穿越者(インターステラー)社(中国)|穿越者壹号(CYZ1)|サブオービタル宇宙旅行【予約受付中・有人飛行の実績なし】

ロケットで打ち上げられた宇宙船で高度約100kmの宇宙の入口を越え、数分間の無重量を体験した後、パラシュートで地上へ戻る。北京の宇宙ベンチャーが、そんな再使用型の有人宇宙船を開発しています。 1席300万元(約7,000万円)で、10%の予約金を払えば申し込めます。ただし、宇宙船はまだ一度も飛んでおらず、打ち上げに使うロケットも決まっていません。人を乗せた初飛行は2028年ごろが目標です。

目標高度 約100km超(計画) 無重量 約3〜6分(計画) 飛行 約20〜30分(計画) 定員 6〜7人(資料により異なる) 1席 300万元(約7,000万円) 予約金 10%(返金条件は非公開) ⚠️ 有人飛行の実績なし/初飛行は2028年ごろ目標
【現状】申込みはできるが、飛行の実績はまだない 2026年1月22日、同社は四川省成都市で発表会を開き、20人以上・宇宙船3機分以上の予約が入っていると公表しました。価格は1席300万元で、10%の予約金で席を確保する仕組みです。返金の条件は、2026年10月1日時点で公式サイトに見当たりません。
機体は、2026年1月18日に実物大の試験カプセルで着地の衝撃をやわらげる仕組みを確かめた段階です。同社は2026年を「地上試験の年」と位置づけており、宇宙への飛行はまだ一度もありません。打ち上げに使うロケットと発射場は決まっておらず、中国には人を乗せる商業宇宙飛行のための法律もまだありません。
資金面では、2026年5月末に1億元を超える資金調達、8月にも追加の資金調達を発表しています。 最終更新:| 根拠: 穿越者 公式サイト(一次)/ 公式ブログ(価格・予約金・一次)/ 界面新聞(2026年1月23日)/ 36氪(2026年5月)/ 投資界(2026年8月) ※ 内容の正確性や最新性は保証できません。最終判断は必ず公式情報・該当企業にてご確認ください。当サイトは責任を負いません。

飛行の流れ(図解・計画)

穿越者(インターステラー)社が計画する飛行の流れ(模式図) ロケットで垂直に打ち上げ、高度約70kmで宇宙船を切り離し、高度100km超で数分間の無重量を体験した後、大気圏に戻り、パラシュートで降下して着地の衝撃をやわらげて着陸する計画を示した図。 100km 70km 地上 無重量 約3〜6分 1 2 3 4 5
  1. 1ロケットで打ち上げ:宇宙船を載せたロケットで、ほぼ真上に向かって打ち上げます。使うロケットと発射場は、2026年10月1日時点で決まっていません。
  2. 2高度約70kmで切り離し:報道では、高度約70kmでロケットから宇宙船を切り離すと説明されています。異常が起きたときは、宇宙船を押し出してロケットから離れる脱出装置を備える計画です。
  3. 3高度100km超で無重量:勢いのまま宇宙の入口とされる高度約100kmを越え、3〜6分の無重量と地球の眺めを体験する計画です(図の枠の部分)。報道では、最高で約200kmに達するとの説明もあります。
  4. 4大気圏に戻る:宇宙船だけで地上へ向かって降りてきます。
  5. 5パラシュートで降り、着地の衝撃をやわらげて着陸:着地の直前に衝撃をやわらげる仕組みで、体にかかる負担を5G未満に抑えるとしています。この仕組みは、2026年1月18日に実物大の試験カプセルで確かめられました。
図:宇宙旅行.jp作成。公式サイトと報道で示された計画をもとにした模式図で、高さの比率や飛行経路は実際と異なります。人を乗せて飛んだ実績はまだありません。 出典: 穿越者壹号の紹介(公式) / チャイナ・デイリー(2026年1月24日) / 新華網(2026年2月9日)

概要

穿越者(インターステラー)社(北京穿越者载人航天科技有限公司、英語の表記はInterstellOr)は、2023年1月11日に北京市で設立された宇宙ベンチャーです。くり返し使える有人宇宙船の開発と、宇宙旅行の運営を一体で手がけることを目指しています。

開発中の「穿越者壹号(CYZ1)」は、ロケットで打ち上げるカプセル型の宇宙船です。同社はロケットを自社では作らず、安全性などの条件を満たしたロケットを調達して打ち上げる方針です。CEOの雷诗情氏は、自社をロケットを作る側ではなく、ロケットの「大口の利用者」と位置づけています。 出典: 公式サイト / 公式ブログ(2025年6月の技術研究会)

