LUNAR GEOLOGY / 月の地形

月の表面・裏側・誕生

月つきの裏側にも昼と夜がある? 月つきを回して「海」と「高地」の違いを見つけよう。

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月の表側の「海」と裏側の「高地」を比較したオリジナル模式図。実際の地形図・測量図・月面写真ではありません。
月の表側の「海」と裏側の「高地」を比較したオリジナル模式図。実際の地形図・測量図・月面写真ではありません。

30秒でわかる答え

月つきは地球ちきゅうに同じ側を向けるように自転・公転こうてんしていますが、裏側も太陽たいようの光を受けます。表側には黒っぽい溶岩の平原「月つきの海」が多く、裏側には古い高地や衝突地形が目立ちます。月つきの誕生は巨大衝突が有力ですが、細部は研究中です。

平均距離
約38.4万 km地球から月の中心まで(概数)
同期自転
約27.3日恒星に対して自転と公転がおよそ同じ周期
月の海
古い溶岩平原水の海ではなく、玄武岩などでできている

ILLUSTRATED JOURNEY

同じ月でも、表側と裏側は違う

見える半球、衝突と溶岩、月の生まれ方の順にたどります。地形の位置・比率は説明用の模式図です。

地球に向く月の表側と、地球から見えにくい裏側の比較。
01 / NEAR & FAR

月の裏側は、暗い側ではない

月つきは自転しながら地球ちきゅうの周りを公転こうてんし、ほぼ同じ半球を地球ちきゅうへ向けます。裏側にも約半月はんげつずつ昼と夜が訪れます。

秤動(ひょうどう:月が少し首を振るように見える動き)によって、長い期間をかけて観察すると、地球から月面の約59%を見ることができます。

月の海とクレーターの見た目を比較した地形概念図。
02 / MARE & CRATERS

黒い平原と、白っぽい高地

暗い「海」は主に古い玄武岩質溶岩。衝突クレーターや高地は太古の歴史を残します。

月の裏側は表側に比べ海が少なく、衝突地形が多く見えます。

原始地球に天体が衝突し、破片が集まる巨大衝突仮説の概念図。
03 / GIANT IMPACT

月はどうやって生まれた?

初期の地球ちきゅうへ大きな天体が衝突し、周囲の物質が集まって月つきになったとする考えが有力です。

衝突の条件、材料の混合、年代には複数のモデルと未解決点があります。

TOUCH AND DISCOVER

月球を回して、表側と裏側の地形を見比べる

回転スライダーで観察方向を変え、月の海・クレーター・南極エイトケン盆地などの目安の位置を探します。

月球・地形 / ROTATABLE SCHEMATIC

月の表側と裏側を手動で切り替える地形の概念図観察する経度を回すと、名前のある地形の目印が球の表面で動きます。写真・詳細標高データではありません。地球から見た表側の中心を向いています表側 / Near side

濃い部分は「月の海」の位置の目安。地形の広さ・高さ・クレーター径や位置は概略のみ示します。

月面のどこを見る?

表側の地形黒い月の海が比較的多い半球です。

回転するのは観察カメラで、実際に地球から裏側が見えるという意味ではありません。

LEARN AT YOUR LEVEL

宇宙のふしぎを、もう少し。

入門から少し専門的な話題まで。4つの段階で、知っておきたいポイントを短く紹介します。

入門

月には表と裏がある

地球ちきゅうから見える側を月つきの表側、反対を裏側と呼びます。

  • 月つきの裏側にも太陽たいようの光が当たり、昼と夜がある。
  • 「海」と呼ばれる月つきの黒い模様は、水の海ではない。
基礎

月が同じ面を向け続ける理由

月つきは地球ちきゅうの周りを公転こうてんしながら、ほぼ同じ周期で自転しています。

  • 月つきは自転していないのではなく、同期自転している。
  • 衝突の跡「クレーター」や溶岩が固まった「海」が月面げつめんに残る。
発展

月の表裏で地質が違う

表側には大規模な玄武岩平原が比較的多く、裏側には高地や南極エイトケン盆地などの古い地形が広がります。

  • 溶岩噴出、衝突、地殻の厚さの違いは表裏の非対称性に関係する研究テーマ。
  • 巨大衝突仮説は、月つきと地球ちきゅうの化学組成がよく似ていることや、月つきの鉄(金属の核)が少ないことなどの観測かんそく事実を説明する必要がある。
専門

月試料が語る年齢・起源の不確実性

アポロ計画などの月つき試料、軌道機の重力・分光・地形観測かんそくを併用し、月つきの形成と進化を推定します。

同期自転:T自転 ≈ T公転 ≈ 27.3日(恒星基準)

  • 同位体組成、放射ほうしゃ年代、月つきマグマオーシャンの固化史は形成仮説の重要な検証材料。
  • 巨大衝突の角度・速度・天体組成や月つきの形成時期には競合モデルと測定上の議論が残る。
  • 地球ちきゅうから見えるのは秤動の効果で半球を超える(時間をかけると約59%)。

月の地形模式図は特定ミッションの地形データのトレースではありません。

1 QUESTION CHECK

図のあとに、1問だけ

月の裏側について正しいものは?

答えを1つ選んでください。

COMMON QUESTIONS

よくある誤解

地球から月の裏側は絶対に見えない?
「ほぼ同じ半球」を向けますが、秤動などで時間をかけると表面の約59%を見られます。
巨大衝突説は確定したの?
有力な枠組みですが、衝突条件、月の形成年代、表裏の非対称性などの細部はなお研究が続いています。

科学的な前提と出典

月の平均距離は約38.4万 km、恒星を基準とした自転・公転の周期は約27.3日です。自転と公転は同期していますが、「裏側=常に夜」ではありません。巨大衝突仮説は有力な科学モデルですが、細部は未確定です。図中の盆地・海・クレーターは、位置の目安を示す自作の模式表現です。

資料確認日:2026-10-16

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