宇宙旅行とは?【2026年最新】種類・費用・企業・日本の申込み方法

重力付き宇宙ホテルの客室から地球と月を眺める想像図
重力付き宇宙ホテルの客室から地球と月を眺める想像図

初回公開:2026年2月21日 | 最終更新:2026年7月12日

宇宙旅行とは

「宇宙旅行」は、民間人が観光・体験目的で宇宙空間(高度80〜100km以上の領域)へ到達する旅を指します。

根拠: FAI(100km:カーマン・ライン) / FAA(50 statute miles:到達基準の説明)

一方、広い意味では、成層圏(高度20〜40km級)まで上昇する高高度気球(宇宙気球)などの近宇宙体験も、「旅行商品として比較検討する」観点から同じ流れで紹介されることがあります。

本記事では、①宇宙到達型と②近宇宙体験(高高度気球)を区別しつつ、「到達高度・体験内容・費用目安・日本からの申込み方法」の4軸で整理します。読むだけで「いつ・いくら・どこから・どうやって」の全体像がつかめる構成です。

価格・スケジュール・契約条件は変動します。各段落に根拠URL(公式・公的機関・主要報道)を記載し、予約ページURLや旅行種類別ポータルへのリンクも併記しています。前金支払い・契約前に、必ず各社公式の最新条件をご確認ください。

【結論】宇宙旅行の種類・費用と、日本発の宇宙旅行・日本語の申込み先(30秒まとめ)

宇宙旅行の種類(4種類)

2026年7月時点で、宇宙旅行(広義)は大きく「高高度気球(宇宙の入口)」「サブオービタル(宇宙到達)」「オービタル(ISS滞在など)」「月(周回・滞在構想)」の4つに整理できます。
「月」は依然として政府ミッション中心で(2026年4月にNASAのアルテミスIIが有人月周回に成功)、一般向けに問い合わせ・先行申し込みを受け付ける計画はありますが、実施時期や契約条件は未確定です。

根拠: Space Adventures(月周回:問い合わせ窓口) / GRU Space(Reserve) / NASA(Artemis II)

宇宙旅行の費用(約860万円〜約112億円のレンジ例)

費用は幅があります。高高度気球(近宇宙体験)では、スペース・オーラ(Space Aura)の約860万円(₹50 lakh/席、1INR=¥1.71換算)の例から、オービタル(ISS滞在型)で、アクシオム・スペース(Axiom Space) の約112億円($70M/席、$1=¥160換算)の例まで幅があります。
価格差の背景には、到達高度や滞在期間に加え、安全設計や訓練内容、体験コンセプトの違いがあります。
なお、従来最安級だったワールド・ビュー(World View、$50,000/席)は、2026年4月に米防衛企業オンダス(Ondas)による買収が完了し、観光は公式サイトの主要導線から消えて事実上の棚上げ状態です(デポジットページ自体は残存。撤退の公式声明は未確認)。

根拠: Space Aura(Reserve) / ビジネス・インサイダー(Business Insider:約$70Mの説明) / Ondas(World View買収完了:2026/04/01)

日本発の宇宙旅行(国内計画の最有力は高高度気球・現時点は未運航)

2026年7月時点で、日本国内から一般客が実際に搭乗できる宇宙旅行・近宇宙体験はまだありません。国内で計画が最も具体化しているのは岩谷技研の高高度気球で、搭乗客向けフライトは2027年度以降に延期されており(2026年4月28日発表。報道では「27年夏以降」)、搭乗客募集の詳細は2026年8月頃に発表予定です。
ロケットによる有人宇宙輸送は2030年代が前提で、当面は海外拠点への渡航か、国内の無重力飛行(放物線飛行)・地上体験が選択肢になります。

根拠: 岩谷技研(CALLING CO-CREATORS 2026:2026/04/28発表) / 内閣府資料(2030年代の整理)

宇宙旅行の主な日本語の申込み先(日本語で問い合わせ・相談できる例:3つ)

  • 岩谷技研(OPEN UNIVERSE PROJECT):高高度気球企業(公式問い合わせフォームあり。応募(BOOKING)ページは準備中で、搭乗客募集の詳細は2026年8月頃発表予定)
  • クラブツーリズム・スペースツアーズ:ヴァージン・ギャラクティックとの提携(2005年)に基づく日本語の案内・問い合わせ窓口(掲載は旧情報のまま。VG本体は2026年3月30日に$750,000/席で座席販売を再開したが、同社が現行販売を取り扱うかは未確認)
  • 日本旅行×将来宇宙輸送システム(ISC):2026年度中にSPACE Tour 2.0/3.0の申込受付開始予定(2026年7月時点で正式受付の発表はまだ。正式予約ではない「先行予約アンケート」=情報登録は2023年12月から公開)

なお、HIS・クオリタの「スペース・パースペクティブ(Space Perspective)の日本向け販売」は、同社の事業停止に伴い終了(2025年6月13日終了)しているので注意が必要です。一方、HISは2026年4月1日付で「宇宙事業強化推進室」を新設し、宇宙旅行を含む宇宙ビジネス領域の事業機会を精査するとしています(具体的な商品販売の発表はまだありません)。

根拠:OPEN UNIVERSE PROJECT(問い合わせ) / OPEN UNIVERSE PROJECT(応募ページ:準備中) / クラブツーリズム・スペースツアーズ(宇宙旅行に関するお問い合わせ) / ISC公式(2026年度中の申込受付開始を目指す) / クオリタ(2025/06/13 販売終了) / HIS(宇宙事業強化推進室 新設:2026/04/01)

「宇宙」はどこから始まる?(80km vs 100km)

宇宙旅行(狭義)は、ロケットなどで宇宙空間に到達(80〜100km以上)し、無重力や地球の全景を体験する旅行です。

ただし「宇宙の境界」には複数の基準があります。国際航空連盟(FAI)は高度100km(カーマンライン)を境界とする一方、米国では歴史的に50マイル(約80km)を基準として扱う例もあります。

そのため、「宇宙に行った」とどう定義するかは基準によって変わります。体験重視であれば無重力の有無やその時間を見れば十分ですが、「宇宙に到達した」と厳密に言えるかを気にする場合は、企業・機体ごとの到達高度(80km級か100km超か)も確認しておきましょう。

根拠:FAI(100km Altitude Boundary) / FAA(50マイル基準の説明を含む認定ページ)


宇宙旅行の種類と特徴

主要な宇宙旅行の種類

宇宙旅行(広義)は、目的地の高度によって体験内容・費用・必要な準備が大きく変わります。2026年時点で実用的に整理すると以下の4つです。

  1. 高高度気球(宇宙気球)旅行(高度18〜40km):地球の丸みと「宇宙の黒さ」を体感。無重力体験はないが、身体的負担が比較的小さい。
  2. サブオービタル宇宙旅行(高度80〜100km超):ロケットなどで宇宙空間に到達し、数分間の無重力を体験して帰還。
  3. オービタル宇宙旅行(高度400km〜):宇宙ステーション等に数日〜滞在。訓練・健康要件のハードルが高く、費用は数十億円〜110億円超規模。
  4. 月旅行(月周回〜月面):予約受付は一部で存在するが、商業実施の時期・実現性は未確定。旅行商品ではなく「構想・事前応募」の段階。

