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みずがめ座δ南流星群2027
見える方角と時間・何時が見頃?

極大: 2027年8月1日(日)ごろ(国立天文台)/見頃: 極大を中心とした数日間の深夜〜未明(中心は7月31日夜〜8月1日明け方)/月の条件: 良い(8月2日が新月)/最終更新: 2026年10月9日

2027年ガイド見頃は2027年7月31日(土)の夜〜8月1日(日)の明け方を中心とした数日間。新月の直前で、月の条件は良好です。
2027年のみずがめ座δ南流星群
約6個/1時間(暗い空の場合・いちばん多く見える深夜2時ごろ)

東京など大都市の中心部では約0.7個/時(1時間に1個見えるかどうか)。暗い流星が多いので、街明かりの影響を強く受けます。見頃は7月31日(土)の夜〜8月1日(日)の明け方を中心とした数日間で、8月2日が新月のため月の条件は良好です。放射点が昇るのは20時半すぎで、深夜0時〜3時ごろが観察の中心。同じ夜には、やぎ座α流星群の流れ星も見られます。
方角はどこでも構いませんが、放射点が南の空のあまり高くないところ(東京で最大約39°)にあるので、南が開けた場所を選ぶと有利です。

何時ごろがいちばん多い?(東京の例・7月31日夜〜8月1日明け方)

国立天文台によると、2027年の極大は8月1日ごろです。みずがめ座δ南流星群は数日間にわたってなだらかに活動するので、極大の時刻にこだわる必要はありません。

東京では放射点が20時半すぎに東南東の空から昇り、1時50分ごろに南の空で最も高く(約39°)なります。空が明るくなり始めるのは3時10分ごろなので、深夜0時〜3時ごろが観察の中心です。7月31日の夜は、細い月が昇るのが日付が変わった8月1日の2時55分ごろと遅く、月明かりの影響はほとんどありません。

時間帯放射点の高度都心の目安/時暗い空の目安/時
19時台まで地平線の下ほぼ0個ほぼ0個
20時台昇り始めほぼ0個約0.2個
21時台10°約0.2個約1.7個
22時台21°約0.4個約3個
23時台29°約0.5個約5個
0時台35°約0.6個約6個
1時台38°約0.7個約6個
2時台37°約0.7個約6個
3時台33°約0.5個約2.9個
4時台25°約0.2個約0.3個

国際流星機構(IMO)の標準値(極大の太陽黄経128°)を日本時間に直すと、極大は8月1日4時40分ごろです。数は1時間ごとの平均で、放射点の高さは各時台の30分(例:1時30分)時点の値です。3時台は空が明るくなり始めるため、暗い空ほど大きく数が減ります。雲がかかれば0個です。当日の雲は tenki.jp「星空指数」で確認してください。

どの方角を見ればいい?

特定の方角を見つめる必要はありません。流れ星は空のどこにでも現れます。放射点はみずがめ座の南部にあり、東京では深夜2時前後に南の空の高さ約39°まで昇ります。みずがめ座の星は暗いので、放射点の真下に見える1等星フォーマルハウトを目印にしましょう。南の空が低いところまで開けた場所を選ぶと有利です。放射点の位置は下の星図、観察のコツはその下のイラストで紹介しています。

