金星の最大離角とは?次は2027年1月4日|何時・どの方角?
次は2027年1月4日の西方最大離角。見るのは日の出前の南東〜東の空です。2026年8月15日の東方最大離角(45°53′)を例に、「最大離角」がなぜ起きるのかも図で解説します。
次は2027年1月4日。東京なら5時50分ごろ、南東〜東の空
西方最大離角では、金星は太陽より先に昇る「明けの明星」です。東京の計算例では5時50分ごろ(日の出約1時間前)に高度約26度。肉眼で見つけやすい明るい天体です。
「最大離角」とは? 地球から見た金星と太陽の角度が最大になる瞬間です。金星は地球より内側を回るため、太陽からどこまでも離れて見えることはありません。
金星
読み込み中…
—
月
—
—
見るころの天気
観察日が近づくと、日の出前の時間帯の天気予報をここに表示します。
次回の観察ポイント
東京の目安
2027年1月4日は西方最大離角。日の出前の空で、金星を比較的高い位置に見つけられる回です。
前回は2026年8月15日の東方最大離角。 このときは15時ごろに離角45°53′となり、夕方の西の空で「宵の明星」として見えました。次回は見る時間と方角が反転します。
安全上の注意:太陽が出ている時間に双眼鏡や望遠鏡で金星を探さないでください。明け方も日の出が近づいたら光学機器の使用を終えてください。
金星には、
約46°の「壁」がある。
金星は空を動き続けます。でも地球から見ると、太陽からどこまでも遠ざかることはありません。2026年8月15日の45°53′を入口に、「なぜここが最大なのか」「同じ46°でもなぜ見え方が違うのか」を追います。
46°って、空では
どれくらい?
2026年8月15日の東方最大離角は45°53′。腕を伸ばした握りこぶしを約10°の目安とすれば、およそ4〜5個分です。
「太陽から46°」は、地平線から46°上という意味ではありません。太陽と金星を結んだときの見かけの角度です。
なぜ、ここが
「最大」なの?
最大離角は、金星が軌道上でいちばん遠くへ行く瞬間ではありません。地球から見た「太陽との角度」が最大になる瞬間です。
太陽との角度は、まだ増えていく。
金星が軌道を進むにつれて、地球から見た太陽との角度は大きくなっていきます。
地球からの視線が、金星軌道に接する。
この付近で太陽と金星の見かけ角が最大になります。金星の軌道が地球の内側にあるため、90°や180°まで離れて見えることはありません。
さらに進むと、太陽へ近づいて見える。
金星自体は軌道上を進み続けていますが、地球から見た太陽との角度はここから小さくなります。だから「最大」ができます。
東方なら夕方。
西方なら明け方。
「東方」「西方」は、あなたが地上で向く方角ではなく、太陽に対する金星の位置関係です。次回2027年1月4日は西方最大離角なので、明け方の東側に現れます。
東方最大離角 → 夕方の西
金星が太陽の東側にあると、太陽より後に沈みます。2026年8月15日は「宵の明星」として日の入り後の西空に残りました。
西方最大離角 → 明け方の東
金星が太陽の西側にあると、太陽より先に昇ります。次回1月4日は「明けの明星」。東京では5時50分ごろ、南東〜東の空で探します。
同じ46°でも、
高さは全然違う。
太陽との離角はどの回もおよそ45〜47°。それでも東京での高度は回によって約13°〜38°まで変わります。見やすさを決めるのは離角だけではありません。
46° ≈ 47°でも、38° ≠ 13°。 太陽からの離れ方と、地平線からの高さは別の量です。季節によって黄道が地平線に対して立つか寝るかで、同じ最大離角でも観察条件が大きく変わります。
半月から細くなり、
反対側でまた半月へ。
東方最大離角から内合へ向かうと金星は細く・大きくなります。太陽の手前を通った後は欠け方の向きが反転し、2027年1月の西方最大離角へ向かって再び半月状へ戻ります。
視直径 約24.7″夕方 / ほぼ半月
視直径 約40.3″−4.8等 / 細く大きい
ほぼ新月状太陽に近く観察困難
視直径 約40″−4.9等 / 向きが反転
視直径 約25″明け方 / ほぼ半月
最大離角 → 最大光度 → 内合。
そして反対側でもう一度。
夕方側と明け方側は鏡のような流れになります。次回1月4日だけを見るのではなく、8月から続く半年間の金星の変化として見ると構造が分かります。
15
45°53′
19
−4.8等
24
観察困難
30
−4.9等
04
約47°
4.7か月、14.6か月。
最大離角にはリズムがある。
平均すると約9.6か月に1回ですが、実際の間隔は短い側と長い側を交互に繰り返します。
8年後、
よく似た空が戻ってくる。
金星の会合周期は約584日。これが5回で約8年となり、金星と地球の位置関係がかなり近い状態へ戻ります。
2026
AUG 15
東方最大離角 / 西南西 / 高度約15°
2034
AUG 13
東方最大離角 / 西南西 / 高度約15°
同じ日ではなく、ほぼ同じ見え方。 2026年8月15日と2034年8月13日のように、日付・方角・高度がよく似た最大離角が約8年後に戻ります。
次の最大離角はいつ?