注意:「地上で宇宙を体験する(VR施設、放物線飛行の無重力体験など)」は宇宙旅行そのものとは異なるため、記事後半で別枠に整理します。

段階高度の目安体験いついくら(2026年7月)ポイント関連リンク
高高度気球(宇宙の入口)18〜40km地球の丸み/宇宙の黒さ(無重力なし)各社とも商業運航は未実施。日本(岩谷技研)は2027年度以降を予定、海外勢は2026〜2027年開始を目指す約860万円〜(海外の例)/2,400万円(日本の例)身体的負担が比較的小さい。日本国内の計画あり(未運航)高高度気球(宇宙気球)旅行ポータルページ
サブオービタル(宇宙到達)80〜100km超数分の無重力+地球の眺望2026年7月時点は運航停止中。Virgin Galacticが2026年Q4に商業飛行再開予定(座席販売は再開済み)約1.2億円(Virgin Galactic $750,000/席、$1=¥160換算の例)座席販売は再開済み。飛行は2026年Q4の再開待ちサブオービタル宇宙旅行ポータルページ
オービタル(ISS等)約400km数日〜滞在(訓練あり)不定期数十億円~112億円規模(個別見積り)窓口は限定的。医療・訓練ハードル大オービタル(軌道)宇宙旅行ポータルページ
月旅行(月周回/月面滞在)月近傍〜月面 月フライバイ/周回/月面滞在※計画段階 2032年ごろに「月面ホテル」初展開を目標(GRUの計画) 最終価格は未確定 アルテミスIIが2026年4月に有人月周回に成功。民間は構想段階 月旅行ポータルページ

主な宇宙旅行プランと費用目安

宇宙旅行の費用目安は、高高度気球が約860万〜4,000万円級、サブオービタルが約1.2億円級、ISS滞在は数十億〜110億円超級です。

価格だけでなく、到達高度や無重力の有無、必要な訓練、返金・延期条件なども含めて比較する観点が一般的に挙げられます。

以下は、2026年7月時点で確認できる情報の整理です。公式発表・報道などが混在します。契約前に運営会社で公式条件(返金・延期・免責)を必ず確認してください。

高高度気球(宇宙気球)旅行:成層圏への旅(高度 約20〜40km)

高高度気球(宇宙気球)旅行はロケットを使わず、成層圏(いわゆる「宇宙の入口」)までゆっくり上昇します。無重力はありませんが、地球の丸みと黒い空を長時間眺められるのが特徴です。ロケット型宇宙旅行と比べて身体的負荷は小さいとされています

2026年7月時点で、一般客を乗せた商業運航はどの企業も未実施で、準備段階が続いています。日本の岩谷技研は搭乗客向けフライトを2027年度以降に延期し(2026年4月発表)、ゼファルト(Zephalto)は公式サイトに「2026年開始」の記載を残す一方、2026年5月の報道では初の商業搭乗は2027年末とされています(食い違いあり・最新日程は要確認)。イオス・エックス・スペース(EOS-X Space)とスペース・オーラ(Space Aura)は2026年中の開始を掲げていますが、7月時点で実施の確報はありません。また、米ワールド・ビュー(World View)は2026年4月に防衛企業オンダス(Ondas)に買収され、観光は事実上の棚上げ状態になっています。

費用は企業により異なりますが、国内では岩谷技研が2,400万円を提示しています。海外では約860万円〜3,700万円程度まで幅があります。
こうした価格差の背景には、機体設計や運航体制に加え、体験コンセプトの違いもあります。海外企業の一部では、カプセル内での飲食体験や特別イベント(例:記念日・結婚式など)を想定した構想を打ち出している例もあります。一方で、静かに地球を眺める体験そのものに価値を置く設計もあります。金額だけでなく、「どのような体験を目指しているか」も確認しておくとよいでしょう。

成層圏を飛ぶ高高度気球のカプセルから、地球の地平線と日の出を眺めるイメージ
成層圏を高高度気球(宇宙気球)で体験する「地球の丸み」(イメージ)
企業到達高度体験時間いつから費用目安2026年7月の状態日本の窓口関連リンク
岩谷技研
(OPEN UNIVERSE PROJECT)
日本約18〜25km(公式)約4〜6時間(公式)搭乗客向けフライトは2027年度以降を予定(2026年4月発表。報道では「27年夏以降」。日本では6〜9月が適期と公式に記載)2,400万円(公式) 2026年4月28日に「CALLING CO-CREATORS 2026」を発表し、パイロット(一般公募)・共創パートナーの募集を開始。
搭乗客の募集詳細は2026年8月頃発表予定(実施は2027年度以降を予定)。
BOOKING(応募)ページは未開放(2026/07時点)。
根拠: プレスリリース(2026/04/28) / TECHNOLOGY(一次) / CONTACT(一次) / 日経(商用運航は27年夏以降に)
公式サイトから問い合わせ宇宙旅行.jpの解説
イオス・エックス・スペース
(EOS-X Space)
スペイン約40km(公式)約5時間(公式) 未定(2026年1月に「今後数か月以内」と報道されたが、2026年7月時点で初商業飛行は未実施)
根拠:EL ESPAÑOL(報道)
約2,800万〜3,700万円(€150,000〜€200,000/人:€1=¥183換算) 初商業飛行・有人試験とも実施の確報なし(2026/07時点)。
2025年7月にSpace Perspectiveを買収。2026年に本社NY移転と約18か月以内のIPO計画を発表。買収後の統一価格は未発表。
根拠: Space.com(買収報道) / infoespacial(IPO計画)
なし宇宙旅行.jpの解説
ゼファルト
(Zephalto)
フランス約25km(公式)約6時間(公式) 初の商業搭乗は2027年末目標に延期(2026年4〜5月の仏報道)
根拠: Journal du Geek(2026/05)
約3,300万円(税込・保険込み等:CGV記載、€180,000/人:€1=¥183換算) 商用カプセルは4人乗り+パイロット1名の「Altaïr(アルテア)」に変更され、トゥールーズ近郊で公開済み。本格試験飛行は2026年夏の終わりに予定。予約は約100件(報道)。
※公式サイトのロードマップは「2026年開始」のまま更新が遅れており、報道内容と食い違う点に注意。
根拠: Journal du Geek(2026/05) / 公式トップ / CGV(一次)
なし(公式で予約宇宙旅行.jpの解説
スペース・オーラ
(Space Aura)
インド約30km(公式)約6時間(公式)2026年夏に開始予定(公式。ただし2026年7月時点で進捗の確報なし)約860万円(₹50 lakh/席・公式予約ページに$58,000併記:1INR=¥1.71換算)
デポジット:₹85,000($1,000・返金可と記載)
公式サイトは「2026年夏に開始予定」「4席予約済み」「6名+パイロット」を掲示したまま。
有人試験・商業飛行の実施報道は確認できず。過去にも開始時期の延期歴があるため、申込前に最新状況の確認を強く推奨。
根拠: 公式トップ(一次) / Reserve your Spaceflight(一次) / Indian Express(2022:当初目標「2025年までに」=延期歴)
なし(公式で予約宇宙旅行.jpの解説
ワールド・ビュー
(World View)
米国約30km(旧公式)約6〜8時間(旧公式)未定(観光は事実上棚上げ)$50,000/席(約800万円)※掲載は残存するが運航見通しは不透明 2026年4月1日、米オンダス(Ondas, NASDAQ: ONDS)による買収が完了し、防衛・ISR(情報・監視・偵察)事業に転換。
公式サイトは防衛向けに刷新され、トップ・ナビから観光(Explorer)の案内は消滅。ただし$500デポジットのCheckoutページと規約ページ自体は残存(2026/07確認)。観光「中止」の公式声明は未確認で、事実上の棚上げ状態。
根拠: Ondas(買収完了:2026/04/01) / Ondas(買収発表:2026/03/23) / World View公式(防衛ISR特化に刷新)
なし宇宙旅行.jpの解説

深掘り:高高度気球(宇宙気球)旅行ポータルページ(費用・体験・各社比較)

