空を広く見よう
流れ星は、ふたご座の近くだけでなく、空の広い範囲に現れます。街灯などの明かりが目に入らない場所で、空全体をぼんやり見渡しましょう。
宇宙旅行.jp › 流星群カレンダー › ふたご座流星群 2026年
東京以外の方は 7都市の月の入りといちばん多い時刻/地域別の予測ページ
はじめてでも大丈夫。流れ星に出会いやすくなる4つのコツです。
流れ星は、ふたご座の近くだけでなく、空の広い範囲に現れます。街灯などの明かりが目に入らない場所で、空全体をぼんやり見渡しましょう。
目が暗さに慣れるまで、15分ほどかかります。スマホの明るい画面を見ると、せっかく慣れた目が元に戻ってしまうので要注意。宵の早い時間は放射点が低く少なめですが、真夜中に近づくほど増えていきます。
望遠鏡や双眼鏡を使うと、見える範囲がとても狭くなります。流れ星はいつ、どこに流れるか分からないので、道具は使わずに自分の目で空を広く見ましょう。
首が疲れないよう、背もたれを倒せるイスに座るか、レジャーシートを敷いて寝転ぶのがおすすめです。寝転ぶのは車の来ない安全な場所で。12月の夜は厳しく冷え込むので、下の防寒のポイントも確かめておきましょう。
流星観測は同じ姿勢で空を見続けるため、体感温度は天気予報の気温よりずっと低くなります。スキー場に行くつもりの服装が目安です。寒さに負けて早めに切り上げると、目が暗さに慣れて見えやすくなるころや、流れ星が増える真夜中を逃してしまいます。
流星群がいちばん活発になる「極大」は、国立天文台によると14日23時ごろ。ふたご座流星群の放射点(流れ星が飛び出してくるように見える空の一点)は夕方18時ごろに北東の地平線から昇り、真夜中すぎにはほぼ頭の真上まで高くなります。宵のうちから流れ始め、夜がふけるほど増えて、いちばん多いのは15日0時〜2時ごろです。月は21時ごろに沈むので、それ以降は月明かりのない暗い空。5時10分ごろに天文薄明が始まり、空がわずかに明るくなり始めます。
下の表は東京の例です。「明るい都心」の列は、都心の空の明るさを仮定した宇宙旅行.jpの試算で、実測値や公式予報ではありません(数字の違いについて)。
| 時間帯 | 放射点の高さ | 明るい都心/時 | 暗い空/時 |
|---|---|---|---|
| 17時台 | 地平線の下 | ほぼ0個 | ほぼ0個 |
| 18時台 | 6° | 約0.5個 | 約4個 |
| 19時台 | 17° | 約2個 | 約14個 |
| 20時台 | 28° | 約3個 | 約27個 |
| 21時台 | 39° | 約5個 | 約39個 |
| 22時台 | 51° | 約6個 | 約48個 |
| 23時台 | 64° | 約7個 | 約55個 |
| 0時台 | 76° | 約7個 | 約59個 |
| 1時台 | 85° | 約7個 | 約60個 |
| 2時台 | 78° | 約7個 | 約58個 |
| 3時台 | 66° | 約6個 | 約54個 |
| 4時台 | 54° | 約6個 | 約47個 |
| 5時台 | 45° | 約3個 | 約23個 |
値は1時間平均の目安です。「暗い空」の列は、国立天文台の2026年予報(14日21時ごろ35〜40個、15日0時〜2時ごろ60個程度、明け方40〜55個)とほぼ同じ傾向です。5時台は空が白み始めるため少なくなります。
暗い空での独自の時刻別計算では、東京近郊でいちばん多いのは1時29分頃で、約60個/時です(国立天文台の公式予報とは計算条件が異なります)。
14日の夜が曇りでも、前後の夜にもチャンスがあります → ほかの夜のチャンス(東京)
ふたご座流星群2026は、どの地域でも細い月が真夜中前に沈み、深夜から明け方まで月明かりのない暗い空が続きます。北海道から沖縄まで、月の入りと夜明けの時刻、流れ星がいちばん多くなる時刻を比べました。
| 都市 | 月の入り(14日夜)月の入り | 空が白み始める時刻(15日)白み始め | 月の入り後の暗い時間暗い時間 | いちばん多い時刻(試算)最多の時刻 |
