宇宙旅行.jp › 流星群カレンダー › オリオン座流星群 2026年

ONE PAGE GUIDE

オリオン座流星群2026
見える場所と方角・何時が見頃?

極大: 2026年10月22日(木)ごろ(国立天文台)/見頃は前後数日間の深夜0時ごろ〜明け方/未明に月が沈んだ後は好条件/最終更新: 2026年10月11日

オリオン座流星群・放射点から放射状に広がる流星とギリシャ神話のオリオン 人物や街並みを取り除いた星空。右に神話のオリオン、中央付近に金色の放射点。流星の明るい先端は放射点から遠い側、光の尾は放射点側を向き、軌跡を逆にたどると放射点に集まるよう作図している。複数の流星は異なる瞬間を合成したイメージ。
2026年ガイド極大は10月22日ごろ。見頃は前後数日間の、深夜から明け方です。
2026年のオリオン座流星群|まずはここだけ
5〜10個/時天の川が見えるほど暗い空での目安(国立天文台の2026年予報)
1〜2個/時街なかでの目安(宇宙旅行.jpの試算)。都心のような明るい所では約1個で、1時間見て0個のこともあります
いつ見る?
21日(水)の夜〜22日(木)の明け方流星群がいちばん活発になる「極大」は22日の夜明け前(未明)。月が沈んでから空が白み始めるまでが狙い目です(東京は1時25分〜4時半ごろ)。
どの方角?
どこでもOK流れ星は空のどこにでも流れます。街灯が目に入らず、空が広く見える方向をぼんやり眺めましょう。
双眼鏡はいる?
いりません。目だけで見ます双眼鏡や望遠鏡は見える範囲がせまくなり、かえって見つけにくくなります。
見えないときは?
まず15分、スマホを見ずに待つ目が暗さに慣れると、暗い流れ星まで見えるようになります。雲や待ち時間の目安は「見えないとき」へ。

東京以外の方は 7都市の月の入りと狙い目の時間/地域別の予測ページ

宇宙旅行.jp の観察・学習ツール

観察にも学びにも役立つ4つのツール

星を探すときも、流星が見えないときも。観察と学習のヒントを画面で確かめよう。

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流れ星を見つけるコツ

はじめてでも大丈夫。流れ星に出会いやすくなる4つのコツです。

TIP 01 / 04

空を広く見よう

流れ星は、オリオン座の近くだけでなく、空の広い範囲に現れます。街灯などの明かりが目に入らない場所で、空全体をぼんやり見渡しましょう。

TIP 02 / 04

15分以上、じっくり待とう

目が暗さに慣れるまで、15分ほどかかります。スマホの明るい画面を見ると、せっかく慣れた目が元に戻ってしまうので要注意。2〜3分で見えなくても、あきらめずにのんびり待ちましょう。

TIP 03 / 04

望遠鏡より、肉眼で!

望遠鏡や双眼鏡を使うと、見える範囲がとても狭くなります。流れ星はいつ、どこに流れるか分からないので、道具は使わずに自分の目で空を広く見ましょう。

TIP 04 / 04

楽な姿勢で、あたたかく

首が疲れないよう、背もたれを倒せるイスに座るか、レジャーシートを敷いて寝転ぶのがおすすめです。寝転ぶのは車の来ない安全な場所で。10月下旬の明け方は冷え込むので、上着やブランケットも忘れずに。

何時ごろがいちばん多い?(東京の例・21日夜〜22日明け方)

流星群がいちばん活発になる「極大」は、国際流星機構(IMO)の標準値を日本時間に直すと22日3時ごろ。ちょうど日本の未明にあたり、放射点(流れ星が飛び出してくるように見える空の一点)も高くなる好条件です。夜がふけるほど増え、いちばん多いのは3時台〜4時ごろです。4時半ごろから空が明るくなり始め、見える数は減っていきます。

下の表は東京の例です。「明るい都心」の列は、都心の空の明るさを仮定した宇宙旅行.jpの試算で、実測値や公式予報ではありません(数字の違いについて)。

時間帯放射点の高さ明るい都心/時暗い空/時
17〜20時台地平線の下ほぼ0個ほぼ0個
21時台3°ほぼ0個約0.1個
22時台15°約0.1個約0.5個
23時台27°約0.1個約1個
0時台39°約0.4個約3個
1時台51°約0.8個約6個
2時台62°約0.9個約7個
3時台69°約1個約8個
4時台69°約0.6個約5個

