空を広く見よう
流れ星は、ペルセウス座の近くだけでなく、空の広い範囲に現れます。街灯などの明かりや月が目に入らない場所で、空全体をぼんやり見渡しましょう。
宇宙旅行.jp › 流星群カレンダー › ペルセウス座流星群 2027
東京以外の方は 7都市の月の入り・暗い時間/全国60地点の時刻
はじめてでも大丈夫。流れ星に出会いやすくなる4つのコツです。
流れ星は、ペルセウス座の近くだけでなく、空の広い範囲に現れます。街灯などの明かりや月が目に入らない場所で、空全体をぼんやり見渡しましょう。
目が暗さに慣れるまで、15分ほどかかります。スマホの明るい画面を見ると、せっかく慣れた目が元に戻ってしまうので要注意。2027年は月が沈んだ後が見やすく、月明かりのない、空の暗い場所ほどたくさん見えます。
望遠鏡や双眼鏡を使うと、見える範囲がとても狭くなります。流れ星はいつ、どこに流れるか分からないので、道具は使わずに自分の目で空を広く見ましょう。
首が疲れないよう、背もたれを倒せるイスに座るか、レジャーシートを敷いて寝転ぶのがおすすめです。寝転ぶのは車の来ない安全な場所で。夏の夜の準備は、下のポイントも確かめておきましょう。
8月の夜は暖かい一方で、草地では夜露で体が冷えたり、虫に悩まされたりしがちです。2027年は月が沈む深夜1〜3時ごろ(地域によって違います)からが本番なので、次の準備をしておきましょう。
国立天文台によると、2027年の極大は8月13日(金)17時頃で、見頃は14日(土)未明です。国際流星機構(IMO)の2027年版カレンダーも、極大を日本時間13日17〜19時ごろ(太陽黄経140.0°〜140.1°)としています。日本ではまだ空が明るい夕方で放射点も低いため、日本で見やすいのはその後の13日夜〜14日未明です。IMOによると、昔から知られる幅の広い極大は太陽黄経139.8°〜140.3°(日本時間で13日12時ごろ〜14日1時ごろ)で、極大の前後もしばらく活発です。
2027年は、上弦(9日)と満月(17日)の間の明るい月が、宵は南東〜南、深夜は南西の空にあります。東京で月が沈むのは14日1時43分ごろ、空が白み始めるのは3時24分ごろなので、この約1時間40分が、暗い空で見られるいちばんのチャンスです。月が出ている間も、明るい流星なら見られます。東京では放射点が一日中沈まず、空が暗くなる20時ごろにはすでに北北東の低い空(高さ約10°)にあります。
2027年版では、地点別・時間別の「1時間に何個」という数は表示していません。国立天文台の「1時間に35個程度」は、天の川が見えるような暗い空で、月が沈んだ後に見た場合の一般的な目安です。地点・時間ごとの保証値ではありません。
| 時刻 | 放射点の高さ(方角) | 月と空 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 19:30 | 約7°(北北東) | 薄明・空が明るい | まだ空が明るく、放射点も低い |
| 20:30 | 約11°(北北東) | 月明かりあり | 明るい月が南の空に。放射点は北北東の低い空 |
| 21:30 | 約17°(北北東) | 月明かりあり | 月明かりで暗い流星は見えにくい |
| 22:30 | 約23°(北東) | 月明かりあり | 放射点が昇り、数が少しずつ増える |
| 23:30 | 約30°(北東) | 月明かりあり | 明るい流星なら、月明かりの中でも見える |
| 0:30 | 約38°(北東) | 月明かりあり | 月が南西へ傾く。月を背に北〜東の空を |
| 1:30 | 約46°(北東) | 月明かりあり | 月は南西の低い空。まもなく沈む |
| 1:43ごろ | 約48°(北東) | 月の入り | ここから暗い空。いちばんのチャンスの始まり |
| 2:30 | 約54°(北東) | 月なし・観測候補 | いちばんのチャンス(放射点が高く、月もない) |
| 3:24ごろ | 約60°(北北東) | 空が白み始める | 天文薄明の始まり。観察はこのころまで |
| 3:30 | 約61°(北北東) | 薄明・空が明るい | 空が明るくなり、暗い流星から見えなくなる |
| 4:30 | 約66°(北北東) | 薄明・空が明るい | 日の出(4時58分ごろ)が近い |
放射点の高さと方角は、東京(都心)でのそれぞれの時刻の値です。月の入りは月が地平線の下に完全に沈む時刻、空が白み始める時刻は天文薄明の始まり(太陽が地平線の下18°まで昇る時刻)です。雲がかかれば見えません。