|---|---|---|---|---|
| 札幌 | 20:41 | 05:16 | 8時間35分 | 01:23 |
| 仙台 | 20:53 | 05:11 | 8時間18分 | 01:19 |
| 新潟 | 21:00 | 05:18 | 8時間18分 | 01:27 |
| 東京 | 21:02 | 05:12 | 8時間10分 | 01:29 |
| 大阪 | 21:21 | 05:27 | 8時間06分 | 01:47 |
| 福岡 | 21:43 | 05:46 | 8時間03分 | 02:09 |
| 那覇 | 22:06 | 05:47 | 7時間41分 | 02:18 |
月の入り・空が白み始める時刻(天文薄明の始まり):アストロアーツ「2026年12月14日の天文現象カレンダー」 ↗/同「12月15日」 ↗(日本標準時)。「月の入り後の暗い時間」は上記2時刻の差、「いちばん多い時刻」は各地の空を仮定した宇宙旅行.jpの計算です。雲や街明かり、地形による月の入りの見え方は反映していません。
ポイント:どの都市も月のない暗い時間は8時間前後と長く、2026年は月の条件に地域差がほとんどありません。西の地域ほど同じ星空が回ってくるのが遅いため、いちばん多い時刻もおおむね遅くなります(那覇は東京より約50分遅い)。見える数を左右するのは、空の暗さと雲です。各都市の参考個数は 全国60地点の比較へ。
結論:方角はどこでもOKです。 流れ星はふたご座の近くだけでなく、空のどこにでも流れます。真夜中すぎは放射点が頭の真上に来るので、街灯や建物の明かりを避け、寝転んで空全体を眺めましょう。
流れ星は、ふたご座の明るい星カストルのそばにある「放射点」から四方へ飛び出すように見えます。放射点は夕方に北東の低い空から昇り、真夜中すぎには頭の真上、明け方には西の空へ移っていきます(東京の場合)。
放射点の位置は東京での概算です。流れ星がこの位置だけに現れるという意味ではありません。放射点の近くに現れる流れ星は短く、放射点から離れた空ほど長い光の筋になります。放射点が頭の真上にある時間帯は、どの方角にも同じように流れます。
2026年12月15日午前1時30分ごろ、東京から見るふたご座流星群の放射点は南南東(方位角約150度)、高さ約87度。ほとんど頭の真上です。ただし、この方角は「流星が現れる場所」ではなく「流星の進んだ道筋を逆向きに延ばすと集まる場所」を示しています。放射点が真上にあるので、流れ星は真上から四方の地平線に向かって、どの方向にも同じように流れます。
ふたご座流星群の放射点は、ふたご座の明るい星「カストル」のすぐ近く(約2度)にあります。カストルと、その隣のポルックスは、双子の頭にあたる2つの明るい星。2026年12月15日午前1時30分の東京では、2つとも頭の真上近くに並んでいます。
放射点そのものが光る星として見えるわけではありません。流星群の小さな粒は、ほぼ平行な向きにそろって地球の大気に飛び込むため、遠近法によって流れ星が一つの点から広がるように見えます。
ギリシャ神話の双子の兄弟にちなんだ名前の2つの星で、白っぽいカストルと、黄色〜オレンジ色のポルックスが並んでいます。明るさはポルックスが1等星、カストルが2等星で、ポルックスのほうが少し明るく見えます。2つの星の色の違いを、肉眼で見比べてみましょう。カストルは実は6つの星の集まり、ポルックスには惑星が見つかっています(宇宙雑学)。
カストルが見つからなくても心配はいりません。流れ星の観察に、放射点の位置を知ることは必須ではありません。 上の星図で位置関係を確かめ、あとは街灯を避けて空全体を眺めてみましょう。
| 時刻(日本時間) | 方角 | 高さ |
|---|---|---|
| 午後8時 | 東北東(約65°) | 約22° |
| 午後10時 | 東北東(約77°) | 約46° |
| 午前0時 | 東(約91°) | 約70° |
| 午前1時30分 | 南南東(約150°)・ほぼ真上 | 約87° |
| 午前3時 | 西(約267°) | 約73° |
