空を広く見よう
流れ星は、北斗七星やうしかい座の近くだけでなく、空の広い範囲に現れます。街灯などの明かりが目に入らない場所で、空全体をぼんやり見渡しましょう。
宇宙旅行.jp › 流星群カレンダー › しぶんぎ座流星群 2027年
東京以外の方は 7都市の白み始めの時刻と狙い目の時間/地域別の予測ページ
はじめてでも大丈夫。流れ星に出会いやすくなる4つのコツです。
流れ星は、北斗七星やうしかい座の近くだけでなく、空の広い範囲に現れます。街灯などの明かりが目に入らない場所で、空全体をぼんやり見渡しましょう。
目が暗さに慣れるまで、15分ほどかかります。スマホの明るい画面を見ると、せっかく慣れた目が元に戻ってしまうので要注意。しぶんぎ座流星群は明け方に向けて増えるので、空が白み始める前の1時間を逃さないよう、早めに準備しておきましょう。
望遠鏡や双眼鏡を使うと、見える範囲がとても狭くなります。流れ星はいつ、どこに流れるか分からないので、道具は使わずに自分の目で空を広く見ましょう。
首が疲れないよう、背もたれを倒せるイスに座るか、レジャーシートを敷いて寝転ぶのがおすすめです。寝転ぶのは車の来ない安全な場所で。1月の明け方は一年でいちばん冷え込む時間帯なので、下の防寒のポイントも確かめておきましょう。
一年でも特に寒い時期の、しかも明け方に、動かず空を見続けます。体感温度は天気予報の気温よりずっと低くなるので、スキー場に行くつもりの服装が目安です。寒さに負けて早めに切り上げると、流れ星がいちばん増える「白み始める前の1時間」を逃してしまいます。
流星群がいちばん活発になる「極大」は、国立天文台によると4日12時ごろで、日本では昼間にあたります(国際流星機構の予報では12時25分ごろで、前後2.5時間ほどの幅があります)。しぶんぎ座流星群の放射点(流れ星が飛び出してくるように見える空の一点)は、東京では3日の夕方から22時半ごろまで北の地平線の下にあり、夜がふけるにつれて北東の空を高く昇っていきます。流れ始めるのは4日1時ごろから。放射点が高くなり、極大にも近づく明け方ほど多くなり、いちばん多いのは5時ごろです。5時20分ごろから空が明るくなり始めます。
しぶんぎ座流星群は極大が数時間と短く、年による当たり外れも大きいため、宇宙旅行.jpでは都心・市街地・暗い観測地のいずれも、時間ごとの予測個数を載せていません。下の表は、放射点の高さと極大までの時間から、見やすい時間帯を比べるためのものです。
| 時間帯 | 放射点の高さ | 極大(12時ごろ)まで | メモ |
|---|---|---|---|
| 22時台 | 0° | 約14時間前 | 放射点が北の地平線から昇る(22時半ごろ) |
| 23時台 | 6° | 約13時間前 | |
| 0時台 | 12° | 約12時間前 | |
| 1時台 | 20° | 約11時間前 | このころから流れ始める(国立天文台) |
| 2時台 | 29° | 約10時間前 | |
| 3時台 | 39° | 約9時間前 | 3時50分ごろ細い月が昇る(東南東) |
| 4時台 | 48° | 約8時間前 | 月は細く、影響は小さい |
| 5時台 | 57° | 約7時間前 | 5時ごろ最多(国立天文台)・5時20分ごろ白み始め |
放射点の高さは東京での各時台の中ごろ(○時30分)の値(5時台のみ白み始めの5時20分ごろの値)、「極大まで」は国際流星機構の予報(12時25分ごろ)までのおおよその時間です。放射点が高いほど、また極大に近いほど、流れ星は多く見えます。東京では22時半ごろより前は放射点が地平線の下です(北海道ではひと晩じゅう地平線のすぐ上に残りますが、低すぎてほとんど流れません)。
国立天文台の2027年予報では、東京付近の暗い空で4日5時ごろに1時間15〜20個ほど。経験を積んだ観測者はその2倍以上見ることもあり、反対に街明かりの多い場所では数分の1になることがあります。
4日の明け方が曇りだったら → ほかの夜のチャンス(東京)
しぶんぎ座流星群は、空が白み始める直前がいちばんの狙い目です。北海道から沖縄まで、白み始める時刻と、そのときの放射点の高さを比べました。どの地域でも4時ごろに細い月が昇りますが、影響は小さめです。