値は1時間平均の目安です。1時間に0.4個とは、平均して約2〜3時間に1個ほどの割合という意味です。

暗い空での独自の時刻別計算では、東京近郊でいちばん多いのは3時54分頃で、約8個/時です(国立天文台の公式予報とは計算条件が異なります)。

21日の夜が曇りでも、前後の夜にもチャンスがあります → ほかの夜のチャンス(東京)

2026年10月21日夜 → 22日明け方/地域別時刻

東京だけじゃない|全国7都市の「月が沈む時間」と観測できる暗い時間

同じオリオン座流星群でも、住んでいる場所によって月の入りと夜明けの時刻は違います。月の光に邪魔されにくく、空が十分に暗い時間を、北海道から沖縄まで比べました。

2026年10月22日未明、全国7都市の月の入り、空が白み始める時刻(天文薄明の始まり)、月の入り後の暗い時間(日本標準時)
都市月の入り(22日未明)月の入り空が白み始める時刻白み始め月の入り後の暗い時間暗い時間
札幌01:0804:213時間13分
仙台01:1804:243時間06分
新潟01:2404:313時間07分
東京01:2504:283時間03分
大阪01:4304:453時間02分
福岡02:0605:052時間59分
那覇02:2505:152時間50分

月の入り・空が白み始める時刻(天文薄明の始まり):アストロアーツ「2026年10月22日の天文現象カレンダー」 ↗(日本標準時)。「月の入り後の暗い時間」は上記2時刻の差を宇宙旅行.jpが計算したものです。雲や街明かり、地形による月の入りの見え方は反映していません。

注意:「暗い時間が長い=必ず多く見える」ではありません。放射点の高度も時間で変わり、流星群は前後数日間に活動します。晴れる夜を選ぶのが実用的です。各都市の参考個数は 全国60地点の比較へ。

オリオン座流星群2026は、どの方角を見ればいい?

結論:方角はどこでもOKです。 流れ星はオリオン座の近くだけでなく、空のどこにでも流れます。街灯や月の光が目に入らず、空が広く見える方向を眺めましょう。

流れ星は、オリオン座のそばにある「放射点」から四方へ飛び出すように見えます。放射点は夜がふけるにつれて、東の低い空から南の高い空へ昇っていきます(東京の場合)。

22:00東の低空高さ 約9°
0:00東高さ 約33°
2:00東南東高さ 約57°
4:00南高さ 約70°

放射点の位置は東京での概算です。流れ星がこの位置だけに現れるという意味ではありません。放射点から45〜90度ほど(握りこぶし4〜9個分ほど)離れた空では、長く流れる流れ星が見られます。

2026年10月22日3時30分ごろ東京から見た南の空:オリオン座と放射点南の空の高いところにオリオン座、その左上(ふたご座との間)に放射点。南東にプロキオン、南の低めにシリウスがあり、ベテルギウス・シリウス・プロキオンで冬の大三角をつくる。右上におうし座。東の空には木星と火星。恒星の位置を東京での地平座標に変換し、ステレオ投影で描いた簡易星図。東京から見た南の空2026年10月22日 3:30ごろオリオン座ベテルギウスシリウスプロキオンふたご座おうし座すばる冬の大三角木星火星放射点南東南南西2026年10月22日3時30分ごろ東京から見た南の空:オリオン座と放射点南の空の高いところにオリオン座、その左上(ふたご座との間)に放射点。南東にプロキオン、南の低めにシリウスがあり、ベテルギウス・シリウス・プロキオンで冬の大三角をつくる。右上におうし座。恒星の位置を東京での地平座標に変換し、ステレオ投影で描いた簡易星図。東京|10月22日 3:30ごろオリオン座ベテルギウスシリウスプロキオンふたご座おうし座冬の大三角放射点南東南
放射点とオリオン座を探してみたい人へベテルギウスの見つけ方・時刻別の方角と高さ(東京)

2026年10月22日午前3時30分ごろ、東京から見るオリオン座流星群の放射点は南南東(方位角約159度)、高さ約69度です。ただし、この方角は「流星が現れる場所」ではなく「流星の進んだ道筋を逆向きに延ばすと集まる場所」を示しています。NASAは、放射点から45〜90度ほど離れた空では、比較的長い流星の光跡を楽しめると案内しています。

放射点の方角南南東 約159°東京・10月22日 午前3時30分
放射点の高さ約69°地平線から見上げた角度
ベテルギウスとの間隔約10.5°腕を伸ばした握りこぶし約1個分

放射点はどこ? ベテルギウスの左上付近

オリオン座流星群の放射点は、オリオン座の赤い星「ベテルギウス」の北東側付近にあります。NASAもベテルギウスの北側付近を放射点の目印として紹介しています。2026年10月22日午前3時30分に東京から南の空を見上げると、ベテルギウスの左上方向、約10.5度離れた場所が放射点の目安です。