| 午前5時 | 西北西(約282°) | 約49° |
方角と高度は東京(北緯約35.7度・東経約139.7度)、放射点の赤経112度・赤緯+33度を用いた概算です。放射点がほぼ真上にある1時〜2時ごろは、方角の数字が大きく変わっても、見上げる位置はほとんど変わりません。放射点は日によって少しずつ動き、方角も場所・時刻によって変化します。
出典: 国立天文台|ふたご座流星群が極大(2026年12月) / 国立天文台|流星群の観察方法 / NASA|ふたご座流星群と放射点 / ESA|カストルの6重連星 / IMO|2026年流星群カレンダー(放射点の座標) / アストロアーツ|2026年12月14日の月の入り時刻。放射点の方位角・高度・カストルとの角距離、星図の星の位置は、上記の天体データを用いた独自計算です。
ふたご座流星群は1年でもっとも多く流れる流星群のひとつですが、街なかで見える数は1時間に7〜11個ほど(宇宙旅行.jpの試算)。ニュースで見かける「1時間60個」は暗い空での数字です。なかなか見えないときは、次の順に確かめてみてください。
このページの「1時間あたりの目安」から、待っているあいだに少なくとも1個見られる確率を計算しました。
| 1時間の目安 | 5分 | 15分 | 30分 | 1時間 |
|---|---|---|---|---|
| 約2個都心・宵の19時台 | 15% | 39% | 63% | 86% |
| 約7個都心・真夜中ごろ | 44% | 83% | 97% | ほぼ確実 |
| 約11個ふつうの市街地・真夜中ごろ | 60% | 94% | ほぼ確実 | ほぼ確実 |
平均すると、1時間に約2個なら30分に1個、約7個なら9分に1個、約11個なら5〜6分に1個のペースです。ただし流れ星は等間隔には流れないので、続けて流れることも、しばらく途切れることもあります。
都心のような明るい所でも、真夜中ごろに15分見上げれば、8割以上の確率で1個は見られる計算です。反対に、宵の早い時間に5分だけ見ても、見えないほうが普通です。上のチェックができていれば、見えないのは運と時間帯の問題。少し時間をのばすだけで、出会える確率は大きく上がります。
計算のしかた:流れ星が決まった間隔ではなく、ばらばらな(偶然の)間隔で流れると考えたときの確率です(ポアソン分布)。表の個数はふたご座流星群の流れ星だけを数えたもので、どの流星群にも属さない流れ星(散在流星)もふだんから流れているため、実際にはもう少し出会いやすくなります(大阪市立科学館「流星群の基礎知識」 ↗)。
雲の切れ間ができたら、その方向の空を眺めましょう。流れ星は空のどこにでも流れるので、晴れている部分だけでも出会える可能性があります。
晴れそうにない夜や、出かける前に:ふたご座流星群の流れ星が放射点から広がる様子を、流星群3Dシミュレーターで見られます(流星の数を約100倍にした演出つき)。観測地で開くときは、画面右上の「夜間」で暗い赤だけの表示にしてください。明るい画面を見ると、暗さに慣れた目が元に戻ってしまいます。
ふたご座流星群は、放射点がいちばん高くなる15日0時〜2時ごろが最も多く、そのあとも放射点が高いままのため、ゆるやかに減るだけで、明け方まで多く流れ続けます(国立天文台によると、明け方も暗い空で1時間40〜55個程度)。空が白み始める時刻(東京5時10分ごろ・大阪5時半ごろ・福岡5時45分ごろ)までが勝負です。時間ごとの目安はこちら。
ふたご座流星群は、極大に向かってゆるやかに増え、極大を過ぎると増えたときより速く減っていきます(国際流星機構(IMO)の解説 ↗)。いちばんのおすすめは14日夜。前夜の13日夜もかなり流れます。月は毎晩約1時間ずつ沈むのが遅くなりますが、この期間はどの夜も真夜中前に沈みます。表の色つきの行(14日夜〜15日明け方)が見頃の中心です。
| 夜 | 月の入り | 月のない暗い時間 | メモ |
|---|---|---|---|
| 11日夜〜12日明け方 | 18時ごろ | 約11時間 | 活動はまだ弱め |
