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銀河どうしがぶつかると、何が起こる?|銀河衝突ラボ

2つの銀河を指で投げてぶつけ、3Dで観察できる銀河衝突シミュレーターです。星が長い「しっぽ」になってのびたり、星の輪が広がったり、2つの銀河が1つになったり。投げる向きや速さ、銀河のかたむきを変えるたびに、ちがう形が生まれます。天の川銀河とアンドロメダ銀河、アンテナ銀河、車輪銀河の場面も用意しました。天の川銀河とアンドロメダ銀河の場面では、わたしたちの太陽系が合体のあとどこへ行くかも追えます。

👆 指で銀河を投げる 🌌 3Dで回して見る ⏩ 早送りは最大8倍 🌀 アンテナ銀河・車輪銀河 🔮 天の川銀河×アンドロメダ銀河 ☀️ 太陽系はどこへ? ⭐ 発見のきろく12種 📱 タッチ操作OK
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銀河衝突ラボ押した所に銀河を置き、ドラッグした向きへ投げます。シミュレーターの上では指の動きを銀河の操作に使うため、ページを上下に動かすときはシミュレーターの外をスワイプしてください。左上の「i」のとなりのボタンを押すと、画面いっぱいに広がります(スマホにおすすめ)。約0.7MBのデータを、この画面に近づいたときに読み込みます。

HOW TO PLAY

遊び方は3つだけ

1

銀河を投げる

画面を押すと、そこに金色の銀河が移ります。そのまま指を動かした向きへ、指をはなすと発射。点線は、2つの銀河の中心がどう動くかの予想コースです。「発射」ボタンを押すと、点線のとおりに投げます。

2

早送りして、回して見る

「速さ」で最大8倍まで早送りできます。1本指で回し、2本指でズーム(パソコンはマウスのホイール)。「視点」で真上・ななめ・横を切り替えられます。

3

場面と設定を変える

「場面」から、天の川銀河×アンドロメダ銀河、アンテナ銀河、車輪銀河を選べます。「設定」で銀河の重さ・かたむき・回る向きを変えると、できる形が変わります。

WHAT HAPPENS

ぶつかると見られる、3つのこと

長い「しっぽ」がのびる

近くを通りすぎるとき、相手の銀河が引っぱる力は、近い側ほど強く、遠い側ほど弱くなります。この差(潮の力・潮汐力)で星が引き出され、長い「しっぽ」や、2つの銀河をつなぐ「橋」ができます。

星の輪が広がる

小さな銀河が、大きな銀河のまん中を通りぬけると、星がいったん内側へ引かれてから外へもどり、輪になって広がります。池に石を投げたときの波紋のようです。

2つが1つになる

ゆっくりぶつかった銀河は、すれちがっても引きもどされ、何度か近づくうちに1つの大きな銀河になります。速すぎると、すれちがったまま離れていくこともあります。

ためしてみよう

  1. 「設定」で金色の銀河の回る向きを逆にして、同じように投げてみよう。しっぽの長さはどう変わる?
  2. 思いきり速く投げると、2つの銀河は1つになる?
  3. 相手のまん中をめがけて、まっすぐぶつけると、どんな形になる?

見つけたことは、画面左上の「★」から開ける「発見のきろく」に残ります(全12種)。めったに起きない発見もあります。

SUN’S FATE

合体のあと、太陽系はどこへ行く?

「天の川銀河×アンドロメダ銀河」の場面では、黄色い印が太陽系です。

いま太陽系は、天の川銀河の中心から約2.6万光年の所を回っています。2つの銀河がぶつかると、その引力で太陽系の通り道も大きく変わります。約20億年後、太陽系が中心からどれくらいの所にいるかが表示されます。

2008年の研究では、合体のあと太陽系は銀河のはるか外側(中心から10万光年ほど以上)へ移る可能性が高いと計算されています。アンドロメダ銀河に引きよせられることは「まれだが、ありえる」とされています。印をつける星は毎回変わるので、何度もためすと、行き先のちがいが分かります。

約2.6万光年 → ?いまの太陽系の位置(天の川銀河の中心から)はるか外側へ移ることが多い

EMPTY SPACE

銀河がぶつかっても、星どうしはほとんどぶつからない

星と星のあいだは、星の大きさにくらべて、とても広いからです。

太陽を1円玉にすると、いちばん近い恒星は約580km先、東京から大阪より遠くにあります。2つの銀河が重なっても、星はおたがいのすきまを通りぬけていきます。

ぶつかり合うのは、星と星のあいだに広がるガスです。ガスが押し縮められると、新しい星がたくさん生まれると考えられています。このシミュレーターでは、星の動きだけを表示しています。

約580km太陽を1円玉にしたときの、いちばん近い恒星までの距離天の川銀河とアンドロメダ銀河の間は、銀河の直径の約25倍

REAL GALAXIES

シミュレーターの場面と、本物の銀河

場面本物の銀河地球からの距離見どころ
アンテナ銀河NGC 4038・NGC 4039からす座約6500万光年2本の長い「しっぽ」が、昆虫の触角(アンテナ)のように見えます。数億年前からぶつかり合っていると考えられています。
車輪銀河ESO 350-40ちょうこくしつ座約5億光年小さな銀河が高速で通りぬけたあと、2つの輪が波紋のように外へ広がりました。
天の川銀河×
アンドロメダ銀河
わたしたちの銀河と、となりの大きな銀河アンドロメダ座約250万光年まだぶつかっていません。将来ぶつかるかどうかは、研究で答えが分かれています。

シミュレーターの場面は、それぞれの形の特ちょうを見せるための模型です。本物の銀河の重さや動きを、そのまま再現したものではありません。距離はNASA・ESAの公開値にもとづく、丸めた概数です。

FUTURE

天の川銀河とアンドロメダ銀河は、本当にぶつかる?

