GALACTIC NEIGHBORS / 銀河の集まり

銀河群・銀河団・超銀河団

銀河ぎんがは群れをつくる。ただし、巨大な集まりのすべてが重力でひとつにまとまっているわけではない。

イラスト+体験入門から専門へ
銀河群・銀河団・超銀河団を比べた独自の模式図。窓の大きさの比は、実際の大きさや銀河の個数の比を表しません。
銀河群・銀河団・超銀河団を比べた独自の模式図。窓の大きさの比は、実際の大きさや銀河の個数の比を表しません。

30秒でわかる答え

天の川あまのがわ銀河ぎんがはアンドロメダ銀河ぎんがなどとともに局所銀河群きょくしょぎんがぐんに入っています。数百〜数千の銀河ぎんがを含む銀河団ぎんがだんには、銀河ぎんが間に高温ガスや多量のダークマターがあります。さらに大きくまとめた超銀河団ぎんがだんは、全域が重力でひとつに束縛されているとは限りません。

銀河群
おおむね100個以下境界・分類は資料によって違う
銀河団
数百〜数千個重力に束縛された集まりの例
銀河団のガス
数千万度X線で観測される高温ガス

ILLUSTRATED JOURNEY

銀河の集まりにも違いがある

「重力でまとまった銀河群・銀河団」と「広く分布する超銀河団」を、同じ種類の集まりとして扱わないようにしましょう。

天の川銀河・アンドロメダ銀河と、そのまわりの衛星銀河の集まりを簡略化した図。
01 / GROUP

局所銀河群は近所の仲間

天の川あまのがわ銀河ぎんがとアンドロメダ銀河ぎんが、多数の小銀河ぎんがは局所銀河群きょくしょぎんがぐんをつくります。

主な大型銀河以外のメンバー数は観測で更新されます。

銀河・X線ガス・重力的まとまりの概念図。
02 / CLUSTER

銀河団には高温のガスもある

大きな銀河団ぎんがだんには多くの銀河ぎんががあり、その間を満たす高温ガスのX線も観測かんそくされています。

質量は見える銀河だけに限りません。

フィラメントに沿って並ぶ複数の集団と、重力で束縛されていない広がりを示す模式図。
03 / SUPERCLUSTER

超銀河団は広い分布の名前

超銀河団ぎんがだんは銀河群ぎんがぐん・銀河団ぎんがだんなどが分布する広い領域を指しますが、全体が重力的に束縛された天体とは限りません。

名称と境界には定義の違いがあります。

TOUCH AND DISCOVER

集まりの種類を切り替えよう

銀河群→銀河団→超銀河団を切り替えます。表示される説明を読みながら、重力で束縛された集まりと広い分布の違いを比べてください。

GROUP / CLUSTER / SUPERCLUSTER銀河群

各画面は縮尺が違う説明用の絵です。連続して拡大した画像や、実測の3次元地図ではありません。

AGGREGATION SCALE

集まりの種類

銀河群:天の川銀河のある局所銀河群も、その一つです。銀河は互いの重力でまとまっています。

銀河団では多数の銀河に加え、数千万度にもなる高温ガスも重要です。高温ガス(紫の擬似色)の表示は銀河団の画面で操作できます。

LEARN AT YOUR LEVEL

宇宙のふしぎを、もう少し。

入門から少し専門的な話題まで。4つの段階で、知っておきたいポイントを短く紹介します。

入門

銀河にも近所がある

天の川あまのがわ銀河ぎんがは孤独な1つの銀河ぎんがではありません。

  • 局所銀河群きょくしょぎんがぐんには天の川あまのがわ銀河ぎんがとアンドロメダ銀河ぎんががあります。
  • 銀河ぎんがの「群れ」と、銀河ぎんが内の恒星こうせいの集まりは別物です。
基礎

群・団・超銀河団の違い

対象を大きくすると、集まり方の意味も変わります。

  • 銀河群ぎんがぐん・銀河団ぎんがだんは重力的にまとまっている系として扱えます。
  • 超銀河団ぎんがだんは大規模な銀河ぎんがの分布の呼び名で、内部のすべてが重力で束縛されているとは限りません。
発展

銀河団の重さを測る

星の光だけでは、銀河団ぎんがだんの質量しつりょうを説明できません。

  • 銀河団ぎんがだんにはX線を放つ高温の銀河団ぎんがだん内ガスがあり、しばしば星より多くの通常物質を含みます。
  • 銀河ぎんがの速度・ガス温度・重力レンズ効果から質量しつりょう分布を推定します。
専門

観測法で見える質量は異なる

複数の質量しつりょう推定法を組み合わせます。

概念式:M(<r) ∼ r σ² / G(係数は系と仮定に依存)

  • 銀河ぎんがの速度分散から力学的質量しつりょうを求めるには、力学平衡の仮定や速度の異方性といった問題があります。
  • X線から求めた静水圧平衡質量しつりょうと、弱い重力レンズで求めた質量しつりょうが食い違う場合は、非熱的な圧力、投影効果、選択バイアスの影響を吟味します。

超銀河団の分類境界は一意ではありません。

1 QUESTION CHECK

図のあとに、1問だけ

超銀河団について最も正確な説明は?

答えを1つ選んでください。

COMMON QUESTIONS

よくある誤解

超銀河団も、銀河団のように重力でひとつにまとまっている?
いいえ、そうとは限りません。全域が重力で束縛されていない場合も多く、一つの天体としてまとまって運動しているとみなすのは正確ではありません。
銀河団の光る点は全部星?
いいえ。図の点は一つひとつが銀河です。一つの銀河の中に多数の恒星があります。
銀河団のガスは冷たいの?
いいえ。銀河団の中のガスは数千万度にもなる非常に高温のガスで、主にX線で調べます。

科学的な前提と出典

銀河群・銀河団・超銀河団の範囲や個数には、一律の定義がありません。高温ガスのX線放射と重力レンズは、異なる物理量にもとづく観測です。図では銀河を点として強調しており、銀河の間隔や実際のX線の強さは表していません。超銀河団は、重力で束縛された天体としては描いていません。

資料確認日:2026-10-16

上部へスクロール