| 都市 | 月の出(細い月)月の出 | 空が白み始める時刻白み始め | そのときの放射点の高さ放射点 | 狙い目(白み始めまでの1時間)狙い目 |
|---|---|---|---|---|
| 札幌 | 4:10ごろ | 05:23 | 約62° | 4:23〜5:23 |
| 仙台 | 3:55ごろ | 05:19 | 約59° | 4:19〜5:19 |
| 新潟 | 4:00ごろ | 05:25 | 約58° | 4:25〜5:25 |
| 東京 | 3:50ごろ | 05:20 | 約57° | 4:20〜5:20 |
| 大阪 | 4:05ごろ | 05:35 | 約56° | 4:35〜5:35 |
| 福岡 | 4:20ごろ | 05:54 | 約55° | 4:54〜5:54 |
| 那覇 | 4:10ごろ | 05:55 | 約48° | 4:55〜5:55 |
空が白み始める時刻(天文薄明の始まり)・放射点の高さ・月の出は、各都市の都道府県庁所在地での宇宙旅行.jpの天体計算です(日本標準時)。月の出は国立天文台 暦計算室 ↗の値(東京3時50分)と数分以内で一致します。雲や街明かり、地形による見え方は反映していません。
ポイント:西の地域ほど空が白み始めるのが遅く、そのぶん極大(12時ごろ)にも少し近い時間まで観察できます。一方、南の地域ほど放射点は低め(那覇は約48°)。どの地域でも「白み始める前の1時間」がいちばんの勝負です。地点ごとの狙い目は 全国60地点の一覧へ。
結論:方角はどこでもOKです。 流れ星は放射点の近くだけでなく、空のどこにでも流れます。街灯や建物の明かりを避け、空が広く見える方向を眺めましょう。
流れ星は、北斗七星の柄の先と、うしかい座の間あたりにある「放射点」から四方へ飛び出すように見えます。放射点は宵のうち北の地平線の下にあり、22時半ごろに北の空から昇って、明け方には北東の空の高いところまで上がります(東京の場合)。
放射点の位置は東京での概算です。流れ星がこの位置だけに現れるという意味ではありません。放射点の近くに現れる流れ星は短く、放射点から離れた空ほど長い光の筋になります。
2027年1月4日午前5時ごろ、東京から見るしぶんぎ座流星群の放射点は北東(方位角約54度)、高さ約53度です。ただし、この方角は「流星が現れる場所」ではなく「流星の進んだ道筋を逆向きに延ばすと集まる場所」を示しています。
しぶんぎ座流星群の放射点は、うしかい座とりゅう座の境界付近にあります(国立天文台)。明け方の東京では、北斗七星の柄の先の星「アルカイド」から約15度、うしかい座の頭にあたる「ネッカル」から約9度離れたあたりです。
放射点そのものが光る星として見えるわけではありません。流星群の小さな粒は、ほぼ平行な向きにそろって地球の大気に飛び込むため、遠近法によって流れ星が一つの点から広がるように見えます。
北斗七星はおおぐま座の一部で、ひしゃくの形に並ぶ7つの明るい星です。明け方には北〜北東の空の高いところ(頭の上に近いあたり)に見えます。ひしゃくの柄のカーブをそのまま延ばしていくと、うしかい座の1等星アークトゥルスにたどり着きます。
北斗七星が見つからなくても心配はいりません。流れ星の観察に、放射点の位置を知ることは必須ではありません。 上の星図で位置関係を確かめ、あとは街灯を避けて空全体を眺めてみましょう。
| 時刻(日本時間) | 方角 | 高さ |
|---|---|---|
| 午後11時 | 北北東(約26°) | 約3° |
| 午前1時 | 北東(約41°) | 約16° |
| 午前2時 | 北東(約46°) | 約25° |
| 午前3時 | 北東(約51°) | 約34° |
| 午前4時 | 北東(約53°) | 約43° |
| 午前5時 | 北東(約54°) | 約53° |
方角と高度は東京(北緯約35.7度・東経約139.7度)、放射点の赤経230度・赤緯+49度を用いた概算です。放射点は日によって少しずつ動き、方角も場所・時刻によって変化します。
出典: 国立天文台|しぶんぎ座流星群が極大(2027年1月) / 国立天文台|しぶんぎ座流星群(放射点の位置と名前の由来) / 国立天文台|流星群の観察方法 / NASA|しぶんぎ座流星群 / アメリカ自然史博物館|アークトゥルス。放射点の方位角・高度・星との角距離、星図の星の位置は、天体データを用いた独自計算です。
