空を広く見よう
流れ星は、やぎ座の近くだけでなく、空の広い範囲に現れます。街灯などの明かりが目に入らない場所で、空全体をぼんやり見渡しましょう。
宇宙旅行.jp › 流星群カレンダー › やぎ座α流星群 2027
数は少ない流星群です。東京など大都市の中心部では約0.2個/時で、一晩じゅう見ても1個見えるかどうか。空の暗い場所でも、一晩じゅう見続けて8個ほどの計算です。そのかわり、ゆっくり流れる明るい流星(火球)が多いのが特徴です。
見頃は7月30日(金)の夜〜31日(土)の明け方を中心とした数日間。放射点は夜のはじめから昇っていて、23時半ごろ南の空でいちばん高くなります。細い月が昇るのは31日1時40分ごろ(東京)なので、21時〜深夜1時ごろが観察に向いています。30日は夏休み中の金曜の夜。お子さんと一緒なら21〜22時台でも、暗い空で1時間に1個ほどが期待できます。
国際流星機構(IMO)の標準値では極大は太陽黄経127°で、2027年は日本時間7月31日3時半ごろにあたります。ただし、やぎ座α流星群ははっきりしたピークがなく、7月下旬から8月上旬にかけてなだらかに活動します。そのため、時刻よりも「放射点の高さ」と「空の暗さ」で見える数が決まります。
放射点は日の入り(18時45分ごろ)の前から東の空に昇っていて、23時半ごろに南の空の高さ約45°でいちばん高くなり、明け方5時ごろに西の空に沈みます。30日の夜は、新月の約3日前の細い月が31日1時40分ごろに昇るまで月明かりがありません。空が十分に暗くなるのは20時半ごろ。観察は21時〜深夜1時ごろが中心で、いちばん多いのは23時〜0時ごろです。
| 時間帯 | 放射点の高度 | 都心の目安/時 | 暗い空の目安/時 |
|---|---|---|---|
| 19時台 | 17° | ほぼ0個 | 約0.1個 |
| 20時台 | 28° | 約0.1個 | 約0.7個 |
| 21時台 | 37° | 約0.1個 | 約1.1個 |
| 22時台 | 43° | 約0.1個 | 約1.3個 |
| 23時台 | 45° | 約0.2個 | 約1.4個 |
| 0時台 | 44° | 約0.2個 | 約1.4個 |
| 1時台 | 38° | 約0.1個 | 約1.2個 |
| 2時台 | 29° | 約0.1個 | 約0.9個 |
| 3時台 | 19° | 約0.1個 | 約0.3個 |
| 4時台 | 7° | ほぼ0個 | ほぼ0個 |
数は1時間ごとの平均で、放射点の高さは各時台の30分(例:23時30分)時点の値です。19時台はまだ空が明るさを残しているため少なめです。1時台の後半からは細い月が昇り、放射点も低くなるので少しずつ減ります。雲がかかれば0個です。当日の雲は tenki.jp「星空指数」で確認してください。
特定の方角を見つめる必要はありません。流れ星は空のどこにでも現れます。放射点はやぎ座にあり、23時半ごろには南の空の高さ約45°に来ます。やぎ座の星は暗いので、南の空高くに見える明るい星アルタイル(わし座)を目印にしましょう。南の空が開けた場所を選ぶと、放射点の位置もつかみやすくなります。放射点の位置は下の星図、観察のコツはその下のイラストで紹介しています。
はじめてでも大丈夫。流れ星に出会いやすくなる4つのコツを、イラストで紹介します。
流れ星は、やぎ座の近くだけでなく、空の広い範囲に現れます。街灯などの明かりが目に入らない場所で、空全体をぼんやり見渡しましょう。
目が暗さに慣れるまで、15分ほどかかります。スマホの明るい画面を見ると、せっかく慣れた目が元に戻ってしまうので要注意。この流星群は、暗い空でも1時間に1〜2個ほど。同じ夜に活動するほかの流星群の流れ星も合わせて、のんびり待ちましょう。