2027年8月1日1時30分ごろ東京から見た南の空:みずがめ座と放射点南の空の高さ約38°に、みずがめ座の南部と放射点。その真下にフォーマルハウト、右(西)にやぎ座とやぎ座α流星群の放射点。恒星の位置を東京での地平座標に変換し、ステレオ投影で描いた簡易星図。東京から見た南の空2027年8月1日 1:30ごろみずがめ座放射点フォーマルハウトデネブ・カイトスやぎ座アルタイルやぎ座α流星群の放射点南東南南東南南南西南西2027年8月1日1時30分ごろ東京から見た南の空:みずがめ座と放射点南の空の高さ約38°に、みずがめ座の南部と放射点。その真下にフォーマルハウト、右(西)にやぎ座とやぎ座α流星群の放射点。恒星の位置を東京での地平座標に変換し、ステレオ投影で描いた簡易星図。東京|8月1日 1:30ごろみずがめ座放射点フォーマルハウトデネブ・カイトスやぎ座アルタイルやぎ座α流星群の放射点南南東南南南西
8月1日1時30分ごろ、東京から南を向いた空。星の位置は計算で求め、星座の形がゆがみにくい図法(ステレオ投影)で描いています。放射点はみずがめ座の南部にあり(すぐ左〈東〉に見える星が3等星のδ星〈スカット〉)、このころ南の空の高さ約38°。まもなく一晩でいちばん高くなります。みずがめ座の星は3〜4等級と暗いので、目印は南の空の低いところで目立つ1等星フォーマルハウト。放射点は、フォーマルハウトから真上に、腕をのばしたこぶし1つ半ほど(約14°)のところです。右(西)の緑の点線の丸は、同じ時期に活動するやぎ座α流星群の放射点です。天の川のおおよその位置も白くぼんやり描いています(街なかでは見えません)。流れ星は放射点から四方に飛び出すように流れるので、放射点のまわりだけでなく空全体を見渡しましょう。

流れ星を見つけるコツ

はじめてでも大丈夫。流れ星に出会いやすくなる4つのコツを、イラストで紹介します。

TIP 01 / 04

空を広く見よう

流れ星は、みずがめ座の近くだけでなく、空の広い範囲に現れます。街灯などの明かりが目に入らない場所で、空全体をぼんやり見渡しましょう。

TIP 02 / 04

15分以上、じっくり待とう

目が暗さに慣れるまで、15分ほどかかります。スマホの明るい画面を見ると、せっかく慣れた目が元に戻ってしまうので要注意。この流星群は暗い流れ星が多いので、目が暗さに慣れるほど見える数が増えます。暗い空なら1時間に5〜6個ほどです。

TIP 03 / 04

望遠鏡より、肉眼で!

望遠鏡や双眼鏡を使うと、見える範囲がとても狭くなります。流れ星はいつ、どこに流れるか分からないので、道具は使わずに自分の目で空を広く見ましょう。

TIP 04 / 04

楽な姿勢で、あたたかく

首が疲れないよう、背もたれを倒せるイスに座るか、レジャーシートを敷いて寝転ぶのがおすすめです。寝転ぶのは車の来ない安全な場所で。夏でも夜露で体が冷えることがあるので、上着を1枚。虫よけと飲み物も用意しましょう。

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スマホでは左右にスワイプして見られます

暗い流星が多い流星群

みずがめ座δ南流星群の流星は、地球に飛び込む速さが秒速約41kmの中くらいの速さで、暗いものが多く、明るい火球や流れたあとに残る光の筋(流星痕)は少ないとされます(American Meteor Society)。米航空宇宙局(NASA)の流星の専門家ビル・クック氏も、北半球の多くの人にとっては「肉眼では見つけにくい」流星群で、できるだけ暗い空が必要だと述べています。

そのため、空の暗さで見える数が大きく変わります。東京の都心の約0.7個に対して、暗い高原では約6個と約9倍。空の暗い場所で一晩じゅう見続ければ、30個ほどになる計算です。

一方で、電波で流星をとらえる流星レーダーでは、数週間にわたって強い活動が観測される流星群でもあります(NASA)。目では見えない暗い流星まで含めると、実際にはずっと多くのちりが地球に飛び込んでいます。

同じ夜に見える、やぎ座α流星群

7月下旬〜8月上旬は、やぎ座α流星群も活動しています(極大は7月31日ごろ)。数は少なく、暗い空でも1時間に1〜2個ほどですが、秒速約23kmとゆっくり流れる明るい流星が多いのが特徴です。放射点は、みずがめ座δ南流星群の右(西)、やぎ座の西の端にあります。

見分け方:流れた跡を逆向きにたどり、フォーマルハウトの上あたり(みずがめ座の南部)から来ていればみずがめ座δ南流星群、その右(西)の、星図に緑の点線の丸で示したやぎ座α流星群の放射点の方向から来ていればやぎ座α流星群の可能性が高くなります。速さも手がかりで、やや速く暗めならみずがめ座δ南流星群、ゆっくり明るければやぎ座α流星群です。7月中旬からはペルセウス座流星群も活動していて、北東の空から流れてきます。どの流星群にも属さない流れ星(散在流星)も、暗い空では1時間に数個は見られます。