② サブオービタル宇宙旅行:宇宙到達の旅(高度80〜100km超)

サブオービタル宇宙旅行は、ロケットや空中発射方式で高度約80〜100km(カーマンライン付近)まで上昇し、数分間の無重力を体験して地上へ帰還する飛行です。

代表例はブルーオリジン(Blue Origin)のロケット「ニューシェパード」(垂直打上げ)と、ヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)の宇宙機(母機から空中発射するスペースプレーン方式)です。

観光目的の有人飛行は、2021年から始まりました。ただし、機体変更や企業戦略の見直しなどにより、商業運航は断続的に中断しています。

2026年7月時点では、ブルーオリジンは「少なくとも2年間は休止する」と発表しています(再開は早くて2028年)。ヴァージン・ギャラクティックは、VSSユニティによる商業宇宙飛行を2024年6月で終了し、次世代機「デルタ・クラス」の開発に移行しています(VSSユニティ自体は退役ではなく、2026年5月からデルタ・クラスに向けたパイロット訓練・運用準備用のグライド飛行に再使用されています)。2026年3月30日には座席販売を再開し、価格は約1.2億円($750,000/席:$1=¥160換算)です(従来の$600,000から値上げ。今後さらに段階的な値上げが予告されています)。商業運航の再開は2026年Q4を目標としており、初号機は2026年4月から地上試験に入っています。

2021年には82歳のウォリー・ファンク氏が飛行するなど、高齢者の搭乗実績もあります。

サブオービタル(弾道)飛行で地球の曲線を見下ろす宇宙船のイメージ
サブオービタル飛行(弾道飛行)で体験する無重力と地球の絶景(イメージ)
企業到達高度無重力時間いつから費用目安2026年7月の状態日本の窓口関連リンク
ヴァージン・ギャラクティック
(Virgin Galactic)
米国約80〜90km(目安) 約4分(目安:3〜5分)
根拠: Scientific American
商業飛行再開:2026年Q4目標(公式)。座席販売は2026年3月30日に再開済み 約1.2億円($750,000/席:$1=¥160換算)
今回の販売分終了後、さらに段階的な値上げを予告(CEO発言)
根拠: Virgin Galactic(Q4/FY2025決算・販売再開:2026/03/30) / Fox Business($750,000への値上げ)
次世代機「Delta」初号機は2026年4月から地上試験中。グライド試験は2026年Q3、動力飛行・商業運航は2026年Q4予定(公式ガイダンス。順調と再確認済み)。2号機は2026年Q4末〜2027年Q1就役見込み。
2026年5月27日には旧VSSユニティがパイロット訓練用グライド飛行で飛行再開。
根拠: Virgin Galactic(Q1 2026決算:2026/05/14) / Virgin Galactic(VSS Unity飛行再開:2026/05/27)
クラブツーリズム・スペースツアーズ(案内・問い合わせ導線。新規募集の再開は2026年7月時点で未確認)
案内ページ
宇宙旅行.jpの解説
ブルーオリジン
(Blue Origin)
米国約100km超(目安) 約3分(目安)
根拠: Blue Origin(約3分の説明例)
早くて2028年再開(詳細は公式未発表)非公開(公式未公表) 2026年1月30日発表の「少なくとも2年間」の休止が継続中(2026年7月時点で再開・変更の続報なし)。休止理由は月着陸機・アルテミス関連への人材集中。
根拠: 休止発表(Blue Origin)
日本語の公式予約フォームあり(受付継続中)。ただし英語版フォームでは$150,000デポジットの記載が削除済みの一方、日本語版など一部言語版には「返金可能な$150,000デポジット」の旧記載が残る場合があり、言語版で内容が異なります。フォームを送信しても将来の座席は保証されず、運航休止中のため飛行時期は未定。
予約フォーム(日本語) / 予約フォーム(英語)
宇宙旅行.jpの解説

深掘り:サブオービタル宇宙旅行ポータルページ(費用・体験・各社比較)

③ オービタル宇宙旅行:軌道滞在(ISSなど/高度400km〜)の旅

オービタル宇宙旅行は、地球周回軌道に入り、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在したり、地球周回のみで帰還したりする本格的な宇宙旅行です。

日本人の民間宇宙旅行者の例として、2021年に前澤友作氏と平野陽三氏が、米スペース・アドベンチャーズ(Space Adventures)を通じてロシアのソユーズ宇宙船(Soyuz MS-20)でISSに約12日間滞在しました。

医療審査や訓練が前提になり、申込みは個別相談型です。固定の公式価格表はなく、ミッションの内容や窓口によって価格は異なります。ISS滞在型の民間ミッション(例:アクシオム社)の近年の報道では、1席あたり「7,000万ドル級」とされ、約112億円($1=¥160換算)が示されています。これは単なる搭乗料ではなく、約1年規模の訓練プログラムが含まれるとされています。

根拠: NASA(前澤氏・平野氏がISSに約12日滞在、契約関係の説明)(一次)/ Business Insider(約$70M、個別見積りの示唆)(二次)

宇宙船が地球周回軌道で国際宇宙ステーション(ISS)へ接近するイメージ
オービタル宇宙旅行(ISS滞在)を象徴する「宇宙船がISSへ向かう」シーン(イメージ)
企業手段滞在先滞在期間費用目安2026年7月の状態日本の窓口
アクシオム・スペース(Axiom Space)
(輸送:スペースX(SpaceX)など)
クルー・ドラゴン(Crew Dragon)/ファルコン9(Falcon 9)など国際宇宙ステーション(ISS)
(プライベート・アストロノート・ミッション(Private Astronaut Missions)枠)
8〜18日(実績)約88〜112億円($55M〜$70M級/報道) NASAの「プライベート・アストロノート・ミッション(Private Astronaut Missions)」として、Ax-1(17日)〜Ax-4(18日)まで実施済。
第5回のアクシオム・ミッション(Ax-5)は2026年1月30日にNASAが正式選定済で、「2027年1月以降」目標(ISS滞在最大14日間)。
料金は固定の公式価格表はなく、報道では「少なくとも$55M/席」(サービス:手配・訓練・装備込み)や「$65M超/席」「約$70M」などが示されている。
根拠: NASA(Ax-5選定:2026/01/30) / ロイター(Reuters:$55M/席以上) / AP通信(AP:$65M超/席) / ビジネス・インサイダー(Business Insider:約$70Mの説明)
なし(要直接問い合わせ(公式窓口)
スペース・アドベンチャーズ
(Space Adventures)
ドラゴン(Dragon)(計画:スペースX(SpaceX))
過去:ソユーズ(Soyuz)
国際宇宙ステーション(ISS)最大2週間(公式案内)未公表(要個別見積) 公式ページでは「ドラゴン(Dragon)でISSへ向かう民間ミッション(Private Astronaut Mission)」の打上げ目標を「mid-2025」と記載したまま。
目標時期を過ぎた2026年7月時点でも実施の記録はなく、ページも更新されていない(同社の最後の実飛行は2021年12月のソユーズMS-20)。提供可否・実施状況は公式への直接確認が必須。
根拠: スペース・アドベンチャーズ(Space Adventures:ミッション・トゥ・ISS 2025(Mission to ISS 2025))
なし(要直接問い合わせ(公式窓口)

深掘り:オービタル(軌道)宇宙旅行ポータルページ(ISS滞在・費用・窓口)

④ 月への旅(月フライバイ、月周回、月面着陸、月面滞在)