【現状:2026年10月1日】宇宙船はまだ一度も飛んでいません。2026年1月18日に、実物大の試験カプセル(重さ約5トン)を3m以上の高さから落とし、着地の衝撃をやわらげる仕組みを確かめました。同社はこれを、スペースX、ブルー・オリジンに次ぐ世界3社目の達成と説明しています(会社の主張です)。
販売面では、2026年1月22日に20人以上・宇宙船3機分以上の予約を公表しました。予約した人には、ロボット企業の役員、中国工程院の院士、俳優、詩人などが含まれます。今後は2026年を「地上試験の年」として、切り離し、回収、脱出、生命維持などの試験を進める計画です。 出典: 界面新聞(2026年1月) / 央広網(2026年1月23日) / 36氪(2026年5月)

仕様・基本情報(計画値)

高度 宇宙の入口とされる高度約100km(カーマン・ライン)を越える計画です。報道では、ロケットからの切り離しが約70km、最高到達点は約200kmと説明されています。実際に到達した実績はまだありません。 出典: 公式 / チャイナ・デイリー
時間 飛行全体で約20〜30分、そのうち無重量は約3〜6分の計画です(報道では飛行20分・無重量約3分との説明もあります)。 出典: 公式サイト / 公式 / チャイナ・デイリー
定員 公式サイトでは7人以下。2026年1月の報道では6席と説明されています。 出典: 公式サイト / チャイナ・デイリー
機体 カプセル型の宇宙船「穿越者壹号(CYZ1)」。公式サイトでは、重さ8トン以下、直径5m以下、室内の広さ25㎥、窓は縦横約1.2m×1mとしています。機体の重さの99%をくり返し使える設計で、1機あたり少なくとも10回飛べるとしています。 出典: 公式サイト / 新華網
着陸・脱出 パラシュートで降り、着地の直前に衝撃をやわらげる仕組みで、体への負担を5G未満に抑えるとしています。着地の位置の精度は数百m。異常時は、宇宙船を押し出してロケットから離れる脱出装置で、2秒以内に乗員の区画を安全な場所へ離す計画です。 出典: 公式サイト / 新華網 / 新浪財経
発着 未定です。打ち上げに使うロケットも、発射場も発表されていません。2025年6月27日には海南省文昌市で、国の研究機関や民間のロケット会社など10社以上を集めた技術研究会を開いています。 出典: 公式ブログ
会社 北京穿越者载人航天科技有限公司。2023年1月11日設立、本社は北京市海淀区の中関村。CEOは雷诗情氏、チーフデザイナーは张敏捷氏。 出典: 公式サイト / 界面新聞 / チャイナ・デイリー

※ 公式サイトの値を基本にしています。同じ項目でも、公式サイトと報道で数値が異なるものがあります。開発が進むなかで変わる可能性があります。

開発の現在地

着地の衝撃をやわらげる試験(2026年1月)

2026年1月18日、実物大の試験カプセル(重さ約5トン)を3m以上の高さから落とし、パラシュートで降りてきたときの速さを再現して、着地の衝撃をやわらげる仕組みを確かめました。機体の構造は壊れず、載せた機器も正常に動いたとされています。宇宙へ飛ぶ試験ではなく、地上での試験です。 出典: 界面新聞

2026年は「地上試験の年」

同社は2026年を地上での試験・検証の年と位置づけ、切り離し、回収、脱出、生命維持、人間工学などの試験を予定しています。2025年の公式ブログでは、2026年に高度ゼロからの脱出試験を行うとしていましたが、2026年10月1日時点で実施は確認できていません。 出典: 36氪(2026年5月) / 公式ブログ

ロケットの調達

ロケットは自社で作らず、外部から調達する方針です。2025年6月の研究会で、安全性、搭載できる重さ、脱出時の回収、つなぎ方の統一、経済性という5つの条件を示しました。2026年7月には打ち上げのパートナーを公募し、今後30回分の打ち上げを発注先として確保したとも報じられていますが、この点は1件の報道でしか確認できていません。 出典: 公式ブログ / 中華網(2026年9月30日)

資金調達

2023年9月のシード、2024年11月のエンジェル(3,000万元)、2025年6月のエンジェル+(数千万元)、2025年8月の追加出資を経て、2026年5月末に1億元を超えるプレA、8月にプレA+(金額は非公表)を発表しました。プレA+には、四川省の国有系の投資会社も加わっています。 出典: 網易 / 36氪 / 投資界

