CALENDAR & TIME / 月と太陽から時を数える

暦と時刻はどう決まった?

月つきの満ち欠けみちかけと季節のくり返し。二つのリズムのずれを埋めるため、暦にさまざまな工夫が生まれた。

イラスト+体験入門から専門へ
月の満ち欠けと季節の輪、12か月と365日の差を表す図。天体の大きさや輪の長さは、実際の比率どおりではありません。
月の満ち欠けと季節の輪、12か月と365日の差を表す図。天体の大きさや輪の長さは、実際の比率どおりではありません。

30秒でわかる答え

1か月つきのもとになった月つきの満ち欠けみちかけは約29.5日、季節の一巡は約365.24日です。月つきで数えた12か月つき(約354日)は季節の1年より毎年約11日短いため、暦によって閏日や閏月つきを設けます。現代の時刻は、原子時計と地球ちきゅうの自転を組み合わせて定めています。

朔望月
約29.53日新月から次の新月の平均
季節の1年
約365.24日回帰年の近似値
日本標準時
UTC+9時間協定世界時と日付が異なる場合がある

ILLUSTRATED JOURNEY

3枚で分かる暦の設計

ひとつの数字で決められないから、いろいろな暦が考案されました。

新月・上弦・満月・下弦を輪に沿って描いた概念図。方位・月齢・時間間隔は正確ではない。
01 / LOOK & THINK

月の形は約29.5日で一巡

月つきの満ち欠けみちかけを基準にすると、1か月つきは29日か30日になります。12か月つきだと、およそ354日です。

12か月と季節の1年は同じ長さではない。

太陽のまわりに置いた4つの地球で季節を示す概念図。地軸方向と距離は省略・誇張した。
02 / LOOK & THINK

季節は約365.24日で一巡

季節を基準に年を定める太陽たいよう暦では、1年を365日や366日とし、ずれを少なくします。

「公転周期」と「季節の1年」は厳密には定義が異なる。

365日と354日の差を示し、閏日・閏月を別の追加枠で表した模式図。
03 / LOOK & THINK

閏日と閏月を使い分ける

グレゴリオ暦は4年に1回を基本に、100で割り切れる年は原則平年、400で割り切れる年は閏年とします。太陰太陽たいよう暦では閏月つきを入れます。

旧暦の閏月は単純に一定年ごとに入るわけではない。

TOUCH AND DISCOVER

19年間の暦と季節のずれを比べる

暦の方式と経過年数を変えると、年の始まりが季節に対してどれだけ早まるか・遅れるかの目安が分かります。

19-YEAR COMPARISON / IDEALIZED平均の周期を使った説明用モデル
0日 0.0日 純太陰暦(閏月なし) 0年10年19年 上:遅い / 下:早い ◆ 閏月・閏日を入れる年

横軸は開始からの年数です。縦軸の幅は暦の方式ごとに変えています(グレゴリオ暦の小さな差も見えるようにするため)。ずれの日数を示すモデルで、実際の旧暦の日付を計算するものではありません。

COMPARE 19 YEARS

暦の日付と季節のずれ

開始時19年後
0.0日 季節の1年=1周

輪=季節の1年(約365.24日)点線=開始時の年初め。水色の印=選んだ年の年初め。色は季節の移り変わりのイメージです。

累積した暦年と季節の差
計算中
その年までの閏月・閏日
計算中

選んだ暦の方式で、季節とのずれを計算します。

LEARN AT YOUR LEVEL

宇宙のふしぎを、もう少し。

入門から少し専門的な話題まで。4つの段階で、知っておきたいポイントを短く紹介します。

入門

一日・ひと月・一年は同じではない

昼と夜のくり返し、月つきの形、季節の変化から、時間の区切りを考えました。

  • 一日は地球ちきゅうの自転と関係する。
  • 月つきの満ち欠けみちかけのひと巡りは平均約29.5日。
  • 季節が戻る周期は約365.24日。
基礎

閏日と閏月は違う

季節と暦の日付が大きくずれないように調整します。

  • 太陽たいよう暦は太陽たいように基づく季節の周期を基準にする。
  • 純太陰暦の12か月つきは約354日で、季節から少しずつずれる。
  • 太陰太陽たいよう暦は月つきの周期と季節の両方を扱うため、必要に応じて閏月つきを入れる。
発展

日本の暦も歴史の中で変わった

グレゴリオ暦は1582年に一部地域で始まり、その後の採用年は国によって異なります。

  • 日本ではグレゴリオ暦を採用し、旧暦の明治5年12月つき2日の翌日を明治6年(1873年)1月つき1日とした。
  • グレゴリオ暦の平均年365.2425日は、季節の1年の長さに近い。
  • 曜日・時刻帯・暦日の区切りは自然現象だけでなく社会制度でも決まる。
専門

時刻系 UTC・UT1・JST を区別

UT1は地球ちきゅうの自転にもとづく時刻系、UTCは原子時を基礎とし、UT1とのずれをうるう秒で調整する国際的な時刻系です。

UTC → JST:+9時間 / グレゴリオ暦平均:365+97/400=365.2425日

  • JSTはUTCより9時間進んだ時刻。日付変更線やタイムゾーンと天文時刻系を区別する。
  • 2026年10月つき現在のうるう秒制度では、IERSがUTCとUT1の差を監視し、必要時に調整を告知する。
  • 地球ちきゅうの歳差や公転こうてん軌道の変化によって、季節の1年の長さは一定ではない。

2026年10月時点の制度説明。うるう秒の運用方針や国際時刻制度は将来変更される可能性があります。

1 QUESTION CHECK

図のあとに、1問だけ

太陰太陽暦で「閏月」を入れる理由は?

答えを1つ選んでください。

COMMON QUESTIONS

よくある誤解

「旧暦」は純粋な太陰暦?
いいえ。日本で明治の初めまで使われた旧暦は、月と季節の両方を扱う太陰太陽暦です。
グレゴリオ暦では必ず4年ごとに閏年?
いいえ。4の倍数でも、100の倍数の年は原則として平年です。ただし400の倍数の年は閏年です。
UTCの0時と日本の0時は同時?
いいえ。日本の0時は、UTCでは前日の15時に当たります。差は9時間です。
「時刻のうるう秒」と「暦の閏年」は同じ?
いいえ、別の制度です。うるう秒は原子時計にもとづく時刻と地球の自転のずれを調整する制度、閏年は暦と季節のずれを補正する制度です。

科学的な前提と出典

1年の長さは、地球の公転のどの周期を採用するかで異なります。ラボは、回帰年365.2422日、平均朔望月29.53059日と、仮に置いた19年7閏月の配置を使った説明用の累積比較で、実際の太陰太陽暦の日付の計算・歳差・宗教的な観測は再現していません。グレゴリオ暦は1582年に導入が始まり、採用の時期は国・地域で異なります。UTCとJSTの差は制度上9時間で固定です。うるう秒の今後の実施日は予測していません。

資料確認日:2026-10-17

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