前の夜は、月が約1時間早い0時47分ごろに沈みます。白み始めの3時23分ごろまで、暗い時間は約2時間半と長くなります。
| 時刻 | 放射点の高さ(方角) | 月と空 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 19:30 | 約7°(北北東) | 薄明・空が明るい | まだ空が明るく、放射点も低い |
| 20:30 | 約11°(北北東) | 月明かりあり | 明るい月が南の空に |
| 21:30 | 約16°(北北東) | 月明かりあり | 月明かりで暗い流星は見えにくい |
| 22:30 | 約22°(北北東) | 月明かりあり | 放射点が昇り、数が少しずつ増える |
| 23:30 | 約30°(北東) | 月明かりあり | 明るい流星なら、月明かりの中でも見える |
| 0:30 | 約37°(北東) | 月明かりあり | まもなく月が沈む |
| 0:47ごろ | 約40°(北東) | 月の入り | 13日夜より約1時間早く暗い空に |
| 1:30 | 約45°(北東) | 月なし・観測候補 | 月が沈み、暗い空 |
| 2:30 | 約53°(北東) | 月なし・観測候補 | 暗い空が続く |
| 3:23ごろ | 約59°(北北東) | 空が白み始める | 暗い時間は約2時間半 |
| 3:30 | 約60°(北北東) | 薄明・空が明るい | 空が明るくなり、暗い流星から見えなくなる |
| 4:30 | 約66°(北北東) | 薄明・空が明るい | 日の出が近い |
国立天文台の見頃。極大(13日17〜19時ごろ)から7〜10時間ほど後で、昔から知られる幅の広い極大(〜14日1時ごろ)のすぐ後です。1夜だけなら、この夜。金曜の夜で、翌日が土曜日なのも好都合です。
月が約1時間早く沈み、暗い時間が長い夜。極大の14〜18時間ほど前で、活動はまだ高まる途中です。両方晴れたら両方見るのもおすすめです。
東京(都心)の値です。極大までの時間は、国際流星機構の極大の時刻(日本時間13日17〜19時ごろ)から計算しました。そのほかの夜はほかの夜のチャンスをご覧ください。
月が沈む時刻は、西や南の地域ほど遅く、札幌の1時10分ごろから那覇の3時ごろまで、2時間近くの差があります。ただ、空が白み始める時刻も同じように遅くなるため、月が沈んでから白み始めるまでの暗い時間は、どの都市でもおよそ1時間40分です。放射点は北の地域ほど高く、3時の高さは札幌で約64°、那覇で約44°です。
| 都市都市 | 月の入り(14日)月の入り | 空が白み始める白み始め | 暗くて月のない時間暗い時間 | 放射点の高さ(3時)放射点 |
|---|---|---|---|---|
| 札幌 | 1:10 | 2:48 | 約1時間38分 | 約64° |
| 仙台 | 1:30 | 3:10 | 約1時間40分 | 約60° |
| 東京 | 1:43 | 3:24 | 約1時間41分 | 約57° |
| 名古屋 | 1:57 | 3:37 | 約1時間40分 | 約56° |
| 大阪 | 2:04 | 3:44 | 約1時間40分 | 約54° |
| 福岡 | 2:29 | 4:08 | 約1時間39分 | 約51° |
| 那覇 | 3:00 | 4:38 | 約1時間38分 | 約44° |
月の入り(月が地平線の下に完全に沈む時刻)・空が白み始める時刻(天文薄明の始まり)・放射点の高さは、流星群カウンターの各都市の既定の地点(都市の中心部などの代表点)での計算で、各地点のページと同じ値です(日本標準時)。放射点は国際流星機構の値(赤経48°・赤緯+58°)を使っています。雲や街明かり、地形による見え方は反映していません。
ポイント:12日夜〜13日未明は、どの都市でも月が約1時間(56分ほど)早く沈みます。北海道では月の入りが早い一方で白み始めも早く、沖縄では月の入りが遅い一方で白み始めも遅いため、暗い時間の長さは全国でほぼ同じです(全国60地点の一覧へ)。
結論:方角はどこでもOKです。 流れ星は放射点の近くだけでなく、空のどこにでも流れます。放射点は北東の空にあり、夜明けに向けて高く昇ります。放射点を見つめるより、空がいちばん広く開けた方向をぼんやり眺めるほうが多く見えます。
月が出ている間は、月を背にして北〜東の空を眺めると、月明かりの影響を少し減らせます。13日夜の月は、20時54分ごろ南の空で最も高くなり(高さ約28°)、その後は南西へ低くなって、1時43分ごろ西南西の空に沈みます(東京)。
