・光球・外層大気を色で分けた断面模式図。層の厚さや色は説明用に誇張しています。

30秒でわかる答え

太陽たいようは高温のプラズマ(電気を帯びた粒子からなるガス)でできた恒星こうせいです。中心核では、水素がヘリウムになる核融合かくゆうごうによってエネルギーが生まれます。そのエネルギーは内部を通って外側へ運ばれ、主に光球から、目に見える光などとして宇宙うちゅうへ放出されます。

中心核
約1500万℃理論モデルなどに基づく代表値
光球
約5500℃多くの可視光が外へ出る層の温度目安
コロナ
100万℃以上上層大気の温度は活動や場所で変わる

ILLUSTRATED JOURNEY

中心で生まれたエネルギーは外へ

太陽の外見、断面、核融合の3つをつなげます。温度や色は写真から直接読み取ったものではありません。

太陽の光球と外側のコロナを表した模式図。
01 / A STAR

太陽は熱いガスの星

太陽たいようには地球ちきゅうの地面のような固い表面はありません。私たちが見ているのは光球と呼ぶ層です。

太陽を観察するときは直接見ず、専用の安全フィルターを使います。

太陽断面の6つの層とエネルギーの移動を示す模式図。
02 / LAYERS

中心・内部・大気に分かれる

中心核、放射ほうしゃ層、対流層からなる内部があり、その外側に光球・彩層・コロナなどが広がります。

コロナは光球より温度が高いという意外な特徴があります。

水素がヘリウムへ変化しエネルギーが生じる核融合の簡略模式図。
03 / FUSION

核融合は中心で起こる

高温・高密度の中心核では水素の原子核が反応し、最終的にヘリウムができます。質量しつりょうの一部がエネルギーとして放出されます。

太陽のエネルギーは、たき火のように酸素で燃えてできるものではありません。

TOUCH AND DISCOVER

太陽の6つの層をタップして調べる

断面図か層名ボタンを選ぶと、その層の目安の温度と役割が切り替わります。最も熱い場所と、目に見える光が出る場所を比べてください。

太陽の内部 / SOLAR LAYERS

太陽の6つの層を選ぶ断面模式図太陽の同心円状の層の色を選択すると温度と役割が表示されます。層の境界は正確な縮尺ではありません。コロナ彩層光球対流層放射層中心核選択した層が明るく表示されます(非縮尺)

中心核がエネルギー源。私たちに見える光の多くは光球から放出されます。

6つの層から選択

中心核 / Core温度の目安:約1500万℃

核融合でエネルギーを生む、太陽の中心部です。

LEARN AT YOUR LEVEL

宇宙のふしぎを、もう少し。

入門から少し専門的な話題まで。4つの段階で、知っておきたいポイントを短く紹介します。

入門

太陽は自分で光る星

太陽たいようは恒星こうせい。地球ちきゅうや月つきと違い、内部でエネルギーをつくります。

  • 太陽たいようは、とても熱いガス(プラズマ)でできている。
  • 太陽たいようの光は地球ちきゅうの生命や天気にも関係する。
基礎

中心核から光球までの層

中心核でつくられたエネルギーは放射ほうしゃ層・対流層を経て外へ運ばれます。

  • 光球は、太陽たいようの「表面」のように見える層。
  • コロナは光球よりずっと高温の領域を含む。
発展

核融合と放射・対流の違い

中心では主に陽子どうしの核融合かくゆうごう反応でエネルギーが生まれ、外側では伝わり方が変わります。

  • 放射ほうしゃ層では光子の吸収・再放出などによってエネルギーが輸送される。
  • 対流層ではプラズマの動きがエネルギーを運ぶ。
  • 核融合かくゆうごうが起こる場所(中心核)と、目に見える光が宇宙うちゅうへ出ていく場所(光球)は別である。
専門

太陽模型を観測で確かめる

温度、密度、組成の内部構造は、分光観測かんそく、日震学、ニュートリノ観測かんそくと理論モデルの照合で制約します。

4個の水素原子核 → ヘリウム原子核 + エネルギー(反応の総括)

  • 主系列段階の太陽たいようでは、主に陽子-陽子連鎖が水素をヘリウムに変える。
  • 反応のエネルギー収支には質量しつりょう欠損 E=mc² が関係する。
  • コロナ加熱の詳細な機構には研究課題が残り、観測かんそく領域や時期で温度は変わる。

素粒子(陽電子・ニュートリノなど)の収支を省略した教育用の総括式です。

1 QUESTION CHECK

図のあとに、1問だけ

太陽の可視光が主に宇宙へ出てくる層は?

答えを1つ選んでください。

COMMON QUESTIONS

よくある誤解

太陽は火で燃えている?
酸素を使う化学燃焼ではありません。中心核で起こる核融合がエネルギーの源です。
いちばん外側のコロナは、いちばん冷たい?
いいえ。薄い大気のコロナは光球より高温の領域を含み、加熱機構の研究が続いています。

科学的な前提と出典

太陽の中心温度約1500万℃と光球の約5500℃は代表値です。中心の温度は温度計で直接測ったものではなく、日震学やニュートリノの観測、恒星の構造理論と整合する推定値です。コロナの温度は高さ・磁場・時期で変わります。実際の層の境界や厚さは、図の縮尺どおりではありません。

資料確認日:2026-10-16

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