イオス・エックス・スペース(EOS-X Space)|成層圏気球旅行
スペイン発の航空宇宙企業。気球で与圧カプセルを成層圏に運ぶ観覧型フライトを開発しています。2025年に米スペース・パースペクティブ(Space Perspective)の資産を取得し、2026年には米国拠点の再編、新型カプセル「GEN-3」の発表、資金調達が報じられました。一般客向けの商業飛行が始まったことを示す確報は、2026年10月14日時点で確認できません。
2026年10月14日現在、一般客を乗せた商業飛行・有人試験飛行の実施を裏付ける確報、および新体制での確定運航日・統一料金・予約規約は確認できていません。 資金調達や機体の発表は商業運航の開始を意味しません。 根拠:Travel Weekly(買収・旧契約)/Tech.eu(2026年9月)/Cryptopolitan(2026年9月・飛行状況) 情報確認:。公開情報に基づく整理であり、未発表の契約条件を保証するものではありません。
画像

上の3点は2024年に公開された設計イメージ(CG)であり、2026年に発表されたGEN-3の確定仕様や飛行中の実写画像ではありません。出典:EOS-X Space提供素材/designboom(2024/06/22)。
概要
EOS-X Spaceは、与圧されたカプセルを大型気球で成層圏に上げ、地球の曲率と暗い空を眺める旅行を構想しています。ロケットに乗って高度100kmを超える宇宙飛行とは異なり、成層圏で地球を眺める計画です。地上と同じような重力が働くため、宇宙船のような持続的な無重量状態を体験するものではありません。
宇宙との境界としてよく使われる高度100kmは、FAI(国際航空連盟)のカーマン・ラインの基準です。法的に世界共通の境界が確定しているわけではありません。出典:FAI/EASA。
2026年に確認できた動き
- 3月:米国事業への再編。グローバル本社をニューヨークへ移し、フロリダのケープカナベラル周辺に技術・製造・運用機能を集める方針を発表。Europa Press(2026/03/27)
- 2月:株式上場(IPO)構想。ニューヨーク証券取引所で将来の上場方針を説明し、約18か月以内を目安とする計画が報じられました。上場済みという意味ではありません。Infoespacial(2026/02)
- 5月:シリーズDで約1億4,000万ドルの資金調達が報道。これは企業財務に関する報道であり、投資家の詳細や調達金の使途のすべてが開示されたわけではありません。Tech.eu(2026/05/22)/Tech.eu(2026/09/10)
- 6月:新型カプセル「GEN-3」を発表・紹介。VivaTech 2026で披露したとする現地報告があります。ただし、一般客を乗せて飛行した実績ではなく、発表・展示段階の情報です。CEOによる告知/Journal du Net(2026/06/23)
- 事業分野の拡大。観光用気球のほか、AI・データ管理技術を民間・防衛用途に展開する方針が報じられています。各領域の商用収益・契約実績を示すものではありません。Tech.eu(2026/09/10)
飛行実績の区別:公開資料で具体的に確認できる飛行は、旧Space Perspectiveが2024年9月15日に実施した無人の試験飛行(約30km、約6時間)です。EOS-Xの新体制による一般客向け飛行実績として数えてはいけません。旧Space Perspectiveの発表(2024/09/17)
仕様・基本情報(旧計画と新体制を区別)
以下の数値は、運航開始後に提供される確定仕様ではありません。計画の世代・運営主体を分けて比較しています。
| 旧EOS-X計画 | 2024年発表:高度約40km、所要約5時間、乗客7名+操縦士1名、ヘリウム気球。スペイン(セビリア)・UAE(アブダビ)からの運航を構想。出典:会社発表(2024/06)/New Atlas |
|---|---|
| 旧Space Perspective計画 | 買収前:高度約30km、所要約6時間、乗客最大8名+操縦士1名、水素気球・海上発着を構想。2024年9月に無人試験飛行を実施。出典:Space Perspective発表/Space.com |
| GEN-3(2026年発表) | VivaTech 2026にて新世代カプセルとして発表。現地紹介では高度約40km・飛行約6時間と説明されていますが、販売仕様・認証・商業運航実績を確認したものではありません。出典:Journal du Net(2026/06/23) |
