スペース・バルーン株式会社 — 成層圏旅行の構想と無人高高度気球の飛行実績
スペース・バルーン株式会社は、気球で高度約30kmを目指す有人の成層圏旅行を構想する茨城県の企業です。2026年2月15日には、アート作品「宇宙猫」の無人高高度気球撮影飛行に関与し、約20kmからの映像撮影が確認されています。一方、有人旅行の試験飛行、搭乗料金、一般向け予約、商業運航開始日は確認できていません。
2026年2月15日、同社が関与した「RE:VERSE(宇宙猫)」の撮影飛行は、茨城県美浦村から無人機材を打ち上げ、高度約20kmで撮影。海上で撮影機材を回収しました。ただし搭載フィギュア2体は降下時に脱落しています。これは有人旅行用カプセルの飛行試験ではありません。
同社の公式NEWS一覧で確認できた直近の掲載は2022年12月6日付ですが、2026年の飛行は京都芸術大学の記録で確認できます。
更新確認:|初公開:| 根拠:京都芸術大学(2026/03/11)/ 公式NEWS/ 有人旅行の公式構想
画像(スペースポート構想)
※ 2021年公表の構想CGです。現在の施設の完成状況や実際の運航拠点を示すものではありません。出典:スペース・バルーン社 2021/02/17 発表
概要
同社は高高度気球を活用した複数の事業を公表しています。有人の成層圏旅行では高度約30,000mから地球を眺める構想を掲げていますが、具体的な商用フライトの提供状況は未確認です。一方、無人機材の飛行・成層圏撮影は、公式発表と2026年の外部活動記録で確認できます。
確認できた飛行実績(無人)
2026年2月15日|高高度気球の撮影飛行
「宇宙猫」RE:VERSE
茨城県美浦村から作品2体とカメラ・GPS等を打ち上げ、約20kmでの撮影映像を記録。撮影機材は沖合約85kmで回収されました。作品2体は降下時に脱落しています。事前の打ち上げ予定は天候などを理由に繰り返し延期されました。
2022年10月|係留型気球の試験
高度600m超の観測
係留型気球の観測システムで、地上600m超からのリアルタイム映像取得に成功したと会社が発表。こちらは成層圏到達ではなく、地上観測・防災等を想定した別種の技術実証です。
2020年|成層圏撮影の飛行実験
茨城県沖での無人撮影
関東沿岸・茨城県沖で高高度気球による無人撮影飛行を実施。高度約20km付近の撮影例と、飛行後の回収成功を公式プレスで報告しています。
重要:上記は無人飛行または係留気球の実績です。人が搭乗するカプセルの安全性・運航許可・商業化を実証したものではありません。
仕様・基本情報(有人旅行は構想値)
| 位置づけ | 高高度気球を使った成層圏旅行の構想。国際航空連盟(FAI)が採用する宇宙境界の高度100kmより低いため、約30kmの飛行は一般にいう宇宙空間への到達ではありません。出典:FAI(100km) |
|---|---|
| 目標高度 | 約30,000m(30km)。公式の有人旅行紹介ページが掲げる計画値。2026年の約20kmの無人撮影実績とは区別。出典:公式 SPACE TRAVEL |
| 飛行時間 | 有人旅行の上昇・滞在・降下に要する時間は未公表/確認できず。 |
| 定員 | 有人旅行の確定した定員は未公表。2021年のスペースポート構想資料には「20人乗りの大型旅客キャビン」という描写がありますが、実機の仕様ではありません。出典:公式プレス(2021/02) |
| 発着地 | 「スペースポートIBARAKI」(茨城県の水戸市・大洗町周辺)の構想を公表。宇宙港の開港や有人運航拠点としての稼働は確認できていません。出典:公式 SPACE PORT/2021年発表 |
| 有人用機体 | 気球を活用し、再利用可能・低燃料消費・訓練不要を目指す構想上の説明があります。有人実機の完成状況、窓・座席・トイレ等の確定仕様は確認できていません。出典:公式 SPACE TRAVEL |
| 飛行実績 | 無人の高高度撮影飛行(2020年、2026年)、係留型気球による観測試験(2022年)。有人試験飛行の実施は今回の公開情報から確認できず。飛行実績の詳細を見る |
| 費用の公表 | 公式は有人飛行について「1機4千万円~程度までの低コストで実現可能」とする旧来の見通しを掲載。ただし旅行者の搭乗料金・販売価格ではありません。出典:公式 SPACE TRAVEL |
※ 計画、実証済みの技術、商業運航の事実を混同しないように区分しています。
体験構想と未公表の条件
旅行商品として未公表
- 搭乗料金、正式な予約開始日、キャンセル・返金規約。
- 所要時間、搭乗人数、年齢・健康条件、安全基準、保険。
- 機内サービス、旅行パッケージに含まれる範囲、確定した発着地。
確認済みの別事業
- 無人高高度気球による映像撮影には実績があります。
- 無人撮影の実績は、有人カプセルの安全性・旅客運送の成立を保証するものではありません。
- 過去の撮影サービスの価格・募集条件は、現在の有効な販売条件と同一とは限りません。
価格・開始時期
有人旅行の価格
搭乗者1人あたりの販売価格は未公表です。公式が記載する「有人飛行で1機4千万円~程度」は、実現可能性についての事業構想上の説明であり、顧客が支払うチケット価格ではありません。
別事業:無人の宇宙映像撮影
公式フォトサービスのページには1組50万円(税別)という過去の掲載価格があります。ただし元の募集案内は2020年10月〜2021年末を対象としたもので、現在もこの価格・条件で一般募集しているとは確認できません。2026年の撮影事例も、その当時の一般向け料金を証明するものではありません。
有人旅行の運航開始時期
開始時期は未確認です。2020〜2021年のプレスリリースには有人試験飛行の目標が記載されていましたが、今回の調査で実施済みと確認できたのは無人飛行等です。過去の目標年を現在の開始予定として案内しません。
予約・規約
現在、有人の成層圏旅行は予約できますか?