放射点そのものが光る星として見えるわけではありません。流星群の小さな粒は、ほぼ平行な向きにそろって地球の大気に飛び込むため、遠近法によって流れ星が一つの点から広がるように見えます。

ベテルギウスとは? オリオン座の赤い1等星

ベテルギウスは、オリオン座の狩人の肩にあたる位置で光る、赤みがかった明るい恒星です。 太陽よりはるかに大きく膨らんだ赤色超巨星(せきしょくちょうきょせい)で、時期によって明るさが変わります。オリオン座を見つける目印になるほか、シリウス・プロキオンとともに「冬の大三角」を作ります。

ベテルギウスの見つけ方・3ステップ

  1. 深夜から明け方、東から南の空を見るオリオン座は夜が深まるにつれて高く昇ります。10月22日午前3時30分ごろには、東京では南の空の高い位置です。
  2. 一直線に並ぶ「三つ星」を探すオリオン座の中央に、明るい星がほぼ一直線に3つ並んでいます。この「三つ星」を最初の目印にしましょう。
  3. 三つ星の左上にある赤い星を見つける午前3時30分ごろ南を向いたとき、三つ星の左上にある赤っぽい星がベテルギウス。そこからさらに左上へ、握りこぶし約1個分が放射点付近です。

ベテルギウスが見つからなくても心配はいりません。流れ星の観察に、放射点の位置を知ることは必須ではありません。 上の星図で位置関係を確かめ、あとは月や街灯を避けて空全体を眺めてみましょう。

放射点の方角は何時に変わる? 東京での時刻別の目安

2026年10月22日・東京の放射点の方角と高度(独自天体計算)
時刻(日本時間)方角高さ
午前0時東(約94°)約33°
午前1時東南東(約104°)約45°
午前2時東南東(約118°)約57°
午前3時南東(約142°)約66°
午前3時30分南南東(約159°)約69°
午前4時南(約180°)約70°

方角と高度は東京(北緯約35.7度・東経約139.8度)、放射点の赤経95度・赤緯+16度を用いた概算です。放射点は日によって少しずつ動き、方角も場所・時刻によって変化します。

出典: 国立天文台|2026年10月の星空・流星数予報 / 国立天文台|流星群の観察方法 / 国立天文台|オリオン座の三つ星 / NASA|オリオン座流星群と放射点 / NASA|ベテルギウス / IMO|2026年流星群カレンダー(放射点の座標) / アストロアーツ|2026年10月22日の月の入り時刻。放射点の方位角・高度・ベテルギウスとの角距離は、上記の天体データを用いた独自計算です。

見頃なのに見えないとき

流れ星が見えない? 雲は晴れる? もう少し待つべき?

見頃の夜でも、街なかで見える流れ星は1時間に1〜2個ほど(都心のような明るい所では約1個)です。なかなか見えないのは、めずらしいことではありません。次の順に確かめてみてください。

まずチェック

どれくらい待てば会える?

このページの「1時間あたりの目安」から、待っているあいだに少なくとも1個見られる確率を計算しました。

1時間あたりの流れ星の目安ごとの、待ち時間と少なくとも1個見られる確率(宇宙旅行.jpの計算)
1時間の目安15分30分1時間2時間
約1個都心のような明るい所22%39%63%86%
約2個ふつうの市街地39%63%86%98%
約5個暗い空(控えめな目安)71%92%99%ほぼ確実

都心のような明るい所では、1時間見ても1個も見えない人が3人に1人以上いる計算です。上のチェックができていれば、見えないのは運の問題です。30分のばすだけでも、出会える確率は上がります。

計算のしかた:流れ星が決まった間隔ではなく、ばらばらな(偶然の)間隔で流れると考えたときの確率です(ポアソン分布)。「1時間の目安」は、いちばん多い時間帯の値です。表の個数はオリオン座流星群の流れ星だけを数えたもので、どの流星群にも属さない流れ星(散在流星)もふだんから流れているため、実際にはもう少し出会いやすくなります(大阪市立科学館「流星群の基礎知識」 ↗)。

雲は晴れる? 天気の確かめ方

雲の切れ間ができたら、その方向の空を眺めましょう。流れ星は空のどこにでも流れるので、晴れている部分だけでも出会える可能性があります。

晴れそうにない夜や、出かける前に:オリオン座流星群の流れ星が放射点から広がる様子を、流星群3Dシミュレーターで見られます(流星の数を約100倍にした演出つき)。観測地で開くときは、画面右上の「夜間」で暗い赤だけの表示にしてください。明るい画面を見ると、暗さに慣れた目が元に戻ってしまいます。

何時まで粘る?