| 12日夜〜13日明け方 | 19時ごろ | 約10時間 | 少しずつ増えてくる |
| 13日夜〜14日明け方 | 20時ごろ | 約9時間 | かなり流れる(国立天文台:14日0〜4時ごろ、暗い空で30〜35個/時) |
| 14日夜〜15日明け方 | 21時ごろ | 約8時間 | 見頃の中心(極大は14日23時ごろ) |
| 15日夜〜16日明け方 | 22時ごろ | 約7時間 | 極大後で、数は大きく減る |
| 16日夜〜17日明け方 | 23時ごろ | 約6時間 | 活動はかなり弱まる |
出典:国立天文台「流星群の観察方法」 ↗(最低15分は観察する・目が慣れるまで待つ・肉眼で見る)/国立天文台「ふたご座流星群が極大(2026年12月)」 ↗(時間帯ごとの予報数)/気象庁 気象衛星センター「雲画像の解析」 ↗(赤外画像で低い雲が見分けにくいこと)。確率の表と月の入りの表は宇宙旅行.jpの計算です。
2026年12月は、夕方から明け方まで、明るい惑星が入れかわりで見られます。国立天文台による東京の12月の見え方に、14日夜〜15日明け方の時刻の目安(宇宙旅行.jpの計算)を添えました。
くじら座にあり、明るさは約0.7等。14日は18時40分ごろ南の空で最も高くなり、15日0時40分ごろ西に沈みます。流れ星が増える前の宵に。
しし座にあり、明るさは約マイナス2.2等。1等星レグルスのすぐ近くで輝きます。15日1時半ごろは東南東の高さ約50°、明け方には南の高い空へ。
木星と同じしし座にあり、明るさは約0.3等。レグルスをはさんで木星と並び、星図では木星の左下(東側)に見えます。赤っぽい色が目印です。
明るさはマイナス4.6〜4.9等。夜明け前の東南東〜南東の低い空で、ひときわ明るく輝きます。明け方まで粘った人へのごほうびです。
観測のコツ:流星を見るときは望遠鏡を使わず広い空を眺めます。惑星を見つけたあとも、流星を探すときは肉眼で広く見渡しましょう。惑星の位置は日付・時間・地域によって変わります。
出典:国立天文台「東京の星空・カレンダー・惑星(2026年12月)」 ↗(惑星の見える方角・明るさ・星座)。時刻と高さは東京での宇宙旅行.jpの計算です。空の正確な位置関係は、上の星図またはプラネタリウムソフトで確認してください。
流れ星を待つ時間に楽しもう
流れ星がなかなか現れない時間も、今夜の星空には発見がいっぱい。隣の人に話したくなる7つの話を、NASA・ESA・JAXAなどの一次情報に基づいて紹介します。
星を見つめる間は、スマートフォンの明るい画面を見続けるより、空に目を慣らすことが大切です。雑学は観測前や休憩中に読んで、夜空を見ながら話してみましょう。
「ほとんどの流星群は彗星のちりから生まれるのに、ふたご座流星群は小惑星のかけらなんだって。」
多くの流星群は彗星が残した塵から生まれますが、ふたご座流星群のもとは小惑星「(3200) ファエトン」です。1983年10月11日に赤外線天文衛星IRASが見つけた天体で、約1.4年で太陽を1周します。活動を終えた「死んだ彗星」か、「岩石彗星」と呼ばれる新しいタイプの天体ではないかと考えられています。
「太陽に近づくと尾をのばすけど、それはちりじゃなくてナトリウムのガスなんだって。」
ファエトンは太陽に約2,100万kmまで近づき、そのとき彗星のような尾をのばします。NASAとESAの太陽観測衛星SOHOと、NASAのSTEREOのデータを調べた2023年の研究で、この尾は塵ではなく、熱で蒸発したナトリウムのガスだとわかりました。いまのファエトンが出す塵は流星群をまかなうには少なすぎ、流星のもとになった塵(推定約10億トン)は、数千年前に何らかの出来事で放出されたと考えられています。
「流れ星のふるさとに、日本の探査機が会いに行く計画があるんだよ。」
JAXAの深宇宙探査技術実証機「DESTINY+(デスティニー・プラス)」は、ファエトンのそばを通過しながら観測(フライバイ)する計画です。2024年10月の発表で打ち上げは2028年度・H3ロケットに変更されましたが、ファエトンへのフライバイは2030年度の予定のままとされています(2026年10月時点の公式サイトの情報)。