| 現在の機体構成 | 旧EOS-Xの独自設計、取得した旧Space Perspective技術、GEN-3の関係や、商用初号機の搭載定員・気球ガス・離着陸方式は最終確定情報を確認できていません。 |
| 米国拠点 | 本社をニューヨークに、製造・技術・運用拠点をフロリダのケープカナベラル/Space Coast周辺に置く方針。実際の搭乗場所や初便の発着港を確定した発表ではありません。出典:Europa Press(2026/03/27) |
| 欧州・中東 | セビリア/アブダビは過去の計画地。買収・米国事業再編後の確定した初期運航拠点として扱わない。出典:2024年会社発表 |
| 開始日・有人実績 | 2026年10月14日現在、確定した商業飛行日・有人試験飛行の実施を示す公表情報は確認できていません。 |
※ 数字が違うのは誤差ではなく、公表された時期・機体計画が異なるためです。新しい機体が旧計画の高度・時間・定員をすべて引き継ぐとは限りません。
体験内容(構想と未確認の契約条件)
発表された体験構想
- 与圧カプセルの窓から地球の曲率を眺める、低加速度の気球上昇。
- 飲料・食事などのラグジュアリーな機内サービス構想。
- 地上での食・文化・ウェルネスなどと組み合わせる滞在体験構想。
これらは主に2024年時点の計画紹介で、現在の販売商品の「料金に含まれるサービス」とは確定していません。designboom/Globetrender
料金への包含が未確認
- 往復航空券・空港送迎・宿泊・地上プログラム。
- 飲食・撮影サービス・写真や動画の納品。
- 旅行保険・医療確認・訓練や付帯サービス。
「含まれない」と確定した項目ではありません。契約書と見積書が公表・提示されるまで判定できません。
申込み前に確認すべき条件
- 予約金の支払先・返金条件・旧予約との関係。
- 実際の発着地、許認可、安全試験、機体の確定仕様。
- 年齢・健康要件、悪天候時の延期・取消し条件。
飛行予定日の記載だけでなく、運営法人名と契約相手方が新体制で一致するかも重要です。
価格・開始時期
価格:買収後の現行料金は未公表
旧EOS-X計画:15万〜20万ユーロ/席(2024年6月公表)。旧Space Perspective計画:12万5,000ドル/席(買収前の公表価格)。いずれも現在の申込可能価格ではありません。買収後の新体制での最終料金・日本円での請求額は確認できていません。
円換算は為替によって変動するため、未確定の現行価格と誤認されないよう掲載していません。出典:2024年EOS-X会社発表/Travel Weekly(2025/07)
開始時期:確定日なし
EOS-Xは2024年に2025年の開始を目標とし、2026年1月の報道では安全検証後「数か月以内」の初商業飛行が見込まれていました。しかし、その期限に相当する時期は経過しています。2026年10月14日までに、新たな確定日程や商業飛行の実施を示す確報は確認できません。
資金調達、展示会での機体発表、米国の拠点整備をもって、運航許認可や有人試験を完了したとは判断できません。出典:El Español(2026/01/12)/Cryptopolitan(2026/09)
FAQ
EOS-X Spaceはもう商業飛行を始めていますか?
2026年10月14日現在、一般客を乗せた商業飛行を実施したという確報は確認できません。2024年9月の無人飛行は、買収前のSpace Perspectiveが行った試験です。出典:無人飛行の会社発表/2026年9月の状況整理
今すぐ予約・決済できますか?
買収後の新しい一般向け販売規約・正式予約受付開始を確認できていません。旧Space Perspectiveのページに予約・デポジットの表示が残っていても、新EOS-X体制の契約とは限りません。支払前に運営法人、返金先、契約の有効性を直接確認してください。出典:Travel Weekly(旧契約・旧予約は承継しないとの説明)
いくらかかりますか?
旧EOS-Xの15万〜20万ユーロ、旧Space Perspectiveの12万5,000ドルは、いずれも買収前の価格です。2026年10月時点の現行の確定販売価格は未公表です。
高度40kmまで到達しますか?
旧EOS-X計画には40kmの記載がありますが、旧Space Perspectiveの無人試験は約30kmでした。2026年のGEN-3紹介では40km級の説明も見られます。ただし商業初号機の仕様として40kmが確定したとまでは確認できません。出典:Journal du Net(GEN-3紹介)
どこから飛びますか?