放射点の位置は東京での概算です。流れ星がこの位置だけに現れるという意味ではありません。放射点の近くに現れる流れ星は短く、放射点から離れた空ほど長い光の筋になります。
2027年8月14日2時30分ごろ、東京から見るペルセウス座流星群の放射点は北東(方位角約38度)、高さ約54度です。ただし、この方角は「流星が現れる場所」ではなく「流星の進んだ道筋を逆向きに延ばすと集まる場所」を示しています。
暗い空なら、放射点のすぐ上(約7°)に、ぼんやりした光のしみのような二重星団(ペルセウス座h・χ)も見つかります。ペルセウス座が見つからなくても心配はいりません。流れ星の観察に、放射点の位置を知ることは必須ではありません。 上の星図で位置関係を確かめ、あとは街灯や月を避けて空全体を眺めてみましょう。
国際流星機構の放射点の座標(赤経48°・赤緯+58°)を星座の境界線にあてはめると、カシオペヤ座・ペルセウス座・きりん座の境界が集まるあたりで、わずかにカシオペヤ座側になります。放射点は実際には点ではなく、ある程度の広がりを持っています。
| 時刻(日本時間) | 方角 | 高さ |
|---|---|---|
| 午後10時 | 北北東(約32°) | 約20° |
| 午後11時 | 北東(約36°) | 約26° |
| 午前0時 | 北東(約39°) | 約34° |
| 午前1時 | 北東(約41°) | 約42° |
| 午前1時43分(月の入り) | 北東(約40°) | 約48° |
| 午前2時30分 | 北東(約38°) | 約54° |
| 午前3時 | 北東(約36°) | 約57° |
| 午前3時24分(白み始め) | 北北東(約32°) | 約60° |
方角と高度は東京(北緯約35.7度・東経約139.7度)、放射点の赤経48度・赤緯+58度(国際流星機構の2027年版の極大時の値。歳差の補正をしない概算)を用いています。放射点は1日に約1.2°ずつ東へ動き、方角も場所・時刻によって変化します。
出典: 国際流星機構|2027 Meteor Shower Calendar(放射点・極大) / 国立天文台|ほしぞら情報 2027年8月 / 国立天文台|流星群の観察方法。放射点の方位角・高度・星との角距離は、天体データを用いた独自計算です。
8月中旬の夜は、ペルセウス座流星群のほかにも、いくつかの流星群が活動しています(国際流星機構の2027年版)。どれもペルセウス座流星群よりずっと数が少ないので、北東の放射点の方向から速く流れてきたら、まずペルセウス座流星群と考えてよいでしょう。
はくちょう座κ流星群(8月3日〜28日・極大17日ごろ):数は少ない(ZHR3)ものの、秒速約23kmとゆっくりで、ときどき明るい流星が流れます。放射点は、13日の23時半ごろは北北西の高い空(高さ約58°)にあります。
みずがめ座δ南流星群(7月12日〜8月23日):南の空から流れる、やや速い流星。極大(8月1日ごろ)を過ぎ、数は減っています。
やぎ座α流星群(7月3日〜8月15日):南の空から流れる、ゆっくり明るい流星。活動の終わりごろです。
どの流星群にも属さない流れ星(散在流星)も、暗い空では1時間に数個は見られます。流れた跡を逆向きにたどって、どの放射点から来たかを確かめてみましょう。
くわしくははくちょう座κ流星群・みずがめ座δ南流星群・やぎ座α流星群の各ページへ。
流れ星は等間隔には流れません。数分見えないのは、ふつうのこと。2027年は月明かりの影響が大きいので、なかなか見えないときは、次の順に確かめてみてください。
流れ星は等間隔には流れません。「もし1時間にこのくらいのペースで流れたら」という形で、待っているあいだに少なくとも1個見られる確率を計算しました。
| 1時間のペース | 5分 | 15分 | 30分 | 1時間 |
|---|---|---|---|---|
| 約5個月明かりや街明かりの中の例 | 34% | 71% | 92% | 99% |
| 約15個説明用の例 | 71% | 98% | ほぼ確実 | ほぼ確実 |
| 約35個暗い空での国立天文台の参考値 | 95% | ほぼ確実 | ほぼ確実 | ほぼ確実 |
平均すると、1時間に約5個なら12分に1個、約15個なら4分に1個、約35個なら2分に1個ほどのペースです。ただし流れ星は等間隔には流れないので、続けて流れることも、しばらく途切れることもあります。