2026年10月14日に確認した公開情報では、一般消費者向けの予約ページ、確定した料金表、オンライン決済、デポジット・返金規約を確認できませんでした。予約を受け付けていないと断定するものではありませんが、一般販売中という根拠は見つかっていません。
連絡・問い合わせ方法
事業や飛行についての質問は、スペース・バルーン社の公式お問い合わせフォームから確認できます。問い合わせ可能であることは、旅行商品の発売を意味しません。
無人撮影サービスの条件は?
公式に掲載されている1組50万円(税別)の条件は、2020年発表の募集内容に基づきます。現在の募集可否、契約主体、納期、返金条件、映像の利用条件は申込み前に直接確認が必要です。
FAQ
スペース・バルーンで有人の宇宙旅行はできますか?
2026年の飛行は有人旅行の試験ですか?
いいえ。2026年2月15日に実施されたのは、気球で作品と撮影機材を打ち上げる無人の成層圏撮影飛行です。高度約20kmで撮影できましたが、作品2体は回収できませんでした。
出典:京都芸術大学
搭乗料金と運航開始日は?
有人旅行の正式な搭乗料金と開始日は未公表/確認できず。公式の「1機4千万円~程度」という記載はチケット価格ではありません。
定員と所要時間は?
実際の有人旅行については未公表です。2021年の宇宙港CGに描かれた20人乗りキャビンは、計画段階の表現です。
どこから飛びますか?
茨城県の「スペースポートIBARAKI」は2021年発表の宇宙港構想です。有人旅行の発着地として開設・稼働しているとまでは確認できません。
次の一歩
※ 有人旅行の予約受付が開始したことを示すリンクではありません。掲載内容は公開情報に基づく確認結果です。
※ 本ページの内容は一次情報に基づき更新していますが、正確性・最新性を保証できません。最終判断は必ず公式情報・該当企業にてご確認ください。詳細は 利用規約 をご覧ください。
ポータルへ
出典・クレジット
- SPACE TRAVEL(有人旅行の構想)|スペース・バルーン公式
- SPACE PORT(宇宙港構想)|スペース・バルーン公式
- PHOTO SERVICE(無人撮影サービス)|スペース・バルーン公式
- 会社概要・事業内容|スペース・バルーン公式
- NEWS一覧|スペース・バルーン公式
- 2020/10/05 成層圏無人撮影試験・フォトサービスの旧募集条件|公式プレス
- 2021/02/17 スペースポートIBARAKI構想・画像出典|公式プレス
- 2022/12/06 係留型気球による観測試験|公式プレス
- 2026/03/11 宇宙猫RE:VERSEの飛行記録|京都芸術大学『瓜生通信』
- 宇宙境界の高度100km|国際航空連盟(FAI)
※ 画像は既存の構想CGを維持しています。公開ページに使用する権利・許諾については、出典表示とは別に確認が必要です。
更新履歴
2026/10/14:2026年の無人撮影飛行を追加し、有人旅行構想と分離
2026/02/18:一次情報の再確認と未公表事項の整理
目標高度30km、宇宙港構想、定員の未確定性、フォトサービスの旧募集条件などを整理。
2025/10/03:一次情報準拠へ修正
正式な搭乗料金や運航日程を推測しない方針に統一。
2025/09/29:初版公開
事業構想・施設構想・基礎情報を掲載。