スペインとアブダビは2024年に発表された候補でした。2026年にはフロリダのSpace Coast周辺を技術・製造・運用拠点とする方針が公表されています。ただし、一般客の初便が離着陸する具体的な場所は確定発表として確認できていません。出典:Europa Press(2026/03)
気球旅行で無重力になれますか?
いいえ。ロケットによる宇宙飛行とは異なり、気球で成層圏に滞在する方式は地上とほぼ同じ重力が働きます。主な体験は高高度からの眺望です。
予約・窓口(2026年10月の確認状況)
- 新体制の正式な予約受付:開始日・決済方法・予約規約を公表情報として確認できていません。実際に受付できるとは案内しません。
- 日本国内の販売窓口:EOS-X新体制の公式販売代理店を確認できていません。
- 旧Space Perspectiveの予約:2025年の資産取得では、旧会社の顧客契約と予約データベースを引き継がないと法律事務所の担当者が説明しています。旧予約やデポジットが自動的に新会社へ承継されると考えないでください。出典:Travel Weekly(2025/07/24)
- 旧日本販売:旧Space Perspectiveを扱ったクオリタの販売終了告知も確認できます。これを新EOS-Xの販売窓口と誤認しないでください。出典:クオリタ
契約前に最低限確認:①契約先の正式法人名、②席の確定と運航時期、③デポジット返金条件、④飛行中止・延期条件、⑤保険・免責の扱い。現段階では申込・支払を推奨できるだけの条件が揃っていません。
次の一歩
公式サイトへのリンクは最新情報の確認用です。現在予約できることや支払先の安全性を保証するものではありません。次に確かめたいのは有人試験の実施、運航許認可、正式な座席販売条件と初便の日程です。
※ 本ページの内容は会社発表・主要報道に基づき更新していますが、正確性・最新性を保証するものではありません。最終判断は必ず公式情報・該当企業にてご確認ください。詳細は 利用規約 をご覧ください。
ポータルへ
出典・クレジット
- EOS-X Space発表(PR Newswire、2024/06/20):旧計画の価格・高度・拠点。
- Space Perspective発表(2024/09/17):旧体制の無人試験。
- Travel Weekly(2025/07/24):資産取得・旧予約の非承継。
- El Español(2026/01/12):当時の商業開始見通し。
- Infoespacial(2026/02):IPO構想(計画段階)。
- Europa Press(2026/03/27):米国本社・フロリダ拠点構想。
- Tech.eu(2026/05/22):シリーズD報道。
- CEO投稿(VivaTech 2026出展・GEN-3予告):会社側の説明。
- Journal du Net(2026/06/23):GEN-3の展示会紹介。
- Tech.eu(2026/09/10):2026年の資金調達・事業分野。
- Cryptopolitan(2026/09/29):商業実績・旧料金の注意。
- FAI(カーマン・ライン)/EASA(高高度空域の説明):科学的な位置づけ。
- designboom(2024/06/22):掲載CGの出典。
- EOS-X Space公式サイト:今後の最新情報の確認先。
会社発表・SNS投稿・独立した報道では証拠の性質が異なります。「発表された計画」と「実際に行われた飛行」を区別して掲載しています。
更新履歴
2026/10/14:機体世代の区別・GEN-3・資金調達・予約状況を更新
・旧EOS-X/旧Space Perspective/GEN-3の高度・時間・定員を分けて整理
・2026年5月のシリーズD調達報道、6月のGEN-3発表、9月の事業動向を追記
・商業飛行・有人試験の実施を裏付ける確報を確認できない旨を10月14日時点に更新
・旧価格を現行価格と誤認させない表記に変更。契約条件未確認の項目を「Included」から分離
・成層圏と高度100kmの違い、画像が旧構想CGである点を明記
・モバイルのナビタップ領域を44px以上に拡大
2026/07/12:開始延期・米国拠点再編・IPO計画を反映
当時の確認状況に基づき、2026年1月報道の商業開始見通しからの遅延、ニューヨーク本社移転、フロリダ拠点方針、IPO構想を整理。旧Space Perspectiveの日本販売終了を追記。
2026/02/18:買収後の販売条件・開始目標を整理
旧顧客契約の非承継や、2026年1月報道の「数か月以内」という見通しを反映。機体・ブランド名の断定を回避。
2025/10/03:初版公開
企業発表・2024年の提供素材を基に、価格・仕様・体験構想を整理。
2025/09/29:構成準備
会社紹介ページの骨子とGold Luxeデザインを準備。