見やすい回はどれ?
東方最大離角=夕方、西方最大離角=明け方。離角そのものは似ていても、高度と見える時間は毎回かなり違います。
高度 約26°
高度 約38°
よく似た見え方
今後6回の詳細を見る
| 日付 | 時間帯・方角 | 離角 | 高度の目安 | 見える時間 | 条件 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2027/1/4 | 明け方・南東 | 約47° | 約26° | 約3時間40分 | ○ 見つけやすい |
| 2028/3/22 | 夕方・西 | 約46° | 約38° | 約3時間50分 | ◎ 最良クラス |
| 2028/8/11 | 明け方・東 | 約46° | 約27° | 約3時間25分 | ○ 見つけやすい |
| 2029/10/27 | 夕方・南西 | 約47° | 約16° | 約2時間25分 | △ 低い |
| 2030/3/18 | 明け方・東南東 | 約47° | 約13° | 約2時間15分 | △ 低い |
| 2031/6/2 | 夕方・西 | 約45° | 約31° | 約3時間20分 | ○ 高く見やすい |
最大離角の
よくある疑問。
用語が難しい現象ですが、見るときに必要なポイントはシンプルです。
Q1最大離角とは何が「最大」?
地球から見た太陽と金星の角度です。金星と地球の実距離が最大になるという意味ではありません。
Q2東方・西方と、見る方角の関係は?
東方最大離角では金星が太陽より後に沈むため夕方の西空、西方最大離角では太陽より先に昇るため明け方の東空に見えます。「東方/西方」は太陽に対する位置関係の呼び名です。
Q3最大離角の日が一番明るい?
いいえ。最大離角は角度、最大光度は明るさです。2026年は9月19日に夕方側の最大光度、10月24日の内合を経て11月30日に明け方側の最大光度、その後2027年1月4日に西方最大離角を迎えます。
Q4金星はなぜ真夜中に見えない?
金星は地球より内側を公転しているため、地球からは常に太陽の近くに見えます。夕方か明け方に見えるのが基本です。
Q5望遠鏡ではどんな形?
最大離角付近では半月に近い形です。ただし太陽が出ている時間に望遠鏡や双眼鏡で金星を探すのは危険です。
Q6最大離角は珍しい?
現象自体は平均約9.6か月に1回ですが、見やすい高度になる回は毎回ではありません。同じような季節・見え方は約8年後に戻りやすくなります。
Q7水星にも最大離角はある?
あります。水星も内惑星です。ただし太陽により近い軌道を回り、金星より太陽の近くでしか見えません。
Q8次はいつ?
次の金星の最大離角は2027年1月4日の西方最大離角です。明け方の南東〜東の空で探します。
データと表示について
2026年8月15日の東方最大離角(15時ごろ、45°53′)は国立天文台暦計算室を基準にしています。最大離角の定義、東方/西方と見える時間帯の関係も同計算室の解説に基づきます。2027年以降の高度・見える時間・条件評価は宇宙旅行.jpの東京での天文計算による予定値です。
国立天文台暦計算室|天象 長期版
国立天文台暦計算室|最大離角
国立天文台|月が金星に接近、金星が最大光度(2026年9月)