しぶんぎ座流星群は三大流星群のひとつですが、年によって当たり外れが大きく、街なかでは国立天文台の目安(暗い空で1時間15〜20個ほど)の数分の1になることもあります。なかなか見えないときは、次の順に確かめてみてください。
このページでは地点ごとの個数を予想していないため、「もし1時間にこのくらいのペースで流れたら」という形で、待っているあいだに少なくとも1個見られる確率を計算しました。
| 1時間のペース | 5分 | 15分 | 30分 | 1時間 |
|---|---|---|---|---|
| 約3個明るい街なかの目安として | 22% | 53% | 78% | 95% |
| 約5個郊外の目安として | 34% | 71% | 92% | 99% |
| 約15個国立天文台の予報の下限(暗い空) | 71% | 98% | ほぼ確実 | ほぼ確実 |
平均すると、1時間に約3個なら20分に1個、約5個なら12分に1個、約15個なら4分に1個のペースです。ただし流れ星は等間隔には流れないので、続けて流れることも、しばらく途切れることもあります。
1時間に3個ほどのペースでも、30分見上げれば8割近くの確率で1個は見られる計算です。反対に、5分だけ見て見えなくても、それは普通のこと。上のチェックができていれば、見えないのは運の問題です。白み始めるまで粘るほど、出会える確率は上がります。
計算のしかた:流れ星が決まった間隔ではなく、ばらばらな(偶然の)間隔で流れると考えたときの確率です(ポアソン分布)。表のペースは説明用の仮の値で、地点ごとの予報ではありません。どの流星群にも属さない流れ星(散在流星)もふだんから流れているため、実際にはもう少し出会いやすくなります(大阪市立科学館「流星群の基礎知識」 ↗)。
雲の切れ間ができたら、その方向の空を眺めましょう。流れ星は空のどこにでも流れるので、晴れている部分だけでも出会える可能性があります。
晴れそうにない夜や、出かける前に:しぶんぎ座流星群の流れ星が放射点から広がる様子を、流星群3Dシミュレーターで見られます(流星の数を約100倍にした演出つき)。観測地で開くときは、画面右上の「夜間」で暗い赤だけの表示にしてください。明るい画面を見ると、暗さに慣れた目が元に戻ってしまいます。
しぶんぎ座流星群は、放射点が高くなるうえ、極大にも近づいていくため、明け方に向けてどんどん増えていきます。いちばん多いのは5時ごろ(東京付近・国立天文台)。空が白み始める時刻(東京5時20分ごろ・大阪5時35分ごろ・福岡5時55分ごろ)までが勝負です。時間ごとの目安はこちら。
しぶんぎ座流星群は、ピークがわずか数時間の流星群です(NASA・国立天文台)。国立天文台は「極大の前後1日程度は比較的多く見られる」としていますが、2027年は前後の夜の明け方が極大から17〜31時間ほど離れるため、数は少なくなります。3日夜〜4日明け方がいちばんのチャンスです。表の色つきの行が見頃の中心です。
| 夜 | 月の出(細い月) | 5時は極大の | メモ |
|---|---|---|---|
| 2日夜〜3日明け方 | 2時50分ごろ | 約31時間前 | 流れ星は少なめ |
| 3日夜〜4日明け方 | 3時50分ごろ | 約7時間前 | 見頃の中心(5時ごろが最多) |
| 4日夜〜5日明け方 | 4時50分ごろ | 約17時間後 | 極大を過ぎ、数は少なめ |
出典:国立天文台「流星群の観察方法」 ↗(最低15分は観察する・目が慣れるまで待つ・肉眼で見る)/国立天文台「しぶんぎ座流星群が極大(2027年1月)」 ↗(流れ始める時刻・最も多い時刻・予想数・月の影響)/国立天文台 暦計算室「東京の月の出入り(2027年1月)」 ↗/気象庁 気象衛星センター「雲画像の解析」 ↗(赤外画像で低い雲が見分けにくいこと)。確率の表と「極大との差」は宇宙旅行.jpの計算です。
2027年1月は、宵から明け方まで、明るい惑星が入れかわりで見られます。国立天文台による東京の1月の見え方に、3日夜〜4日明け方の時刻の目安(宇宙旅行.jpの計算)を添えました。
くじら座にあり、明るさは約0.8等。3日は23時半ごろに西に沈むので、放射点が昇る前の宵に見ておきましょう。