これまでの歩みと今後の予定

表は横にスクロールできます →
時期出来事・計画出典
2023年1月北京で会社を設立公式サイト
2023年最初の宇宙旅行者と契約し、予約金を受け取る(「001号」)央広網
2024年11月3,000万元を調達。技術面の実現可能性の審査を通り、本格的な開発の段階へ公式サイト
2025年6月海南省文昌市で、ロケット会社などを集めた技術研究会を開催公式ブログ
2026年1月18日実物大の試験カプセルで、着地の衝撃をやわらげる試験に成功界面新聞
2026年1月22日成都で発表会。20人以上・宇宙船3機分以上の予約を公表界面新聞
2026年5〜8月1億元を超えるプレA(5月末)、プレA+(8月)の資金調達を発表36氪/投資界
2026年(予定)地上での試験・検証(切り離し、回収、脱出、生命維持など)36氪
2027〜2028年(予定)無人での飛行試験。2025年の公式ブログは「2027年に無人飛行」、2026年1月の報道は「2028年末までに無人の試験飛行を2回」としており、時期は資料によって異なります公式ブログ/チャイナ・デイリー
2028年ごろ(目標)人を乗せた初飛行界面新聞
2030年(目標)宇宙旅行の定期的な運航公式ブログ
2032年ごろ(構想)地球を回る軌道まで行く宇宙船「CYZ2」チャイナ・デイリー

※ 「予定」「目標」「構想」は会社が示した計画で、試験の結果や国の承認の進み方によって変わる可能性があります。

体験内容(計画)

計画されている体験

  • 高度約100kmを越え、3〜6分の無重量と地球の眺め出典:公式
  • 約1.2m×1mの大きな窓出典:公式サイト
  • 事前販売の契約者は「宇宙旅行者クラブ」の会員になり、健康診断、健康管理、シミュレーターでの訓練などを受けられるとされています出典:宇宙旅行者クラブ(公式)

未定・要確認

  • 予約金の返金の条件、残りの代金を払う時期(公式に見当たらず)
  • 日本を含む外国からの申込みができるか、契約に使う言語と法律
  • 打ち上げ場所、現地での滞在、渡航・保険の扱い

条件・備考

  • 報道では、対象は18〜60歳で、専門の健康検査に合格する必要があるとされています(公式の条件は未確認)出典:新浪
  • 人を乗せて飛んだ実績はまだありません

価格・開始時期(最新)

価格(2026年10月1日時点)

1席300万元で、10%(30万元)の予約金を払って席を確保する仕組みです。2026年9月30日の為替(1元=約23.4円)で換算すると、1席約7,000万円、予約金は約700万円です。為替によって円での金額は変わります。

出典: 公式ブログ / 央広網(2026年1月23日) / 人民元/円の為替(2026年9月30日)

開始時期(計画)

人を乗せた初飛行は2028年ごろが目標です。その前に無人の飛行試験を行う計画で、2026年1月の報道では「2028年末までに無人の試験飛行を2回」とされています。宇宙旅行の定期的な運航は2030年が目標です。いずれも、まだ使うロケットが決まっていない段階での目標です。

出典: 界面新聞 / チャイナ・デイリー / 公式ブログ

申込み・契約・中国の制度

申込みの流れ(2026年10月1日時点)
  • 公式サイト(中国語版・英語版)に「船票を予約」の入口と、問い合わせ用のメールアドレスがあります。 出典:公式サイト / 英語版
  • 事前販売の契約を結び、10%の予約金を払うと席が確保され、「宇宙旅行者クラブ」の会員になります。 出典:宇宙旅行者クラブ(公式) / 央広網
  • 予約した人の番号が公表されており、俳優の黄景瑜氏は「009号」と報じられています。 出典:The Standard(2026年1月23日)
予約金・返金・日本からの申込み

2026年10月1日時点で、予約金の返金の条件、残りの代金の支払い時期、飛行が遅れた場合の扱いは、公式サイトでは確認できません。日本を含む外国からの申込みができるか、契約がどの国の法律に従うかも公表されていません。まだ一度も飛んでいない宇宙船の席に約700万円の予約金を払うことになるため、申し込む前に、返金・延期・解約の条件、支払い通貨、契約の言語と準拠法を書面で確認してください。

中国の制度と安全の承認

中国の宇宙活動の基本となる「航天法」は、2026年5月末時点で草案も公表されていません。国家航天局の行動計画(2025〜2027年)は、宇宙旅行を「新しい分野」の一つとして挙げていますが、人を乗せる商業飛行の具体的なルールは示していません。新華社は、商業有人飛行の安全基準に合格する必要があり、国内の基準はまだ整備中だと伝えています。 出典: 騰訊新聞(2026年5月31日) / 国家航天局 / 新華網(2026年1月26日)

同社は、商業有人飛行を進めるための規制上の許可を得たと説明していますが、どの機関の許可かは示していません。国際宇宙航行連盟の宇宙輸送委員会の委員長を務める楊宇光氏は、検証の手順と何度かの無人打ち上げがすべて成功して初めて承認できると述べています。 出典: 界面新聞 / CGTN(2026年1月23日)

よくある質問

いま申し込めますか?