オリオン座流星群は、放射点が高くなる3時台〜4時ごろに向けて増えていきます。1時台に見えなくても、あきらめるのはまだ早いです。空が白み始める時刻(東京4時半ごろ・大阪4時45分ごろ・福岡5時すぎ)までが勝負です。時間ごとの目安はこちら。

今夜がだめでも:ほかの夜のチャンス(東京)

オリオン座流星群はピークがなだらかで、前後の夜も流れる数はあまり変わりません。ただし、月は毎晩およそ1時間ずつ沈むのが遅くなるため、極大後の夜ほど暗い時間は短くなります。曇った夜は、晴れそうな別の夜に回すのも手です。表の色つきの行(21日夜〜22日明け方)が見頃の中心です。

夜月の入り月のない暗い時間メモ
18日夜〜19日明け方22時20分ごろ約6時間
19日夜〜20日明け方23時20分ごろ約5時間
20日夜〜21日明け方0時20分ごろ約4時間
21日夜〜22日明け方1時25分ごろ約3時間見頃の中心(極大は22日ごろ)
22日夜〜23日明け方2時25分ごろ約2時間
23日夜〜24日明け方3時半ごろ約1時間
24日夜〜25日明け方4時35分ごろほぼなし月が明け方まで残る

出典:国立天文台「流星群の観察方法」 ↗(最低15分は観察する・目が慣れるまで待つ・肉眼で見る)/気象庁 気象衛星センター「雲画像の解析」 ↗(赤外画像で低い雲が見分けにくいこと)。確率の表と月の入りの表は宇宙旅行.jpの計算です。

2026年10月の夜空/星図と一緒に楽しむ

流れ星を待つ間に、火星・木星・土星も見つけてみよう

流星がまだ現れない時間には、2026年10月の明るい惑星も観察できます。国立天文台による、東京の10月全体のおおまかな見え方です。

火星真夜中ごろ〜未明/東の空

かに座からしし座にかけて見え、10月の明るさは約1等級。赤みがかった色が目印です。

木星未明〜夜明け前/東〜南東

しし座付近の明るい惑星。10月の明るさは約マイナス2等級で、見つけやすい天体です。

土星夕方から真夜中ごろ/東→南

10月上旬がいちばんの見ごろで、一晩の長い時間観察できます。22日の未明には、西の空に低くなっています(宇宙旅行.jpの計算)。

観測のコツ:流星を見るときは望遠鏡を使わず広い空を眺めます。惑星を見つけたあとも、流星を探すときは肉眼で広く見渡しましょう。惑星の位置は日付・時間・地域によって変わります。

出典:国立天文台「東京の星空・カレンダー・惑星(2026年10月)」 ↗。空の正確な位置関係は同ページの星図またはプラネタリウムソフトで確認してください。

流れ星を待つ時間に楽しもう

流れ星が出てこない? オリオン座流星群の宇宙雑学7選

流れ星がなかなか現れない時間も、今夜の星空には発見がいっぱい。隣の人に話したくなる7つの話を、NASAなどの一次情報に基づいて紹介します。

星を見つめる間は、スマートフォンの明るい画面を見続けるより、空に目を慣らすことが大切です。雑学は観測前や休憩中に読んで、夜空を見ながら話してみましょう。

1986年2026年2061年ハレー彗星残された塵の流星次の帰還
彗星の帰還と流星群の関係を示す時間軸(模式図)
宇宙雑学 01 / 07

ハレー彗星の次の帰還は2061年

「ハレー彗星は次に2061年に帰ってくる。でも、残した小さな粒は今夜も流れ星になるんだよ。」

オリオン座流星群を生むのは、ハレー彗星(1P/Halley)が軌道に残した塵です。彗星本体が地球の近くにいなくても、地球がその塵の流れを横切ると流星が現れます。最後の接近は1986年、次の回帰は2061年の予定です。

地球がハレー彗星の塵の流れを横切る様子を3Dで見る →

出典:NASA「1P/Halley」 ↗

地球から見た三つ星の距離(目安)アルニタクアルニラムミンタカ約800光年約1300光年約900光年
NASA記載のおおよその距離を棒の長さで比較
宇宙雑学 02 / 07

