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ONE PAGE GUIDE

しし座流星群2026
見える方角と何時が見頃? 狙いは18日の明け方

極大: 2026年11月18日(水)9時ごろ(日本では昼間)/見頃: 17日(火)の夜〜18日(水)の明け方/月は23時ごろ沈み、条件は良い/東京は2時45分ごろ〜4時50分ごろが好条件/最終更新: 2026年10月11日

しし座流星群・ししの大がまの中の放射点から広がる流れ星と流星痕 恒星の位置は実際の星表から、北を上・東を左にして描いた星空。中央にしし座、その頭にあたる「ししの大がま」(裏返しの「?」の形)の中に金色の放射点、その下に1等星レグルス、右下に2026年11月のしし座で並ぶ木星(明るい白)と火星(赤っぽい)を、11月18日明け方の実際の位置に描いている。左にデネボラ、右端にかに座とふたご座。流星の明るい先端は放射点から遠い側、光の尾は放射点側を向き、軌跡を逆にたどると放射点に集まるよう作図している。左下の明るい流れ星と、その通り道に残る緑色の淡い光の筋は、しし座流星群で見られることのある流星痕のイメージ。複数の流星は異なる瞬間を合成したもの。
星の位置は実際の星表から描いた、北を上にした星空です(木星と火星は11月18日明け方の位置)。放射点は、しし座の頭にあたる「ししの大がま」の中。流れ星は放射点から四方へ飛び出すように流れ、空のどこにでも現れます(流れ星と流星痕は、別々の瞬間を合成したイメージです)。
2026年ガイド見頃は11月17日(火)の夜〜18日(水)の明け方。放射点が高くなる2時45分ごろから、空が白み始めるまでが狙い目です(東京)。
2026年のしし座流星群|まずはここだけ
5個/時天の川が見えるほど暗い空での目安(国立天文台の2026年の案内「1時間に5個程度」)
0.7〜1.5個/時街なかでの目安(宇宙旅行.jpの試算)。都心のような明るい所では約0.7個で、1時間見て0個のこともあります
いつ見る?
17日(火)の夜〜18日(水)の明け方極大は18日9時ごろで、日本では昼間。放射点が昇るのは23時ごろなので、それより前はほとんど流れません。東京では放射点が高くなる2時45分ごろから、空が白み始める4時50分ごろまでがいちばんの狙い目。月は23時10分ごろに沈みます。
どの方角?
どこでもOK流れ星は空のどこにでも流れます。街灯が目に入らず、空が広く見える方向をぼんやり眺めましょう。
双眼鏡はいる?
いりません。目だけで見ます双眼鏡や望遠鏡は見える範囲がせまくなり、かえって見つけにくくなります。
見えないときは?
まず15分、できれば1時間しし座流星群の流れ星はとても速く、一瞬で消えます。空全体をぼんやり眺め、明け方までじっくり待つのが基本。待ち時間の目安は「見えないとき」へ。

東京以外の方は 7都市の見やすい時間/地域別の予測/全国60地点の目安 2030年代の大出現の予測は こちら

流れ星を見つけるコツ

はじめてでも大丈夫。流れ星に出会いやすくなる4つのコツです。

TIP 01 / 04

空を広く見よう

流れ星は、しし座の近くだけでなく、空の広い範囲に現れます。街灯などの明かりが目に入らない場所で、空全体をぼんやり見渡しましょう。

TIP 02 / 04

15分以上、じっくり待とう

目が暗さに慣れるまで、15分ほどかかります。スマホの明るい画面を見ると、せっかく慣れた目が元に戻ってしまうので要注意。暗い空なら1時間に5個ほど、街なかでは1時間に1個前後が目安です。しし座流星群の流れ星はとても速いので、空全体を眺めながら、のんびり待ちましょう。

TIP 03 / 04

望遠鏡より、肉眼で!

望遠鏡や双眼鏡を使うと、見える範囲がとても狭くなります。流れ星はいつ、どこに流れるか分からないので、道具は使わずに自分の目で空を広く見ましょう。

TIP 04 / 04

楽な姿勢で、あたたかく

首が疲れないよう、背もたれを倒せるイスに座るか、レジャーシートを敷いて寝転ぶのがおすすめです。寝転ぶのは車の来ない安全な場所で。11月中旬の明け方は、1日のうちでいちばん冷え込む時間です。厚手の上着や手袋、ブランケットで、しっかり防寒しましょう。

何時ごろがいちばん多い?(東京の例・17日夜〜18日明け方)

流星群がいちばん活発になる「極大」は、国際流星機構(IMO)の値を日本時間に直すと18日9時ごろで、日本では昼間です。そこで観察のチャンスは、その数時間前の18日の明け方。見える数を大きく左右するのは放射点(流れ星が飛び出してくるように見える空の一点)の高さです。しし座流星群の放射点は、東京では23時ごろに東北東の地平線から昇り、明け方に向かってどんどん高くなります。いちばん多いのは、空が白み始める直前の4時台。2時45分ごろから4時50分ごろまでが特に狙い目です。23時ごろまでは放射点が地平線の下にあるため、ほとんど流れません。上弦の月は23時10分ごろに沈むので、放射点が高い時間は月明かりがありません。

下の表は東京の例です。「明るい都心」の列は、都心の空の明るさを仮定した宇宙旅行.jpの試算で、実測値や公式予報ではありません(数字の違いについて)。

時間帯放射点の高さ明るい都心/時暗い空/時
22時台まで地平線の下ほぼ0個ほぼ0個
23時台6°約0.1個約0.6個
0時台18°約0.2個約1.8個
1時台30°約0.4個約3.0個
2時台42°約0.5個約4.0個
3時台54°約0.6個約4.8個
4時台65°約0.7個約5.3個
5時台74°約0.1個約0.9個

値は1時間平均の目安です(しし座流星群の流れ星だけ)。1時間に0.7個とは、平均して約1時間半に1個ほどの割合という意味です。高さは各時台の中ごろ(○時30分)の値です。5時台に急に減るのは、空が白み始めて(天文薄明の始まり)暗い流れ星が見えにくくなるためで、明るい流れ星は5時すぎまで見られます。同じ夜には、どの流星群にも属さない流れ星(散在流星)も流れます。

暗い空での独自の時刻別計算では、東京近郊でいちばん多いのは4時50分頃で、約5.6個/時です(国立天文台の2026年の案内「1時間に5個程度」とほぼ同じです)。

17日の夜が曇りでも、前後の夜にもチャンスがあります → ほかの夜のチャンス(東京)

