MOON PHASES / VISUAL SCIENCE

月の満ち欠けは、なぜ起こる?

月つきはいつも丸い。変わるのは、地球ちきゅうから見える光の形。

イラスト+体験入門から専門へ
この図は、太陽の方向を左に固定し、北極側から見下ろして月の位置を示した相対配置図です。満ち欠けが一巡する約29.5日は、恒星を基準にした公転周期約27.3日とは異なります。距離と大きさは縮尺どおりではありません。
この図は、太陽の方向を左に固定し、北極側から見下ろして月の位置を示した相対配置図です。満ち欠けが一巡する約29.5日は、恒星を基準にした公転周期約27.3日とは異なります。距離と大きさは縮尺どおりではありません。

30秒でわかる答え

月つきは太陽たいようの光を反射して光っています。地球ちきゅうから見える「太陽たいように照らされた部分」の割合が、月つきの公転こうてんによって変わるため、満ち欠けみちかけして見えます。

満ち欠けの周期
約29.5日新月から次の新月まで(平均朔望月)
月の公転周期
約27.3日遠い恒星を基準にした一周
照らされる面
約半分太陽側の半球(月食のときを除く)
月食との関係
別の現象ふだんの満ち欠けは、地球の影が原因ではない

ILLUSTRATED JOURNEY

3つの絵で、月の形が変わる理由を見つける

この3コマだけで、満ち欠けの仕組みをつかめます。天体の大きさと距離は学習用に強調しています。

太陽光が月に届く
01 / 太陽の光

月は自分で光らない

月つきの球のうち、太陽たいように向いた半分が明るくなります。月つきそのものが欠けたり、形を変えたりしているわけではありません。

ふだんの月で、太陽側の半球が照らされていることを表す模式図です。

月は地球の周りを公転する
02 / 月の公転

月の位置が少しずつ変わる

月つきは地球ちきゅうの周りを、北極側から見て反時計回りに公転こうてんします。月つきが動く間に地球ちきゅうも太陽たいようの周りを進むため、新月しんげつから次の新月しんげつまでの約29.5日と、恒星こうせいを基準にした一周の約27.3日は一致しません。

太陽の方向を左に固定し、北極側から見下ろして、月と太陽の相対的な向きの変化を描いた図です。

新月 → 半月(上弦) → 満月 → 半月(下弦)
03 / 見え方

見える明るい部分が変わる

月つきの位置が変わると、地球ちきゅうから見える「照らされた面」の割合が増えたり減ったりします。

月の明るい側が左右どちらに見えるかは、見る場所・時刻・向きによって変わります。

TOUCH AND DISCOVER

月を動かすと、見える形はどうなる?

太陽の方向を左に固定し、北極側から見下ろした図で、新月からの経過日数を動かします。月と太陽の相対的な向きが変わる様子と、地球から見た月の形を対応させましょう。

太陽方向を固定した相対配置

北極側から見た図・恒星基準の軌道ではない
太陽 地球 月 地球からの距離や月の大きさは強調しています

地球から見える月

位相のモデル
新月

明るく見える割合:約0%

空で見つける目安:新月は太陽とほぼ同じ方向にあり、通常は見えません。

配置図は、太陽の方向を固定し北極側から見下ろした相対配置図です(月は反時計回り)。恒星基準の月の公転は約27.3日、満ち欠けが一巡するのは約29.5日。見える時刻は日本付近の目安です。

LEARN AT YOUR LEVEL

宇宙のふしぎを、もう少し。

入門から少し専門的な話題まで。4つの段階で、知っておきたいポイントを短く紹介します。

入門

月は丸いまま、光の見え方が変わる

月つきのうち太陽たいように向いている半分は、いつも明るくなっています。

  • 月つきは太陽たいようの光で見えている。
  • 見える「明るい部分」の形が毎日変わる。
基礎

月の位置で、地球からの見え方が決まる

月つきが地球ちきゅうの周りを回ると、太陽たいよう・地球ちきゅう・月つきの並び方が変化します。

  • 新月しんげつのころは月つきの明るい面が地球ちきゅうと反対を向く。
  • 満月まんげつのころは地球ちきゅう側から明るい面がほぼ全部見える。
  • 月食げっしょくは地球ちきゅうの影に月つきが入る別の現象。
  • 月つきの見える時間帯も変わる。満月まんげつは日没ごろに昇り、ふくらむ半月はんげつ(上弦じょうげん)は夕方の空に、やせる半月はんげつ(下弦かげん)は明け方の空に見える。
発展

公転周期27.3日と、月相周期29.5日

月つきが恒星こうせいに対して一周する間にも、地球ちきゅうは太陽たいようの周りを進んでいます。

  • 恒星こうせいを基準にした公転こうてんの周期(恒星月こうせいげつ)約27.3日と、太陽たいように対する位置関係が元に戻るまでの周期(朔望月さくぼうげつ)約29.5日は異なる。図では後者を操作している。
  • 日食にっしょく・月食げっしょくが毎月つき起こらない主な理由は、月つきの公転こうてん面が地球ちきゅうの公転こうてん面に対して約5度傾いていること。
専門

位相角と輝面比を結ぶ

月つきの中心から見た「太陽たいようの方向」と「観測かんそく者の方向」のなす角を位相角αとすると、理想的な球の輝面比きめんひ(照らされて見える部分の割合)を近似できます。

k = (1 + cos α) / 2

  • α=0°なら満月まんげつに近く、α=180°なら新月しんげつに近い。
  • 実観測かんそくの見え方には観測かんそく者の位置、月つきの地形、反射特性なども関係する。

位相角と輝面比の関係を示す理想化モデルです。観測地点や月面の反射特性などの影響は含めていません。

1 QUESTION CHECK

図のあとに、1問だけ

月の形が日ごとに変わる主な理由は?

答えを1つ選んでください。

COMMON QUESTIONS

よくある誤解

月の満ち欠けは地球の影のせい?
いいえ。ふだんの満ち欠けは太陽・地球・月の向きの関係です。地球の影に月が入るときだけ「月食」が起こります。
なぜ新月から次の新月までは約29.5日?
月が遠い恒星に対して約27.3日で一周しても、その間に地球が太陽の周りを進むため、月と太陽の向きが元に戻るにはもう少し時間がかかります。
日本と南半球で月の形は違う?
満ち欠けの状態は同じですが、南半球では北の空に月を見るため、日本から見た月とは上下左右が逆さまに見えます。明るい側の向きも左右が逆になります。
半月や満月は何時ごろ見える?
日本付近の大まかな目安では、ふくらむ半月は夕方、満月は日没ごろから翌朝まで、やせる半月は真夜中すぎから朝にかけて見えます。正確な時刻は観測地点と日付で変わります。

科学的な前提と出典

宇宙から見た配置図は、太陽の方向を固定し北極側から見下ろした回転座標系です。月相周期約29.5日を角度に対応させていますが、これは恒星基準の実際の公転周期約27.3日を示すものではありません。月の大きさ・地球との距離・公転面の傾斜・観測者の位置による見かけの傾き・月食条件は省略しています。見える時刻は北半球での概略であり、実際の観測予報ではありません。

資料確認日:2026-10-16

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