1時間に約15個のペースなら、5分待てば7割ほどの確率で1個は見られる計算です。月明かりや街明かりの中でも、15分ほど待てば出会える可能性は十分あります。
計算のしかた:流れ星が決まった間隔ではなく、ばらばらな(偶然の)間隔で流れると考えたときの確率です(ポアソン分布による宇宙旅行.jpの計算)。表のペースは説明用の値で、地点ごとの予報ではありません。
12日・13日の夜のうち、晴れた夜を選びましょう。どちらの夜も、月が沈んだ後がチャンスです。
晴れそうにない夜や、出かける前に:ペルセウス座流星群の流れ星が放射点から広がる様子を、流星群3Dシミュレーターで見られます(流星の数を約100倍にした演出つき)。観測地で開くときは、画面右上の「夜間」で暗い赤だけの表示にしてください。明るい画面を見ると、暗さに慣れた目が元に戻ってしまいます。
放射点は夜明けに向けて高くなりますが、空が白み始める3時24分ごろ(東京)を過ぎると、暗い流星から見えなくなっていきます。月が沈んだ1時43分ごろから白み始めまでが、いちばん粘りがいのある時間です。
ペルセウス座流星群は、7月17日〜8月24日まで活動します(国際流星機構)。2027年は月がだんだん満ちていき、17日が満月。月の入りは1日に約1時間ずつ遅くなり、暗い時間は日ごとに短くなります。表の色つきの行が見頃です。
| 夜 | 月の入り | 暗くて月のない時間 | 月の明るさ | メモ |
|---|---|---|---|---|
| 8月11日(水)夜〜12日(木)明け方 | 23:54(11日) | 23:54〜3:22(約3時間28分) | 約72% | 極大まで1日半あり、数は見頃より少なめ。暗い時間は長い |
| 8月12日(木)夜〜13日(金)明け方 | 0:47 | 0:47〜3:23(約2時間36分) | 約81% | 見頃の前夜。月が早く沈み、暗い時間が長い |
| 8月13日(金)夜〜14日(土)明け方 | 1:43 | 1:43〜3:24(約1時間41分) | 約88% | 国立天文台の見頃。月が沈んだ後がチャンス |
| 8月14日(土)夜〜15日(日)明け方 | 2:42 | 2:42〜3:25(約0時間43分) | 約93% | 暗い時間は40分ほど。近年は極大の0.7〜1.5日後に活発になった年も(下の予報の欄) |
| 8月15日(日)夜〜16日(月)明け方 | 3:41 | なし(月の入り 3:41) | 約97% | 月が沈む前に空が白み始め、一晩中月明かり |
東京都庁の位置での計算です(12日・13日の夜は、上の表や流星群カウンターの東京の値と同じです)。「月の明るさ」は、その夜21時に月の光って見える部分の割合です。
出典:国立天文台「流星群の観察方法」 ↗(最低15分は観察する・目が慣れるまで待つ・肉眼で見る)/国立天文台「ほしぞら情報 2027年8月」 ↗(見頃・月の条件・月の満ち欠け)/国際流星機構「2027 Meteor Shower Calendar」 ↗(活動期間・極大後の活動の報告)/気象庁 気象衛星センター「雲画像の解析」 ↗。確率の表と時刻は宇宙旅行.jpの計算です。
13日の夜は、土星が夜半前に東から昇ってきます。木星・金星・水星は太陽に近く、観察は難しい時期です。国立天文台による8月の見え方に、13日夜の時刻の目安(東京・宇宙旅行.jpの計算)を添えました。
うお座にあり、明るさは0.5〜0.3等。11日に留(動きが止まって見える)となり、その後は西へ動きます。21時34分ごろ東から昇り、2時半ごろには南東の空の高さ約56°に見えます。
上弦と満月の間の明るい月(約88%が光る月)。いて座にあり、20時54分ごろ南の空で最も高くなりますが、高さは約28°と低めです。
おとめ座にあり、明るさは1.3等。宵の西の低い空に見え、21時1分ごろに沈みます。
おうし座のプレアデス星団。2時半ごろには東の空の高さ約43°にあり、その下にはオレンジ色の1等星アルデバランも昇っています。
夏の大三角とアンドロメダ銀河も:2時半ごろ、こと座のベガ(西北西の高さ約25°)、はくちょう座のデネブ(西北西の高さ約49°)、わし座のアルタイル(西の高さ約25°)が西の空に傾いています。頭の真上近く(高さ約82°)には、暗い空なら肉眼でもぼんやり見えるアンドロメダ銀河があります。
出典:国立天文台「ほしぞら情報 2027年8月」 ↗(惑星の見える方角・明るさ、月の満ち欠け)。時刻と高さは東京での宇宙旅行.jpの計算です。
流れ星を待つ時間に楽しもう
月が沈むのを待つ時間も、今夜の星空には発見がいっぱい。隣の人に話したくなる7つの話を、NASA・国際流星機構などの情報に基づいて紹介します。