「ふたご座流星群が見られるようになったのは1800年代半ば。最初は1時間10〜20個くらいだったんだって。」
NASAによると、ふたご座流星群が現れ始めたのは1800年代半ばで、当初は1時間に10〜20個ほどの目立たない流星群でした。いまでは理想的な条件で1時間120個にもなる、1年でもっとも活発な流星群のひとつです。1985〜2016年の観測を分析した研究では、2000〜2016年の17年間だけでも活動が約20%強まったと報告されています。
出典:NASA「Geminids」 ↗ / Ryabova & Rendtel「Increasing Geminid meteor shower activity」 ↗
「放射点のすぐそばのカストル。1つの星に見えるけど、6つの星が集まっているんだよ。」
放射点のすぐ近くで光るカストルは、2つずつペアになった星が3組、合わせて6つの星が互いのまわりを回る「6重連星」です。2つの星が実際に回り合う「連星」であることが、1803年にウィリアム・ハーシェルによって初めて確かめられた星としても知られています。
出典:ESA「XMM-Newton reveals details of the Castor sextuplet」 ↗ / AAS Nova「Dancing with the (Six) Stars」 ↗
「カストルの隣のポルックスには、惑星が回っているんだって。名前もついているよ。」
カストルと並ぶポルックスには、太陽系の外の惑星(系外惑星)が見つかっています。2015年、国際天文学連合(IAU)が世界中から名前を募った「NameExoWorlds」で、この惑星は「テスティアス(Thestias)」と名付けられました。オレンジ色のポルックスを見つけたら、見えない惑星の存在を想像してみましょう。
出典:IAU「Final Results of NameExoWorlds Public Vote Released」 ↗
「ふたご座流星群の流れ星は秒速35km。10月のオリオン座流星群の半分くらいの速さなんだよ。」
ふたご座流星群の流れ星が大気に飛び込む速さは秒速約35km(NASA)。10月のオリオン座流星群(秒速約66km)の約半分です。アメリカ流星協会は、速さが中くらいのため流星痕(流れた後に残る光の筋)はあまり見られず、明るく色づいた流星が多いと紹介しています。宵のうちからよく流れる、主要な流星群ではめずらしいタイプでもあります。
出典:NASA「Geminids」 ↗ / NASA「Orionids」 ↗ / アメリカ流星協会「Meteor Shower Calendar」 ↗
ここからは、出かける場所や地域をくらべたい人へお住まいの地域の見え方、全国60地点の目安、空の暗い観測地を紹介します。
お住まいの地域を選ぶと、主要都市の見え方を一覧で比べられます。
下の52都市の数字は、街の明るさを仮定して計算した宇宙旅行.jp独自の参考値(1時間あたり)です。最後の表「暗い空で知られる場所」8地点とは条件が異なります。地点名を押すと、時間帯別の詳しい予測が見られます。
明るい都心は約7個/時、一般的な市街地は約11個/時(いちばん多い時間帯の値)として計算しています。各都市の街明かりを測った値ではないので、実際にはもっと少ないこともあります。
国際流星機構(IMO)のふたご座流星群の標準値(ZHR150、光度比 r=2.6)を用い、晴天・遮るものの少ない空を観察すると仮定しました。街の空の明るさは、明るい都心を肉眼限界約3.3等(オリオン座流星群のページと同じ仮定)、一般市街地を各都市ページと同じ「市街地(住宅密集地)」の空として、目視できる流星の割合を計算しています。都市別に実測した暗さではありません。IMOの標準データを見る ↗
数字は2026年12月14日夜〜15日未明の、いちばん多い時間帯の参考値です。地域・観測場所・時刻・空の透明度によって大きく変わります。都心・大都市中心部の都市別ページでは、空の明るさの地点差が大きいため個数を表示していません。