月旅行は「月の近くで月を見る(フライバイ/周回)」と「月面に降りる(着陸/滞在)」では、技術的な難易度や実現までのハードルが大きく異なります。現時点では民間旅行の段階ではなく、NASAのアルテミス(Artemis)計画など政府主導プロジェクトが中心です。2026年4月にはアルテミスIIが約半世紀ぶりの有人月周回飛行に成功しました(観光商品ではありません)。

2026年7月時点で、一般向けに日程・条件が確定した形で“販売”されている月旅行商品は未確認です。一方、一般向けに問い合わせ/応募の窓口が示されている計画として、スペース・アドベンチャーズ(Space Adventures)(月フライバイ/周回の案内)と、GRUスペース(GRU Space)(「月面ホテル」2032年に開業を目標)の2件があります(いずれも商業実施時期は未確定)。

区分主体内容費用2026年7月の状態日本の窓口
民間の月フライバイ(周回帰還)スペース・アドベンチャーズ月近傍を通過して地球へ帰還(問い合わせベース)個別見積(公式は価格非公開) 問い合わせ(個別契約)として窓口が案内されている。一方で、確定販売(購入が成立する販売)や実施時期は未確定。契約条件(返金・延期・中止)を要確認。
根拠: Space Adventures(公式:Circumlunar Mission) / 月旅行ポータル
なし(要直接問い合わせ(公式窓口)
民間の月面滞在(ホテル構想)GRUスペース月面滞在施設(2032年開業目標)申込手数料(返金不可)/最終価格は未確定 問い合わせ(個別契約)として予約ページが案内されている。商業実施時期・提供条件は未確定で、機体・施設のハードウェア実績はまだない構想段階。契約条項(返金・デポジット等)を要確認。
根拠: GRU Space(公式窓口) / 月旅行ポータル
なし(要直接問い合わせ(公式予約ページ)
政府の月探査(アルテミス計画)NASA(協力企業を含む)月周回〜月面着陸(政府計画)政府プログラム(旅行商品ではない) アルテミス II:2026年4月1日に打上げ、有人月周回を経て4月10日に帰還(成功)
アルテミス III:2027年目標。ただし月面着陸ではなく、地球低軌道で月着陸船(試験機)とのランデブー・ドッキングを実証する計画に変更。月面着陸はアルテミスIV(2028年目標)へ移行。
根拠: NASA Artemis II / NASA(Artemis III:2027年・クルー発表) / NASA(Artemis III:low Earth orbitでの実証)
なし(政府計画/旅行商品ではない)

深掘り:月旅行ポータルページ(申込み窓口と開発ステータス)

表の読み方に関する注意:公式発表・公式サイト・主要報道をもとに整理していますが、宇宙開発はスケジュール変更が頻繁に起きます。契約や前金支払いの前に、必ず最新の公式条件を確認してください。


宇宙旅行の参加資格と契約の注意点

宇宙旅行の参加資格(年齢・健康・体重・訓練)の目安

宇宙旅行(広義:近宇宙体験を含む)の参加資格は、主に「年齢」「健康(医療質問票・直前チェック)」「体格(シート/ハーネスへの適合)」「事前訓練(安全手順・緊急対応)」などの条件をもとに総合的に判断されます。
到達高度や滞在期間が長くなるほど、必要な訓練や健康確認は厳しくなる傾向があります。実際には、公式に公開されている条件に加えて、申込後に個別確認される条件が存在することもあります。申込直前には、必ず最新の公式条件を確認してください。

根拠: Blue Origin(予約フォーム:18歳以上/座席確保の保証なし) / eCFR 14 CFR 460.51(緊急時対応の事前訓練) / Virgin Galactic(複数日トレーニング/医療質問票・直前チェック) / Axiom Space(Ax-1:700〜1,000時間の訓練) / Zephalto(CGV:事前訓練不要/年齢・健康条件の例)

参加資格は「種類 × 会社 × ミッション」で異なる

同じ「宇宙旅行」でも、高高度気球(近宇宙体験)、サブオービタル(ロケット/スペースプレーン)、オービタル(ISS滞在など)では、想定されるリスクや運用条件(与圧環境、加速度、緊急手順、滞在期間など)が大きく異なります。

そのため、年齢の扱い健康確認の内容体格要件訓練の量や内容も一律ではありません。加えて、同じ種類であっても、運航会社や具体的なミッション設計によって条件は変動します。

年齢:サブオービタルは「18歳以上」が前提になりやすい(気球は例外も)

  • 高高度気球(例:ゼファルト):原則6歳未満は不可、18歳未満は成人同伴と保護者同意が必要とするなど、未成年が参加できる余地を残す会社もあります。
  • サブオービタル(米国の例):18歳以上が前提となるケースが一般的です。ブルー・オリジンは予約フォームで「連邦規制により18歳以上」と明記しています。
  • 規制の整理:FAA(米国連邦航空局)は、未成年者は本人だけで参加に同意できる立場にはないと説明しています。

根拠: Blue Origin(18歳以上) / Federal Register(FAA:未成年は有効な同意対象としない整理) / Zephalto(6歳未満不可/18歳未満は成人同伴+保護者同意)

健康:医療質問票+直前チェックが一般的

健康要件は会社や機体によって異なりますが、公開資料では医療質問票の提出や、搭乗直前のチェックを行うケースが多く見られます。
ヴァージン・ギャラクティックは、事前の医療質問票と直前の健康チェックを実施する旨を案内しています。

一方、高高度気球のゼファルトは「特別な身体条件や事前訓練は不要」としつつ、妊娠後期(7か月超)や重い疾患などは原則搭乗不可と定めています。また、医療機関での受診は必須ではないとしながらも、保険会社が求める場合があるとしています。

FAAは宇宙旅行参加者に身体検査を義務付けてはいませんが、受診を推奨しています。最終的な運用は事業者側の判断に委ねられています。

根拠: Virgin Galactic(医療質問票・直前チェック) / Zephalto(健康条件・医療受診の扱い) / Federal Register(FAA:身体検査は義務ではないが推奨)

体格(体重・身長):安全装備に適合するかが基準

体重だけで参加可否が決まることは少なく、実際には身長・体重・可動域・安全装備への適合などを総合的に確認されます。

公開条件として数値が示される場合もあります。例えば、ブルー・オリジンの2021年の公開要件(報道ベース)では、身長5’0″〜6’4″(約152〜193cm)、体重110〜223lb(約50〜101kg)といった範囲が示されていました。また、発射塔の階段を90秒以内に上れることなどの機能要件も含まれていました。ただしこれは当時の公開例であり、現在の条件とは異なる可能性があります。最新の公式情報を必ず確認してください。

根拠: Spaceflight Now(体格要件例) / collectSPACE(同要件例)

訓練:数日〜1,000時間で桁が変わる

訓練の内容と期間は、宇宙旅行の種類によって大きく異なります。成層圏気球は短いオリエンテーション中心、サブオービタルは現地で数日、軌道滞在(ISS)は数百〜1,000時間規模です。

参加資格の観点では、「訓練を完了できるか(体力・スケジュール・健康要件)」が選考の一要素となる場合があります。

注意:募集停止や条件更新が起こり得る

参加資格や募集状況は固定ではありません。運航計画の変更や機体改良、規制・保険の見直しなどにより、条件は更新されます。実際に、運航休止や予約受付の一時停止、事業の売却・撤退が発生した例もあります(例:ブルーオリジンの運航休止、ワールド・ビューの買収による事業転換)。
「過去の公開例」と「現在の公式条件」を区別し、申込前には必ず最新情報を確認してください。

