CONSTELLATIONS / 星座の約束
星座は誰が決めた?
星を結ぶ「形」と、空を分ける「区域」は別のもの。表示を切り替えて、88星座のしくみを確かめよう。
30秒でわかる答え
現在の天文学では、国際天文学連合(IAU)が認めた88星座が空を重なりなく分けています。星を結ぶ線や神話の絵の描き方まで世界共通で決まっているわけではありません。
- 国際的な星座
- 88の区域IAUが名称と境界を整理
- 境界の承認
- 1928年1930年にデルポルトが境界の表と星図を出版
- 夏の大三角
- 星群3つの星座にまたがる明るい星の並び
ILLUSTRATED JOURNEY
3つの見方を重ねてみよう
星そのもの、人が結ぶ線、天文学で定めた区域。この3つを分けて見ることがポイントです。
空には、個々の星が光っている
肉眼では、星は光の点に見えます。地球からの距離がまったく違う星どうしも、同じ夜空の面に並んで見えています。
同じ星座の星どうしが、宇宙の中で近くにあるとは限りません。
人は星を結び、形を想像した
時代や文化によって、人は星を線で結んだり、物語に見立てたりしてきました。星座線の引き方に、科学で決めた厳密な定義はありません。
北斗七星や夏の大三角は、公式な「星座」ではなく、「星群(アステリズム)」と呼ばれる星の並びです。
科学で使うのは、空の区域
IAUは空を88の区域に分けています。線で結ばれていない場所も、その星座の区域の一部です。
区域の線はIAUの星座境界データ(CDS VI/49)を平面に描いたもので、投影のため形はわずかにゆがみます。
TOUCH AND DISCOVER
星・線・区域を切り替えて、定義を比べる
同じ星を見ながら、星の点・人が結ぶ線・空の区域の3つを、それぞれ表示したり消したりして比べます。
何を表示する?
星と星座線が見えています。
星の点は、実際に空で光っている恒星。星座線は、人が星を結んで考えた線。星座の区域は、天文学で決められた空の区分です。
区域の線はIAUの境界データから描きました。境界は1875年の赤経・赤緯の線に沿って決められたため、現在の座標の目盛り(点線)に対して少し傾いて見えます。
LEARN AT YOUR LEVEL
宇宙のふしぎを、もう少し。
入門から少し専門的な話題まで。4つの段階で、知っておきたいポイントを短く紹介します。
星を結ぶと、いろいろな形ができる
人は夜空の星を目印にして、季節や方角を知る工夫をしてきました。
- オリオン座の三つ星のように見つけやすい形がある。
- 星座の形の見え方は、文化や線の引き方でも変わる。
現在は88の星座の区域が使われる
国際天文学連合(IAU)は88星座の名称と境界を標準化しました。
- 星座の線や絵の形に公式の唯一の描き方はない。
- 天文学では、星座を線で結んだ絵ではなく、空の区域として扱う。
- 1928年に境界が承認され、1930年にデルポルト(Delporte)による境界の表と星図が出版された。
星群と星座の違いを知る
北斗七星はおおぐま座の一部、夏の大三角は3つの星座の明るい星を結ぶ星群です。
- 星群(アステリズム)は、公式な88星座の区域とは別の目印。
- 星座の星までの距離は大きく異なり、空の上で近くに並んで見えるのは、ほぼ同じ方向にあるため。
- 神話や伝統的な呼び名と、科学で使う座標上の区域は、どちらが正しいかを競うものではなく、目的が異なる。
専門星座境界は赤道座標系で定義された
デルポルトがまとめた星座境界は、1875年分点(B1875.0)の赤道座標の線に沿って引かれました。
星座の「絵」≠ 天球上の「区域」
- 赤経・赤緯は天球上の経度・緯度に相当する。
- 歴史的な境界定義ではB1875.0分点の座標線が使用される。現在の星図へ表示するには座標変換が必要。
- 明るい星の位置だけでは天球上の区域は決まらない。境界の座標が必要。
操作図の区域の線は、IAUの境界データを平面に描いたものです。B1875.0分点の座標線に沿って定められたため、現在(J2000)の座標の目盛りに対して少し傾いて見えます。
1 QUESTION CHECK
図のあとに、1問だけ
「夏の大三角」は88星座の一つ?
答えを1つ選んでください。
COMMON QUESTIONS
よくある誤解
星座を結ぶ線はIAUが細かく決めている?
88個は星の数?
星座の神話はどの国でも同じ?
科学的な前提と出典
星の位置・明るさ・色にはヒッパルコス衛星由来の星表の値を使い、星座の区域の線はIAUの境界データ(CDS VI/49)から平面(ステレオ投影)に描いています。投影のため、形はわずかにゆがみます。星座線・神話の見立て・星の色の強調は説明用の表現で、公式に決まった唯一の描き方ではありません。星群と88星座を混同しないよう注意してください。
資料確認日:2026-10-16