星を見つめる間は、スマートフォンの明るい画面を見続けるより、空に目を慣らすことが大切です。雑学は観測前や休憩中に読んで、夜空を見ながら話してみましょう。
「流れ星のもとの彗星は、前に太陽に近づいたのが1992年なんだって。」
ペルセウス座流星群のもとになるちりを出しているのは、スイフト・タットル彗星(109P)です。1862年にルイス・スイフトとホレス・タットルが見つけた彗星で、約133年で太陽を1周し、最後に太陽に近づいたのは1992年。核(本体)の直径は約26kmと、彗星としてはとても大きいことで知られています(NASA)。太陽にいちばん近づくときは地球の軌道のすぐ内側まで来て、いちばん遠いときは冥王星の軌道より外側(約51天文単位)まで離れます。
出典:NASA「Perseids」 ↗ / NASA JPL Small-Body Database「109P/Swift-Tuttle」 ↗
「ペルセウス座流星群の流れ星は、東京から大阪まで7秒くらいで進む速さなんだって。」
ペルセウス座流星群のちりは、秒速約59kmで大気に飛び込みます(国際流星機構・NASA)。東京から大阪までの直線距離(約400km)を7秒ほどで進む速さで、主な流星群の中でも速いほうです。NASAは、ペルセウス座流星群の流星は、通ったあとに光と色の長い跡(流星痕)を残すことが多いとしています。流れたあとの空も、少しだけ見つめてみましょう。
「ペルセウス座流星群は、とても明るい流れ星がいちばん多い流星群なんだって。」
NASA流星環境室は2008年から流星カメラのネットワークで火球(とても明るい流星)を観測していて、2013年の発表で、ペルセウス座流星群は年間の流星群の中で最も多く火球を出す「火球のチャンピオン」だとしました。カメラがとらえた流星の明るさの平均は、ペルセウス座流星群がマイナス2.7等、2番目に火球の多いふたご座流星群がマイナス2.0等。NASAのビル・クックさんは、母天体の核が約26kmと大きく、大きなちりがたくさん出ているためだと説明しています。
「イタリアでは、この時期の流れ星を聖人の涙と呼ぶんだって。」
イタリアでは、8月10日の聖ラウレンティウス(サン・ロレンツォ)の日のころに流れるペルセウス座流星群の流れ星を、「聖ラウレンティウスの涙」と呼ぶ言い伝えがあります。ラウレンティウスは258年8月10日にローマで殉教した人物で、流れ星は、殉教のときに流した涙だというのです。この夜は流れ星を探しに出かけ、見えたら願いごとをする習慣もあります(ANSA通信)。
「枕草子にも、流れ星が出てくるんだって。」
清少納言の『枕草子』には「星は、すばる。彦星。夕づつ。よばひ星、すこしをかし。尾だになからましかば、まいて。」という一節があります。「よばひ星」は流れ星のことで、「流れ星は少しいいわね。尾さえなかったら、もっとよかったのに」という意味です(大阪市立科学館)。14日の夜明け前には、清少納言がいちばんにあげた「すばる」も東の空に昇っています。
「ペルセウス座には、2日と21時間ごとに暗くなる星があるんだって。」
放射点から右(東)へこぶし2つ分弱(約17°)のところにある、ペルセウス座のβ星アルゴルは、約2日21時間ごとに2.1等から3.4等まで暗くなる星です。暗い星が明るい星の前を横切って光をさえぎる「食変光星」で、暗くなってから元に戻るまで約10時間かかります。名前はアラビア語の「悪魔の頭」に由来し、神話では英雄ペルセウスが手にさげたメドゥーサの首にあたります(Sky & Telescope)。
「来年はもっとたくさん流れるかもしれない、という計算があるんだって。」
国際流星機構の2027年版カレンダーは、マスロフさんの計算として、木星の引力でペルセウス座流星群のちりの流れが地球の軌道に約0.006天文単位近づいていて、2027年は活動が1〜2割高まる可能性(ZHR110〜120。増加がない場合をZHR約100とした計算)があること、そして2028年にはこのずれがさらに大きくなり、ずっと高い出現数になる可能性が十分にあることを紹介しています。確定した予報ではありませんが、2028年は極大の目安が日本の夜にあたります。
ここからは、出かける場所や地域をくらべたい人へ全国60地点の時刻、空の暗い観測地、自分の場所での確かめ方を紹介します。
2027年は、月が沈んでから空が白み始めるまでが、いちばん見やすい時間です。各地点ページには、12日夜・13日夜の月の入り、空が暗くなる時刻、放射点の高さと方角を掲載しています。暗い空の観測候補地も含みますが、出現数の地点別予測は行っていません。