宇宙旅行の契約で注意すべきことは?前金・延期・返金の確認ポイント

宇宙旅行は通常の旅行と異なり、「技術開発の遅れ」「打ち上げ延期」「企業の事業継続リスク」が起こりえます。契約前に最低限チェックすべき観点は次の通りです。

  • 前金(デポジット)の条件:金額/支払タイミング/分割の有無
  • 延期時の取り扱い:追加費用の有無/延期が長期化した場合の解除条件
  • 返金ポリシー:顧客都合/企業都合それぞれの返金条件(全額返金か、手数料控除か)
  • 参加条件:健康診断・年齢・体重制限/事前トレーニングの要否
  • 事業継続リスク:販売終了・運航休止・買収による事業転換の例もあるため、前金は慎重に

宇宙旅行の主要プレイヤー(参入企業・パートナー)

宇宙旅行は「運航」「販売」「訓練」「医療・保険」が分業される産業で、契約主体と安全責任主体が一致しない場合がある点は押さえておく必要があります。

宇宙旅行ビジネスは1社完結型ではありません。実際には、ロケットや宇宙船を飛ばす運航会社、販売窓口(仲介)、訓練機関、医療・保険・法務などが役割を分担しています。販売窓口は説明や申込補助を行いますが、飛行そのものの安全責任は通常、運航会社側にあります。

契約や前金支払いの前に、「誰が運航主体か」「誰が返金責任を負うのか」「免責条項はどの国の法体系か」を分解して確認してください。

役割分担の整理

区分主な主体役割契約上の注意点
運航会社(ロケット/宇宙船)スペースX/ブルーオリジンなど打上げ・飛行・帰還延期・中止・返金の責任主体がどこか
運航会社(高高度気球)岩谷技研など上昇・滞空・降下・回収天候起因の延期条件(シーズン/待機期間)
販売窓口(仲介/旅行会社)スペース・アドベンチャーズ/日本旅行など商品説明・申込補助販売窓口=運航責任主体ではない
訓練アクシオム・スペース/NASA関連施設など緊急時手順・シミュレーター・運用訓練訓練未達・健康要件未達時の扱い
医療・保険・法務医療機関/保険会社/法律事務所適性審査・補償設計・契約レビュー免責条項・補償上限・準拠法(どの国の法律か)

日本企業の位置づけ(2026年7月時点)

日本企業は現時点で高高度気球による近宇宙体験が現実ライン(搭乗客向けフライトは2027年度以降の予定・未運航)、ロケットによる有人宇宙輸送は2030年代が基本線です。販売窓口としてはクラブツーリズム・スペースツアーズ(ヴァージン・ギャラクティック関連)のほか、国内企業による申込受付の構想もあります。

※各社の到達高度・費用は「主な宇宙旅行プランと費用目安」、日本語の問い合わせ先は「日本からの予約・窓口」、国内の開発状況・制度整備・窓口構想の詳細は「日本の宇宙旅行の現状と将来」を参照してください。

日本からの予約・窓口:日本語での問い合わせ先

※(注)ここでいう「日本で申し込める」は「日本語での問い合わせ・相談窓口がある」ことを指します。「日本から打上げて宇宙へ行ける」ことを意味しません。

「日本語で申し込む」場合、2026年7月時点では大きく①公式サイトに日本語の問い合わせ導線がある②過去の公式提携に基づく日本語窓口がある③日本企業による発表済の構想がある(申込開始を目指す)の3タイプに分かれます。

① 公式に日本語の問い合わせ導線がある

日本国内で高高度気球(宇宙気球)による宇宙遊覧を計画する岩谷技研(OPEN UNIVERSE PROJECT)が該当します。公式ページで到達高度(18〜25km)・飛行時間(4〜6時間)・目安価格(2,400万円)などが提示され、問い合わせフォームも用意されています。搭乗客向けフライトは2027年度以降の予定で、応募(BOOKING)ページは2026年7月時点で一般公開前です。搭乗客募集の詳細は2026年8月頃に発表予定のため、最新条件は公式で確認してください。

根拠:TECHNOLOGY / CONTACT / BOOKING / プレスリリース(2026/04/28)

② 過去の公式提携に基づく日本語窓口がある

サブオービタル宇宙旅行のヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)については、クラブツーリズム・スペースツアーズが日本語での案内・問い合わせ導線を公開しています(同社は2005年5月にVG社と提携を締結と案内。ただし公式サイトの掲載は「2022年以降予約開始予定」など旧情報のままで、2026年の新規販売($750,000)を同社が取り扱うかは未確認です)。
ヴァージン・ギャラクティック本体は、新型機(デルタ・クラス)の座席販売第1弾を2026年3月30日に開始済み($750,000/席=約1.2億円)で、初の商業フライトは2026年Q4目標としています(変更の可能性あり)。

根拠:クラブツーリズム(宇宙旅行) / クラブツーリズム(提携・販売に関するリリース:2014年) / Virgin Galactic(販売再開・$750,000:2026/03/30) / Virgin Galactic(Q1 2026 update:Q4 2026 commercial)

③ 日本企業による発表済の構想がある(申込受付開始を目指す)

日本旅行×ISC(将来宇宙輸送システム)が該当します。宇宙旅行を3段階(SPACE Tour 1.0=地上体験、2.0=宇宙経由の高速移動、3.0=軌道上滞在)で定義し、2026年度中にSPACE Tour 2.0/3.0の申込受付開始を目指すとしています。2026年7月時点で正式な受付開始の発表はまだありません(目標期限は2026年度中=2027年3月末まで)。なお、ISCは2023年12月から宇宙旅行の「先行予約アンケート」(正式な予約・契約ではない情報登録)を公開してきました(2026年7月時点の受付状況は要確認)。

根拠:ISC公式(ニュース) / ISC(PR TIMES) / Web担当者Forum(先行予約アンケート開始:2023/12)


宇宙旅行の準備:服装、訓練、持ち物

宇宙旅行の準備は、どの種類(サブオービタル/成層圏気球/軌道滞在)かで内容が大きく変わります。共通して言えるのは、服装は「好み」より運航側が指定する安全装備が優先、持ち物は「便利さ」より重量・契約条項(持込・商用利用の可否)が先、という点です。
下の早見表でまず自分の旅のタイプを確認し、そのあと各項目の詳細を読むのが最短です。

準備の早見表

区分訓練の目安服装持ち物
サブオービタル(ロケット/スペースプレーン)現地で数日(例:Blue Originは2日、Virgin Galacticは数日)会社指定が基本。無重力でシートベルトを外すため、外れる物・飛散物は不可小物は重量・サイズ制限あり。商用利用の可否も要確認
成層圏気球(近宇宙体験)広範な訓練は不要。現地で短いオリエンテーション詳細は予約確定後にガイドで案内(会社指示が優先)持込可だがスペース・重量が限られるため軽量に
軌道滞在(ISS等)700〜1,000時間(Ax-1の例)ISS内は1気圧で普段着に近い。ただし洗濯不可のため枚数設計が必要記念品の扱いが厳格(規程・許可制の例あり)

根拠:Blue Origin(Fly:2日訓練/無重力でシートベルトを外す) / Virgin Galactic(Pre-flight) / HALO Space(FAQ) / Axiom Space(Ax-1) / JAXA(ISS船内環境)

服装:基本は「会社指定」+「外れる物を減らす」

宇宙旅行の服装は、運航側(またはミッション提供者)が指定する装備に従うのが前提です。服装が安全設計(シート/ハーネス/緊急手順)の一部だからです。

サブオービタルでは無重力中にシートベルトを外す運用があるため、外れやすい物・飛散する物はリスクになります。ヴァージン・ギャラクティックはUnder Armourと共同で、ベースレイヤー・スーツ・フットウェアからなる専用装備(Spacewear System)を開発しています。
高高度気球では、服装の細則は予約確定後に案内されるのが一般的です。
軌道滞在(ISS)は1気圧で温度・湿度も快適域に保たれるため地上と同様の服装が可能ですが、洗濯ができないため滞在日数に応じた枚数設計が必要です。