流れ星の多くは淡いため、空の暗さしだいで見える数は10倍近く変わります。下は東京から近い順の観測地で、それぞれの場所の緯度・経度・空の暗さで計算し直したピーク時の目安です。
| 観測地 | ピーク時の目安 |
|---|---|
| 東京 都心・大都市の中心部 | 約7個/時(都心モデル) |
| 堂平天文台(星と緑の創造センター) 埼玉県/東京駅から直線 約63km/田舎・農村部/夜間は要予約 | 約41個/時 |
| 野辺山高原 長野県/東京駅から直線 約120km/山間部・星空の名所 | 約60個/時 |
| 神津島 東京都/東京駅から直線 約170km(船・飛行機)/国際ダークスカイ協会認定の星空保護区 | 約60個/時 |
距離は直線距離です(実際の道のりはこれより長くなります)。空の暗さは公表資料と立地からの推定で、実測値ではありません。12月の山間部は、路面の凍結や積雪のおそれがあります。冬用タイヤなどの備えと、現地の道路情報の確認を。島へは船や飛行機の運航状況も確かめてください。
流星群カウンターでは、あなたの観測地に合わせて見え方を確かめ、観測中は見えた数をタップで記録できます(オフラインでも動きます)。空の明るさや年によっては、個数の目安ではなく、見やすい時間帯の案内になります。
流星群カウンターで自分の場所を確かめる流星群カレンダーふたご座流星群を3Dで見る
ここからは、もっと知りたい人へ基本データと数字の読み方、過去の記録、今後5年の見通しをまとめています。
観測ガイドで混同されやすい「観測した個数」「理想条件のZHR」「宇宙旅行.jpの都市モデル」を分けて整理しました。研究者が使う値と、今夜あなたが見られる個数は同じではありません。
| 正式名称・符号 | Geminids(004 GEM)/ふたご座流星群 |
|---|---|
| 活動期間 | 12月4日〜12月20日(IMOの2026年カレンダー・国立天文台「主な流星群」による通常の活動期間) |
| 2026年の極大 | 12月14日23時ごろ(国立天文台)。IMOの標準値(太陽黄経262.2°)を日本時間に直すと14日22時40分ごろ。極大に向かってゆるやかに増え、極大後は比較的速く減ります。 |
| 放射点(極大付近) | 赤経 112°(7時間28分)/赤緯 +33°。ふたご座のカストルのすぐ近く。日付とともに少し移動します。 |
| 母天体 | 小惑星 (3200) ファエトン(Phaethon) |
| 対地速度 | 35km/秒(秒速。流星が地球に対して接近する速さの目安) |
| ZHR(標準活動規模) | 150(IMOの基準値・国立天文台「主な流星群」)。ZHRは実際に肉眼で見える個数ではありません。 |
| 光度比 r | 2.6(流星の明るさ別の個数比を表す、研究・モデル計算で使う値) |
出典:国際流星機構・2026 Meteor Shower Calendar(Geminids 004 GEM) ↗ / 国立天文台・確定流星群和名一覧 ↗ / 国立天文台・主な流星群 ↗ / 国立天文台・ふたご座流星群が極大(2026年12月) ↗ / NASA・Geminids ↗ / IMO・極大前後の増え方と減り方 ↗
多くの流星群は彗星の塵から生まれますが、ふたご座流星群のもとになる塵は、小惑星ファエトンが過去に放出したものと考えられています。速さは秒速35kmと中くらいで、10月のオリオン座流星群(秒速66km)の約半分。明るく色づいた流星が多いのも特徴です。
NASAの紹介には「理想的な条件で1時間120個」「暗い空で40〜50個」という説明もあります。これらは海外向けの一般的な説明で、国立天文台の日本向け2026年の観測予報とは前提が異なります。ZHRや海外向けの目安を、そのまま日本の市街地の予想個数として使わないことが大切です。
参考:国立天文台・主な流星群とZHRの定義 ↗ / 国立天文台・2026年の観測個数 ↗ / NASA・Geminids ↗ / NASA・ZHRと実際の観測個数の違い ↗。