オリオン座の三つ星は、宇宙では横並びではない

「きれいに3つ並んでいるけど、真ん中の星はずっと奥のほうにあるんだって。」

三つ星の地球からの距離は、アルニタク約800光年、アルニラム約1300光年、ミンタカ約900光年。地球からは一直線に見えても、実際には奥行きがあります。

出典:NASA「Discovering the Universe Through the Constellation Orion」 ↗

ベテルギウスリゲル星の色を比べよう
色を強調したイメージ図。星の大きさは比較していません
宇宙雑学 03 / 07

赤いベテルギウスと青白いリゲル

「オリオン座の明るい星、赤っぽいのと青白いのがあるの、わかる?」

ベテルギウスは赤色超巨星、リゲルは青色超巨星です。色の違いには表面温度が関係し、リゲルの表面のほうが高温です。星を探せたら、肉眼で色を比べてみましょう。

出典:NASA「Discovering the Universe Through the Constellation Orion」 ↗

肉眼では1つ合計5つの星
多重星系の模式図。星の実際の位置や大きさは示していません
宇宙雑学 04 / 07

三つ星のミンタカは、実は5つの星

「三つ星の1つ、ミンタカ。あれは1個に見えるけど、5つの星があるんだよ。」

三つ星の端にあるミンタカ(オリオン座δ星)は、合計5つの恒星からなる複雑な多重星系。遠くから見ると一つの明るい星のように見えます。

出典:NASA「More Than Meets the Eye: Delta Orionis in Orion’s Belt」 ↗

オリオン大星雲(M42)
模式図。星雲の広がりや三つ星との間隔は正確な縮尺ではありません
宇宙雑学 05 / 07

三つ星の下には、星が生まれる場所がある

「三つ星の下のぼんやりした光、見えるかな? あそこは星が生まれている場所なんだよ。」

オリオン大星雲(M42)は、ガスや塵の中で新しい星が生まれている領域です。空が十分暗ければ、三つ星の下にある「小三つ星」付近に、ぼんやりした光として肉眼でも見つけられることがあります。

出典:NASA「Messier 42 (The Orion Nebula)」 ↗

砂粒ほどの粒大気で明るく光る
粒の大きさと流星の光は縮尺を合わせていません
宇宙雑学 06 / 07

砂粒ほどのものが、あんなに明るく光る

「大きな岩が飛んでいるわけじゃない。砂粒くらいのものでも流れ星になるんだよ。」

流星群を生む塵の多くは、砂粒からエンドウ豆ほどの大きさです。地球の大気に高速で入り、周囲の気体も光ることで、夜空に一瞬の光の筋が現れます。

出典:NASA「Meteor Showers」 ↗

1066約960年前の記録
1066年の情景をイメージした独自イラスト(史料の再現ではありません)
宇宙雑学 07 / 07

1066年の人々も、ハレー彗星を見上げていた

「約1000年前にも、今夜の流れ星のもとになった彗星を見た人たちがいるんだって。」

1066年のハレー彗星は、イングランドの歴史を描いた「バイユーのタペストリー」にも登場します。当時の人が見た彗星と、今夜の流星の母天体は同じハレー彗星です。

出典:NASA「1P/Halley」 ↗

ここからは、出かける場所や地域をくらべたい人へお住まいの地域の見え方、全国60地点の目安、空の暗い観測地を紹介します。

全国60地点の観測時間・条件

下の52都市の数字は、街の明るさを仮定して計算した宇宙旅行.jp独自の参考値(1時間あたり)です。最後の表「暗い空で知られる場所」8地点とは条件が異なります。

明るい都心は約1個/時、一般的な市街地は約2個/時として計算しています。各都市の街明かりを測った値ではないので、実際には0個のこともあります。

北海道・東北

場所街なかの個数(試算)観測時間の参考
札幌約1個/時4時台(参考)
旭川約2個/時3時台(参考)
函館約2個/時4時台(参考)
青森約2個/時4時台(参考)
盛岡約2個/時3時台(参考)
仙台約1個/時3時台(参考)
秋田約2個/時3時台(参考)
山形約2個/時3時台(参考)
福島約2個/時3時台(参考)

関東

場所街なかの個数(試算)観測時間の参考
水戸約2個/時3時台(参考)
宇都宮約2個/時3時台(参考)
前橋約2個/時3時台(参考)
さいたま約1個/時3時台(参考)
千葉約1個/時3時台(参考)
東京約1個/時3時台(参考)
八王子約2個/時3時台(参考)
横浜約1個/時3時台(参考)

中部

場所街なかの個数(試算)観測時間の参考
新潟約2個/時3時台(参考)
富山約2個/時4時台(参考)
金沢約2個/時4時台(参考)
福井約2個/時4時台(参考)
甲府約2個/時3時台(参考)
長野約2個/時4時台(参考)
松本約2個/時4時台(参考)
岐阜約2個/時4時台(参考)
静岡約2個/時3時台(参考)
浜松約2個/時4時台(参考)
名古屋約1個/時4時台(参考)