しし座にあり、明るさは約マイナス2.4等。1等星レグルスの近くで輝き、明け方5時ごろは西南西の空の高さ約50°に見えます。
木星と同じしし座にあり、明るさは約マイナス0.2等。2月の衝に向けて明るさを増しています。明け方5時ごろは南西の高い空に、赤っぽく見えます。
明るさはマイナス4.5等ほど。4日は金星が「西方最大離角」をむかえ、夜明け前の南東の空では細い月と並んで見えます。
観測のコツ:流星を見るときは望遠鏡を使わず広い空を眺めます。惑星を見つけたあとも、流星を探すときは肉眼で広く見渡しましょう。惑星の位置は日付・時間・地域によって変わります。
出典:国立天文台「東京の星空・カレンダー・惑星(2027年1月)」 ↗(惑星の見える方角・明るさ・星座)/国立天文台「月が金星に接近(2027年1月)」 ↗(3日・4日の月と金星、金星の西方最大離角)。時刻と高さは東京での宇宙旅行.jpの計算です。
流れ星を待つ時間に楽しもう
流れ星がなかなか現れない時間も、今夜の星空には発見がいっぱい。隣の人に話したくなる7つの話を、NASA・国立天文台などの一次情報に基づいて紹介します。
星を見つめる間は、スマートフォンの明るい画面を見続けるより、空に目を慣らすことが大切です。雑学は観測前や休憩中に読んで、夜空を見ながら話してみましょう。
「しぶんぎ座って、星座の本に載っていないんだよ。いまはもうない星座の名前なんだって。」
流星群の名前の「しぶんぎ座」は、星の高さを測る道具「壁面四分儀(へきめんしぶんぎ)」をかたどった星座です。1795年にフランスの天文学者ラランドが作りましたが、1922年に国際天文学連合(IAU)が88星座を定めたときに外れ、いまは流星群の名前にだけ残っています。かつての位置は、現在のうしかい座とりゅう座の境界付近です。
「この流れ星のもとは、2003年に見つかった小惑星なんだって。」
しぶんぎ座流星群のもとになる天体として有力なのは、2003年3月6日にアメリカのローウェル天文台の地球接近天体探査(LONEOS)が見つけた小惑星「2003 EH1」です。直径は約3kmで、約5.5年で太陽を1周します。活動を終えた「死んだ彗星」や、「岩石彗星」かもしれないと考えられています。
「500年以上前の彗星とつながっているかも、と考えられたことがあるんだって。」
2003 EH1は、昔の彗星のなごりではないかと考えられ、1490年に現れた彗星(C/1490 Y1)などとの関係が議論されてきました。ところが2008年、2003 EH1の観測期間を約5年にのばして軌道を求め直した研究で、これらの彗星との直接の関係は否定されています。流星群の「ふるさと」探しは、いまも続いています。
出典:Micheli ほか(2008)「2003 EH1 と C/1490 Y1、C/1385 U1 の関係の再解析」 ↗
「ほかの流星群はピークが2日くらい続くのに、しぶんぎ座は数時間しかないんだよ。」
多くの流星群はピークが2日ほど続きますが、しぶんぎ座流星群のピークはわずか数時間です。NASAは、流星のもとになる粒の流れが細く、地球がその流れをほぼ直角に横切るためと説明しています。2027年の極大は日本の昼間にあたるため、日本では極大の数時間前の明け方が勝負になります。
「すごく明るくて、長く光る流れ星が出ることがあるんだよ。」
しぶんぎ座流星群は、明るい火球が見られることでも知られています。NASAによると、火球はマイナス3等より明るく、ふつうの流れ星より大きく光り、長く残ることがあります。アメリカ流星協会も、流星痕は少ないものの明るい火球がよく見られると紹介しています。
「東の空で少し黄色っぽく光る明るい星、あれは太陽の約25倍の大きさなんだって。」
明け方の東の高い空で輝くアークトゥルスは、天の北半球でいちばん明るい恒星(夜空全体では4番目)。地球から約37光年の距離にある、太陽の約25倍の大きさの巨星です。宇宙空間を秒速約120kmという速さで進んでいて、1等星の中ではケンタウルス座α星に次いで、空の上での位置が速く変わっていく星でもあります(それでも目で分かるほど動くには何百年もかかります)。
「北斗七星の柄のまん中の星、ミザール。望遠鏡で見ると2つに分かれるんだよ。」