公式サイトに予約の入口があり、事前販売の契約を結んで10%の予約金を払うと席を確保できます。2026年1月時点で20人以上が予約しています。ただし、宇宙船はまだ一度も飛んでいません。 出典: 公式サイト / 界面新聞

いつ乗れるようになりますか?

人を乗せた初飛行は2028年ごろが目標です。その前に無人の飛行試験を行う計画ですが、使うロケットと発射場は決まっておらず、国の承認の手順もまだはっきりしていません。予定どおりに進むかは、2026年以降の地上試験と無人飛行の結果しだいです。 出典: 界面新聞 / 36氪

料金はいくらですか?日本円では?

1席300万元です。2026年9月30日の為替(1元=約23.4円)で約7,000万円、予約金の10%は約700万円です。同社は、将来の機体では価格を100万元台かそれ以下に下げたいとしています。 出典: 公式ブログ / 新浪 / 為替

日本から申し込めますか?

公式に明記されていません。英語版の公式サイトにも予約の入口がありますが、外国籍の人が申し込めるか、契約の言語や準拠する法律、打ち上げ場所への渡航の扱いは公表されていません。2024年には、アラブ首長国連邦のアブダビで中東向けの宇宙旅行の販売拠点をつくる枠組みに合意したと発表しています。 出典: 英語版公式サイト / 公式ブログ(アブダビ)

予約金は返ってきますか?

2026年10月1日時点で、公式サイトに返金の条件は見当たりません。ブルー・オリジン社のように「全額返金可能」と公式に明記している会社とは違うため、申し込む前に契約書で必ず確認してください。

中国のほかの宇宙旅行の会社と何が違いますか?

穿越者社はロケットを作らず、宇宙船だけを開発して打ち上げを外部に頼む分業型です。一方、中科宇航(シーエーエス・スペース)社は自社の機体「力鴻1号」を2026年1月に無人で高度約120kmまで飛ばし、回収に成功しています。ディープ・ブルー・エアロスペース社は2024年に宇宙旅行の席を販売しました。飛行の実績という点では、穿越者社は中国の中で先頭にいるわけではありません。 出典: 公式ブログ / 新浪財経(2026年1月31日) / ポータルの比較表

安全面で知っておくことは?

これまでの試験は地上でのものだけで、宇宙へ飛んだ実績はまだありません。専門家は、パラシュートによる着陸の仕組みを十分に試すことや、合うロケットと組み合わせることが残る課題だと指摘しています。中国では、人を乗せる商業飛行の安全基準も整備中です。 出典: Sixth Tone / 新華網

次の一歩

※ 穿越者(インターステラー)社は予約を受け付けていますが、宇宙船はまだ一度も飛んでいません。予約金を払う前に、返金・延期・解約の条件、外国からの申込みの可否、契約の言語と準拠法を必ず書面で確認してください。いま申し込める、または運航再開を待っているサブオービタル宇宙旅行は、ポータルで比べられます。本ページは一次情報(公式発表)と主要な報道の差分を継続して確認しています。

※ 本ページの内容は一次情報に基づき更新していますが、正確性・最新性を保証できません。最終判断は必ず公式情報・該当企業にてご確認ください。詳細は 利用規約 をご覧ください。

ポータルへ

出典・クレジット

公式・公的資料

報道・参考資料

※ 本ページの図解は宇宙旅行.jpが作成した模式図です。同社の写真・画像は掲載していません。

更新履歴

2026年10月1日:ページ初版を作成

公式サイト・公式ブログ、中国の主要な報道、国家航天局の資料をもとに作成。1席300万元・予約金10%の販売、2026年1月時点で20人以上の予約、着地の衝撃をやわらげる試験の成功、ロケットと発射場が未定であること、2028年ごろの有人初飛行目標、中国の制度の状況、2026年5月・8月の資金調達を反映しました。仕様は公式サイトの値を基本にし、報道との違いを注記しています。

上部へスクロール