2026年11月17日夜 → 18日明け方/地域別時刻

東京だけじゃない|全国7都市の「見やすい時間」と月の入り

見頃の夜は、上弦の月が23時〜0時ごろに沈み、放射点が高くなる未明には月明かりがありません。地域による違いは、放射点が高く昇る時刻と、空が白み始める時刻。西の地域ほど遅くなり、那覇は東京より40〜50分ほど遅れます。

2026年11月17日夜〜18日明け方、全国7都市の放射点の高さが45°以上になってから空が白み始めるまでの時間帯、月の入り、空が白み始める時刻(日本標準時)
都市特に見やすい時間(放射点45°以上〜白み始め)見やすい時間月の入り(17日夜)月の入り空が白み始める時刻(18日)白み始め
札幌2:45〜4:5022:5204:51
仙台2:45〜4:5023:0304:49
新潟2:50〜4:5523:1004:56
東京2:45〜4:5023:1104:51
大阪3:00〜5:0523:2905:07
福岡3:25〜5:2523:5205:26
那覇3:35〜5:3018日 00:1305:30

月の入り・空が白み始める時刻(18日の薄明の始まり):アストロアーツ「2026年11月17日の天文現象カレンダー」 ↗ / 同「11月18日」 ↗(日本標準時)。「特に見やすい時間」は、IMOの放射点(赤経152°・赤緯+22°)の高さが45°以上になってから、空が白み始めるまでの時間帯を宇宙旅行.jpが計算したもので、5分単位に丸めています。

注意:放射点が45°より低い時間でも流れ星は見られます(放射点30°なら、いちばん多い時の約半分)。東京では1時半ごろから、数は少なめながら観察できます。各都市の参考個数は 全国60地点の比較へ。

しし座流星群2026は、どの方角を見ればいい?

結論:方角はどこでもOKです。 流れ星はしし座の近くだけでなく、空のどこにでも流れます。街灯の光が目に入らず、空が広く見える方向を眺めましょう。

流れ星は、しし座の頭にあたる「ししの大がま」の中にある「放射点」から、四方へ飛び出すように見えます。放射点は23時ごろに東北東の空に昇り、明け方には東南東〜南東の空の高いところまで上がります(東京の場合)。

0:00東北東高さ 約12°
2:00東高さ 約36°
4:00東南東高さ 約60°
4:50南東高さ 約69°

放射点の位置は東京での概算です。流れ星がこの位置だけに現れるという意味ではありません。放射点から40〜90°ほど離れた空(握りこぶし4〜9個分ほど)では、長く流れる流れ星が見られます。

2026年11月18日4時ごろ東京から見た東南東〜南東の空:しし座と放射点東南東〜南東の空の高さ35〜65°あたりに、しし座。頭の部分の「ししの大がま」の中に放射点があり、その右に木星と火星が並ぶ。右下に1等星レグルス、左下にデネボラ。恒星と惑星の位置を東京での地平座標に変換し、ステレオ投影で描いた簡易星図。高さ30°高さ45°高さ60°東↓東南東↓南東↓東京から見た東南東〜南東の空(高いところ)2026年11月18日 4:00ごろデネボラレグルスしし座ししの大がま木星と火星放射点2026年11月18日4時ごろ東京から見た東南東〜南東の空:しし座と放射点東南東〜南東の空の高さ35〜65°あたりに、しし座。頭の部分の「ししの大がま」の中に放射点があり、その右に木星と火星が並ぶ。右下に1等星レグルス、左下にデネボラ。恒星と惑星の位置を東京での地平座標に変換し、ステレオ投影で描いた簡易星図。高さ30°高さ45°高さ60°東↓東南東↓東京|11月18日 4:00ごろデネボラレグルスしし座ししの大がま木星と火星放射点
11月18日4時ごろ、東京から東南東〜南東の高い空を見上げたところ。星と惑星の位置は計算で求め、星座の形がゆがみにくい図法(ステレオ投影)で描いています。放射点は、しし座の頭にあたる「ししの大がま」(「?」を裏返したような星の並び)の中にあります。2026年はちょうど木星と火星がしし座で並んでいて、放射点の右側、握りこぶし1つ分ほど離れたところに明るく見えるので、いちばんの目印になります(国立天文台によると、火星と木星は14〜17日にかけて近づいて見えます)。このあと放射点はさらに高く昇り、空が白み始める4時50分ごろには南東の高さ約69°に来ます。流れ星は放射点から四方に飛び出すように流れ、空の広い範囲に現れます。
放射点としし座を探してみたい人へししの大がまの見つけ方・時刻別の方角と高さ(東京)

2026年11月18日4時50分ごろ、東京から見るしし座流星群の放射点は南東の空(方位角約126度)、高さ約69度です。ただし、この方角は「流星が現れる場所」ではなく「流星の進んだ道筋を逆向きに延ばすと集まる場所」を示しています。

放射点の方角南東 約126°東京・11月18日 4時50分
放射点の高さ約69°地平線から見上げた角度
木星との間隔約9°腕を伸ばした握りこぶし約1個分

放射点はどこ? ししの大がまの中

しし座流星群の放射点は、しし座の頭にあたる「ししの大がま」の中にあります(IMOの2026年の値:赤経152°・赤緯+22°)。2等星アルギエバからは約3.5°、1等星レグルスからは北へ約10°(握りこぶし1つ分)離れています。2026年は、木星と火星が放射点から握りこぶし1つ分ほどのところに並んでいるので、いちばんの目印になります。

放射点そのものが光って見えるわけではありません。流星群の小さな粒は、みな同じ向きに平行に並んで地球の大気に飛び込みます。そのため、まっすぐな線路が遠くで1点に集まって見えるのと同じ遠近法のしくみで、流れ星が一つの点から広がるように見えます。

ししの大がまとは? 「?」を裏返した星の並び

ししの大がまは、しし座の頭からたてがみにあたる星の並びです。 「?」マークを裏返したような形で、いちばん下の点にあたるのが1等星のレグルス。草をかる「かま」に見立てて、この名前で呼ばれます。形は上の星図で確かめてみてください。

