2026年11月30日、金星がいちばん明るい「最大光度」|明け方は何時・どの方角?
11月30日の明け方(東京では5時30分ごろ=日の出の約1時間前)、南東の空の高さ約25度に、ひときわ明るい金星が見えます。明るさはマイナス4.9等。「明けの明星」がいちばん明るく見えるころで、11月中旬から12月中旬まで、見た目にはほとんど変わらない明るさで輝きます。
11月30日|南東の空で、金星がいちばん明るく
日の出の1時間前(東京では5時30分ごろ)、南東の空の高さ約25度に、ひときわ明るい金星。明るさはマイナス4.9等で、右の少し上(約5度)にある、おとめ座の1等星スピカの200倍以上の明るさです。
日の出の約1時間前
(東京は5時30分ごろ)
高さは約25度
(ほかの星よりずっと明るい)
金星
読み込み中…
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月
読み込み中…
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見るころの天気
観察日が近づくと、見るころの天気を表示します。
11月30日|南東の空で、いちばん明るく
東京では5時31分ごろ、金星は南東の高さ約25度。明るさはマイナス4.9等。右の少し上、約5度に1等星スピカがあり、並べると明るさの差がよく分かります。金星は3時14分に昇っています。
12月5日|金星の右に、細い月
東京では5時35分ごろ、金星は南東の高さ約27度。右のほぼ同じ高さ、約8度に新月4日前の細い月。月のすぐ上にはスピカも見え、3つで小さな三角形をつくります。
12月14日|2週間後も、まだ明るい
東京では5時42分ごろ、金星は南東の高さ約28度。明るさはマイナス4.8等で、11月30日との差は目ではほとんど分かりません。金星が昇ってから日の出までの時間も、少し長くなります。
南東でいちばん明るい点が金星
明け方の空で、月をのぞけばいちばん明るい天体です。すぐ近くの1等星スピカの200倍以上の明るさがあり、空が明るくなりはじめても、くっきり見えています。
金星のすぐ右上(11月30日は約5度)にある、おとめ座の1等星。金星の明るさをくらべる、ちょうどよい目印になります。
見る前に、この3つだけ
金星は日の出の3時間以上前に昇るので、早起きすれば毎朝見られます。南東の空の低いところまで開けた場所を選ぶと、見つけやすくなります。
日の出の1時間前なら、高さ約25度。腕をのばしたにぎりこぶし2つ半ほどの高さです。
金星の右上の1等星スピカと並べると、金星がどれほど明るいかがよく分かります。
空が明るくなると、星は1つずつ消えていきます。最後まで残って見えるのが金星です(東京の日の出は6時31分)。
ただし明るさの変化はとてもゆるやか。11月中旬から12月中旬までは、目ではほとんど同じ明るさです。
東京なら5時ごろ。高さは約20度とやや低めですが、空が暗く、ほかの星も一緒に見えます。
東京の3つの朝の詳細値を見る
| 日付 | 見る時刻 | 金星の出 | 日の出 | 金星(方角/高度) | 明るさ | 光って見える部分 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 11月30日 | 5時31分 | 3時14分 | 6時31分 | 南東・約25度 | −4.9等 | 約27% |
| 12月5日 | 5時35分 | 3時08分 | 6時35分 | 南東・約27度 | −4.9等 | 約31% |
| 12月14日 | 5時42分 | 3時03分 | 6時42分 | 南東・約28度 | −4.8等 | 約38% |
12月5日は、金星の右約8度に細い月(光って見える部分 約16%)。見る時刻の目安は、11月30日の札幌で5時45分ごろ、大阪で5時45分ごろ、福岡で6時ごろ、那覇で6時ごろ。地点を選ぶと、上のシミュレーターと数値表示がその場所に切り替わります。
細いのに、
いちばん
明るい。
11月30日の金星を望遠鏡で見ると、光っているのは4分の1ほどの細い形。それでもいちばん明るいのは、地球に近づいて、とても大きく見えるからです。
2週間ずっと、
明るいまま。
いちばん明るい日は11月30日ですが、明るさの変化はとてもゆっくり。ボタンを切り替えて、日の出1時間前の同じ南東の空を、3つの朝で見くらべてみてください。
南東の空を正面に見た図です(東京・日の出の1時間前)。画面の左が東寄り、右が南寄り。タブを切りかえると、金星の位置は毎朝ほとんど変わらないことが分かります。月は見やすいように大きく描いています。
最も明るい朝
南東の空の高さ約25度。右の少し上、約5度に、おとめ座の1等星スピカ。並べると、金星のずばぬけた明るさがよく分かります。
細い月と並ぶ
金星の右、ほぼ同じ高さに、新月4日前の細い月。月のすぐ上にはスピカも並び、小さな三角形をつくります。
2週間後も、まだ明るい
11月30日との差は0.1等ほどで、目ではほとんど分かりません。日の出1時間前の高さは少し上がり、約28度になりました。
日の出の
3時間前に、
もう昇る。
東京では、11月30日の金星の出は3時14分、日の出は6時31分。空がまだ真っ暗なうちに東寄りの地平線から昇り、空が明るくなってからもしばらく見えています。
日の出まで、
3時間17分。