南ほど有利:地域でこんなに違う

放射点は天の赤道より約16°南にあるため、南の地域ほど高く昇ります。いちばん高くなったときの高さは、札幌で約31°、東京で約39°、那覇で約48°。さらに北の地域ほど夜明けが早く、空が暗いうちに観察できる時間が短くなります。大都市の中心部どうしで比べると、札幌は1時間に約0.6個、福岡は約0.7個、那覇は約0.8個。暗い空では、長野県の高原の約6個に対し、西表島・波照間島では約8個です(地点ごとの数は下の一覧)。

東京から行ける、空の暗い観測地

流れ星の多くは淡いため、空の暗さしだいで見える数は大きく変わります。特に暗い流星が多いこの流星群は、暗い場所へ出かける価値が大きい流星群です。下は東京から近い順の観測地で、それぞれの場所の緯度・経度・空の暗さで計算し直したピーク時の目安です。

観測地ピーク時の目安
東京
都心・大都市の中心部
約0.7個/時
堂平天文台「星と緑の創造センター」
埼玉県/東京駅から直線 約63km/田舎・農村部/夜間は要予約
約4個/時
東京の約6倍
野辺山高原
長野県/東京駅から直線 約120km/山間部・星空の名所
約6個/時
東京の約9倍
神津島
東京都/東京駅から直線 約170km(船・飛行機)/国際ダークスカイ協会(現・DarkSky International)認定の星空保護区
約6個/時
東京の約9倍

距離は直線距離です(実際の道のりはこれより長くなります)。空の暗さは公表資料と立地からの推定で、実測値ではありません。山間部は南の空が山でさえぎられることがあるので、南の見晴らしの良い場所を選びましょう。

母天体は? 2万年前にさかのぼるちり

みずがめ座δ南流星群の母天体ははっきりとは決まっていませんが、約5.3年ごとに太陽に近づく96P/マックホルツ彗星が有力とされています(NASA)。かつては、太陽のすぐ近くをかすめる小さな彗星の仲間(マースデン群・クラフト群)が母天体と考えられていました。

研究では:軌道計算による研究(Abedinほか、2018年)は、主に紀元前1万〜2万年ごろにマックホルツ彗星から放出されたちりで、この流星群の特徴の多くを説明できるとしています。この研究では、マースデン群などの彗星は直接の母天体ではなく、極大のころの流れに一部加わっている程度としています。同じ彗星から生まれた仲間には、昼間に活動するため目ではほとんど見えない「おひつじ座昼間流星群」なども含まれます。

全国60地点の予測一覧

国立天文台発表の「1時間に5個程度」は暗い空での目安です。実際に見える数は観測地の空の明るさと、放射点の高さ(南ほど有利)で大きく変わります。下の一覧は、各地点の標準的な空を想定したピーク時間帯の1時間あたりの目安です。

※ 数値は各地点の市街地の明るさを数段階に分けた目安です。同じ条件区分の地点は同じ値になることがあります。1個未満の数は、たとえば0.5個なら「2時間に1個ほど」の割合です。「いちばん多い時間帯」の分単位は計算上の目安です。

北海道・東北

場所ピーク時の目安/時いちばん多い時間帯
札幌約0.6個01:27頃
旭川約0.9個01:16頃
函館約1.0個01:42頃
青森約1.0個01:47頃
盛岡約1.1個01:46頃
仙台約0.6個01:47頃
秋田約1.1個01:50頃
山形約1.1個01:49頃
福島約1.1個01:49頃

関東

場所ピーク時の目安/時いちばん多い時間帯
水戸約1.1個01:49頃
宇都宮約1.1個01:51頃
前橋約1.1個01:54頃
さいたま約0.7個01:52頃
千葉約0.7個01:50頃
東京約0.7個01:52頃
八王子約1.2個01:53頃
横浜約0.7個01:52頃