北斗七星の柄のまん中にあるミザールは、望遠鏡で初めて「2つの星が組になった連星」としてとらえられた星です。さらに、光を分けて調べると、ミザールAとミザールBのそれぞれも、2つの星が回り合う連星だとわかりました。地球からは約83光年の距離にあります。
ここからは、出かける場所や地域をくらべたい人へお住まいの地域の見え方、全国60地点の狙い目の時間、空の暗い観測地を紹介します。
お住まいの地域を選ぶと、主要都市の見え方を一覧で比べられます。
国立天文台による2027年の日本向けの目安は、暗い空で1時間に15〜20個ほどです。ただし、各地点・各時刻の個数を予報するものではありません。しぶんぎ座流星群は極大が短く、年による当たり外れも大きいため、宇宙旅行.jpでは地点別の個数を載せず、狙い目の時間帯だけを比べています。地点名を押すと、時間帯別の放射点の高さや薄明の時刻が見られます。
都市はどこも「5時台」が狙い目です(空が白み始める直前で、放射点が高く、極大にも近い時間帯)。下の「暗い空で知られる場所」の時刻は、各地点の計算による参考の時刻で、どれも空が白み始める少し前にあたります。
流れ星の多くは淡いため、空の暗さしだいで見える数は数倍から10倍近く変わります。下は東京から近い順の観測地です。しぶんぎ座流星群は地点別の個数を載せていないため、空の暗さの目安だけを示しています。
| 観測地 | 空の暗さ(目安) |
|---|---|
| 東京 都心・大都市の中心部 | 明るい |
| 堂平天文台(星と緑の創造センター) 埼玉県/東京駅から直線 約63km/田舎・農村部/夜間は要予約 | 暗い |
| 野辺山高原 長野県/東京駅から直線 約120km/山間部・星空の名所 | とても暗い |
| 神津島 東京都/東京駅から直線 約170km(船・飛行機)/国際ダークスカイ協会認定の星空保護区 | とても暗い |
距離は直線距離です(実際の道のりはこれより長くなります)。空の暗さは公表資料と立地からの推定で、実測値ではありません。1月の山間部は、路面の凍結や積雪のおそれがあります。冬用タイヤなどの備えと、現地の道路情報の確認を。島へは船や飛行機の運航状況も確かめてください。
流星群カウンターでは、あなたの観測地に合わせて見え方を確かめ、観測中は見えた数をタップで記録できます(オフラインでも動きます)。空の明るさや年によっては、個数の目安ではなく、見やすい時間帯の案内になります。
流星群カウンターで自分の場所を確かめる流星群カレンダーしぶんぎ座流星群を3Dで見る
ここからは、もっと知りたい人へ基本データと数字の読み方、過去の記録、今後5年の見通しをまとめています。
観測ガイドで混同されやすい「観測した個数」「理想条件のZHR」「公式予報」を分けて整理しました。研究者が使う値と、今夜あなたが見られる個数は同じではありません。
| 正式名称・符号 | Quadrantids(010 QUA)/しぶんぎ座流星群 |
|---|---|
| 活動期間 | 12月28日〜1月12日(IMO・国立天文台「主な流星群」による通常の活動期間) |
| 2027年の極大 | 1月4日12時ごろ(国立天文台)。IMOの予報では12時25分ごろで、前後2.5時間ほどの幅があります(太陽黄経283.15°)。ピークはわずか数時間です。 |
| 放射点(極大付近) | 赤経 230°(15時間20分)/赤緯 +49°。うしかい座とりゅう座の境界付近(北斗七星の柄の先の近く)。 |
| 母天体 | 小惑星 (196256) 2003 EH1(有力視されている天体) |
| 対地速度 | 約41km/秒(IMO。NASAは秒速40.4km) |
| ZHR(標準活動規模) | 80(IMOの基準値・国立天文台「主な流星群」)。年によって大きく変わり、NASAは理想的な条件で1時間60〜200個としています。ZHRは実際に肉眼で見える個数ではありません。 |
| 光度比 r | 2.1(流星の明るさ別の個数比を表す、研究・モデル計算で使う値) |
出典:国際流星機構・2027 Meteor Shower Calendar(Quadrantids 010 QUA) ↗ / 国立天文台・確定流星群和名一覧 ↗ / 国立天文台・主な流星群 ↗ / 国立天文台・しぶんぎ座流星群 ↗ / 国立天文台・しぶんぎ座流星群が極大(2027年1月) ↗ / NASA・Quadrantids ↗ / アメリカ流星協会・2027年の極大予想 ↗