表は13日の夜〜14日の未明の値です。「暗くて月のない時間」は、月が沈んでから空が白み始める(天文薄明の始まり)までです。12日の夜は、どの地点も月の入りが約1時間早くなります。
国立天文台の「1時間に35個程度」は暗い空での一般的な目安で、それぞれの地点での出現数を保証するものではありません。暗い空で知られる場所でも、雲・霧や地形(山などによる地平線のさえぎり)で見え方は変わります。
地域内の主要都市で、月の入り・薄明の時刻をくらべられます。
流れ星の多くは淡いため、空の暗さしだいで見える数は大きく変わります。月が沈んだ後の短い時間を生かすなら、暗い場所へ出かける価値は大きい流星群です。下は東京から近い順の観測地で、それぞれの場所の13日夜〜14日未明の「暗くて月のない時間」です。
| 観測地 | 暗くて月のない時間(14日) |
|---|---|
| 東京 都心・大都市の中心部(街明かりで暗い流星は見えにくい) | 01:43〜03:24頃 |
| 堂平天文台「星と緑の創造センター」 埼玉県/東京駅から直線 約63km/田舎・農村部/夜間は要予約 | 01:44〜03:25頃 |
| 野辺山高原 長野県/東京駅から直線 約120km/山間部・星空の名所 | 01:48〜03:28頃 |
| 神津島 東京都/東京駅から直線 約170km(船・飛行機)/国際ダークスカイ協会(現・DarkSky International)認定の星空保護区 | 01:50〜03:31頃 |
距離は直線距離です(実際の道のりはこれより長くなります)。野辺山・神津島の時刻は各地点ページと同じ値、堂平は宇宙旅行.jpの同じ方法での計算です。山間部は北東の空が山でさえぎられることがあるので、北〜東の見晴らしの良い場所を選びましょう。
流星群カウンターでは、あなたの観測地に合わせて月の入りや放射点の高さを確かめ、観測中は見えた数をタップで記録できます(オフラインでも動きます)。2027年のペルセウス座流星群は、個数の目安ではなく、見やすい時間帯の案内になります。
2027年の流星群カウンターへ年間流星群カレンダーへペルセウス座流星群を3Dで見る
2026年の観測状況は、2026年の記録(保存版)として閲覧できます。
ここからは、もっと知りたい人へ基本データと数字の読み方、2027年の特別な出現の予報、今後5年の見通しをまとめています。
観測ガイドで混同されやすい「理想条件のZHR」と「日本で実際に見える数の目安」を分けて整理しました。研究者が使う値と、今夜あなたが見られる個数は同じではありません。
| 正式名称・符号 | Perseids(007 PER)/ペルセウス座流星群 |
|---|---|
| 活動期間 | 7月17日〜8月24日(国際流星機構の2027年版) |
| 2027年の極大 | 8月13日(金)17時頃(国立天文台)。国際流星機構の2027年版は、8月13日8〜10時(世界時。日本時間17〜19時)、太陽黄経140.0°〜140.1°。昔から知られる幅の広い極大は太陽黄経139.8°〜140.3°(日本時間13日12時ごろ〜14日1時ごろ)です。 |
| 放射点(極大付近) | 赤経 48°(3時12分)/赤緯 +58°。ペルセウス座の北の端、カシオペヤ座との境界付近。1日に約1.2°ずつ東へ動きます。 |
| 母天体 | 109P/スイフト・タットル彗星(公転周期約133年。最後に太陽に近づいたのは1992年) |
| 対地速度 | 約59km/秒(速い) |
| ZHR(1時間あたりの天頂出現数) | 110以上(国際流星機構の2027年版)。ZHRは実際に肉眼で見える個数ではありません。 |
| 明るさの分布(r) | 2.2。値が小さいほど明るい流星の割合が多く、ペルセウス座流星群は明るい流星が多い流星群です。 |
| 2027年の月明かり | 上弦(9日)と満月(17日)の間。東京の月の入りは14日1時43分ごろで、その後は条件が良い(国立天文台) |
出典:国際流星機構「2027 Meteor Shower Calendar」 ↗ / 国立天文台「ほしぞら情報 2027年8月」 ↗ / NASA「Perseids」 ↗
同じ流星群でも数字がこれほど違うのは、何を前提にした数かが違うためです。ZHRは理想的な条件に補正した値で、実際の空は放射点が天頂になく、6.5等星まで見えるほど暗くもありません。2027年の日本では、極大の時刻が昼間〜夕方にあたり、月が沈んだ後の短い時間に見ることになる点も、数が少なめになる理由です。ZHRや海外の目安を、そのまま日本で見える個数として使わないことが大切です。