近畿

場所街なかの個数(試算)観測時間の参考
津約2個/時4時台(参考)
大津約2個/時4時台(参考)
京都約1個/時4時台(参考)
大阪約1個/時4時台(参考)
神戸約1個/時4時台(参考)
奈良約2個/時4時台(参考)
和歌山約2個/時4時台(参考)

中国・四国

場所街なかの個数(試算)観測時間の参考
鳥取約2個/時4時台(参考)
松江約2個/時4時台(参考)
岡山約2個/時4時台(参考)
広島約1個/時4時台(参考)
山口約2個/時4時台(参考)
徳島約2個/時4時台(参考)
高松約2個/時4時台(参考)
松山約2個/時4時台(参考)
高知約2個/時4時台(参考)

九州・沖縄

場所街なかの個数(試算)観測時間の参考
福岡約1個/時4時台(参考)
佐賀約2個/時4時台(参考)
長崎約2個/時4時台(参考)
熊本約2個/時4時台(参考)
大分約2個/時4時台(参考)
宮崎約2個/時4時台(参考)
鹿児島約2個/時4時台(参考)
那覇約1個/時4時台(参考)
街なかの個数はどう計算したの?

国際流星機構(IMO)のオリオン座流星群の標準値(ZHR約20、光度比 r=2.5)を用い、放射点が高い時間帯に晴天・遮るものの少ない空を観察すると仮定しました。街の空の明るさは、明るい都心を肉眼限界約3.3等、一般市街地を約4.1等として、目視できる流星の割合を計算しています。都市別に実測した暗さではありません。IMOの標準データを見る ↗

数字は2026年10月21日夜〜22日未明の好条件な時間の参考値です。地域・観測場所・時刻・空の透明度によって大きく変わります。たとえば「約1個/時」でも、実際に1時間見て0個のことはあります。

暗い空で知られる場所

場所ピーク時の目安/時いちばん多い時間帯
阿智村(長野)約8個04:02頃
野辺山(長野)約8個03:59頃
乗鞍高原(長野)約8個04:02頃
美星町(岡山)約8個04:19頃
南六呂師(福井)約8個04:06頃
神津島(東京都)約8個03:57頃
西表島(沖縄)約8個05:03頃
波照間島(沖縄)約8個05:03頃

東京から行ける、空の暗い観測地

流れ星の多くは淡いため、空の暗さしだいで見える数は10倍近く変わります。下は東京から近い順の観測地で、それぞれの場所の緯度・経度・空の暗さで計算し直したピーク時の目安です。

観測地ピーク時の目安
東京
都心・大都市の中心部
約1個/時(都心モデル)
堂平天文台(星と緑の創造センター)
埼玉県/東京駅から直線 約63km/田舎・農村部/夜間は要予約
約5個/時
野辺山高原
長野県/東京駅から直線 約120km/山間部・星空の名所
約8個/時
神津島
東京都/東京駅から直線 約170km(船・飛行機)/国際ダークスカイ協会認定の星空保護区
約8個/時

距離は直線距離です(実際の道のりはこれより長くなります)。空の暗さは公表資料と立地からの推定で、実測値ではありません。

自分の場所で確かめて、見えた数を記録する

流星群カウンターでは、あなたの観測地に合わせて見え方を確かめ、観測中は見えた数をタップで記録できます(オフラインでも動きます)。空の明るさや年によっては、個数の目安ではなく、見やすい時間帯の案内になります。

流星群カウンターで自分の場所を確かめる流星群カレンダーオリオン座流星群を3Dで見る

ここからは、もっと知りたい人へ基本データと数字の読み方、過去30年の記録、今後5年の見通しをまとめています。

IAU・IMO・NASA・国立天文台のデータ

オリオン座流星群の基本データ|活動期間・放射点・速度・ZHR

観測ガイドで混同されやすい「観測した個数」「理想条件のZHR」「宇宙旅行.jpの都市モデル」を分けて整理しました。研究者が使う値と、今夜あなたが見られる個数は同じではありません。

国際流星機構などによるオリオン座流星群2026の基本データ
正式名称・符号Orionids(008 ORI)/オリオン座流星群
活動期間10月2日〜11月7日(IMOの2026年カレンダーによる通常の活動期間)
2026年の極大10月22日ごろ、日本では午前3時ごろが目安(IMOの標準値・太陽黄経208°を日本時間に直した値)。ピークはなだらかで、前後数日にも観測機会があります。
放射点(極大付近)赤経 95°(6時間20分)/赤緯 +16°。オリオン座のベテルギウスより北側の付近。日付とともに少し移動します。
母天体ハレー彗星 1P/Halley
対地速度66km/秒(秒速。流星が地球に対して接近する速さの目安)
ZHR(標準活動規模)20(IMO 2026年カレンダーの基準値・国立天文台「主な流星群」)。ZHRは実際に肉眼で見える個数ではありません。
光度比 r2.5(流星の明るさ別の個数比を表す、研究・モデル計算で使う値)