どのタイプでも共通するチェックポイントは次の通りです。

  • 会社指定の装備が最優先:インナー・靴・アクセサリーも「許可制」になり得る。
  • 外れる物・引っ掛かる物は避ける:時計・大ぶりアクセ・長いストラップは要注意。
  • ポケット運用に注意:小物を持ち込める場合も「ポケットに収まる範囲」「重量上限」が付くことがある。

根拠:Blue Origin(無重力でシートベルトを外す) / Under Armour(Spacewear System) / JAXA(洗濯不可・枚数設計)

訓練:目的は「安全手順の習熟」

訓練の主な目的は、緊急時に何をするか(煙・火災・客室圧低下・緊急退出など)を事前に身体で理解することです。米国の規制(14 CFR 460.51)では、事業者が参加者に飛行前訓練を行うことが求められています。

訓練の量は旅の種類で桁が変わります。サブオービタルは現地で数日(安全手順・シミュレーション・無重力時の動き方など)、高高度気球は短いオリエンテーション中心です。軌道滞在は別格で、アクシオム・スペースのAx-1では各クルーが700〜1,000時間の訓練を完了したと公表されています。

根拠:eCFR 14 CFR 460.51(参加者への飛行前訓練) / Blue Origin(2日間訓練) / Virgin Galactic(数日の準備) / Axiom Space(700〜1,000時間)

持ち物:「契約・安全規程」が先、「便利グッズ」は後

持ち物は、機内(宇宙へ持ち込む物)地上(訓練・待機・移動で使う物)を分けて考えます。

地上の持ち物は通常の海外旅行に準じますが、身分証・契約書類の控え・常用薬情報・緊急連絡先は紙とスマホの両方で用意しておくと安心です。

機内に持ち込む小物は、最初に「何を入れたいか」ではなく、重量上限・サイズ上限・禁止品・商用利用の可否を確認します。
報道ベースの例として、ブルー・オリジンでは個人持込袋の総重量が3lb(約1.4kg)以内とされています。高高度気球(HALO Space)は持込可だが「軽量に」との案内です。軌道滞在(NASAミッション)では記念品の商用・募金目的利用が禁止されるなど、契約条項が細かくなります。

根拠:collectSPACE(New Shepard:3lbの報道) / HALO Space(持込可・軽量に) / eCFR 14 CFR 1214.602(記念品の商用利用禁止)

日本の宇宙旅行の現状と将来

2026年7月時点で、日本国内の宇宙港から一般向けに宇宙旅行へ出発できる計画は確定していません。
政府資料では、国内企業による有人宇宙輸送の打上げは「2030年代」を前提に整理されています。当面は、リスクを理解し一定の訓練を受けた関係者が搭乗する実証段階であり、一般の旅客輸送(観光)はその先の話です。

ただし、「日本から打上げ」と「日本で申込み」は別の話です。実際に国内から飛べるようになる前に、日本語で相談・申込みできる環境(国内窓口)が先に整う可能性があります。

根拠:内閣府「有人宇宙輸送に係る今後の進め方について」(2026/02/05)

確定している前提(公的資料ベース)

  • 国内企業の有人宇宙輸送は2030年代が前提。米国の有人機を日本から打上げる想定もない。
  • 当面の搭乗者は「関係者(リスク承知+訓練済み)」を想定。一般観光は次段階。
  • 宇宙活動法の見直しを受けた改正宇宙活動法が2026年6月に成立。人工衛星の搭載を伴わないロケット単体打上げの許可対象化や政府補償の拡大など、多様な輸送形態に対応する制度的基盤を整えるもの。有人旅客の安全基準や責任分担の詳細は、今後の政省令・手引書等で具体化される見込み。

根拠:内閣府(2026/02/05) / 宇宙活動法見直し概要(2025/12/09) / 日経(改正宇宙活動法 成立:2026/06)

国内プレイヤーの開発状況

有人宇宙輸送を目指す国内企業としては、将来宇宙輸送システム(ISC)(再使用型ロケット「ASCA」)とPDエアロスペース(スペースプレーン、有人は2030年代目標)があります。
ISCは2025年12月に米国での離着陸試験(ASCA 1.0)を中止して自社エンジン開発に切り替え、国内での打上げ実証(2027年度目標)へ計画変更しました。2026年に入ってからは、JALエンジニアリングとの資本業務提携(2月)、約32億円の資金調達(3月)、SBIRフェーズ3での10億円追加配分(6月)など、開発体制の強化が続いています。
一方、スペースウォーカー(SPACE WALKER)は2026年2月に破産開始決定を受けており、宇宙輸送計画が消える・大幅に遅れるリスクは現実に存在します。

根拠:ISC公式(ASCA 1.0計画変更:2025/12/23) / ISC(約32億円調達:2026/03/11) / ISC公式(SBIR追加配分:2026/06/05) / PDエアロスペース(開発計画) / 東京商工リサーチ(SPACE WALKER破産:2026/02/13)

先に動く「国内窓口」

打上げより先に整い得るのが、日本語での申込み環境です。ISC×日本旅行は、2026年度中にSPACE Tour 2.0/3.0の申込受付開始を目指すと公表しています(2026年7月時点で正式受付の発表はまだ)。また、海外企業の受入れ拠点として、シエラ・スペースが大分空港でのドリーム・チェイサー着陸を検討していますが、内閣府資料では無人機想定の整理です。機体側では、ドリーム・チェイサーの初飛行はISS補給を伴わない自由飛行試験に変更され、2026年Q4目標とされています。

根拠:ISC公式(2025/10/28) / Sierra Space(PR) / sorae(Dream Chaser初飛行の計画変更) / 内閣府(2026/02/05)

2026年後半の注目ポイント

  • 制度面:改正宇宙活動法(2026年6月成立)を受けた政省令や「手引書」「推奨事項」の整備。商用化の前提条件になり得る。
  • 窓口面:岩谷技研の搭乗客募集詳細(2026年8月頃発表予定)と、ISC×日本旅行のSPACE Tour 2.0/3.0の申込条件・価格・責任分界の開示。
  • 海外面:ヴァージン・ギャラクティックのDelta級テスト飛行(Q3)〜商業飛行再開(Q4)の成否。

将来の見通し

段階としては、①国内窓口の整備 → ②関係者搭乗の実証 → ③国内企業による有人輸送(2030年代) → ④旅客輸送(観光)が想定されます。
当面は、海外拠点からの宇宙旅行(サブオービタル/オービタル)と、国内の近宇宙体験(成層圏気球など)を並行して検討するのが現実的です。「日本発」の進展は、公的資料・公式発表の更新に沿って追記します。

関連施設と体験(宇宙に行かずに体験する選択肢)

宇宙旅行(高度を上げて宇宙/その近くへ行く体験)とは別に、地上で宇宙の一端を体感できるメニューがあります。まずは展示施設で基礎知識をつかみ、次に放物線飛行で本物の無重力を試す、というステップアップも可能です。

展示・施設(無料〜数千円)

施設場所費用目安備考
JAXA 筑波宇宙センター茨城県つくば市入場無料。ガイド付き見学ツアーは500円(税込・18歳以上)見学ツアーはWEB完全予約制・当日現金払いのみ
利用案内 / ツアー料金
日本科学未来館東京・お台場常設展 大人630円(18歳以下210円/未就学児無料)2026年10月1日〜2027年4月22日は全館休館予定(公式記載)
入館料
Space Travelium TeNQ東京ドームシティ平日2,500円/土日祝・特定日3,000円(区分あり)利用料金