参考:NASA・ZHRと実際の観測個数の違い ↗ / NASA「Perseids」 ↗ / 国立天文台「ほしぞら情報 2027年8月」 ↗。
ペルセウス座流星群では、母天体のスイフト・タットル彗星が過去に出したちりの帯(ダストトレイル)と地球が出会うと、数が一時的に増えることがあります。国際流星機構の2027年版カレンダーは、次のような計算を紹介しています。どれも確定した予報ではなく、時刻の多くは日本では空が明るい時間帯です。
| 計算した人 | 日本時間 | 内容 | 日本から |
|---|---|---|---|
| マスロフ(Maslov) | 時刻の指定なし | 木星の引力でちりの流れが地球の軌道に約0.006天文単位近づき、活動が1〜2割高まる可能性(ZHR110〜120) | ふだんの活動全体が高まる話なので、見頃の夜にも関係する可能性 |
| マスロフ | 13日11時ごろ | 1479年に出たちりの帯のまばらな部分で、ふだんの活動に少し上乗せされる可能性 | 昼間 |
| ヴォーバイヨン(Vaubaillon) | 13日11時16分ごろ | 最近の十数本のちりの帯が、地球から約0.015天文単位のところを通る。ただし、とても古いちりの帯(23周前)は計算に必ずしも含まれておらず、実際の出現とは違う可能性 | 昼間 |
| ジェニスケンス(Jenniskens、2006年) | 13日4時18分ごろ | ちりの帯との出会い。おそらく弱い(ZHR約20) | 東日本は白み始めた後。沖縄(那覇)はまだ暗い空 |
| ジェニスケンス(2006年) | 13日8時46分ごろ | ちりの帯との出会い。表ではZHR280とされ、より強い可能性 | 昼間 |
| ジェニスケンス(2006年) | 13日16時ごろ | 細長いちりの集まり(フィラメント)との出会い。ZHR50 | 昼間 |
極大後の高まりの報告:国際流星機構によると、2018年・2020年・2021年には、極大の約0.7〜1.5日後に高い活動が報告されました。2022〜2025年には同じような活動は見られていません。2027年にあてはめると日本時間14日10時ごろ〜15日7時ごろで、日本の夜では14日夜〜15日未明にあたります(東京の月の入りは2時42分ごろと遅く、暗い時間は40分ほど)。
最後の強まりと、2028年:はっきりした強まりが最後に見られたのは2016年で、ちりの帯を通過したためとされています。マスロフさんの計算では、木星の引力によるずれは2028年にさらに大きくなり、ずっと高い出現数になる可能性が十分にあるとされています(2028年の見通し)。
国立天文台の「1時間に35個程度」は一般的な参考値で、宇宙旅行.jpでも、こうした2027年固有のダストトレイルによる増加は不確実性が大きいため加算していません。計算どうしで結果が分かれることもあり、実際に増えるかどうかは、当日の観測で確かめるしかありません。
出典:国際流星機構「2027 Meteor Shower Calendar」(Rendtel編) ↗(マスロフ、ヴォーバイヨン、ジェニスケンス『Meteor Showers and their Parent Comets』(2006年)の計算の紹介)。日本時間への換算は宇宙旅行.jpによります。
日本からの見え方は、極大の時刻が日本の夜にあたるかと、放射点が高い深夜〜未明に月が出ているかで大きく変わります。条件がよいのは、新月に近い2029年と、極大の目安が日本の夜で月も宵に沈む2032年です。
| 年 | 極大の目安(日本時間) | 月 | 総合 | 観測のポイント |
|---|---|---|---|---|
| 2028 | 8/12 23時半〜13日2時ごろ(推算) | △ | ○ | 極大の目安が日本の夜。下弦前の月が21時半すぎに昇り、月明かりの中に。活動が高まる可能性を示す計算も(国際流星機構が紹介) |
| 2029 | 8/13 5時半〜8時ごろ(推算) | ◎ | ◎ | 10日が新月で、細い月は宵に沈む。13日未明が極大の数時間前で、一晩中暗い空 |
| 2030 | 8/13 11時半〜14時ごろ(推算) | △ | △ | 13日が満月で、一晩中明るい月 |
| 2031 | 8/13 18時〜20時半ごろ(推算) | ○ | ○ | 2027年に近い極大の時刻。下弦すぎの細い月が深夜1時すぎに昇るが、影響は小さめ |