放射点の見つけ方・3ステップ

  1. 4時ごろ、東南東〜南東の高い空を見る11月18日4時ごろ、東京では放射点が東南東の高さ約60°にあります。見上げるような高さです。
  2. 並んで光る「木星と火星」を探すまわりの星よりずっと明るい白い星が木星、そのすぐそばの赤っぽい星が火星です。2つの間は月の直径の2倍半ほどしか離れていません。そのすぐ下(握りこぶし半分ほど)には1等星のレグルスも光っています。
  3. 木星から左へ、握りこぶし1つ分東南東の空を向いたとき、木星からほぼ左(わずかに上)へ握りこぶし1つ分ほどのあたりが放射点。そのまわりにある「?」を裏返した星の並びが、ししの大がまです。

放射点が見つからなくても心配はいりません。流れ星の観察に、放射点の位置を知ることは必須ではありません。 上の星図で位置関係を確かめ、あとは街灯を避けて空全体を眺めてみましょう。

放射点の方角と高さは時刻でどう変わる? 東京での時刻別の目安

2026年11月17日夜〜18日明け方・東京の放射点の方角と高度(独自天体計算)
時刻(日本時間)方角高さ
17日 23時東北東(約63°)約1°
18日 0時東北東(約71°)約12°
18日 1時東(約79°)約24°
18日 2時東(約87°)約36°
18日 3時東(約96°)約48°
18日 4時東南東(約109°)約60°
18日 4時50分南東(約126°)約69°
18日 5時南東(約131°)約70°

方角と高度は東京(北緯約35.7度・東経約139.7度)、放射点の赤経152度・赤緯+22度を用いた概算です。放射点は日によって少しずつ動き、方角も場所・時刻によって変化します。

出典: 国立天文台|2026年11月の星空・流星群の案内 / 国立天文台|流星群の観察方法 / 国立天文台|主な流星群 / 米国流星協会|Meteor Shower Calendar(放射点の座標) / アストロアーツ|2026年11月17日の月の入り時刻。放射点の方位角・高度、星や惑星との角距離は、上記の天体データを用いた独自計算です。

見頃なのに見えないとき

流れ星が見えない? 雲は晴れる? もう少し待つべき?

しし座流星群は、ふだんの年は数が多くない流星群です。暗い空でも1時間に5個ほど、街なかでは1時間に1個前後。なかなか見えないのは、めずらしいことではありません。次の順に確かめてみてください。

まずチェック

どれくらい待てば会える?

このページの「1時間あたりの目安」から、待っているあいだに少なくとも1個見られる確率を計算しました。

1時間あたりの流れ星の目安ごとの、待ち時間と少なくとも1個見られる確率(宇宙旅行.jpの計算)
1時間の目安15分30分1時間2時間
約0.7個都心のような明るい所16%30%50%75%
約1.5個ふつうの市街地31%53%78%95%
約5個暗い空(国立天文台の目安)71%92%99%99%以上

都心のような明るい所では、いちばん多い時間帯に1時間見ても、しし座流星群の流れ星に1個も出会えない確率が5割ほどある計算です。上のチェックができていれば、見えないのは運の問題です。しっかり見たいなら、大人といっしょに空の暗い場所へ出かけるのがいちばんの近道です(東京から行ける観測地)。

計算のしかた:流れ星が決まった間隔ではなく、ばらばらな(偶然の)間隔で流れると考えたときの確率です(ポアソン分布)。「1時間の目安」は、いちばん多い時間帯(明け方)の値です。2時間の列は、その割合が2時間続くと仮定した値で、実際にはこれより少し低くなります。表の個数はしし座流星群の流れ星だけを数えたもので、どの流星群にも属さない流れ星(散在流星)もふだんから流れているため、流れ星そのものにはもう少し出会いやすくなります(大阪市立科学館「流星群の基礎知識」 ↗)。

雲は晴れる? 天気の確かめ方

雲の切れ間ができたら、その方向の空を眺めましょう。流れ星は空のどこにでも流れるので、晴れている部分だけでも出会える可能性があります。

晴れそうにない夜や、出かける前に:しし座流星群の流れ星が放射点から広がる様子を、流星群3Dシミュレーターで見られます(流星の数を約100倍にした演出つき)。観測地で開くときは、画面右上の「夜間」で暗い赤だけの表示にしてください。明るい画面を見ると、暗さに慣れた目が元に戻ってしまいます。

何時まで粘る?

しし座流星群は明け方が勝負の流星群です。放射点は夜明け(東京では6時ごろ)に向けて高くなり続けるので、早い時間に見えなくても、明け方に向けて少しずつ増えていきます。空が白み始める時刻(東京4時50分ごろ・大阪5時05分ごろ・福岡5時25分ごろ)までは観察できます。宵のうちから待つより、2時ごろから明け方に集中するほうが効率的です。時間ごとの目安はこちら。

今夜がだめでも:ほかの夜のチャンス(東京)

しし座流星群がいちばん多いのは17日夜〜18日明け方で、そこから離れるほど数は少なくなります。2026年は新月(9日)から上弦(17日)までの時期にあたり、9日夜〜19日夜は、放射点が高くなる明け方に月明かりがありません。曇った夜は、前後の晴れそうな夜に回しましょう。表の色つきの行が見頃です。

夜月の条件見やすい時間メモ
11月6日夜〜12日夜新月(9日)前後で、月明かりはほぼなし約2〜3時間活動期間のはじめ。数はかなり少ない
11月13日夜〜15日夜月が19時〜21時ごろに沈む約3時間極大前。数は少なめ
11月16日夜月が22時10分ごろに沈む約3時間見頃の前夜
11月17日夜上弦の月が23時10分ごろに沈む約3時間見頃(極大は18日9時ごろ)
11月18日夜月が19日0時10分ごろに沈む約3時間見頃の翌夜。数は減る
11月19日夜〜21日夜月が沈む翌1時〜3時半ごろから約1.5〜3.5時間極大後。数はわずか
11月22日夜〜30日夜明るい月が明け方まで残るほぼなし24日が満月。30日で活動期間が終わる

「見やすい時間」は、空が十分に暗く(天文薄明の外)、月が沈んでいて、放射点の高さが30°以上の時間の合計です(東京・宇宙旅行.jpの計算)。しし座流星群は放射点が昇るのが遅いため、月の条件が良い夜でも約3〜3.5時間が上限です。出典:国立天文台「流星群の観察方法」 ↗(最低15分は観察する・目が慣れるまで待つ・肉眼で見る)/国立天文台「2026年11月の月の満ち欠け」 ↗/気象庁 気象衛星センター『気象衛星画像の解析と利用』第2章 ↗(赤外画像で低い雲が見分けにくいこと)。確率の表と月の表は宇宙旅行.jpの計算です。