無重力(微小重力)体験:放物線飛行(パラボリックフライト)

航空機で急上昇・急降下を繰り返し、短時間の無重力(微小重力)を作る体験です。宇宙空間には到達しませんが、「本物の無重力」を地上で試せる数少ない手段です。

サービス拠点費用目安備考
ASTRAX(日本)愛知県営名古屋空港(小牧)発190万円〜+税(日帰り・最大3名)。休日は追加費用あり。特別コース285万円〜、貸切コース570万円〜(いずれも+税)7〜8回の放物線(1回約20秒の無重力)。年齢目安10〜70歳。次回フライトは調整中、エントリーは常時受付
概要 / 料金 / 参加条件
Zero-G Experience(米国)米国内複数拠点$8,900+Tax(公式表示・条件あり)定期メンテナンスのためフライト一時停止中(再開時期は未発表・公式案内)
スケジュール・料金
Air Zero G(フランス)フランス(ボルドー・メリニャック発)€7,950(VAT込み)。リピーター割引あり2026年のフライトは8/27・8/28・9/23・10/16。9/23以外は満席(公式・2026年7月時点)
予約・日程 / 料金・条件

深掘り:無重力フライト(パラボリック飛行)ポータル(世界と日本の比較・準備ポイント)

地上体験プログラム(ISC×日本旅行 SPACE Tour 1.0)

ISC×日本旅行が定義するロードマップの第1段階で、「地上で宇宙を感じる体験」を商品化する構想です。宇宙空間には到達しませんが、宇宙旅行の入口として位置づけられています。

根拠:ISC公式(2025/10/28)

もっと探す:地上で楽しむ宇宙体験(日本のスポットまとめ)

※料金・営業日・参加条件・持ち込みルールは変更されます。予約・購入前に必ず公式の最新情報と規約(延期・返金等)を確認してください。

宇宙旅行の歴史と未来

1990年の秋山豊寛氏の宇宙滞在から、2001年の自費型宇宙旅行、2021年のサブオービタル商業飛行開始まで、民間宇宙旅行は約30年かけて段階的に拡大してきました。

宇宙旅行は、国家主導の宇宙開発(宇宙飛行士中心)から、スポンサー型の民間搭乗、そして個人が費用を払う商業宇宙旅行へと広がってきました。 ただし「初の民間宇宙旅行者」は、スポンサー型(企業が費用負担)と自費型(個人が支払う)で答えが変わります。以下の年表では、その違いも含めて整理します。

主要マイルストーン

出来事位置づけ根拠
1990秋山豊寛氏がミール(Mir)へ(TBSスポンサー型)スポンサー型の商業宇宙飛行の早期事例。取材・放送ミッションの性格が強いBritannica
2001デニス・ティト氏がISSへ(自費型)自費型宇宙旅行の起点として広く引用されるBritannica
2021前澤友作氏・平野陽三氏がソユーズでISSへ(約12日滞在)日本人の民間ISS滞在(spaceflight participants)の代表例NASA(到着) / NASA(帰還)
2021ブルー・オリジンがサブオービタル商業飛行を開始「宇宙旅行」がISS滞在型だけでなくサブオービタルにも拡大Blue Origin
2022NASAがISSトランジション計画を更新「2030年までISS最大活用、以後は商業目的地へ移行」の方針を明確化NASA
2024NASAがISS用デオービット機(USDV)を選定ISSの退役プロセス(安全な制御落下)を具体化NASA
2026NASAアルテミスIIが有人月周回飛行に成功(4月)アポロ以来、約半世紀ぶりの有人月周回(政府ミッション)。将来の月旅行に向けた技術的な布石NASA(Artemis II)

今後の見通し:ISS退役と商業ステーションへの移行

宇宙旅行の将来を左右する最大の要素は、ISSの退役(2030年目安)と商業ステーションへの移行です。NASAは、低軌道の活動を民間サービスへ移し、NASA自身が「顧客の一社」になることを目指しています。

短期的には、NASAの民間ISSミッション(Private Astronaut Missions)が継続しています。アクシオム・ミッション5 (2027年1月以降)やヴァスト社(Vast)による第6次ミッション(2027年夏以降)が選定済みで、ISSの残り寿命を使って民間主導の滞在機会を増やす動きは当面続く見込みです。なお、ヴァストの商業ステーション「Haven-1」の打上げは2027年Q1以降に延期されています。

一方で、「いつ・いくらで・どれだけ一般化するか」は不確実性が残ります。市場規模の予測値はレポート間で振れ幅が大きく、運航頻度・安全性・保険・規制・機体開発の前提次第で上下します。

根拠:NASA(Commercial Space Stations) / NASA(ISS Transition FAQ) / NASA(Axiom Mission 5) / NASA(Vast選定) / Payload(Haven-1延期) / Grand View Research(市場予測・参考)

よくある質問(FAQ)

Q1. 宇宙旅行は一般人でも行けますか?

可能です(民間人の搭乗実績が既にあります)。ただし2026年7月時点では、主要な高高度気球・サブオービタル各社が運航休止・準備中のため、すぐに搭乗できるサービスは限られます。また、選ぶ種類によって条件は異なります。成層圏気球(高度25km級)は比較的身体への負担が小さいとされます。一方、サブオービタル飛行では打上げ・再突入時に加速度がかかり、軌道滞在では事前訓練や医療要件がより厳格になります。

根拠:岩谷技研(Open Universe Project:最高到達高度約25km)

Q2. 宇宙旅行の費用はいくらですか?一番手頃なのは?

宇宙到達(80〜100km級)のサブオービタル飛行は、数十万ドル規模が目安です(例:ヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)は2026年3月30日に座席販売を再開し、$750,000/人(約1.2億円)と公表)。成層圏気球では、スペース・オーラ(Space Aura)の約860万円(₹50 lakh/席・公式予約ページ掲載)が最安級の例で、国内では岩谷技研が2,400万円を公表しています。なお、従来最安の$50,000/席を掲げていたワールド・ビュー(World View)は2026年4月の買収で観光が事実上棚上げとなっており、掲載価格での運航見通しは不透明です。

無重力体験のみを目的とする場合は、放物線飛行(パラボリックフライト)も選択肢になります。

根拠:Virgin Galactic($750,000/人・販売再開) / Space Aura(Reserve) / 岩谷技研(2,400万円/回) / Ondas(World View買収完了)

Q3. 日本から宇宙旅行に申し込む方法は?

基本の流れは、各社公式サイトの申込フォーム(または問い合わせ窓口)→個別連絡→契約です。企業や商品によっては、申込み時点でデポジット(前金)が必要になる場合があります。国内では、岩谷技研(OPEN UNIVERSE PROJECT)の問い合わせ窓口(搭乗客募集の詳細は2026年8月頃発表予定)や、将来宇宙輸送システム(ISC)×日本旅行の申込み受付(予定)など、公式の導線が用意されるケースがあります。いずれも条件は更新されるため、最終的には必ず公式の最新案内を確認してください。

根拠: 岩谷技研(概要) / ISC×日本旅行(申込受付開始を目指す旨)

Q4. 健康条件や年齢制限はありますか?

あります。条件は会社や機体によって異なり、内容も更新されることがあります。例として、ブルーオリジン(Blue Origin)は規定上18歳以上と案内しています。サブオービタル飛行では打上げ・再突入時に加速度がかかるため健康確認が一般的で、軌道滞在では事前訓練や医療要件がさらに厳格になります。申し込み前に、必ず各社の公式条件を確認してください。

根拠:Blue Origin(18歳以上)

Q5. 宇宙旅行のキャンセル・返金はできますか?