多くの流星群は彗星の塵から生まれますが、しぶんぎ座流星群のもとになる塵は、小惑星2003 EH1に由来すると考えられています(国立天文台は「有力視」と表現)。流星の粒の流れが細く、地球がほぼ直角に横切るため、ピークは数時間と短くなります(NASA)。速さは秒速41kmほどで、明るい火球が見られることもあります。
NASAの紹介には「理想的な条件で1時間60〜200個」という説明もあります。これは理想条件での活動の幅で、国立天文台の日本向け2027年の観測予報とは前提が異なります。2027年は極大が日本の昼間にあたり、日本で見られるのは極大の数時間前。ZHRや海外向けの目安を、そのまま日本で見える個数として使わないことが大切です。
参考:国立天文台・主な流星群とZHRの定義 ↗ / 国立天文台・2027年の観測個数 ↗ / NASA・Quadrantids ↗ / NASA・ZHRと実際の観測個数の違い ↗。
しぶんぎ座流星群は、年によって出現数のムラが大きく、予想が難しい流星群です(国立天文台)。ここでは確認できた資料の記録だけを紹介します。
| 年 | 数値 | 数値の意味 | 資料 |
|---|---|---|---|
| 1995 | ZHR 約140 | 観測統計。眼視観測の解析で、明け方までZHR100以上が続いた | eMeteorNews ↗ |
| 2009 | ZHR 約140 | 観測統計。ピークがアメリカの夜にあたり、アメリカで観測された | eMeteorNews ↗ |
| 2019 | ZHR 約120 | 観測統計。35人の観測者による約2,000個の報告を解析(ピークは日本時間4日11時ごろ) | eMeteorNews ↗ |
| 例年 | 20〜40個/時 | 日本で通常見られる出現数の目安。熟練した観察者が1時間100個ほどを見た年もある | 国立天文台 ↗ |
| 2026 | 15〜30個/時 | 事前予報。極大は4日6時ごろだったが、月が明るく悪条件の年(観測結果ではない) | 国立天文台 ↗ |
ご注意:ZHR(理想条件への補正値)、日本での通常の出現数、事前予報は測定条件と意味が異なります。この数値を同じ単位として順位づけ・倍率計算することはできません。未掲載の年は「流星が少なかった年」ではなく、今回の表で値を確認していない年です。
2019年:極大の時刻はほぼ予報どおり。 予報の極大は世界時4日2時ごろで、観測統計のピークは2時05分ごろ(日本時間11時05分ごろ)、ZHRは約120でした。ただし日本では昼間にあたり、この強い活動を見ることはできませんでした。eMeteorNews「The Quadrantids in 2019: a great show」 ↗
「どこで夜なのか」で、見える数が大きく変わる。 ピークが数時間しかないため、極大の時刻に夜の地域だけが強い活動を見られます。2009年のZHR約140はアメリカで観測されたもので、2027年も極大は日本の昼間。日本では極大の約7時間前の明け方がチャンスになります。NASA(ピークは数時間) ↗
しぶんぎ座流星群はピークが短いため、極大が日本の夜にあたるかどうかがとくに大切です。月明かりが少なくても、極大が日本の昼間なら見える数は減ります。公式予報の個数と日本での観測条件を分けて比べましょう。
個数は、天の川が見えるような暗い空で一般の人が観察したときの、1時間あたりの最大数の目安です(国立天文台の説明)。東京の市街地で見える数ではなく、ZHRとも異なります。
| 年 | 極大の目安(日本時間) | 月 | 総合 | 公式予報の個数 | 観測のポイント |
|---|---|---|---|---|---|
| 2028 | 1/4 18時半頃(推算) | ○ | △ | 未公表 | 極大は宵の早い時間で、放射点は地平線の下。前後の明け方は極大から半日ほど離れる |
| 2029 | 1/4 0時半頃(推算) | △ | △ | 未公表 | 極大は夜中だが放射点はまだ低く、満月後の明るい月が一晩中 |
| 2030 | 1/4 7時頃(推算) | ◎ | ◎ | 未公表 | 新月で一晩中暗く、極大直前の4日明け方は放射点も高い好条件 |