2026年11月の夜空/星図と一緒に楽しむ

流れ星を待つ間に、木星・火星・金星・水星も見つけてみよう

2026年のしし座流星群は、惑星も見どころです。放射点のすぐそばで木星と火星が並び、夜明け前には金星と水星も昇ってきます。国立天文台による11月の見え方と、見頃の夜(17日夜〜18日明け方・東京)の時刻の目安です。

木星と火星真夜中前〜明け方/東→南東

しし座の中で、放射点から握りこぶし1つ分ほど、1等星レグルスのすぐ上に並ぶ2つの明るい星。木星は約マイナス2等で白く、火星は約0.7等で赤っぽい色です。国立天文台によると14〜17日にかけて近づいて見え、18日明け方も約1.3°(月の直径の2倍半ほど)の近さです。

どちらも17日23時05分ごろ昇る(東京)
金星夜明け前/東南東の低い空

明るさはマイナス4等台と、月を除けば星空でいちばん明るい天体。夜明け前に東南東の低い空に昇り、11月30日に最大光度(マイナス4.9等)になります。

18日3時45分ごろ昇る(東京)
水星空が白み始めるころ/東南東の低い空

21日に、太陽から西側にいちばん離れて見える日(西方最大離角)を迎えます。15〜29日は日の出30分前の高さが10°を超え、見つけやすい時期です。流れ星の観察を終えるころ、東南東の地平線近くを探してみましょう。

18日4時45分ごろ昇る(東京)
土星宵〜2時半ごろ/南東→南→西

くじら座にいて、明るさは約0.6等。日が暮れると南東の空に見え、20時半ごろ南の空でいちばん高くなります。流れ星が増える前の、宵のうちの楽しみです。

18日2時35分ごろ西に沈む(東京)

観測のコツ:流星を見るときは望遠鏡を使わず広い空を眺めます。惑星を見つけたあとも、流星を探すときは肉眼で広く見渡しましょう。惑星の位置は日付・時間・地域によって変わります。

出典:国立天文台「東京の星空・カレンダー・惑星(2026年11月)」 ↗。見頃の夜の出入りの時刻、星座、明るさ、火星と木星の間隔は宇宙旅行.jpの計算です。空の正確な位置関係は同ページの星図またはプラネタリウムソフトで確認してください。

流れ星を待つ時間に楽しもう

流れ星が出てこない? しし座流星群の宇宙雑学7選

しし座流星群は、33年ごとの「流星雨」で知られる流星群です。待ち時間に話したくなる7つの話を、NASAや国立天文台、研究論文などの一次情報や信頼できる資料に基づいて紹介します。

星を見つめる間は、スマートフォンの明るい画面を見続けるより、空に目を慣らすことが大切です。雑学は観測前や休憩中に読んで、夜空を見ながら話してみましょう。

約33年で太陽を1周1998年2月2026年11月2031年5月前回の近日点いま次の近日点
彗星の回帰と流星群の関係を示す時間軸(模式図)
宇宙雑学 01 / 07

ふるさとの彗星は、33年ごとに戻ってくる

「この流れ星のもとになった彗星は、33年かけて太陽を1周。次に太陽へいちばん近づくのは2031年なんだって。」

しし座流星群のもとは、テンペル・タットル彗星(55P/Tempel-Tuttle)です。約33年で太陽のまわりを回り、前回は1998年2月、次は2031年5月に太陽へいちばん近づきます。彗星が通ったあとには細い塵(ちり)の帯が残り、地球がその帯に飛び込むと、流れ星が一気に増えることがあります。しし座流星群の「大出現」が33年ごとに話題になるのは、このためです。

出典:NASA「Leonids」 ↗ / JPL Small-Body Database(55P の軌道要素) ↗ / Rendtelほか(WGN 52:6, 2024) ↗

1833年11月1時間に数万個とも空の一点から広がる=放射点
模式図。流れ星の数や向きは正確ではありません
宇宙雑学 02 / 07

1833年の「流れ星の雨」が、放射点の発見につながった

「1833年のアメリカでは、1時間に何万個もの流れ星が降ったんだって。そこから「放射点」という考え方が生まれたんだよ。」

1833年11月、北アメリカで1時間に数万個(推定で5万〜15万個)ともいわれる流星雨が見られました。イェール大学のデニソン・オルムステッドは各地の目撃談を集め、流れ星がしし座の中の一点から広がるように流れていたことを突き止めました。流れ星は天気のような空気の中の現象ではなく、宇宙からやってくるものだと考えたこの研究は、流星群の研究の始まりとされています。

出典:Smithsonian Magazine(2024年) ↗ / リンダ・ホール図書館「Denison Olmsted」 ↗

地球流星群の粒秒速71km東京→大阪を6秒かからない正面からぶつかる
模式図。大きさや距離は縮尺どおりではありません
宇宙雑学 03 / 07

秒速71km。東京から大阪まで6秒かからない速さ

「しし座流星群の流れ星は、秒速71km。東京から大阪までを6秒かからずに進む速さなんだって。」

しし座流星群の粒は、秒速約71kmで大気に飛び込みます。東京から大阪まで(直線距離で約400km)を6秒かからずに進む速さです。主な流星群の中でもいちばん速い部類です。もとの彗星が地球と反対向きに太陽のまわりを回っているため、粒と地球が正面からぶつかる形になるからです。そのぶん流れる時間は一瞬。まばたきの間に見逃さないよう、空全体をぼんやり眺めましょう。正面からぶつかる向きなので、放射点は明け方に高く昇ります。

出典:NASA「Leonids」 ↗ / 国際流星機構「Observing the 2018 Leonids」 ↗ / JPL Small-Body Database(55P の軌道傾斜角 約162°=逆向きの公転) ↗

流星痕数秒〜数分光り続けることも
流星痕のイメージ図。色や形は実際と異なることがあります
宇宙雑学 04 / 07

流れたあとに光の筋が残る「流星痕」

「明るい流れ星のあとに、光の筋がしばらく残ることがあるんだって。何分も光り続けることもあるらしいよ。」

明るい流れ星が消えたあと、その通り道に淡い光の筋が残ることがあります。これを「流星痕(りゅうせいこん)」といいます。たいていは数秒で消えますが、10秒以上、ときには数分も光り続ける「永続痕」もあり、形を変えながらゆっくり消えていきます。速いしし座流星群は、流星痕を残す流れ星の割合が特に高いことで知られています。明るい流れ星が見えたら、すぐに目をそらさず、通ったあとを見てみましょう。