出典:国際流星機構・2026 Meteor Shower Calendar(Orionids 008 ORI) ↗ / 国立天文台・確定流星群和名一覧 ↗ / 国立天文台・2026年10月の星空 ↗ / NASA・Orionids ↗

ハレー彗星のかけらが流れる

オリオン座流星群のもとになる塵は、有名なハレー彗星が残していったものです。5月のみずがめ座η流星群も同じ彗星の粒子から生まれます。秒速66kmと高速で、明るい流星には流星痕(流れた後に残る光の筋)が見られることがあります。

「1時間に20個」と「5〜10個」、どちらが正しい?

IMO:研究者が比較する基準値ZHR 20放射点が天頂にあり、暗い理想的な空といった条件へ補正した値
国立天文台:2026年、日本の暗い空5〜10個/時天の川が見えるような空で、一般の人が観測する最大の目安
宇宙旅行.jp:東京・明るい都心モデル約1個/時空の明るさを仮定した独自計算で、現地実測でも公式予報でもありません

NASAには「暗い空で10〜20個/時」という一般的な説明もあります。しかしこれは国立天文台の日本向け2026年の観測予報とは前提が異なります。ZHRや海外向けの目安をそのまま日本の市街地の予想個数として使わないことが重要です。

参考:国立天文台・主な流星群とZHRの定義 ↗ / 国立天文台・2026年の観測個数 ↗ / NASA・ZHRと実際の観測個数の違い ↗。

OBSERVED HISTORY / 1996–2025

過去30年の記録|2006年には1時間100個を超えた

毎年の活動は同じではありません。オリオン座流星群では2006〜2009年に目立つ増加がありました。ここでは確認できた年の記録だけを紹介します。

オリオン座流星群の代表的な過去の観測数と事前予報
年数値数値の意味資料
2006100個超/時日本国内の眼視観測報告。国立天文台は予想以上の出現と記録国立天文台 ↗
200750〜70個/時理想的な夜空に補正した活動規模(実際の目視実数ではない)国立天文台 ↗
200830〜40個/時理想的な夜空に補正した活動規模(実際の目視実数ではない)国立天文台 ↗
200940〜50個/時事前予報。観測された実数ではない国立天文台 ↗
2009約50個/時レーダー観測。京都大学MUレーダーのビーム内で、放射点の南中ごろに検出された数(眼視のZHRとは別の指標)MNRAS論文 ↗

ご注意:2006年の眼視報告数、2007〜2008年の補正値、2009年の予報、ZHRは測定条件と意味が異なります。この数値を同じ単位として順位づけ・倍率計算することはできません。未掲載の年は「流星が見られなかった年」ではなく、今回の表で値を確認していない年です。

予報と実際を比べると?

2006年:予想より多かった。 国立天文台によると、それまで通常1時間10〜20個程度だった流星群で、日本から100個を超える出現が報告されました。後の解析で約3,000年前にハレー彗星が放出した粒子帯との遭遇が原因と考えられています。国立天文台の解説 ↗

2009年:予報40〜50に対し、レーダー観測では約50個/時。 数字は近いものの、事前予報(眼視の補正値)とレーダーの検出数は測り方がまったく違うため、「的中」とは判定しません。当時の予報 ↗ / 観測結果の論文 ↗

FORECAST & OUTLOOK / 2027–2031

オリオン座流星群は、今後5年でいつ見やすい?

月明かりが少なくても、極大が日本の昼間では見える数が減ります。公式予報の個数と日本での観測条件を分けて比べましょう。

個数は、天の川が見えるような暗い空で一般の人が観察したときの、1時間あたりの最大数の目安です。東京の市街地で見える数ではなく、ZHRとも異なります。

2027〜2031年|5年間アウトルック

2027年から2031年のオリオン座流星群の月明かり、総合観測条件、公式予報の個数
年極大の目安(日本時間)月総合公式予報の個数観測のポイント
202710/22 10時頃△△3〜5個/時 ↗月が明るく、通常極大も昼間
202810/21 16時頃(推算)◎○未公表月は暗いが、極大は夕方
202910/21 22時頃(推算)△△未公表極大は夜間だが、満月近い明るい月
203010/22 4時頃(推算)○○未公表極大は未明。月の影響を受ける時間あり
203110/22 10時頃(推算)◎○未公表月明かりは少ないが、極大は日本の昼間
◎ 月または総合条件が良い○ 時間帯を選べば良い△ 観測上の制約が大きい

