FOUR SEASONS / 季節の星空

春・夏・秋・冬の星座

春と冬では、21時に南の空にある星が違う。季節・時刻・地域を動かし、星座の手がかりを探そう。

イラスト+体験入門から専門へ
春夏秋冬の代表的な星の並びを4つの空に並べた図。星の並びは実際の位置から描いていますが、4つの空の縮尺や向きはそろえていない模式図です。
春夏秋冬の代表的な星の並びを4つの空に並べた図。星の並びは実際の位置から描いていますが、4つの空の縮尺や向きはそろえていない模式図です。

30秒でわかる答え

地球ちきゅうが太陽たいようの周りを公転こうてんすると、同じ時刻に地球ちきゅうの夜側が向く宇宙うちゅうの方向が変わります。そのため、春夏秋冬で夜に探しやすい星座も変わります。

春の目印
春の大三角アークトゥルス・スピカ・デネボラ
夏の目印
夏の大三角ベガ・デネブ・アルタイル
冬の目印
冬の大三角シリウス・プロキオン・ベテルギウス

ILLUSTRATED JOURNEY

四季の星空を4枚でめくる

日本で見られる代表的な季節の星空です。ただし、星はいつも同じ時刻に同じ方角に見えるわけではありません。

春の宵の東の空。北斗七星からアークトゥルス、スピカへ続く春の大曲線と、春の大三角の星を描いた図。
01 / SPRING

春:北斗七星から春の星を探す

北斗七星の柄のカーブを延ばすとアークトゥルス、さらにスピカへと続く「春の大曲線」が目印になります。

春の大三角は、アークトゥルス・スピカ・デネボラの3つの星を結んだ三角形です。

七夕のころの夜9時ごろの東から南の空。天の川をはさむベガとアルタイル、デネブ、南の低い空のアンタレスを描いた図。
02 / SUMMER

夏:空高く夏の大三角

ベガ・デネブ・アルタイルが大きな三角形をつくります。南の空にはさそり座の赤いアンタレスも目印です。

夏の大三角は星座ではなく星群です。

秋の宵の東の空。ペガスス座の秋の四辺形から続くアンドロメダ座の星の列と、アンドロメダ銀河を描いた図。
03 / AUTUMN

秋:ペガスス座の四辺形

ペガスス座の「秋の四辺形」は、広い空でも見つけやすい目印です。そこからアンドロメダ座の星の列が続きます。

四辺形の一角アルフェラッツは現在アンドロメダ座の星です。

冬の夜9時ごろの南の空。オリオン座の三つ星からたどるシリウスと、冬の大三角を描いた図。
04 / WINTER

冬:オリオン座と明るい星

オリオン座の三つ星からシリウスをたどれます。シリウス・プロキオン・ベテルギウスで冬の大三角になります。

惑星は星座の間を少しずつ移動するので、季節の星図には描いていません。

TOUCH AND DISCOVER

季節・時刻・地域で、夜空の向きを見比べる

星図は中央が天頂、外周が地平線です。季節・時刻・地域を変えると、主な明るい星の位置が動きます。

SEASONAL SKY MAP天頂が中央・外周が地平線
春夏秋冬の近似全天星図
N=北 E=東 S=南 W=西/惑星・月・太陽は表示しません

夜空の条件を変える

代表的な明るい星の位置を比較。

2026年の固定日付・日本標準時で計算。特定の日の星空予報ではありません。選んだ時刻に空が十分暗いかどうかも判定していません。

LEARN AT YOUR LEVEL

宇宙のふしぎを、もう少し。

入門から少し専門的な話題まで。4つの段階で、知っておきたいポイントを短く紹介します。

入門

同じ時刻でも、季節で星の顔ぶれが違う

まずは季節の代表的な明るい星を、2〜3個覚えると便利です。

  • 夏はベガ・デネブ・アルタイル、冬はシリウス・プロキオン・ベテルギウス。
  • 「季節の星座」は、その季節の夜の早い時間に見やすい星座を指すことが多い。
基礎

四季の星座は「時間」も大切

同じ星座でも、夜の何時に見るかで空の中の位置は変わります。

  • 春:しし座・おとめ座、夏:こと座・わし座・はくちょう座、秋:ペガスス座、冬:オリオン座・おおいぬ座など。
  • 東から昇った星は時刻が進むと南寄りの空を通り西へ移る(日本の多くの星の場合)。
  • どの星座がその季節に見やすいかは、観測かんそく地の緯度や時刻によっても変わる。
発展

地球の公転で夜側の向きが変わる

地球ちきゅうが太陽たいようの周りを1年でほぼ1周するので、夜に向く恒星こうせいの方向も1年かけて移り変わります。

  • 星は毎日約4分ずつ早く昇るため、同じ時刻に見ると少しずつ西へずれていく。
  • 昼間も空には星があるが、太陽たいようの光で空が明るく、ほとんど見えない。
  • 北半球と南半球では季節も、地平線より上の星の見え方も異なる。
専門

近似星図は赤経・赤緯から計算する

季節・時刻・経緯度から地方恒星こうせい時を概算し、星の方位角・高度を求めます。

H = LST − α / sin h = sin φ sin δ + cos φ cos δ cos H

  • 使う代表星の座標はJ2000付近の概数で、歳差・章動・大気差などは無視する。
  • 高度0°未満の星は地平線の下として表示しないが、標高・建物・薄明は考慮していない。
  • 惑星・月つき・太陽たいよう・恒星こうせいの固有運動を精密に扱う星図ではない。

操作図は、2026年3・6・9・12月の15日と日本標準時(JST)を使った、主な恒星だけの簡易図です。

1 QUESTION CHECK

図のあとに、1問だけ

日本で季節によって夜の星座が入れ替わる主な理由は?

答えを1つ選んでください。

COMMON QUESTIONS

よくある誤解

夏の大三角は秋には消える?
いいえ。たとえば秋の宵にも西の空に残ることがあります。「季節の星座」は、その季節だけしか見えないという意味ではありません。
南半球でも日本と同じ冬の星座が見える?
一部は見えますが、空の高さや向きが変わり、見えない星もあります。季節も北半球とは逆になります。
惑星を星座の線に入れていい?
惑星は恒星の間を日々少しずつ移動するため、星座の基本的な形を示すときは、ふつう含めません。

科学的な前提と出典

イラスト4枚は原理を描いた模式図です。操作星図は、2026年3・6・9・12月の15日、19・21・23時(JST)と、札幌・東京・那覇の代表的な緯度経度から、主な恒星(おおむね4等より明るい星)と天の川のおおよその位置を簡略に計算した全天図です(空を見上げた向きなので東が左)。恒星の座標はJ2000付近の概数で、歳差・章動・固有運動・大気差・建物・天気・薄明・月を省略しています。星の見かけの大きさは明るさ(等級)を表すもので、実際の角直径ではありません。

資料確認日:2026-10-16

上部へスクロール