出典:日本天文学会1999年春季年会 L01b(阿部新助ほか) ↗ / 同2001年春季年会 L05b(戸田雅之・山本真行) ↗ / NASA APOD「Twisting Meteor Train」(1998年) ↗

1999年11月18日月面に閃光(はじめて確認)
模式図。閃光の位置や月の形は正確ではありません
宇宙雑学 05 / 07

1999年、月にぶつかる流星群の光がはじめて確かめられた

「月には空気がないから流れ星にはならないけど、粒がぶつかった瞬間の光がビデオに写ったんだって。」

流星雨となった1999年11月18日(世界時)のしし座流星群のとき、北アメリカの観測者たちが、月の夜の側に光る小さな閃光をビデオに記録しました。少なくとも6個の閃光が複数の場所で同時に確認され、流星のもとになる粒が月面にぶつかった光として、はじめて確かめられた例になりました。月には空気がないので流れ星にはならず、地面に直接ぶつかって光ります。

出典:Dunhamほか(月惑星科学会議、2000年・NASA技術報告サーバー) ↗ / NASA APOD「Moon Struck」(1999年12月8日) ↗

1時2時3時4時予報(2時半〜3時20分ごろ)2001年11月19日未明(日本時間)1時間1000個以上
流星数の変化を表すイメージ図。曲線の形は正確な観測値ではありません
宇宙雑学 06 / 07

2001年、日本の空に「流星雨」。予報した時刻もほぼ的中

「2001年には、日本でも1時間に1000個以上の流れ星が見えたんだって。しかも、予報した時刻とほぼ同じころに!」

2001年11月18日深夜〜19日未明、日本では1時間に1000個を超える流れ星が観察されました(国立天文台)。研究者のマクノートとアッシャーは、彗星が1699年と1866年に放出した塵の帯に地球が入る時刻を前もって計算し、日本では19日2時31分ごろと3時19分ごろにピークが来ると予報していました。実際にもっとも多く流れたのも3時すぎで、活発な活動は3時間以上続きました。ただし数は予報より少なめで、「時刻は当てられても、数を当てるのは難しい」ことも示した出来事でした。

出典:国立天文台「主な流星群」 ↗ / 日本天文学会2002年春季年会 A02a(日本流星研究会) ↗ / 国際流星機構「Leonids 2001 updated profile」 ↗ / 東亜天文学会 火星課「Great Storms of the 2001 Leonids」 ↗

赤道方向が3分の1ほど長い約16時間で1回転
模式図。ふくらみ方はわかりやすく描いています
宇宙雑学 07 / 07

目印の1等星レグルスは、高速回転でふくらんだ星

「レグルスはものすごい速さで回っていて、赤道のほうがぷっくりふくらんでいるんだって。」

放射点の南、握りこぶし1つ分ほどのところで輝く1等星レグルスは、約16時間で1回転する、とても速く回る星です(太陽は赤道付近で約25日かけて1回転)。2005年、アメリカのCHARAアレイという観測装置で調べたところ、レグルスは赤道方向の直径が南北方向より3分の1ほど大きい、ふくらんだ形をしていることがわかりました。回る速さは、星がちぎれ始める限界の約86%にもなるそうです。

出典:NOIRLab「Portrait of a Star on the Edge」(2005年) ↗ / McAlisterほか(2005年) ↗

ここからは、出かける場所や地域をくらべたい人へお住まいの地域の見え方、全国60地点の目安、空の暗い観測地を紹介します。

全国60地点の観測時間・条件

下の52都市の数字は、街の明るさを仮定して計算した宇宙旅行.jp独自の参考値(いちばん多い時間の1時間あたり)です。最後の表「暗い空で知られる場所」8地点とは条件が異なります。

明るい都心は約0.7個/時、一般的な市街地は約1.5個/時として計算しています。各都市の街明かりを測った値ではないので、実際には0個のこともあります。「特に見やすい時間」は、放射点の高さが45°以上になってから空が白み始めるまでの時間帯(2026年11月18日未明)で、いちばん多いのは白み始める直前です。月は各地とも放射点が高くなる前に沈みます。

北海道・東北

場所街なかの個数(試算)特に見やすい時間(参考)
札幌約0.7個/時2:45〜4:50
旭川約1.5個/時2:40〜4:45
函館約1.5個/時2:45〜4:50
青森約1.5個/時2:45〜4:50
盛岡約1.5個/時2:45〜4:50
仙台約0.7個/時2:45〜4:50
秋田約1.5個/時2:45〜4:55
山形約1.5個/時2:45〜4:50
福島約1.5個/時2:45〜4:50

関東

場所街なかの個数(試算)特に見やすい時間(参考)
水戸約1.5個/時2:45〜4:50
宇都宮約1.5個/時2:45〜4:50
前橋約1.5個/時2:50〜4:55
さいたま約0.7個/時2:45〜4:50
千葉約0.7個/時2:45〜4:50
東京約0.7個/時2:45〜4:50
八王子約1.5個/時2:50〜4:50
横浜約0.7個/時2:45〜4:50

中部

場所街なかの個数(試算)特に見やすい時間(参考)
新潟約1.5個/時2:50〜4:55
富山約1.5個/時2:55〜5:00
金沢約1.5個/時3:00〜5:05
福井約1.5個/時3:00〜5:05
甲府約1.5個/時2:50〜4:55
長野約1.5個/時2:55〜4:55
松本約1.5個/時2:55〜5:00
岐阜約1.5個/時3:00〜5:00
静岡約1.5個/時2:50〜4:55
浜松約1.5個/時2:55〜4:55
名古屋約0.7個/時2:55〜5:00

近畿

場所街なかの個数(試算)特に見やすい時間(参考)
津約1.5個/時3:00〜5:00
大津約1.5個/時3:00〜5:05
京都約0.7個/時3:00〜5:05
大阪約0.7個/時3:00〜5:05
神戸約0.7個/時3:05〜5:05
奈良約1.5個/時3:00〜5:05
和歌山約1.5個/時3:05〜5:05

中国・四国

場所街なかの個数(試算)特に見やすい時間(参考)
鳥取約1.5個/時3:10〜5:10
松江約1.5個/時3:15〜5:15
岡山約1.5個/時3:10〜5:10
広島約0.7個/時3:15〜5:20
山口約1.5個/時3:20〜5:20
徳島約1.5個/時3:05〜5:10
高松約1.5個/時3:10〜5:10
松山約1.5個/時3:15〜5:15
高知約1.5個/時3:10〜5:15

九州・沖縄

場所街なかの個数(試算)特に見やすい時間(参考)
福岡約0.7個/時3:25〜5:25
佐賀約1.5個/時3:25〜5:25
長崎約1.5個/時3:25〜5:25
熊本約1.5個/時3:20〜5:25
大分約1.5個/時3:20〜5:20
宮崎約1.5個/時3:20〜5:20
鹿児島約1.5個/時3:20〜5:25
那覇約0.7個/時3:35〜5:30
都心の個数はどう計算したの?