中部

場所ピーク時の目安/時いちばん多い時間帯
新潟約1.1個01:55頃
富山約1.1個02:02頃
金沢約1.1個02:04頃
福井約1.2個02:06頃
甲府約1.2個01:56頃
長野約1.1個01:58頃
松本約1.2個01:59頃
岐阜約1.2個02:04頃
静岡約1.2個01:57頃
浜松約1.2個02:00頃
名古屋約0.7個02:03頃

近畿

場所ピーク時の目安/時いちばん多い時間帯
津約1.2個02:05頃
大津約1.2個02:07頃
京都約0.7個02:08頃
大阪約0.7個02:09頃
神戸約0.7個02:10頃
奈良約1.2個02:07頃
和歌山約1.2個02:10頃

中国・四国

場所ピーク時の目安/時いちばん多い時間帯
鳥取約1.2個02:14頃
松江約1.2個02:19頃
岡山約1.2個02:15頃
広島約0.7個02:21頃
山口約1.2個02:25頃
徳島約1.2個02:13頃
高松約1.2個02:15頃
松山約1.2個02:20頃
高知約1.2個02:17頃

九州・沖縄

場所ピーク時の目安/時いちばん多い時間帯
福岡約0.7個02:29頃
佐賀約1.2個02:30頃
長崎約1.2個02:31頃
熊本約1.2個02:28頃
大分約1.2個02:24頃
宮崎約1.3個02:25頃
鹿児島約1.3個02:29頃
那覇約0.8個02:40頃

暗い空で知られる場所

場所ピーク時の目安/時いちばん多い時間帯
阿智村(長野)約6個02:00頃
野辺山(長野)約6個01:57頃
乗鞍高原(長野)約6個02:00頃
美星町(岡山)約6個02:17頃
南六呂師(福井)約6個02:04頃
神津島(東京都)約6個01:54頃
西表島(沖縄)約8個02:56頃
波照間島(沖縄)約8個02:56頃

自分の場所で確かめて、見えた数を記録する

流星群カウンターでは、あなたの観測地に合わせて見え方を確かめ、観測中は見えた数をタップで記録できます(オフラインでも動きます)。空の明るさや年によっては、個数の目安ではなく、見やすい時間帯の案内になります。

流星群カウンターで自分の場所を確かめる流星群カレンダー

よくある質問

みずがめ座δ南流星群2027は1時間に何個見えますか?

国立天文台は2027年について、暗い空で1時間に5個程度としています。当サイトの計算では、本州の空の暗い場所で約6個、東京など大都市の中心部では約0.7個(1時間に1個見えるかどうか)です。暗い流星が多いため、街明かりの影響を強く受けます。

いつ見るのがいちばん良いですか?

見頃は極大(8月1日ごろ)を中心とした数日間の深夜から未明で、中心は7月31日(土)の夜〜8月1日(日)の明け方です。放射点が南の空で高くなる深夜0時〜3時ごろが観察の中心で、東京では1時50分ごろがいちばん多く見えます。

どの方角を見ればよいですか?

特定の方角を見つめる必要はありません。流れ星は空のどこにでも現れます。放射点はみずがめ座の南部にあり、東京では深夜2時前後に南の空の高さ約39°まで昇ります。南の空が低いところまで開けた場所を選ぶと有利です。目印は、放射点の真下に見える1等星フォーマルハウトです。

やぎ座α流星群とはどう違いますか?

どちらも同じ時期に南の空から流れる流星群です。みずがめ座δ南流星群は数が多め(ZHR25)で、秒速約41kmとやや速く、暗い流星が多いのが特徴です。やぎ座α流星群は数が少ない(ZHR5)かわりに、秒速約23kmとゆっくりで、明るい流星が多いことで知られています。放射点は、やぎ座αのほうが右(西)にあります。

2027年は月明かりの影響がありますか?

ほとんどありません。8月2日が新月で、7月31日の夜は、東京では日付が変わった8月1日の2時55分ごろに細い月が昇るまで月明かりがありません。月が昇ったあとも、新月直前のごく細い月なので影響はわずかです。国立天文台も「月の条件は良い」としています。

ほかの流星群の予測

同じ計算方法で、主要な流星群の見え方も予測しています(同じ時期のやぎ座α流星群と、そのあとに見られる順)。

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