◎○△は宇宙旅行.jpの編集評価(東京基準・天候を除く)で、国立天文台の公式判定ではありません。2027〜2030年の通常極大時刻はIPRMOの計算表を参照。2031年はIMOの標準値(太陽黄経208°)から宇宙旅行.jpが推算した時刻です。いずれも突発的な活動増加の予報ではありません。IPRMOの極大時刻と観測条件 ↗ / 12流星群の5年比較を見る ↗

よくある質問

オリオン座流星群2026は1時間に何個見えますか?

国立天文台の2026年の予報では、天の川が見えるような暗い空で1時間に5〜10個程度です。街なかでは1時間に1〜2個ほど(都心のような明るい所は約1個、ふつうの市街地は約2個。宇宙旅行.jpの試算)で、0個のこともあります。

いつ見るのがいちばん良いですか?

見頃の中心は10月21日(水)の夜から22日(木)の明け方です。東京では月が沈む1時25分ごろから、空が白み始める4時半ごろまでが狙い目。極大前後の数日間も、深夜から明け方に楽しめます。国立天文台は2026年10月22日ごろ極大と案内しています。国際流星機構(IMO)の標準値を日本時間に直すと極大は22日3時ごろで、日本の未明にあたります。

どの方角を見ればよいですか?

特定の方角を見つめる必要はありません。流れ星は空のどこにでも現れます。街灯を避け、できるだけ空が広く見渡せる方向を眺めてください。

双眼鏡や望遠鏡は必要ですか?

いりません。流れ星は目だけで見ます。双眼鏡や望遠鏡を使うと見える範囲がとても狭くなり、いつどこに流れるかわからない流れ星は、かえって見つけにくくなります。

流れ星が全然見えません。もっと待てば見られますか?

まず、外に出てから15分以上たったか、その間にスマホの明るい画面を見ていないかを確かめてください。目が暗さに慣れるまで15分ほどかかります。街なかでは1時間に1〜2個ほどなので、1時間見ても1個も見えないことは珍しくありません。目安が1時間1個の場所でも、1時間なら約6割、2時間なら9割近くの確率で、少なくとも1個は見られる計算です。見えないときのチェックと確率の表。

雲が出ていたら、晴れるのを待つべきですか?

雨雲レーダーには雨を降らせない雲が映らないため、星が見えるかどうかの判断には向きません。tenki.jpの「星空指数」で今夜の見やすさを、SCWの雲量予報で何時ごろ雲が減るかを確かめてください。オリオン座流星群は前後の夜も流れる数があまり変わらないので、晴れそうな別の夜を選ぶのも手です。天気の確かめ方を詳しく見る。

何時まで見られますか?

空が白み始めるまでです。東京は4時半ごろ、大阪は4時45分ごろ、福岡は5時すぎが目安です。オリオン座流星群は3時台〜4時ごろに向けて増えていくので、1時台に見えなくても、明け方まで粘る価値があります。

2026年は月明かりの影響がありますか?

月が沈むまでは影響があります。19日に半月をむかえ、日ごとに太っていく明るい月が、深夜まで空に残るためです。ただし未明に月が沈んだ後は条件が良くなります。東京では、見頃の中心となる21日夜は月が22日1時25分ごろに沈み、4時半ごろに空が白み始めるまでが狙い目です。極大前の夜ほど月が早く沈み、極大後の夜ほど遅くなります。国立天文台も2026年について、見頃の未明に月が沈んだ後は条件が良いと案内しています。

サイトによって1時間の流星数が違うのはなぜ?

数値の前提が違うためです。IMOのZHR 20は理想条件に補正した活動規模で、国立天文台の2026年案内は日本の暗い空で一般の人が見るときの5〜10個/時です。東京の都心モデル約1個/時は当サイト独自の仮定計算です。数値の違いと出典を詳しく見る。

東京以外では何時ごろ月が沈みますか?

2026年10月22日未明の月の入りは、札幌1時08分、仙台1時18分、新潟1時24分、東京1時25分、大阪1時43分、福岡2時06分、那覇2時25分が目安です。観測場所の見通しで変化するため、全国7都市の月の入り・夜明けの一覧で確かめてください。

ほかの流星群の予測

同じ計算方法で、主要な流星群の見え方も予測しています(日付の早い順)。

宇宙旅行.jp

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