しし座流星群の活動規模をZHR 15(IMOの2026年カレンダーの値。国立天文台の「主な流星群」の表は10)、光度比 r=2.5(IMO)とし、放射点がいちばん高くなる明け方に、晴天・遮るものの少ない空を観察すると仮定しました。街の空の明るさは、明るい都心を肉眼限界約3.3等、一般市街地を約4.1等として、目視できる流星の割合を計算しています。明け方に空が白み始める影響(薄明)も入れています。都市別に実測した暗さではありません。国立天文台の表を見る ↗

数字は2026年11月18日未明の参考値です。月は放射点が高くなる前に沈むので、各地の差は主に放射点の高さと、空が白み始める時刻の違いです。地域・観測場所・空の透明度によって大きく変わり、「約1.5個/時」でも、実際に1時間見て0個のことはあります。

暗い空で知られる場所

場所ピーク時の目安/時いちばん多い時刻
阿智村(長野)約5.6個04:58頃
野辺山(長野)約5.6個04:56頃
乗鞍高原(長野)約5.6個04:58頃
美星町(岡山)約5.6個05:14頃
南六呂師(福井)約5.6個05:02頃
神津島(東京都)約5.6個04:50頃
西表島(沖縄)約5.7個05:42頃
波照間島(沖縄)約5.7個05:42頃

東京から行ける、空の暗い観測地

流星の多くは淡いため、空の暗さしだいで見える数は大きく変わります。しし座流星群では、明るい都心と暗い空で7倍以上の差になる計算です。下は東京から近い順の観測地で、それぞれの場所の緯度・経度・空の暗さで計算し直したピーク時の目安です。

観測地ピーク時の目安
東京
都心・大都市の中心部
約0.7個/時(都心モデル)
堂平天文台(星と緑の創造センター)
埼玉県/東京駅から直線 約63km/田舎・農村部/夜間は要予約
約3.9個/時
野辺山高原
長野県/東京駅から直線 約120km/山間部・星空の名所
約5.6個/時
神津島
東京都/東京駅から直線 約170km(船・飛行機)/国際ダークスカイ協会認定の星空保護区
約5.6個/時

距離は直線距離です(実際の道のりはこれより長くなります)。空の暗さは公表資料と立地からの推定で、実測値ではありません。11月中旬の明け方は1日でいちばん冷え込む時間で、山間部では氷点下になることもあります。防寒と、夜道・天候の安全に十分気をつけてください。子どもだけで出かけず、大人といっしょに行きましょう。

自分の場所で確かめて、見えた数を記録する

流星群カウンターでは、あなたの観測地に合わせて見え方を確かめ、観測中は見えた数をタップで記録できます(オフラインでも動きます)。空の明るさや年によっては、個数の目安ではなく、見やすい時間帯の案内になります。

流星群カウンターで自分の場所を確かめる流星群カレンダーしし座流星群を3Dで見る

ここからは、もっと知りたい人へ基本データと数字の読み方、流星雨の歴史と2030年代の予測、今後5年の見通しをまとめています。

IAU・IMO・NASA・国立天文台のデータ

しし座流星群の基本データ|活動期間・放射点・速度・ZHR

観測ガイドで混同されやすい「観測した個数」「理想条件のZHR」「宇宙旅行.jpの都市モデル」を分けて整理しました。研究者が使う値と、今夜あなたが見られる個数は同じではありません。

国際流星機構などによるしし座流星群2026の基本データ
正式名称・符号Leonids(013 LEO)/しし座流星群
活動期間11月6日〜30日(IMOの2026年カレンダー・国立天文台の「主な流星群」の表による通常の活動期間)
2026年の極大11月17日の23時台(世界時)、日本では18日9時ごろ(IMOの太陽黄経235.27°を日本時間に直した値)。国立天文台も「18日9時頃」で、見頃は「18日未明」としています。
放射点(極大付近)赤経 152°(10時08分)/赤緯 +22°。しし座の頭にあたる「ししの大がま」の中。1等星レグルスの北、約10°。
母天体テンペル・タットル彗星 55P/Tempel-Tuttle(公転周期 約33年。前回の近日点通過は1998年2月、次回は2031年5月20日(世界時))
対地速度71km/秒(秒速。流星が地球に対して接近する速さの目安。主な流星群の中でもいちばん速い部類)
ZHR(標準活動規模)15(IMO 2026年カレンダー・米国流星協会)。国立天文台の「主な流星群」の表は10(日本での期待数 4)。ZHRは実際に肉眼で見える個数ではありません。
光度比 r2.5(流星の明るさ別の個数比。値が小さいほど明るい流星の割合が多い)

出典:国際流星機構・2026 Meteor Shower Calendar(Leonids 013 LEO。編者がResearchGateで公開した版) ↗ / 米国流星協会・Meteor Shower Calendar 2026-2027 ↗ / NASA・Leonids ↗ / 国立天文台・確定流星群和名一覧 ↗ / 国立天文台・主な流星群 ↗ / 国立天文台・2026年11月の星空 ↗ / Rendtelほか(WGN, 2024・次回の近日点) ↗。IMOの公式サイトは2026年10月現在、再構築中で、2026年版カレンダーのPDFは公式サイトで閲覧できません。

極大は17日? 18日?

国際流星機構(IMO)202611月17日の23時台(世界時)

太陽黄経235.27°(地球が公転軌道上の決まった位置に来るタイミングを表す値)で示されています。日本時間に直すと11月18日9時ごろです。

国立天文台 202618日9時頃・見頃は18日未明

日本向けの暦ではこの表記です。「1時間に5個程度。月の条件は良い」と案内されています。

2つの日付は食い違っていません。 IMOの日付は世界時(日本時間から9時間引いた時刻)です。極大の時刻は日本では昼間なので、日本では11月17日(火)の夜〜18日(水)の明け方がいちばんの狙い目です。なお、米国流星協会やNASAの解説には「16〜17日の夜」と書かれているものもあります。米国の資料は独自の見積もりで日付を示していて、資料によって極大の見積もりに幅があるためです。日本で見る場合は、国立天文台の案内を基準にしてください。

見頃の夜が曇っても、あきらめなくて大丈夫。 極大から離れると数は減りますが、前後の夜(16日夜・18日夜)にも、数は少なめながらチャンスがあります(ほかの夜のチャンス)。

「ZHR 15」と「1時間5個」、どちらが正しい?