| 2032 | 8/13 0時〜2時半ごろ(推算) | ◎ | ◎ | 極大の目安が日本の夜。上弦前の月は21時半ごろ沈み、その後は暗い空 |
◎○△は宇宙旅行.jpの編集評価(東京基準・天候を除く)で、公式の判定ではありません。極大の目安は、国際流星機構2027年版の極大の位置(太陽黄経140.0°〜140.1°)から宇宙旅行.jpが計算したもので、時刻の確定した予報ではありません。ペルセウス座流星群は極大の前後もしばらく活発なため、前後の夜も楽しめます。月の条件は東京の8月12日・13日の夜で判断しました。主要流星群の5年比較を見る ↗
国立天文台は2027年について「1時間に35個程度」としています。これは天の川が見えるような暗い空で、未明に月が沈んだ後に見た場合の一般的な目安で、街明かりの中では数分の1になることがあります。宇宙旅行.jpでは、2027年は地点別・時間別の個数の予測を掲載していません。 数字の違いを詳しく見る。
国立天文台によると極大は8月13日(金)17時頃で、見頃は14日(土)未明です。上弦すぎの明るい月が深夜まで空にあるため、月が沈んでから空が白み始めるまでが最も見やすい時間で、東京では1時43分ごろ〜3時24分ごろです。 東京の時刻表。
1夜だけなら、国立天文台が見頃としている13日(金)夜〜14日(土)未明です。12日(木)夜〜13日未明は月が約1時間早く沈むため、暗い時間が約2時間半(東京で0時47分ごろ〜3時23分ごろ)と長い一方、極大の半日以上前です。両方晴れたら、両方の夜に見るのもおすすめです。 2つの夜のくらべ方。
13日夜〜14日未明の月の入りは、札幌で1時10分ごろ、東京で1時43分ごろ、大阪で2時4分ごろ、福岡で2時29分ごろ、那覇で3時ごろです(流星群カウンターの計算)。西や南の地域ほど遅くなります。12日夜は、どの都市も約1時間早く沈みます。 全国60地点の月の入り。
特定の方角を見つめる必要はありません。流れ星は空のどこにでも現れます。放射点は北東の空にあり、東京では14日2時半ごろに高さ約54°です。月が出ている間は、月を背にして北〜東の空を広く眺めると、月明かりの影響を少し減らせます。 方角と星図。
明るい流星なら見えます。ペルセウス座流星群は明るい流星の割合が多く、NASAは「火球のチャンピオン」と呼んでいます。ただし月明かりで暗い流星は見えにくくなるため、見える数は月が沈んだ後より少なくなります。 月明かりのある時間。
国際流星機構(IMO)の2027年版カレンダーは、木星の引力によるちりの流れのずれで活動が1〜2割高まる可能性(マスロフさんの計算)や、ダストトレイル(彗星が過去に出したちりの帯)との出会いの計算を紹介しています。ただし予報された時刻の多くは日本では空が明るい時間帯で、確実な予報でもありません。2028年は、さらに高まる可能性があるとされています。 予報の一覧。
放射点は北の地域ほど高く昇ります。3時の高さは札幌で約64°、東京で約57°、那覇で約44°です。月が沈んでから空が白み始めるまでの暗い時間は、どの都市もおよそ1時間40分で、大きくは変わりません。 全国7都市の比較。
流れ星は等間隔には流れないので、数分見えないのはふつうのことです。外に出てから15分以上たったか、その間にスマホの明るい画面を見ていないか、月や街灯が目に入っていないかを確かめてください。月が沈むと、見える数は増えます。 見えないときのチェックと確率の表。
雨雲レーダーには雨を降らせない雲が映らないため、星が見えるかどうかの判断には向きません。tenki.jpの「星空指数」で今夜の見やすさを、SCWの雲量予報で月が沈む深夜1時〜3時ごろに雲が減るかを確かめてください。12日・13日の夜のうち、晴れた夜を選びましょう。 天気の確かめ方を詳しく見る。
いりません。流れ星は目だけで見ます。双眼鏡や望遠鏡を使うと見える範囲がとても狭くなり、いつどこに流れるかわからない流れ星は、かえって見つけにくくなります。
約133年で太陽を1周するスイフト・タットル彗星(109P)が出したちりです(NASA)。地球は毎年8月に、このちりの流れを横切ります。ちりが大気に飛び込む速さは秒速約59kmです。 母天体の雑学。
確認日:2026年10月12日。月の入り・空が白み始める時刻・放射点の高さ・極大の目安の日時は、宇宙旅行.jpの計算です。
同じ計算方法で、主要な流星群の見え方も予測しています(そのあとに見られる順)。
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