| 2031 | 1/4 13時頃(推算) | ○ | ○ | 未公表 | 2027年と同じく極大は昼。月は3時前に沈み、4日明け方がねらい目 |
| 2032 | 1/4 19時頃(推算) | △ | △ | 未公表 | 極大は宵。明け方は下弦近くの月が明るい |
◎○△は宇宙旅行.jpの編集評価(東京基準・天候を除く)で、国立天文台の公式判定ではありません。極大時刻はIMOの標準値(太陽黄経283.15°)から宇宙旅行.jpが推算したもので、実際の極大は前後数時間ずれることがあります。月の出入りは東京での計算です。いずれも突発的な活動増加の予報ではありません。12流星群の5年比較を見る ↗
国立天文台の2027年の予報では、天の川が見えるような暗い空で、4日5時ごろ(東京付近)に1時間15〜20個ほどです。街明かりの多い場所ではその数分の1になることがあります。年によって当たり外れが大きい流星群のため、宇宙旅行.jpでは地点別の予測個数を出していません。
1月4日(月)の未明です。極大は4日12時ごろで日本の昼間ですが、放射点が高くなり、極大にも近づく明け方がいちばんの狙い目。国立天文台によると東京付近では4日5時ごろが最も多く、5時20分ごろに空が白み始めます。3日の宵は放射点が地平線の下か、すれすれの低さなので、日付が変わってからが本番です。
特定の方角を見つめる必要はありません。流れ星は空のどこにでも現れます。放射点は明け方に北東の空の高いところ(北斗七星の柄の先と、うしかい座の間)にありますが、街灯を避け、空全体を広く見渡すのがおすすめです。方角と星図。
いりません。流れ星は目だけで見ます。双眼鏡や望遠鏡を使うと見える範囲がとても狭くなり、いつどこに流れるかわからない流れ星は、かえって見つけにくくなります。
まず、外に出てから15分以上たったか、その間にスマホの明るい画面を見ていないかを確かめてください。目が暗さに慣れるまで15分ほどかかります。また、4日の1時ごろより前は放射点が低く、流れ星はほとんど見えません。しぶんぎ座流星群は明け方に向けて増えるので、空が白み始める直前まで粘る価値があります。見えないときのチェックと確率の表。
雨雲レーダーには雨を降らせない雲が映らないため、星が見えるかどうかの判断には向きません。tenki.jpの「星空指数」で今夜の見やすさを、SCWの雲量予報で何時ごろ雲が減るかを確かめてください。1月は日本海側で雲が多く、太平洋側で晴れやすい傾向があります。極大が数時間と短いため、前後の夜に回すと数は大きく減ります。天気の確かめ方を詳しく見る。
空が白み始めるまでです。東京は5時20分ごろ、大阪は5時35分ごろ、福岡は5時55分ごろが目安です。しぶんぎ座流星群は明け方に向けて増えていくので、最後の1時間がいちばんの勝負です。
ほとんどありません。4日は月齢26の細い月が、東京では3時50分ごろに昇ります。国立天文台も、流星の見え方への影響は小さいと案内しています。明け方の南東の空では、細い月と金星が並んで見えます。
数値の前提が違うためです。IMOのZHR80は理想条件に補正した活動規模、国立天文台の2027年予報の15〜20個/時は日本の暗い空で一般の人が見るときの目安です。NASAの「理想的な条件で1時間60〜200個」も前提が異なります。しぶんぎ座流星群は年による差が大きく、宇宙旅行.jpは地点別の個数を出していません。数値の違いと出典を詳しく見る。
2027年1月4日の明け方、空が白み始める時刻(天文薄明の始まり)は、札幌5時23分、仙台5時19分、新潟5時25分、東京5時20分、大阪5時35分、福岡5時54分、那覇5時55分が目安です(宇宙旅行.jpの計算)。それぞれ、その前の1時間ほどが狙い目です。全国7都市の一覧で確かめてください。
いまはない星座です。1795年にフランスの天文学者ラランドが作った「壁面四分儀座」に由来し、1922年に国際天文学連合(IAU)が88星座を定めたときに外れました。放射点は、現在のうしかい座とりゅう座の境界付近にあります。宇宙雑学。
同じ計算方法で、主要な流星群の見え方も予測しています(日付の早い順)。
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