IMO:研究者が比較する基準値ZHR 15放射点が天頂にあり、6.5等の星まで見える理想的な空といった条件へ補正した値
国立天文台:2026年、日本の暗い空5個/時天の川が見えるような空で、一般の人が観察するときの目安
宇宙旅行.jp:東京・明るい都心モデル約0.7個/時空の明るさを仮定した独自計算で、現地実測でも公式予報でもありません

どれも間違いではなく、前提が違います。ZHRや海外向けの目安をそのまま日本の市街地の予想個数として使わないことが重要です。なお、海外の解説には「1時間10〜15個」と書かれていることがありますが、これはZHRに近い値で、日本の暗い空で一般の人が見る数としては国立天文台の「5個程度」が目安です。

参考:国立天文台・主な流星群とZHRの定義 ↗ / 国立天文台・2026年の観測個数 ↗ / 米国流星協会・Meteor Shower Calendar ↗。

OBSERVED HISTORY / 1833–2025

33年ごとの「流星雨」の記録|1833年・1966年・2001年

しし座流星群は、母天体のテンペル・タットル彗星が太陽に近づく年の前後に、1時間に数千個をこえる「流星雨(流星嵐)」をくり返してきました。国立天文台は、過去に1799年、1833年、1866年、1966年などに激しい流星嵐が観察されたと紹介しています。ここでは、確認できた記録だけを紹介します。

しし座流星群で流星雨や火球が多く見られた主な年と、その内容
年区分何があった?資料
1833観測北アメリカで1時間に数万個(推定5万〜15万個)ともいわれる流星雨。流れ星が一点から広がる「放射点」が見いだされ、流星群の研究が始まったSmithsonian ↗/リンダ・ホール図書館 ↗
1966観測15分ほどのあいだ、1分間に数千個の流れ星が流れたNASA ↗
1998観測予想より15時間ほど早く活動が高まり、明るい火球が次々に流れた「火球雨」の年NASA ↗
1999観測ヨーロッパ・中東方面で流星嵐。数百人の観測報告の平均でZHR約3700(11月18日2時ごろ・世界時)。月面への衝突閃光もはじめて確認ESA・IMO ↗/月面閃光 ↗
2001観測11月18日深夜〜19日未明、日本でも1時間に1000個を超える流れ星。活発な活動が3時間以上続いた国立天文台 ↗/日本流星研究会 ↗
2002観測2回のピーク(ZHR約2350と約2660)。これが今のところ最後の流星嵐IMO ↗/NASA ↗
2003〜観測流星数がかなり少なくなり、ふだんの年の活動に。2026年もその「ふだんの年」国立天文台 ↗

ご注意:観測報告、研究のまとめ、ZHRの推定値は測定条件と意味が異なります。この表の数値を同じ単位として比べることはできません。ZHRは理想的な条件に換算した値で、実際に見えた数はこれより少なくなります。

予報と実際を比べると? そして2030年代は?

2001年:時刻はほぼ的中、数は予報より少なめ。 研究者のマクノートとアッシャーは、彗星が1699年と1866年に放出した塵の帯に地球が入る時刻を計算し、日本では19日2時31分ごろと3時19分ごろにピークが来ると予報していました。実際のピークも3時すぎ(世界時18時20分ごろ)でした。一方、予報したZHR(最大1万5000)に対し、実際は数千程度。「いつ」は当てられても、「何個」を当てるのは難しいことがわかります。東亜天文学会 火星課「Great Storms of the 2001 Leonids」(予報) ↗/IMOの報告 ↗/日本流星研究会 ↗

2030年代は、大出現があるかどうかが注目される時期。 彗星は2031年5月に太陽へいちばん近づきます。ただし、どれくらい増えるかについて、研究者の見方は分かれています。

大出現を予測する見方流星研究者の阿部新助氏(日本大学)が2026年8月に公開した論文(査読前)は、2033年にZHR約1400、2034年11月18日にZHR約1400と約1200の2回のピーク、2035年にZHR約650を予測しています。国際流星機構(IMO)も以前から、次の流星嵐は2033〜34年と見ています。ただし阿部氏の予測でも、2034年の2回のピーク(世界時3時30分ごろと23時45分ごろ)は、日本では昼間にあたります。論文 ↗/IMO ↗
慎重な見方2003年に公開されたリュイティネン氏の計算では、2033〜2035年はZHR数百程度(明るい流星が多いとみられる一部の塵の帯は100〜200程度)で、はっきりした流星嵐は見つからなかったとされています。米国流星協会も、2031年の回帰では流星嵐にならないかもしれないが、1時間100個を超える見ごたえのある出現は何度かありうる、としています。英国天文協会(BAA)流星部門の副部長は2025年11月、同会のフォーラムで、2031年ごろのピークはペルセウス座流星群やふたご座流星群並みで、1999年のような流星嵐にはならないだろうという見通しを紹介しています。2003年の予測 ↗/米国流星協会 ↗/BAA ↗

2026年は流星雨が予想されている年ではなく、ふだんの年の活動(暗い空で1時間5個程度)が見込まれています。2030年代の予測は計算のしかたで大きく変わるため、数年ごとに更新されていきます。ZHRは理想的な条件に換算した値で、実際に見える数はこれよりかなり少なくなります。

OFFICIAL FORECAST / 2027–2031

しし座流星群は、今後5年でいつ見やすい?