条件は企業ごとに異なります。特に確認したいのは、前金(デポジット)の返金可否と、延期や事業停止時の取り扱いです。

例として、GRUスペース(GRU Space)は月面ホテルの申込手数料を返金不可と明記しています。一方、ブルーオリジン(Blue Origin)の予約案内では、デポジットは返金可能とされてきました(現在は運航休止中。フォームを送信しても将来の座席は保証されず、記載は言語版によって異なるため要確認)。運航休止や買収による事業転換(例:ワールド・ビュー)が実際に起きているため、契約内容や規約は変更される可能性を前提に、申し込み前に必ず公式の最新条件を確認してください。

根拠:GRU Space(申込手数料:返金不可) / Blue Origin(Experience) / Blue Origin(予約フォーム:日本語)

Q6. 月旅行はいつ実現しますか?

2026年7月時点で、一般向けに日程や条件が確定し、購入まで成立する月旅行商品は確認されていません。

スペース・アドベンチャーズ(Space Adventures)(月周回構想)や、GRUスペース(GRU Space)(月面ホテル構想)は問い合わせ窓口を設けていますが、実施時期や最終価格は未定です。

政府計画では、NASAのアルテミスIIが2026年4月に有人月周回飛行に成功しました。続くアルテミスIIIは2027年目標ですが、月面着陸ではなく地球低軌道での月着陸船(試験機)とのランデブー・ドッキング実証に計画変更され、月面着陸はアルテミスIV(2028年目標)に移行しています。宇宙開発は延期が起こりやすいため、最新状況の確認が必要です。

根拠:Space Adventures(Circumlunar Mission:問い合わせ窓口) / GRU Space(Reserve:窓口) / NASA Artemis II(2026年4月・成功) / NASA(Artemis III:2027年・計画変更)

Q7. 宇宙旅行と成層圏旅行の違いは?

宇宙の境界は一般に高度100km(国際航空連盟=FAI基準)がよく使われますが、米国では50マイル(約80km)を基準とする例もあります。

成層圏気球はおよそ25km前後まで上昇しますが、この高度は宇宙の定義には届きません。そのため無重力はありません。ただし、黒い空や地球の丸みを体感できる点は共通しています。

根拠:FAI(100km基準) / FAA(50 statute miles) / 岩谷技研(最高到達高度約25km)

Q8. 宇宙旅行の訓練は必要ですか?

種類によって異なります。例として、ブルーオリジン(Blue Origin)の「ニューシェパード(New Shepard)」では、搭乗前に現地で約2日間の訓練(安全手順や無重力時の動き方など)が案内されています。

成層圏気球は比較的簡易なブリーフィングが中心ですが、軌道滞在型の宇宙旅行では数カ月規模の訓練が必要になることもあります。

根拠:Blue Origin(約2日間の訓練)

Q9. ISCと日本旅行のSPACE Tourとは?

将来宇宙輸送システム(ISC)と日本旅行が公表している、宇宙旅行サービスのロードマップ構想です。段階を「SPACE Tour 1.0(地上体験)〜3.0(軌道上滞在)」として定義し、商用化フェーズに向けて、2026年度中にSPACE Tour 2.0/3.0の申込受付開始を目指すとしています(2026年7月時点で正式受付の発表はまだ。正式予約ではない「先行予約アンケート」=情報登録は2023年12月から公開。詳細は今後発表予定)。

根拠:ISC公式(2026年度中に申込受付開始を目指す旨)

Q10. 宇宙に行かずに宇宙体験できる施設はありますか?

あります。代表例は、宇宙をテーマにした展示施設やVR体験、そして放物線飛行(パラボリックフライト)による無重力(微小重力)体験です。まずは施設・展示で基礎知識や雰囲気をつかみ、次に無重力体験へステップアップする、という順番も現実的です。

Q11. 宇宙旅行は今、運航しているの?

2026年7月時点で、一般客を乗せた定期的な商業運航は、サブオービタル・高高度気球とも行われていません。運航・販売状況は会社ごとに異なります。

ブルーオリジン(Blue Origin)は、「ニューシェパード(New Shepard)」の飛行を少なくとも2年間停止すると発表しています(再開は早くて2028年)。一方、ヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)は2026年3月30日に座席販売を再開し($750,000/席)、次世代機「デルタ・クラス(Delta Class)」による商業飛行を2026年Q4に再開する予定と公表しています。

宇宙開発は延期や計画変更が起こりやすいため、最新の状況は必ず各社の公式発表で確認してください。

根拠:Blue Origin(2年以上の停止) / Virgin Galactic(Q1 2026 update:Q4 2026商用再開)

Q12. 宇宙旅行をした日本人は?

民間人では、1990年に秋山豊寛氏がソユーズTM-11で宇宙へ行き、宇宙ステーション「ミール」に滞在しました。近年では、2021年に前澤友作氏と平野陽三氏がソユーズMS-20で国際宇宙ステーション(ISS)に短期滞在しています。

根拠:JAXA FAQ(秋山豊寛氏・ミール) / NASA(Maezawa/Hiranoの訪問)

Q13. 前澤さんが宇宙に行った費用はいくらですか?

契約金額は公表されていません。前澤友作氏は、ネット上で流通した「100億円」という金額について「間違い」と説明しています。

一方で海外報道では、約8,000万ドル(約$80M)程度という推定額が報じられ、前澤氏がその報道額についてコメントしたと紹介されています。ただし、いずれも推定や報道ベースの情報を含むため、確定額としては扱えません。

根拠:前澤氏投稿(100億円否定) / Business Insider(約$80M報道の言及)

Q14. ZOZOTOWNの社長は宇宙に行ったのですか?

はい。ZOZO創業者の前澤友作氏は、2021年にソユーズMS-20で国際宇宙ステーション(ISS)に短期滞在しました(同行:平野陽三氏)。

根拠:NASA(Maezawa/Hiranoの訪問) / JAXA(Soyuz MS-20ミッション)


出典・参考情報

  • FAI:100km境界(カーマンライン) 参照
  • FAA:50マイル基準(認定ページ) 参照
  • Blue Origin:New Shepard 休止発表(2026/01/30) 参照
  • Virgin Galactic:座席販売再開・$750,000(2026/03/30) 参照 / Delta スケジュール(Q1 2026決算:2026/05/14) 参照
  • 岩谷技研:搭乗客フライトは2027年度以降・パイロット公募開始(2026/04/28) 参照
  • OPEN UNIVERSE PROJECT:成層圏気球(高度・時間・価格・適期) 参照
  • クオリタ(HIS):Space Perspective 販売終了告知(2025/06/13) 参照 / HIS:宇宙事業強化推進室 新設(2026/04/01) 参照
  • Space.com:Space Perspective 買収報道(EOS-X Space) 参照
  • Ondas:World View 買収完了(2026/04/01) 参照
  • ISC:宇宙旅行サービスの商用化フェーズ(2026年度 申込受付開始を目指す) 参照 / ASCA 1.0計画変更(2025/12/23) 参照
  • NASA:Artemis II(2026年4月・有人月周回に成功) Artemis II / Artemis III(2027年目標・クルー発表) Artemis III
  • 改正宇宙活動法:成立(2026年6月) 参照
  • Space Adventures:Circumlunar Mission(問い合わせ窓口・価格は個別見積) 参照
  • GRU Space:Reserve(申込手数料$10,000・返金不可等) 参照

本記事は定期的に更新していますが、宇宙旅行のスケジュール・料金・企業の状態は変動するため、前金支払い・契約前に必ず公式情報と契約条件を確認してください。

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