毎年の活動は同じではありません。ふたご座流星群は、1800年代半ばに現れ始めてから、長い時間をかけて活発になってきた流星群です。ここでは確認できた資料の記録だけを紹介します。
| 年 | 数値 | 数値の意味 | 資料 |
|---|---|---|---|
| 1800年代半ば | 10〜20個/時 | 現れ始めたころの観測数(NASAの説明)。当時は目立たない流星群だった | NASA ↗ |
| 2000→2016 | 約20%増 | 1985〜2016年の眼視観測の分析。2000〜2016年の17年間で活動が約20%強まった | MNRAS論文 ↗ |
| 2015 | 約30個/時 | 国立天文台のキャンペーンに寄せられた報告から推定した、一般の観察者の1時間あたりの最大値(14日3時台)。日本流星研究会のZHRは122.8 | 国立天文台 ↗ |
| 2017 | ZHR 144 | 観測統計。IMOの集計による最大値(14日18時ごろ)。同年の国立天文台キャンペーンの最大は1時間あたり約26個 | 国立天文台 ↗ |
| 2018 | ZHR 159 | 観測統計。IMOの集計による最大値(15日1時ごろ)。同年の国立天文台キャンペーンの最大は1時間あたり約32個(15日2時台) | 国立天文台 ↗ |
ご注意:NASAの説明、論文の分析値、一般の観察者の報告から推定した個数、ZHRは測定条件と意味が異なります。この数値を同じ単位として順位づけ・倍率計算することはできません。キャンペーンの数値は、雲や空の暗さが観察者ごとに違う報告をまとめた目安です。未掲載の年は「流星が少なかった年」ではなく、今回の表で値を確認していない年です。
2017年:母天体ファエトンが地球に大接近。でも大出現はなかった。 2017年12月17日(日本時間。米国時間では16日)、ファエトンは地球から約1,030万kmまで近づきました(2093年まででいちばん近い接近)。研究者は事前に「この年に突発的な出現は予想されない」と発表しており、実際に突発的な出現はなく、IMOの集計ではZHR 144(標準値150に近い値)でした。NASA/JPLの発表 ↗ / 事前の研究 ↗ / 国立天文台の観察結果 ↗
2018年:極大は「14日21時ごろ」でも、日本でいちばん多く見えたのは15日の未明。 国立天文台のまとめでは極大は14日21時ごろ(IMOの集計では、ZHRの最大は15日1時ごろ)。キャンペーンの報告件数がもっとも多かったのは14日21時台でしたが、1時間あたりの流星数が最多だったのは15日2時台(約32個)でした。国立天文台は、極大の日時と日本で流星が最もたくさん見える日時は一致するとは限らない、とまとめています。極大の時刻だけでなく、放射点の高さが見える数を大きく左右する例です。国立天文台の観察結果 ↗
月明かりが少なくても、極大が日本の昼間では見える数が減ります。公式予報の個数と日本での観測条件を分けて比べましょう。
個数は、天の川が見えるような暗い空で一般の人が観察したときの、1時間あたりの最大数の目安です(国立天文台の説明)。東京の市街地で見える数ではなく、ZHRとも異なります。
| 年 | 極大の目安(日本時間) | 月 | 総合 | 公式予報の個数 | 観測のポイント |
|---|---|---|---|---|---|
| 2027 | 12/15 5時頃 | △ | △ | 25個/時 ↗ | 満月と重なり、一晩中明るい月。極大も明け方 |
| 2028 | 12/14 11時頃(推算) | ◎ | ○ | 未公表 | 月明かりはないが、極大は昼。13日夜〜14日未明がねらい目 |
| 2029 | 12/14 17時頃(推算) | ○ | ○ | 未公表 | 極大は夕方。半月すぎの月が沈む深夜1時ごろからが好条件 |
| 2030 | 12/14 23時頃(推算) | △ | △ | 未公表 | 極大は夜だが、20時すぎに明るい月が昇り、朝まで残る |
| 2031 | 12/15 5時半頃(推算) | ◎ | ◎ | 未公表 | 新月で一晩中暗い。極大直前の14日夜〜15日未明が見頃 |