しし座流星群は、放射点が昇る真夜中すぎから明け方が観察の時間帯です。見やすさを大きく左右するのは、極大の時刻が日本の明け方に近いかと、月明かり。公式予報の個数と日本での条件を分けて比べましょう。

2027年|国立天文台の予報

3〜5 個/時18日15時頃極大。見頃は18日未明と19日未明。月が明るく条件は悪い年です。2027年の公式発表を読む ↗

個数は、天の川が見えるような暗い空で一般の人が観察したときの、1時間あたりの目安です。東京の市街地で見える数ではなく、ZHRとも異なります。

2027〜2031年|5年間アウトルック

2027年から2031年のしし座流星群の月明かり、総合観測条件、公式予報の個数
年極大の目安(日本時間)月総合公式予報の個数観測のポイント
202711/18 15時ごろ(推算)△△3〜5個/時 ↗満月(14日)の数日後。明るい月が明け方まで残る
202811/17 21時ごろ(推算)◎○未公表16日が新月。極大は放射点が昇る前なので、18日の明け方が狙い目
202911/18 3時ごろ(推算)△○未公表極大が日本の明け方。月が3時半ごろ沈んだあとが勝負
203011/18 9時半ごろ(推算)△△未公表下弦ごろの月が22時半ごろ昇り、明け方まで残る
203111/18 16時ごろ(推算)◎○未公表15日が新月。彗星が太陽に近づく年で、活動の高まりにも注目
◎ 月または総合条件が良い○ 時間帯を選べば良い△ 観測上の制約が大きい

◎○△は宇宙旅行.jpの編集評価(東京基準・天候を除く)で、国立天文台の公式判定ではありません。極大の目安は、IMOの太陽黄経235.27°に地球が来る時刻を宇宙旅行.jpが計算した値です。月の条件は、極大前後の夜(東京)の月の出入りと満ち欠けから判定しています。いずれも、昔の塵の帯による突発的な活動増加を予報するものではありません。その先の2033〜2034年は、大出現の可能性をめぐって研究者の予測が分かれています(上の解説)。12流星群の5年比較を見る ↗

よくある質問

しし座流星群2026の極大はいつですか?

国際流星機構(IMO)の値(太陽黄経235.27°)を日本時間に直すと11月18日9時ごろで、国立天文台も「18日9時頃」としています。日本では昼間にあたるため、観察のチャンスはその数時間前、17日(火)の夜〜18日(水)の明け方です。海外の解説には「16〜17日の夜」と書かれたものもありますが、米国の資料は独自の見積もりで日付を示していて、資料によって極大の見積もりに幅があります。日本で見る場合は、国立天文台の案内を基準にしてください。極大の日付の読み方を見る。

いつ見るのがいちばん良いですか?

17日(火)の夜〜18日(水)の明け方です。放射点が昇るのは東京で23時ごろなので、それより前はほとんど流れません。放射点が高くなるほど多く見えるので、東京では放射点の高さが45°を超える2時45分ごろから、空が白み始める4時50分ごろまでが特に狙い目です。西の地域ほど時刻は遅くなり、福岡では3時25分ごろ〜5時25分ごろです。7都市の見やすい時間を見る。

1時間に何個見えますか?

国立天文台の2026年の案内では、天の川が見えるような暗い空で1時間に5個程度です。街なかではもっと少なく、宇宙旅行.jpの試算では、都心のような明るい所で約0.7個、ふつうの市街地で約1.5個(いちばん多い明け方の値)です。1時間見て0個のこともあります。数字の違いを詳しく見る。

どの方角を見ればよいですか?

特定の方角を見つめる必要はありません。流れ星は空のどこにでも現れます。街灯を避け、できるだけ空が広く見渡せる方向を眺めてください。放射点はしし座の頭にあたる「ししの大がま」の中にあり、東京では明け方4時ごろに東南東の高さ約60°、4時50分ごろに南東の高さ約69°にあります。2026年は木星と火星が放射点の近くに並ぶので、目印になります。方角と星図を見る。

双眼鏡や望遠鏡は必要ですか?

いりません。流れ星は目だけで見ます。双眼鏡や望遠鏡を使うと見える範囲がとても狭くなり、いつどこに流れるかわからない流れ星は、かえって見つけにくくなります。

流れ星が全然見えません。もっと待てば見られますか?

まず時刻を確かめてください。しし座流星群は放射点が昇る23時ごろ(東京)より前はほとんど流れず、0時ごろもまだ少なめです。明け方に向けて増えるので、2時ごろから空が白み始めるまでが勝負です。次に、外に出てから15分以上たったか、その間にスマホの明るい画面を見ていないかを確かめましょう。都心のような明るい所(1時間約0.7個)では、いちばん多い時間帯に1時間見ても、1個も見えない確率が5割ほどある計算です。見えないときのチェックと確率の表。

雲が出ていたら、晴れるのを待つべきですか?

雨雲レーダーには雨を降らせない雲が映らないため、星が見えるかどうかの判断には向きません。tenki.jpの「星空指数」で今夜の見やすさを、SCWの雲量予報で明け方(2〜5時ごろ)に雲が減るかを確かめてください。17日の夜が曇りなら、数は少なめになりますが、16日の夜や18日の夜にもチャンスがあります。ほかの夜のチャンスを見る。

2026年は月明かりの影響がありますか?

ほとんどありません。見頃の17日夜は、上弦の月が東京では23時10分ごろに沈み、放射点が高くなる18日未明には月明かりがありません。国立天文台も2026年のしし座流星群について「月の条件は良い」としています。

2026年に流星雨(流星嵐)は起きますか?

起きないと考えられています。2026年はふだんの年の活動で、暗い空で1時間に5個程度が目安です。しし座流星群は、母天体の彗星が太陽に近づく約33年ごとに大出現をくり返してきました(最近では1999年〜2002年。2001年には日本でも1時間に1000個以上)。次の彗星の回帰は2031年で、2033〜2034年の大出現を予測する研究がある一方、控えめな見方もあり、研究者の予測は分かれています。流星雨の歴史と2030年代の予測を見る。

流星痕(りゅうせいこん)とは何ですか?

明るい流れ星が消えたあと、その通り道に残る淡い光の筋のことです。たいていは数秒で消えますが、10秒以上、ときには数分も光り続けることがあります。しし座流星群は速い流星群で、流星痕を残す流れ星の割合が特に高いことで知られています。明るい流れ星が見えたら、通ったあとの空を見てみましょう。流星痕など、待ち時間の宇宙雑学を見る。

なぜ、明け方がいちばん多いのですか?

しし座流星群の粒は、地球が公転して進む向きの、ほぼ正面からやってきます。その方向(放射点)は真夜中前に東の地平線から昇り、夜明けにかけて高くなり続けるため、流れ星も明け方に向けて増えていきます。正面からぶつかるので速さも秒速約71kmと、主な流星群の中でいちばん速い部類です。時間ごとの目安を見る。

ほかの流星群の予測

同じ計算方法で、主要な流星群の見え方も予測しています(日付の早い順)。

宇宙旅行.jp

宇宙旅行・宇宙体験の情報サイト