望遠鏡や双眼鏡を使うと、見える範囲がとても狭くなります。流れ星はいつ、どこに流れるか分からないので、道具は使わずに自分の目で空を広く見ましょう。
首が疲れないよう、背もたれを倒せるイスに座るか、レジャーシートを敷いて寝転ぶのがおすすめです。寝転ぶのは車の来ない安全な場所で。夏でも夜露で体が冷えることがあるので、上着を1枚。虫よけと飲み物も用意しましょう。
やぎ座α流星群の流星は、地球に飛び込む速さが秒速約23kmと、ペルセウス座流星群(秒速約59km)の半分以下です。そのため空をゆっくりと横切ります。また、明るい流星や火球(特に明るい流星)が多いことでも知られています(American Meteor Society)。数は少ないので「たくさん見る」流星群ではありませんが、明るいものが流れれば印象に残ります。
火球がいつ、どこに現れるかは予測できません。明るい流星ほど数は少ないので、のんびり空を眺めながら待つのがおすすめです。
この時期の夜空では、やぎ座α流星群のほかにも流れ星が流れます。実際に見える流れ星の多くは、やぎ座α流星群以外のものです。
みずがめ座δ南流星群… 極大は8月1日ごろ(国立天文台)で、やぎ座α流星群とほぼ同じ時期です。ZHRは25と、やぎ座αより多い流星群です。当サイトの計算では、30日の夜は東京付近の暗い空で深夜1時ごろに1時間あたり約5個(都心では約0.6個)。放射点はやぎ座の左下(東)、みずがめ座の南部にあります。
ペルセウス座流星群… 7月中旬から活動していて、8月13日の極大に向けて少しずつ増えていきます。放射点は北東の空です。
どの流星群にも属さない流れ星(散在流星)… 暗い空では1時間に数個は見られます。
見分け方:流れた跡を逆向きにたどって、やぎ座(アルタイルの南)の方向から来ていれば、やぎ座α流星群の可能性が高くなります。ゆっくり流れるのも手がかりです。みずがめ座δ南流星群の流星は秒速約41kmと、やぎ座α流星群の2倍近い速さで、暗いものが多いとされます。
放射点は東京で高さ約45°まで昇り、南の地域ほど少し高くなりますが、地域による差は小さめです。大都市の中心部どうしで比べると、札幌は1時間に約0.14個、那覇は約0.18個で、差は3割ほどです。それよりも空の暗さの差がはるかに大きく、東京の都心の約0.16個に対して、暗い高原では約1.4個と約9倍になります。地点ごとの数は下の一覧で確認できます。
流れ星の多くは淡いため、空の暗さしだいで見える数は大きく変わります。2027年はいちばん多く見える時間帯に月が出ていないので、暗い場所へ出かければ、その分だけ数が増えます。下は東京から近い順の観測地で、それぞれの場所の緯度・経度・空の暗さで計算し直したピーク時の目安です。
| 観測地 | ピーク時の目安 |
|---|---|
| 東京 都心・大都市の中心部 | 約0.16個/時 |
| 堂平天文台「星と緑の創造センター」 埼玉県/東京駅から直線 約63km/田舎・農村部/夜間は要予約 | 約1.0個/時 東京の約6倍 |
| 野辺山高原 長野県/東京駅から直線 約120km/山間部・星空の名所 | 約1.4個/時 東京の約9倍 |
| 神津島 東京都/東京駅から直線 約170km(船・飛行機)/国際ダークスカイ協会(現・DarkSky International)認定の星空保護区 | 約1.4個/時 東京の約9倍 |
距離は直線距離です(実際の道のりはこれより長くなります)。空の暗さは公表資料と立地からの推定で、実測値ではありません。山間部は南の空が山でさえぎられることがあるので、南の見晴らしの良い場所を選びましょう。