◎○△は宇宙旅行.jpの編集評価(東京基準・天候を除く)で、国立天文台の公式判定ではありません。2027年の極大時刻は国立天文台、2028〜2031年はIMOの標準値(太陽黄経262.2°)から宇宙旅行.jpが推算した時刻で、IPRMOの表と数時間異なる年があります。月の出入りは東京での計算です。いずれも突発的な活動増加の予報ではありません。IPRMOの極大時刻と観測条件 ↗ / 12流星群の5年比較を見る ↗
国立天文台の2026年の予報では、天の川が見えるような暗い空で、15日0時〜2時ごろ(東京付近)に1時間60個程度です。街なかでは1時間に7〜11個ほど(都心のような明るい所は約7個、ふつうの市街地は約11個。宇宙旅行.jpの試算)で、宵の早い時間はもっと少なくなります。
見頃の中心は12月14日(月)の夜から15日(火)の明け方です。国立天文台によると極大は14日23時ごろで、放射点が高くなる15日0時〜2時ごろ(東京付近)がいちばん多い時間帯です。月は21時ごろ(東京)に沈むので、それ以降は月明かりのない絶好の条件。前夜の13日夜もかなり流れます。
特定の方角を見つめる必要はありません。流れ星は空のどこにでも現れます。真夜中すぎは放射点がほぼ頭の真上にあるので、街灯を避け、寝転んで空全体を見渡すのがおすすめです。
いりません。流れ星は目だけで見ます。双眼鏡や望遠鏡を使うと見える範囲がとても狭くなり、いつどこに流れるかわからない流れ星は、かえって見つけにくくなります。
まず、外に出てから15分以上たったか、その間にスマホの明るい画面を見ていないかを確かめてください。目が暗さに慣れるまで15分ほどかかります。また、宵の19〜20時台は放射点が低く、流れ星は少なめです。都心のような明るい所でも、真夜中ごろなら1時間に約7個の計算で、15分見上げれば8割以上の確率で少なくとも1個は見られます。見えないときのチェックと確率の表。
雨雲レーダーには雨を降らせない雲が映らないため、星が見えるかどうかの判断には向きません。tenki.jpの「星空指数」で今夜の見やすさを、SCWの雲量予報で何時ごろ雲が減るかを確かめてください。12月は日本海側で雲が多く、太平洋側で晴れやすい傾向があります。前夜の13日夜もかなり流れるので、晴れそうな夜を選ぶのも手です。天気の確かめ方を詳しく見る。
空が白み始めるまでです。東京は5時10分ごろ、大阪は5時半ごろ、福岡は5時45分ごろが目安です。ふたご座流星群は明け方まで多く流れ続けます(国立天文台によると、明け方も暗い空で1時間40〜55個程度)。
ほとんどありません。12月9日が新月で、14日は細い月(正午の月齢5)が宵の西の空にあり、東京では21時ごろに沈みます。流れ星が多くなる深夜から明け方は、月明かりのない暗い空です。国立天文台も2026年は絶好の条件と案内しています。
数値の前提が違うためです。IMOのZHR150は理想条件に補正した活動規模、国立天文台の2026年予報の60個/時は日本の暗い空で一般の人が見るときの目安、東京の都心モデル約7個/時は当サイト独自の仮定計算です。NASAの「暗い空で40〜50個」も前提が異なります。数値の違いと出典を詳しく見る。
2026年12月14日夜の月の入りは、札幌20時41分、仙台20時53分、東京21時02分、大阪21時21分、福岡21時43分、那覇22時06分が目安です。どの地域でも真夜中前に沈むので、深夜は月明かりのない暗い空です。全国7都市の月の入り・夜明けの一覧で確かめてください。
12月の深夜は冷え込みが厳しく、じっと空を見上げていると体感温度は気温よりずっと低くなります。ダウン、帽子、手袋、カイロ、地面に敷く断熱マットまで、スキー場に行くつもりで準備しましょう。車で暖まるときは、車内灯やスマホの光で、暗さに慣れた目が元に戻ってしまう点に注意してください。
同じ計算方法で、主要な流星群の見え方も予測しています(日付の早い順)。
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