5時ごろから空がほんのり明るくなりはじめ、暗い星から順に消えていきます。日の出の1時間前(5時31分ごろ)は空がだんだん青くなるころ。金星は日の出のころには高さ約34度まで昇り、空が明るくなってもまだ見えています。
スピカの、
200倍以上。
マイナス4.9等は、夜空の星のなかでずばぬけた明るさです。すぐ近くのスピカ、同じ朝に南の空に見える木星と火星、夜空でいちばん明るい恒星シリウスと、光の量で比べてみます。
−4.9等の金星は、すぐ近くのスピカ(1.0等)の200倍以上、同じ朝に南の空高くにいる木星(−2.2等)の約12倍、シリウス(−1.5等)の約23倍の明るさです。
細いほど、
大きく
見える。
望遠鏡で見ると、金星は月のように満ち欠けします。地球に近いときは大きく細く、遠いときは小さく丸く。光って見える部分の割合と見かけの大きさのつり合いで、いちばん明るくなるのが11月30日ごろです。下の4つは同じ倍率で描いています。
大きいけれど、とても細い。明るさは−4.5等。
大きさと細さのつり合いで、いちばん明るい(−4.9等)。
半月の形。太陽からいちばん離れて見えるころ(−4.5等)。
丸くなるけれど、遠くて小さい(−4.0等)。
近いから、
こんなに
明るい。
金星は地球のすぐ内側を回る惑星で、太陽の光をよく反射する厚い雲におおわれています。11月30日は地球から約6300万km。空での見え方と、宇宙での位置を切り替えて見てみましょう。
3つの朝を、
1枚の図に。
位置、金星の出、高さ、明るさ、形を一枚にまとめます。細かな数字を読む前に「何が変わって、何が変わらないのか」を見わたせる図です。
明るさはそのまま、少しずつ高く、形は少しずつ太く
東京の日の出1時間前の値を使ったまとめです。地点を変えた実際の方角・高度・時刻はページ上部のシミュレーターで確認してください。
※ 各パネルは南東の空を正面に見た図で、左が東寄り、右が南寄りです。方角・高度はページ上部の地点別表示を優先してください。
気になる、
6つのこと。
観察の途中で生まれやすい疑問だけをまとめました。必要なところだけ開いて読めます。
「最大光度」ってなに?
金星がいちばん明るく見えるころのことです。2026年の明け方の空では11月30日で、明るさはマイナス4.9等(国立天文台)。なお、2026年は9月19日にも、夕方の西の空で最大光度(マイナス4.8等)になりました。ただし明るさの変化はとてもゆるやかで、11月中旬から12月中旬までは目ではほとんど同じ明るさです。計算のしかたによって、いちばん明るい日は数日前後します。
まん丸のときではなく、細い形のときにいちばん明るいのはなぜ?
金星が丸く見えるのは、太陽の向こう側にいて地球から遠いときで、小さくしか見えません。地球に近づくと大きく見えますが、光って見える部分は細くなります。この2つのつり合いで、光って見える部分が4分の1ほどになるころに、いちばん多くの光が届きます。
何時ごろに見るのがいい?
東京なら5時ごろから6時ごろ。5時ごろは空が暗く、金星の高さは約20度。日の出の1時間前の5時30分ごろには約25度まで昇ります。空が明るくなっても金星は見えていますが、日の出が近づいたら双眼鏡は使わないでください。
昼間でも見える?
11月30日の東京では、金星は8時49分ごろに南の空の高さ約45度まで昇ります。空がよく澄んでいて、どこにあるか分かっていれば、日の出のあとも肉眼で見つけられることがあります。日の出の前から金星を見続けて、建物などを目印に位置を覚えておくと探しやすくなります。探すときは太陽を建物の陰にかくし、太陽を直接見ないでください。昼間に双眼鏡で探すのは、太陽が入ると危険なのでやめましょう。
双眼鏡で、欠けた形は分かる?
11月30日の金星は、見かけの大きさが月の約50分の1しかありません。手に持った双眼鏡では、まぶしい点に見えることがほとんどです。ただ、7〜10倍くらいの双眼鏡を三脚などでしっかり固定すると、細い形が分かったという人もいます。空が少し明るくなってからのほうが、まぶしさがおさえられて形を見やすくなります(日の出の前にはしまいましょう)。はっきり見るには、30倍くらい以上の望遠鏡が向いています。
飛行機やUFOと見まちがえない?
明るすぎて、飛行機やUFOとまちがえられることがある天体です。飛行機の光は点滅しながら動いていきますが、金星は点滅せず、数分見ていても星空の中で位置が変わりません(地球の自転で、ゆっくり昇っていきます)。低い空では、空気のゆらぎで色が変わるようにチラチラまたたいて見えることがあり、それがUFOとまちがえられる理由のひとつです。
次は、2028年。
次の最大光度は2028年です。4月下旬ごろに夕方の西の空、7月上旬ごろに明け方の東の空でいちばん明るくなります(計算による目安)。それまでの間も、金星は2027年の春ごろまで、明け方の東〜南東の空で明るく見え続けます(だんだん低くなっていきます)。
もっと確かめたい人へ
11月30日の最大光度(マイナス4.9等)、12月5日に月が金星に近づくこと、金星の見える方角は、国立天文台の公表情報を基準にしています。東京の早見値(方角・高度・金星の出・明るさ・光って見える部分)と、選んだ場所での方角・高度は、その場所と日時をもとに計算しています。等級の比較や距離も同じ天体計算データに基づく目安です。図は分かりやすくした図で、金星の形の絵は同じ倍率で描いたイメージです。
天気欄はWeatherAPI.comの時間別予報を表示します。天候から独自に「見える/見えない」を判定するものではありません。