やぎ座α流星群の母天体は、169P/NEAT(ニート)彗星とされています。2002年に小惑星「2002 EX12」として見つかり、その後わずかに彗星としての活動が確認された天体です。軌道計算による研究(Jenniskens・Vaubaillon、2010年)は、数千年前にこの天体の一部が大きく崩れてできたちりが、いまの流星群になったと考えています。
別の見方も:169P/NEATと軌道が似ているのは偶然でも約3分の1の確率で起こりうるとして、偶然の一致の確率が約250分の1と低い小惑星「2017 MB1」を有力な候補とする研究もあります(Ye、2018年)。両方とも、約5000年前に分裂したもっと大きな天体のかけらかもしれない、という考え方も示されています。
将来の予測:Jenniskens・Vaubaillon(2010年)は、ちりの本体が地球の通り道にかかる23〜24世紀には、毎年の流星群としていまのどの流星群よりも活発になる可能性があると予測しています。ただし、169P/NEATが母天体であることを前提にした計算です。
実際に見える数は、観測地の空の明るさで大きく変わります。下の一覧は、各地点の標準的な空を想定したピーク時間帯の1時間あたりの目安です。やぎ座α流星群は数が少ないため、市街地では「1時間に0.1〜0.3個」、つまり数時間に1個ほどです。
※ 数値は各地点の市街地の明るさを数段階に分けた目安です。同じ条件区分の地点は同じ値になることがあります。1個未満の数は、たとえば0.2個なら「5時間に1個ほど」の割合です。「いちばん多い時間帯」の分単位は計算上の目安です。
| 場所 | ピーク時の目安/時 | いちばん多い時間帯 |
|---|---|---|
| 札幌 | 約0.1個 | 23:30頃 |
| 旭川 | 約0.2個 | 23:26頃 |
| 函館 | 約0.2個 | 23:33頃 |
| 青森 | 約0.2個 | 23:33頃 |
| 盛岡 | 約0.2個 | 23:31頃 |
| 仙台 | 約0.1個 | 23:32頃 |
| 秋田 | 約0.2個 | 23:35頃 |
| 山形 | 約0.3個 | 23:34頃 |
| 福島 | 約0.3個 | 23:34頃 |
| 場所 | ピーク時の目安/時 | いちばん多い時間帯 |
|---|---|---|
| 水戸 | 約0.3個 | 23:34頃 |
| 宇都宮 | 約0.3個 | 23:36頃 |
| 前橋 | 約0.3個 | 23:40頃 |
| さいたま | 約0.2個 | 23:37頃 |
| 千葉 | 約0.2個 | 23:35頃 |
| 東京 | 約0.2個 | 23:37頃 |
| 八王子 | 約0.3個 | 23:39頃 |
| 横浜 | 約0.2個 | 23:37頃 |
| 場所 | ピーク時の目安/時 | いちばん多い時間帯 |
|---|---|---|
| 新潟 | 約0.3個 | 23:40頃 |
| 富山 | 約0.3個 | 23:47頃 |
| 金沢 | 約0.3個 | 23:49頃 |
| 福井 | 約0.3個 | 23:51頃 |
| 甲府 | 約0.3個 | 23:42頃 |
| 長野 | 約0.3個 | 23:43頃 |
| 松本 | 約0.3個 | 23:44頃 |
| 岐阜 | 約0.3個 | 23:49頃 |
| 静岡 | 約0.3個 | 23:42頃 |
| 浜松 | 約0.3個 | 23:45頃 |
| 名古屋 | 約0.2個 | 23:48頃 |
| 場所 | ピーク時の目安/時 | いちばん多い時間帯 |
|---|---|---|
| 津 | 約0.3個 | 23:50頃 |
| 大津 | 約0.3個 | 23:52頃 |
| 京都 | 約0.2個 | 23:53頃 |
| 大阪 | 約0.2個 | 23:54頃 |
| 神戸 | 約0.2個 | 23:55頃 |