アンドロメダ銀河は、時速約40万kmで天の川銀河に近づいています。これまでは「約45億年後に正面衝突する」と説明されることが多くありました。ところが最近の研究では、答えが分かれています。

2025年の研究

約50%

ハッブル宇宙望遠鏡とガイア衛星の観測をもとに、10万通りの未来を計算。100億年以内に合体する確率は約50%、40〜50億年後に正面衝突する確率は約2%でした。

Sawala ほか, Nature Astronomy, 2025

2026年の研究

約90%

ガイア衛星の新しい測定でアンドロメダ銀河の動きを求め直すと、100億年以内に合体する確率は約90%、合体するなら約65億年後(中央値)。ただし測定の誤差を大きめに見ると、約65〜100%の幅があります。

Wu ほか, The Astrophysical Journal Letters, 2026

答えを分けているのは、アンドロメダ銀河の「横向きの動き」です。とても小さな動きで、今の観測ではまだ正確に測れません。ガイア衛星の新しい観測データ(2026年12月公開予定)で、答えがさらに絞り込まれるかもしれません。2つの研究の比べ方は、ご近所銀河3Dでくわしく見られます。

シミュレーターの「天の川銀河×アンドロメダ銀河」について

ぶつかった場合に起こりうる様子の一例を見せる模型で、将来の予測ではありません。待ち時間を短くするため、2つの銀河が近づいたところから始めています。

ABOUT THE MODEL

このシミュレーターの見方

形の変わり方を見るための、簡単な重力の模型です

  • 星は、それぞれの銀河の中心に引かれて動きます。星どうしの引力は省いています。
  • 2つの銀河の中心は、重なり合うと少しずつ勢いを失い、やがて1つになるようにしています。本物の銀河で起きることを、簡単にまねたものです。
  • ガス、ちり、新しい星の誕生は表示していません。
  • 大きさと時間は目安です。銀河の大きさ(天の川銀河で直径約10万光年)をもとに、画面に距離のものさしを出しています。時間は「億年」で表しています。
  • 星の色は、どちらの銀河の星かを見分けるための色(青白と金色)で、本当の星の色ではありません。
  • 太陽系の印は、天の川銀河の中で太陽系と同じくらいの位置にある星を1つ選んだものです。行き先の数字は、この模型での一例です。
  • 「発見のきろく」は、この端末のブラウザーにだけ残ります。
  • 合体したあとの銀河の形は、くわしくは再現できません。

FAQ

よくある質問

銀河どうしがぶつかると、星もぶつかりますか?

ほとんどぶつかりません。星と星のあいだは、星の大きさにくらべてとても広いため、星はすきまを通りぬけていきます。ぶつかり合うのは、星のあいだに広がるガスで、押し縮められたガスから新しい星がたくさん生まれると考えられています。

銀河の衝突には、どのくらい時間がかかりますか?

最初に近づいてから1つになるまで、数億年から十数億年かかると考えられています。シミュレーターでは早送りして、数十秒で見られるようにしています。

ぶつかった銀河は、どうなりますか?

何度か近づいたあと、1つの大きな銀河になると考えられています。同じくらいの大きさのうずまき銀河どうしが合体すると、うずまきの腕のない、丸みのある「だ円銀河」になることが多いと考えられています。

天の川銀河とアンドロメダ銀河が合体したら、太陽系はどうなりますか?

星どうしはほとんどぶつからないので、太陽系がこわれることはないと考えられています。ただ、通り道は大きく変わり、2008年の研究では、合体した銀河のはるか外側へ移る可能性が高いとされています。合体してできる銀河には「ミルコメダ」という愛称もあります。

銀河の中心のブラックホールは、どうなりますか?

大きな銀河の中心には、巨大ブラックホールがあると考えられています。銀河が合体すると、2つのブラックホールも中心へ沈んで近づき、やがて重力波を出しながら合体すると考えられています。このシミュレーターでは、ブラックホールの動きは計算していません。

アンテナ銀河や車輪銀河は、日本から見えますか?

どちらも肉眼では見えません。アンテナ銀河は春の夜空のからす座にあり、望遠鏡を使えば淡い光として見えます。車輪銀河はとても暗く、大きな望遠鏡で撮った写真で見る天体です。

研究や将来の予測に使えますか?

使えません。銀河どうしがぶつかると何が起きるかを、目で見て直感的に知るための教育用シミュレーターです。

RELATED

次に見てみよう

主な参考
アンテナ銀河の距離:ESA/Hubble
車輪銀河の距離と輪の広がり:NASA(ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡)
銀河の衝突で星どうしはぶつからない:国立天文台 4D2U「銀河衝突」
アンドロメダ銀河の接近:NASA
天の川銀河とアンドロメダ銀河の未来(2025年):ESA(Sawala ほか, Nature Astronomy, 2025)
天の川銀河とアンドロメダ銀河の未来(2026年):Wu ほか, The Astrophysical Journal Letters, 2026
合体のあとの太陽系の行き先:Cox & Loeb, Monthly Notices of the Royal Astronomical Society, 2008
ガイア衛星の新しいデータの公開予定:ESA Gaia
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