| 奈良 | 約0.3個 | 23:53頃 |
| 和歌山 | 約0.3個 | 23:55頃 |
| 場所 | ピーク時の目安/時 | いちばん多い時間帯 |
|---|---|---|
| 鳥取 | 約0.3個 | 23:59頃 |
| 松江 | 約0.3個 | 00:04頃 |
| 岡山 | 約0.3個 | 00:00頃 |
| 広島 | 約0.2個 | 00:06頃 |
| 山口 | 約0.3個 | 00:10頃 |
| 徳島 | 約0.3個 | 23:58頃 |
| 高松 | 約0.3個 | 00:00頃 |
| 松山 | 約0.3個 | 00:05頃 |
| 高知 | 約0.3個 | 00:02頃 |
| 場所 | ピーク時の目安/時 | いちばん多い時間帯 |
|---|---|---|
| 福岡 | 約0.2個 | 00:14頃 |
| 佐賀 | 約0.3個 | 00:15頃 |
| 長崎 | 約0.3個 | 00:16頃 |
| 熊本 | 約0.3個 | 00:13頃 |
| 大分 | 約0.3個 | 00:09頃 |
| 宮崎 | 約0.3個 | 00:10頃 |
| 鹿児島 | 約0.3個 | 00:14頃 |
| 那覇 | 約0.2個 | 00:25頃 |
| 場所 | ピーク時の目安/時 | いちばん多い時間帯 |
|---|---|---|
| 阿智村(長野) | 約1.4個 | 23:45頃 |
| 野辺山(長野) | 約1.4個 | 23:42頃 |
| 乗鞍高原(長野) | 約1.4個 | 23:45頃 |
| 美星町(岡山) | 約1.4個 | 00:02頃 |
| 南六呂師(福井) | 約1.4個 | 23:50頃 |
| 神津島(東京都) | 約1.4個 | 23:39頃 |
| 西表島(沖縄) | 約1.6個 | 00:41頃 |
| 波照間島(沖縄) | 約1.7個 | 00:41頃 |
流星群カウンターは、やぎ座α流星群には対応していません。同じ時期に極大を迎えるみずがめ座δ南流星群なら、あなたの観測地での見え方の目安を確かめ、観測中は見えた数をタップで記録できます(オフラインでも動きます)。
みずがめ座δ南流星群を流星群カウンターで見る流星群カレンダー
IMO(国際流星機構)の標準値では、理想的な条件での1時間あたりの数(ZHR)が5の小さな流星群です。当サイトの計算では、空の暗い場所で1時間に約1.4個、東京など大都市の中心部では約0.2個で、街なかでは一晩見て1個見えるかどうかです。
見頃は7月29日〜31日の夜で、中心は30日(金)の夜〜31日(土)の明け方です。放射点が南の空でいちばん高くなる23時半ごろが最も多く、21時ごろから深夜1時ごろまでが観察に向いた時間帯です。ピークのはっきりしないなだらかな流星群なので、前後の夜も数はあまり変わりません。
特定の方角を見つめる必要はありません。流れ星は空のどこにでも現れます。放射点はやぎ座にあり、23時半ごろには南の空の高さ約45°、明るい星アルタイルの南に来るので、南の空が開けた場所を選ぶと放射点の位置もつかみやすくなります。
やぎ座α流星群は、数は少ないものの、ゆっくり流れる明るい流星や火球(特に明るい流星)が多いことで知られています。秒速約23kmと、ペルセウス座流星群(秒速約59km)の半分以下の速さで流れます。ただし、火球がいつ現れるかは予測できません。
ほとんどありません。7月27日が下弦で、30日の夜は新月の約3日前の細い月が、東京では31日1時40分ごろに昇るまで月明かりがありません。いちばん多く見える23時半ごろは、月が出ていない時間帯です。
同じ計算方法で、主要な流星群の見え方も予測しています(やぎ座α流星群のあとに見られる順)。